ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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頑張って続き書いてみました!

たぶん、Progressiveと原作が混じっているかもです。(汗)

ユウキの出番が少ないかもです。

お気に入りに追加してくれた人たちありがとです(^^♪

では、どうぞ。


第5話≪第1層ボス攻略戦≫

「今日はボス戦だ。 気を引き締めていこうな!!」

 

「「おー!!」」

 

とユウキとアスナは返事をしてくれた。

アスナは、俺達意外の人には顔を見られたくないらしいのでフードで顔を隠している。

 

「ねえ、キリト。 昨日起きた事憶えてないの?」

 

「そうなんだよ、ユウキ。 アルゴと話した所までは覚えてるんだけどな、その後の記憶がないんだよ。 変だよな。 あっアスナさん。 震えてますけど、どっどうしたんですか?」

 

「これは震えじゃないわよ。 怒りと恥ずかしさを表してるのよ。 キリト君」

 

「そっそうか」

 

「キリトは憶えてないんだし、あの事は水に流したら」

 

「ダメよ、ユウキちゃん。 いつか責任を取らせるわ!!」

 

「2人して何の話しているんだ??」

 

「「なんでもありません!!」」

 

「おっおう」

 

俺達は、目的地に着くまでアスナにスイッチの意味やポットの意味などを説明していた。

 

「スイッチとポットは理解したか?」

 

「ええ、理解したわ。 大丈夫よ」

 

「そうか。 じゃあ、最終確認だ。 今日、俺達が相手をする≪ルインコボルド・センチネル≫はボスの取り巻きで雑魚だが油断するなよ。 俺達はデスゲームをプレイしているんだ。 緊張感を切らすなよ。いいな?」

 

「「了解!!」」

 

「よし。 次に≪ルインコボルド・センチネル≫は頭と胴体を金属鎧で固めているから胴体には攻撃が届かない、喉元だけを狙うんだ。 俺とユウキのソードスキルで奴が持っている斧を跳ね上げさせるから、アスナはスイッチして奴の懐に飛び込んで細剣ソードスキル≪リニアー≫で俺がさっき言った喉元を狙うんだ。 俺達も最大限のサポートはする」

 

「わかったわ」

 

「じゃあ、みんなが居る噴水広場に行こうか」

 

噴水広場に向かっている途中でユウキからこの様な言葉を受け取った。

 

「ねぇ、キリト。 ボクは何があってもキリトに付いて行くからね。 それだけ!!」

 

とユウキは、俺にしか聞こえないボリュームで呟いて言った。

 

「何だったんだ、あいつ?」

 

噴水広場で武器やアイテムの最終確認をしていたら、青い髪の色をした青年ディアベルが現れた。

 

「今日は、1人も欠けることなく集まってくれてありがとう。 もう俺から言える言葉は1つしかない……。 勝とうぜ!!」

 

この言葉により全体の士気が上がった。

迷宮区からボス部屋まで移動する間、死者を出すことなく辿り着けた。

みんなボス部屋前で最終確認をしているので俺達も最終確認をする。

 

「俺達の武器は、現時点で最強の武器かもしれない。 俺は片手剣『アニールブレード+6』ユウキの片手剣も『アニールブレード+6』アスナは細剣の『ウインドフルーレ+4』、だけど武器の性能には頼るなよ。 ボス戦では自己判断能力が重要だからな。 忘れるなよ。 いいな?」

 

「「わかった!!」」

 

ボス部屋前から「行くぞ!」と言う号令がかかった。

 

「お前ら、絶対に死ぬなよ! いいな?!」

 

「「了解!!」」

 

「俺達もいくぞ!」

 

俺はボス部屋に入り周りを見た。 なんかボス部屋が広くなってないか、と思ってしまった。

これでは扉まで距離があり過ぎて背中を見せて逃走できない。

背中にボスのソードスキルを喰らってしまったら、スタン、或いはクリティカルヒットに成りかねない。

転移結晶は高価な物なので最初から持っているプレイヤーは少ないはず、そんなことを考えていたらもう隊が奥に走っていく姿が映った。

 

