魔法少女が許されるのは15歳までだと思うのだが   作:神凪響姫

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明けましておめでとうございます。皆様お久しぶりです。

……えー、気がつけば半年ほど放置していたのですね。

勿論半年間何もしていなかったわけではなく、試行錯誤を繰り返していたのですが、どうにも以前あった勢いとノリが取り戻せなくなってきておりまして、さすがにそろそろ潮時かと思いました。

やはり勢いだけじゃどうにもならないものですね。その点は深く反省しております。

Strikersの方は設定ができておりますので、誠に勝手ですが、A'sは早めに切り上げて次の章へ移行したいと思っております。
序盤で長々話を引っ張ったり、無駄な展開を入れたりで今振り返ると凄いもったいないことをしたなぁと後悔してます。これも反省点ですね。重ねてお詫び申し上げます。

できれば今月か来月までになんとかA'sを終わらせておきたいと思っておりますので、どうか皆様、それまでお付き合いください。

では、始めます。


第十三話 全力なんて一瞬なんです

 

 

 

 曇天模様の空を、はやては眺めていました。

 

 世間ではクリスマスまっただ中。家族や友人、恋人が街中を闊歩し、楽しい時間を送っている。そう考えると、病室で一人ぼっちでいることが無性にさみしくなりました。

 

 

「ふん。うるさい輩など我が聖域に存在する価値もないわ」

 

 

 と言いつつ、見送りに行った連中が戻ってこないかなーとそわそわしていると、

 

 

「ぬ……!」

 

 

 突然鈍痛が走りました。

 

 時々、このように胸が締め付けられるように痛みます。理由は分かっておりません。原因不明の病としか説明されていないはやては、じっと声を押し殺しながら、痛みが引いて行くのを待ちます。

 

 やがて痛みが引いていき、はやてはようやく息をつくことが出来ました。

 

 

「……こんな時に、誰もおらんとはな」

 

 

 悲しげに眉を伏せて、いや、誰もいない方が良かったのかもしれないと、小さく呟きました。

 

 

 早く退院したいな、そしたら皆と楽しく暮らせるのに。はやては憂鬱気味に溜息をつき、少しの間眠ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな出来事などオラ知らねぇよとばかりに、結界内部では激戦が繰り広げられておりました。

 

 

 ……というのは嘘っぱちで、実際は降り注ぐ桃色の閃光を必死に避ける人影が。

 

 

「ははは避けてばかりではどうしようもないよかかってきたらどうだね!? こちらはまだまだ余裕綽々だぞ!」

 

 

 などと言いつつバカスカとアクセルシュートを雨あられと飛ばしまくるなのは。奇声を上げながら脱兎の如く逃走するシャマルとシグナム。まさにワンサイドゲーム。

 

 

 なお、ザフィーラは残虐ファイト開幕と同時にマッハで逃げ出していました。警察との死闘(笑)で鍛えた俊足は伊達ではないようです。まさに無駄遣い。

 

 

「くっ……これでは追いつかれてしまうぞ! シャマル、盾……ザフィーラを呼べ! あいつの防御なら耐えられるはず!」

 

 

 最早身内からも名前で呼ばれなくなりそうなザフィーラ哀れ。

 

 

 シャマルは空中を爆走しながら、時折飛来する光弾を避けようとしながら答えましたが、

 

 

「それは、ぐふっ! 無理な、げはァッ! そうだ、ぶほっ! ってもん、よボォッ!?」

「何を気持ち悪い話し方している……! 被弾しすぎだ! 避けろ!」

 

 

 分かったわ! と気合を入れて、次の光弾を大きなジャンプでかわしました。かわしましたが、隣のビルから突き出た『飛場クリニック』の看板に激突しました。前を見ろよ。

 

 

 看板からずり落ちたシャマルの首根っこを掴んで逃走を再開するシグナム。

 

 

