ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!!

今回はもしかしたら、ぐだぐだになっているかもしれません。

ごめんなさい。

それにサブタイトルが思いつかない(汗)

それでは、どうぞ。


第31話≪休息≫

ラフィン・コフィン討伐作戦から二日が経過した。

 

「今日は攻略をお休みしようか?」

 

「えっ、どうしてだ?!」

 

「キリト。 最近攻略中に集中出来ていないよね」

 

「…………」

 

図星であった。

嫌でも考えてしまうのだ。

あの時、まだ他の道が残されていたんじゃないか。

あの時、思考を停止しなければその方法が思い付いたのではないか。

それに、罪の無いこいつに俺の罪をさらに押し付けてしまっていいのかと。

 

「また考え込んでいる」

 

「……すまん」

 

「よしっ!! 今日は攻略を休んで気分転換しようか」

 

「……わかった」

 

俺達は、攻略を休み気分転換することにした。

 

「じゃあ、第47層「フローリア」に行こう!!」

 

「……おう」

 

俺達は家から出た後、転移門まで足を進め転移門を潜り第47層「フローリア」へ向かった。

 

第47層「フローリア」転移門前

 

「いつ見ても綺麗な所だねー」

 

ユウキは、足を進め花壇の前にしゃがみこんでアジサイに似た花を愛でた。

俺は、ユウキの後を追いユウキの横にしゃがんだ。

 

「そうだな」

 

ユウキは近くにあった矢車草に似た花を採り、髪飾りのように髪に付けた。

 

「どうかな?」

 

ユウキは、顔を赤くして聞いてきた。

 

「とても良く似合っているよ」

 

俺は笑顔で言葉を返した。

「一人で悩まないでボクを頼ってもいいんだよ」

 

ユウキは真剣な表情になり俺に言ってくれた。

俺はその言葉に応じた。

 

「いいのか……?」

 

「いいんだよ。 ボクはキリトと一緒に悩みたいし、考えたいよ」

 

「……わかった。 あそこに有るベンチで話そう」

 

「うん」

 

俺達は、転移門近くにあるベンチに腰を下ろした。

最初に俺が口を開いた。

 

「あの時、違う道が残されていたんじゃないって、何時も考えてしまうんだ。 もう過ぎたことなのにな。 それに、これ以上俺の罪をお前に背負わせていいのか。とかな……」

 

少しの沈黙の後、ユウキが口を開いた。

 

「ボクはキリトと一緒に十字架を背負うよ。 ボクはキリトを一生支えるって決めているから。 それに、殺めてしまった事はもう覆せない。 だから、その人達の名前を心に刻んで生きていこうよ。 それが、今のボク達に出来る事だからね」

 

確かに、殺めてしまった事はもう覆せない。

だから、これ以上考えても仕方のない事だ。

今の俺に出来る事は、さっきユウキが言ってくれたことしかない。

じゃあ、その事を実行に移そう。

俺はユウキに言葉を返した。

 

「そう、だな」

 

 

♦♦♦♦♦

 

俺達は、第1層にある《生命の碑》まで足を運んだ。

俺は、その中から日付と死因が一致するプレイヤーの名前を探した。

その中から該当する人物を二人見つけた。

俺はユウキに知らせた。

 

「この二人だ」

 

「この二人だね」

 

二人の名前はスーティブとアーロンという名前であった。

 

「この二人の名前を心に刻もうね」

 

「ああ」

 

命を奪ってしまった事はもう取り返しがつかない事。

だから俺は、その罪と向き合い生きていく。

隣で俺の事を支えてくれるパートナー(ユウキ)と一緒に。

俺達は第1層の《生命の碑》前で、殺めてしまったプレイヤーの名前を心に刻んだ後、

第50層「アルゲード」に戻った。

 

 

♦♦♦♦♦

 

 

 

第50層「アルゲード」主街区

 

俺達は、大通りを散歩していた途中に見つけたベンチに腰を下ろした。

俺からユウキに声をかけた。

 

「ユウキ、今日はありがとうな。 お前のお蔭で心が軽くなったよ」

 

俺は、ユウキに向き合い言った。

一呼吸置いてから、ユウキから言葉を返してくれた。

 

「どういたしまして。 今度からは何でも相談してね。 いい?」

 

ユウキは俺の目をしっかり見て言った。

 

「ああ」

 

会話を交わした直後、一人のプレイヤーから話しかけられた。

俺は、そのプレイヤーを見て少々驚いてしまった。

話しかけてきたプレイヤーは、ユウキの姉のランであった。

 

「キリトさん。 お久しぶりですね」

 

「久しぶり。 確か、第53層で食事して以来か。 今日はどうしたんだ?」

 

「エギルさんの経営しているお店に行ってドロップ品を換金した帰りですよ」

 

大丈夫かな? あこぎな商売の被害にあっていないよな?