突入隊はこの様になっている。

最初に鉄板のようなヒ-ターシールドを持った戦槌使いの人が率いるA隊が突入。

次に左斜め後方からからB隊の斧戦士が突入。

右からディアベルが率いるC隊と、両手剣使いのD隊が突入。

その後ろにキバオウの遊撃隊E隊が突入。

E隊を追って長柄武器装備のF隊、G隊が突入する。

俺達は、その後を追う形で突入する。

A隊が奥まで進んだ途端に≪イルファング・ザ・コボルドロード≫が天井から姿を現した。 それに続くように、取り巻きの≪ルインコボルド・センチネル≫がPOPした。

 

「≪センチネル≫の数は3体だ。 打ち合わせどうり頼むぞ! 俺達の相手は≪センチネル≫だ。 ユウキ、アスナこっちだ!」

 

ユウキとアスナは頷き、俺の後を追って来た。

 

「3人で1体ずつ倒して行くぞ」

 

俺とユウキは片手剣スキルの《スラント》のモーションに入る。 俺とユウキが使った《スラント》は対象を斜めに斬りつけるスキルだ。 これにより、一体目の≪センチネル≫の体勢を崩させる。

 

「アスナ。今だ!」

 

アスナは≪センチネル≫の喉元を狙い的確な細剣ソードスキル《リニアー》を発動させる。 この技は武器を体の中心に構えて捻りを入れつつ素早い突きの一撃を繰り出すスキルだ。

1対目の≪センチネル≫の体力がガクッと下がり、残り6割となった。

 

「この調子で行くぞ。 ユウキ、アスナ!!」

 

「「了解!!」」

 

戦いは優勢に進でいる、まだ死者が出ていない。

≪イルファング・ザ・コボルドロード≫の体力はあと1本半、俺達も順調に≪センチネル≫を倒していくことが出来た。 ≪イルファング・ザ・コボルドロード≫のHPバーが後1本になった。

俺は何か嫌な予感がした。

≪イルファング・ザ・コボルドロード≫をもう一度よく見る。

俺の嫌な予感は的中してしまった。腰に携えていた剣がタルワールでは無く、《野太刀》だったのだ。

 

「よし、俺が前に出る!」

 

なぜ、ディアベルはこんな発言をしたんだ?

まさかディアベルもβテスターだったのか? ディアベルは俺を見て笑った気がした。

前に出たら危険だ。 あれは《刀専用ソードスキル》の重範囲攻撃、野太刀で水平360度の攻撃範囲を持つ《旋車》だ。

 

「ダッ、ダメだ。 下がれ!! 全力で後ろに跳ぶんだ!!」

 

ディアベルは動かない。 まさか、さっきの《旋車》でスタンしたのか?

攻撃をしていたプレイヤーはディアベルが倒れた事によって攻撃を停止してしまっている。

ディアベルが倒れた事で、パーティー全体に大きな影響を与えてしまっているのだ。

動ける者はディアベルを救うため援護に向かったが……。 間に合わなかった。

ディアベルは≪イルファング・ザ・コボルドロード≫が両手に握った。

床、すれすれの軌道から高く切り上げた《刀専用ソードスキル》《浮舟》に直撃してしまったのだ。

《浮舟》は相手を浮かせてから、スキルコンボになるスキルだ。

この技を所見で見切るのは不可能だ。

ディアベルは反撃できるようになったのか、ソードスキルを放とうとするがモーションがバラバラになってしまい、ソードスキルが発動しなかった。

そんなディアベルに正面から、下、上、に連撃、最後は溜めの一発の突き。《刀専用ソードスキル》《緋扇》をクリティカルに喰らってしまい大きく吹き飛ばされた。

HPバーはグリーンからイエロー、イエローからにレッドにと止まる気配がなかった。

 

「おい。 しっかりしろよ。おい!」

 

「キリト、さん。 ボスを、ボスを……。 たおして……、ください」

 

「ああ、任せろ!」

 

そう言うとディアベルのアバターは、俺の腕の中で消滅してしまった。

 