「通信が無理とはどういうことだ?」

「うーん。なんだかザフィーラと繋がらないみたいなのよね」

「なに!? まさかアイツらも通信妨害を……!」

「何言ってるのよシグナム! 言ったでしょ? ―――ジャミングは完璧だって!」

「この役立たず!」

 

 

 自分の首を絞めていました。

 

 

 だったらはよ解かんかい。シグナムは叫びかけましたが、真横を通過した桃色の大閃光にシャマルが蒸発するのを見ました。

 

 最後の顔が成仏したような面だったのは謎です。

 

 

「さて。……次は君かね?」

 

 

 修羅がこちらを捉えました。

 

 

 ビクッ、として木枯らしのような軽い身のこなしで逃げ出すシグナムでしたが、今こそ使う時とばかりにバインドを放ったなのはによって絶体絶命に。

 

 

「つーかまーえた♪」

「ヒッ、ヒィイイイィイィィイイイイイイイッ!!!!????」

 

 

 滝のような冷や汗が止まりません。

 

 

「うわぁあああああやだーッ! やめて下さい助けてください見逃してください五章ですから勘弁してください何でもしますから私には病気の母と父と妹と弟と嫁と妻がいたりいなかったりしちゃったりで今すぐここから飛び出したい衝動がクライマックス」

 

 

 見事に錯乱しておりました。

 

 

「まぁ落ち着きたまえ。私とて慈悲ある人間、泣きごとの一つ二つくらい要望を聞き入れるだけの懐の広さはあるぞ」

 

 

 ニヤニヤと悪代官みたいなニヤケ顔で言うなのは。

 

 

「い、今すぐ逃げたいです……」

 

 

 涙目でガタガタしているシグナム。

 

 

「なるほど。今すぐ逃げたい?」

「は、はい……」

「空を自由に飛んで逃げたい?」

「えっ!? そんなの一言も言ってないよ!?」

 

 

 眼をひん剥いて驚くシグナムをよそに、ススス……と音も無く近づいてくるなのは。爽やかな笑みが陰影のせいで迫力五倍増しに見えます。

 

 

 やがて真正面でピタリと止まりました。

 

 すると、どこかで聞いたことのあるメロディが聞こえてきました。

 

 

 

 

 

 ~そーらをじゆうにー とーびたーいなー♪~

 

 

 

 

 

「ハイッ! ディバインバスター!」

「もうこんなんばっかりぃいいいぃいいいいいいいッ!!!」

 

 

 お空を飛びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めると、ヴィータは屋上に寝転がされていました。

 

 

 慌てて起き上がると、手足がバインドで拘束されており、上手く立ち上がることができません。

 

 見れば、すぐ近くに黒焦げになったシグナムとシャマルが転がっておりました。三人揃ってこんがり肉状態です。

 

 

 ザフィーラが見当たりません。一人逃げおおせたのか、とヴィータは静かに現状を把握します。

 

 

「守護騎士は四人。あとの一人いるようだが……」

「ボクが捕まえて来ようか?」

「止めたまえ。フェイトの身に何かあったら私が困る(プレシアの怒り的な意味で)」

「えっ、……う、うん」

「何故そこで頬を染める」

 

 

 こちらに背を向けて、なのはとフェイトが何かを話し合っております。

 

 

「そ、それよりっ! こいつらどうする?」

「そろそろクロノ君達が到着するだろうから、それまで待機かね」

 

 

 やばい、とヴィータは焦りを抱きました。ただでさえなのは(とフェイト)で手いっぱいだったのに、応援が到着されたらどうしようもありません。腹立たしい話ですが、なのはという少女の脅威度は今までヴィータが相対した敵の中でもトップクラスでした。実力的な意味ではなく敵対した際の面倒くささ的な意味で。

 

 

 すぐにバインドを引き千切りたいところですが、あまり動き過ぎると意識を取り戻したことが二人に伝わってしまいます。けれども急いで状況を打破せねば事態は悪化するだけです。