「おい。 ディアベルはん。 なんでリーダーのあんたが死んでるんや……」

 

ラストアタックボーナスを取ろうとした為だ。

こいつも、元βテスターだったんだと。しかし、俺にはこの様な事は言えない。

 

「ヘタっている場合か!」

 

「なんやと」

 

「まだ、ボスは生きているんだ。 ≪センチネル≫も絶対に湧いてくるぞ。 お前がしっかりしないとみんな死ぬぞ!」

 

「……あんたはどうするや。 逃げるんか?」

 

「それは決まっているさ。 ボスのLAを取りに行くんだよ」

 

ディアベル、お前の言葉は俺が守ってやるよ。

そう。ディアベルはボスを倒してくれと言ったんだ。逃げろじゃない。

 

「ボクも一緒に行くよ。 キリトのパートナーだからね!」

 

「私も一緒に行くわ。 パーティーを組んでいるから」

 

「……ああっ頼む。――手順は≪センチネル≫と同じだ。 行くぞ。 ユウキ、アスナ!!」

 

「「了解!!」」

 

あの技はなんだあの動きは、もしかしたら居合切り《辻風》か!!

 

「アスナ、攻撃が来るぞ。 避けろ!!」

 

その直後に居合切りの音がした、アスナはしっかり避けていた。

だがローブには掠ったらしくローブは破れ、ポリゴンになってしまった。

ローブの中からは、流星のような顔立ちの少女が現れた。

俺たち以外のプレイヤーはアスナを見て静かになってしまった。

俺は肩に力を入れ、片手剣ソードスキル《バーチカル・アーク》の2連撃を叩き込む。

ユウキも同じく、片手剣ソードスキル《バーチカル・アーク》の2連撃を叩き込む。

《バーチカル・アーク》は片手剣の2連撃技で、対象をV状に斬りつけて攻撃をするスキルだ。

アスナは一瞬の隙を突き、細剣ソードスキル《リニアー》を叩き込む。

 

「次来るぞ」

 

後ろからプレイヤーを呼びたいが後ろにいるプレイヤーは、ほぼHPが半分以下の者しかいない。

ユウキと俺とアスナで行ける所まで行くしかない。

俺は16回目の連携で一瞬反応に遅れてしまった。

 

「しまっ……」

 

反応が遅れた為、連携するはずのソードスキルがキャンセルされてしまった。

≪イルファング・ザ・コボルドロード≫からは《刀専用ソードスキル》《幻月》が襲いかかる。

これは上下にランダムでの攻撃だ。

今の攻撃でHPの3割が持って行かれた。

アスナは止まったが、ユウキは≪イルファング・ザ・コボルドロード≫に突っ込んで行ってしまった。

やばい、あのモーションはディアベルを殺した《緋扇》だ。

だが、それはユウキを襲う寸前で止まった。

 

「おおおッー!!」と太い雄叫びが、この部屋に轟いたのだ。

 

発生源は攻略会議で見たエギルだった。

両手斧系ソードスキル《ワールウインド》が《野太刀》と激突したのだ。

 

「回復するまで俺達が支える。 ダメージディーラーにいつまでも壁役やられちゃ立場がないからな」

 

「すまん頼む」

 

「命拾いしたよ。 キリト、大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

「キリト君、大丈夫?」

 

「ああ」

 

「次の連携で決めるぞ!!」

 

「「了解!」」

 

「いくぞ!」

 

「アスナは《リニアー》を、ユウキはもう一度《バーチカル・アーク》を頼む」

 

そして俺も、もう一度《バーチカル・アーク》だ。

 

「「「うおおおおッッッッッ!!」」」

 

≪イルファング・ザ・コボルドロード≫はバランスを崩し。そして、体に亀裂が入りポリゴンとなって消えた。

 

こうして、デスゲーム開始から一ヶ月でやっと第1層がクリアされた。

 




戦闘描写は難しい!!

ちゃんと書けているかな?不安ですね(汗)

ご意見、感想等、お待ちしています!!

今後ともよろしくお願いします。

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