 

 

 そんなヴィータの焦りが伝わったのでしょうか、遠くからザフィーラがやって来るのが見えました。さっきからそうですけどわざわざ離れて再接近するのは栄養補給でもしてきてるからなんですかね。え、どこでですかって? そりゃ無人の世界ですることなんて決まってるじゃないですか言わせないで下さい。

 

 

「許せ、幼き子らよ。主のため、世界中の幼女のため、我は決して退くことは許されないのだ……」

 

 

 言ってる内容はアレですが、牙を剥いて戦闘態勢に入ったザフィーラの気迫はかなりのものです。

 

 

「なのは。どうしたらいい?」

 

 

 真剣に身構えるフェイトに対して、なのはは相変わらず何考えてんのか分からない顔でボーッと見ています。

 

 

「……フェイト。ちょっと」

 

 

 なのはが手招きし、顔の横を指差しました。

 

 フェイトは何故か頬を赤らめました。

 

 

「えっ!? い、いきなり、しかも今ここで!?」

「? いいから早くしたまえ。時間が無い」

「そんなに急いでるの!?」

「言わずとも分かるだろう」

「以心伝心!?」

 

 

 でっ、でもボクにも心の準備が……! とかゴニョゴニョ言ってたフェイト。

 

 なのはと接近するザフィーラを交互に見ていましたが、やがて意を決したらしく、目を閉じて顔を近づけていきます。

 

 唇を突き出した状態で。

 

 

 顔が間近にまで迫ったところで、なのはが気づきました。

 

 

「――何をしている?」

「え!? だ、だってなのはが今ここでやれって言うから! ボクは仕方なく! 嫌々ながらも! 別に嬉しいとか思ってなかったりしてなかったり!」

「頭沸いたこと言ってないで早く耳を貸したまえ」

「え、ああ。…………うん」

 

 

 すこぶるガッカリしたような顔でフェイトは耳を近づけます。

 

 

「貴様らァーッ! 戦場でいちゃついてんじゃねぇー!」

 

 

 すると、嫉妬全開のザフィーラがトラ○ザムもかくやという速度で突っ走ってきました。最初っからそうしろよ。

 

 

 40ヤード走4秒2の壁を突破しそうな走りを見せたザフィーラは、そのまま立ち塞がるように立ったフェイト目がけて直進しました。

 

 そしてその勢いのまま、

 

 

「ザッフィーっ! お座り!」

「ワンッ!」

 

 

 スライディングしながら正座しました。

 

 

(テメェ何跪いてんだコラ! さっさとそいつらブッ飛ばして助けろ!)

(案ずるなヴィータ、これも油断を誘うための作戦だ……!)

 

 

 なんてことを言ってますが尻尾をグリングリン振り回しながら言っても頭悪いだけです。

 

 

「お手」

「ワン!」

「伏せ!」

「ワンワン!」

「チンチン!」

「よしきた」

 

 

 おもむろに立ち上がってズボンのベルトを外し始めたので、なのはが股間にアクセルシュートしました。

 

 ごり、と光弾がめり込みました。一瞬マジな顔になったザフィーラはそのまま前のめりになって倒れ伏しました。

 

 

 なのははさっさとバインドで縛り上げました。時折ビクンビクンと痙攣しているザフィーラをフェイトは気持ち悪そうな目で見ています。

 

 

「ね、ねぇ……なんだかスゴい跳ねてるんだけど、大丈夫なのかな?」

「何、峰打ちだから問題ないだろう」

 

 

 峰打ちでも打ちどころが悪いと(色々な意味で)死ぬということ分かってないんですかね。

 

 

「さて。あとははやて君をどうにかせねばな」

「どうにかって……テメェ! はやてに一体何をするつもりだ!」

 

 

 ヴィータは叫んで息を荒げています。

 

 

「そうよ! 一体どんなことしちゃうつもりなの!?」

 

 

 シャマルも叫んで息を荒げています。違う意味で。

 

 良い子には悪影響と判断されたらしく、なのはの海鳴市青少年保護ビームを喰らって粛清されるシャマル。

 

 と、その後ろで、誰かが起き上がっていることにヴィータは気づきました。

 

 シグナムです。

 

 バインドを喰らって簀巻き状態になっていたシグナムが、どっからか紙と筆を取り出して、口で筆をくわえたまま何かを書き始めました。どうやって出したんだ。

 

 

(そうか……シグナム、通信ができないから、紙でメッセージを……!)

 

 

 なんか色々おかしいことに気づかないヴィータ。

 

 

 やがて何かを書き終えると、シグナムは筆を捨てて紙を口でくわえました。

 

 

 

 

 

 死にたくない にんげんだもの   しぐを

 

 

 

 

 

(いや、古いなオイ! ってそうじゃねーよ! おいこらなんでそんなちょっと誇らしげなんだよ! ムカつくわ!)

 

 

 ヴィータが小声で突っ込んでいると、ゴールドクラッシュから意識を取り戻したのか、ザフィーラが筆をくわえていました。

 

 今度はなんだ、と目を向けると、

 

 

 

 

 

 海鳴市青少年保護法改正反対   ざっふぃー

 

 

 

 

 

 無駄に達筆でした。

 

 

(長いわ! しかもまったく関係ねぇー! お前どうでもいいこと拾ってんじゃねーよ! いや、そこで首を振るんじゃねーよ! マジ顔な意味がわからんわ!)

 

 

 全員が捕まった以上、為すすべがありません。

 

 最早これまでか……バッドエンドを迎えて幕が下り、スタッフロールが流れるかと思われた、

 

 その時でした。

 

 

 

 

 

 

 ―――   見   ツ    ケ   タ   ―――

 

 

 

 

 

 どこからか声がしました。

 

 それも、かなり聞き覚えのある声でした。

 

(この、声は……)

 

 一瞬で頭の隅まで冷え切り、ヴィータの背中に悪寒が走りました。

 

 

 その声はなのはとフェイトの二人にも聞こえたらしく、はて、誰の声だろうかとばかりになのはとフェイトが音源を特定すべく周囲を見渡しています。

 

 すると、ヴィータのすぐそばに一冊の本が浮かんでいました。

 

 

「む? あれは……」

「知ってるのか雷電!」

「唐突にボケるのは止めて欲しいのだが」

 

 

 フェイトに冷静なツッコミを入れた、次の瞬間、本が眩い光を放ちました。

 

 

 すると―――なんということでしょう! 賞味期限切れ間近だったはずのワカメが、水を浴びせたらあら不思議! ぐんぐん大きくなっていくではありませんか!

 

 

 ……とまぁ、そんな感じで、どこからともなく出てきたワカメ――もとい、触手。淫靡な感じがなんとも不吉な予感を漂わせます。

 

 

「なんだこの十八禁は……!」

 

 

 ちょっと予想外な事態になのははビックリしました。

 

 ひとまずぽけーっとしたままのフェイトを連れ、空の安全圏へとすたこら逃げます。えっちらおっちら。

 

 

 しかし予想外にも、触手はこちらに伸びては来ませんでした。

 

 代わりに、地面に倒れたまま放置されていた守護騎士四名が、哀れ触手の餌食となってしまいました。

 

 

「う、うわぁああぁぁああああああああッ!?」

 

 

 あっという間に吊るし上げをくらい、宙吊りになる四人。

 

 

「や、やだー死にたくないぃぃ逝きたくないいいぃいいいいいーっ! だっ、誰かぁー助けてー火事だー火事よー」

 

 

 嫌なことばっか連続で起きたせいで錯乱状態のシグサム。

 

 

 と、ここで再び意識を取り戻したシャマル。自分が締め上げられていることに気づき、己の状況を冷静に観察してから、すかさず大きな声で叫びました。

 

 

「止めて! 私にエッチなことするつもりでしょう! エロ同人みたいに! エロ同人みたいにッ!」

 

 

 あまりにもうるさいのでヴィータが睨むとシャマルは大人しく触手まみれになりましたが恍惚とした表情は大いに不快感を煽りました。

 

 

「止めろ! 止めてくれ! こういうことは好きな人と結婚した初夜にするって決めているの……!」

 

 

 なかなか悲痛な叫びですが、発声源がザフィーラでは鳥肌モノです。

 

 

 抵抗も虚しく、あっという間に触手に拘束される四人組。

 

 

 拘束されたヴィータの頭の中で、足りなかった何かがようやく補われようとしていました。

 

 

(まさか……そうか! なんで忘れていたんだ、アタシは!)

 

 

 周りが平常運転の中で一人だけ、冷静に状況を見つめているヴィータ。

 

 

(闇の書はただの魔力蒐集機関じゃねぇ……コイツの役割は、コイツの本当の力は!)

 

 

 今更になって思い出したヴィータでしたが、時既に遅しでした。

 

 

 闇の書の機能の一つ。他者から魔力を蒐集し、蓄えられた力は白紙のページに表記されていく。

 そして最後のページは、守護騎士自らを差し出すことで、『闇の書』は完成する――ッ!

 

 

(やべぇぞ……このままじゃ!)

 

 

 焦燥するヴィータは、同じ思いを抱えているはずの身内に声をかけようと顔を上げましたが、

 

 

「うわぁあーっ! いやだー! 死にたくないでござるーっ!」

「止めて! せめて明かりだけは……!」

「くやしい! でもビクンビクン!」

 

 

 今ひとつシリアスになれませんでした。

 

 

「ははは、困っているみたいだね。助けてあげようか?」

 

 

 そんな時、なのはが救いの魔手を差し伸べました。

 

 にこやかに笑っておりますが、レイジングハートを射撃体制に移行して魔力をバリバリ放ちながら言うセリフじゃないと思います。案の定、あまりの魔力開放っぷりに若干三名がおふざけをやめてガタガタ震え始めました。

 

 

「手助けなら任せろー!」

「やめてくれ!」

 

 

 雷をバリバリしながらフェイトは言いました。

 

 

 と、そこでバルディッシュを構えていたフェイトが気づきました。

 

 

「あれ? 他の三人はどこに行ったの?」

「え? どこって、すぐ隣に……」

 

 

 ヴィータは顔を動かして左右を見渡しましたが、シグナムたちのコートが風に吹かれてパタパタと揺らめいているだけでした。本人たちの姿など、どこにもありません。

 

 

 まさかもう既に闇の書に取りこまれてしまったのか、とヴィータが内心冷や汗をかきつつ歯噛みしましたが、数秒前の光景を下から見ていたなのはが言いました。

 

 

「ああ。彼らなら―――逃げるように闇の書へ飛び込んで行ったよ。自分から」

「馬鹿かァアアァアアアアアアアアッ!!!」

 

 

 怒声を散らすヴィータ。夜空の向こうでサムズアップしている三人。

 

 

「く、くそぉ……! ここでアタシがやられても、第二第三のア」

 

 

 言い終える前に吸い込まれて行きました。

 

 

 棒立ちするなのは、ぽかんとしているフェイト、うねうねと蠢く触手with本。

 

 カオスな光景。

 

 

「とりあえず、守護騎士が消えた今ならば通信も復活しているだろう。アースラに待機している連中と交信してみよう」

 

 

 分かった、とフェイトが素直に頷きます。

 

 

 しかし事態は急加速していました。

 

 

「うわぁああぁあああああーッ!!!」

「「!?」」

 

 

 悲痛な叫び声が夜空に木霊しました。

 

 


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