でも、ランはしっかりしているから大丈夫か。

 

「姉ちゃん。 久しぶり―」

 

「久しぶりね」

 

「そういえば、ユウキ。 キリトさんと結婚したの?」

 

ランは、俺とユウキの左手の薬指に嵌めているエンゲージリングを見た。

 

「そうだよ。 とりあえず、ボクの家に場所移さない?」

 

「いいけど……。 キリトさんは大丈夫ですか?」

 

「いいよ。 それじゃあ、行こうか」

 

俺達は、ユウキの姉ランを連れてホームに戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

「このお家に、キリトさんとユウキが一緒に暮らしているのね」

 

ランは俺達が暮らしている家の中を興味深そうに見ていた。

 

「変わった物は何も無いよ」

 

“そういう物”は置いていないよ。

 

「キリトの言う通りだよ。 姉ちゃん」

 

「あら。 そうだったの」

 

ランは、おちゃらけた様に言った。

 

「二人は、何時結婚したの?」

 

「約一ヶ月位前位かな」

 

「そうだねー」

 

「私に報告してくれてもよかったのに」

 

ランは、頬を膨らませて俺達に言ってきた。

 

「「ごめんなさい!」」

 

「まぁいいわ。 ところで先ほどお話ししていた内容って、もしかして……」

 

気付いていたのか? ランにも話しておくか。

 

「察しの通りだよ。 ラフィン・コフィン討伐作戦の話をしていたんだ」

 

俺は、ラフィン・コフィン討伐作戦であった出来事を詳細に説明した。

俺が、ラフコフメンバーの二人の命を奪ったことも。

この言葉を発した後、暫く部屋の中が沈黙に包まれた。

この沈黙をランが破った。

 

「私も、一緒にその十字架を背負います」

 

俺はその言葉に目を見開いてしまった。

ランは言葉を続ける。

 

「キリトさんは、色々な物をその小さな背中に背負いすぎです」

 

ランは、優しい眼差しで俺を見た。

ここまで静かに話を聞いていたユウキが口を開いた。

 

「ボク達姉妹は、キリトを全力で支えるよ」

 

「……ありがとう」

 

俺は、耐えていた涙を流しながらランとユウキの言葉に応じた。

それと同時にランとユウキは、俺を優しく抱きしめてくれた。

 

「もう一人で背負わないでくださいね」

 

「姉ちゃんの言う通りだよ」

 

二人は、俺の涙が止まるまで優しく抱きしめ続けてくれた。

 

 

5分後。

 

「みっとも無い姿を見せてごめん」

 

俺は、恥ずかしくなり顔を俯けた。

 

「いいんですよ」

 

「そうだよ」

 

二人は笑顔で答えてくれた。

俺達はそれから色々な事を話した。

特に、俺とユウキに関する事を。

俺達は、顔を真っ赤にしながら会話をしていただろうな。

会話が一息付いた時に、ランは時計を見た。

 

「あら。 もうこんな時間なの」

 

時間は、午後の6時まで回っていた。

此処からは、綺麗な夕焼けが見える。

 

「じゃあ、そろそろ御暇しますね」

 

「わかった。 玄関まで送るよ」

 

「ボクも一緒に送る」

 

俺達は、ランを見送る為、玄関まで足を進めた。

 

「じゃあ、またね。 キリトさん、ユウキ」

 

「気を付けて帰るんだぞ」

 

「じゃあね。姉ちゃん」

 

ランは、俺達の家から出た後、自分のホームがある第47層「フローリア」に戻った。

その後、俺達は食事を摂り眠る事にした。

俺達は今、ベットに横になっている。

勿論、何時も一緒に寝ている。

 

「今日は、ありがとな」

 

「どういたしまして」

 

俺達は見つめ合い言葉を交わした後、短いキスをした。

 

「明日に備えて寝よっか」

 

「そうだな」

 

俺達は抱き合い眠りについたのであった。

 

 




こんな感じです。

最近ギアチェンジがうまくいきませんね(泣)

ご意見、ご感想、よろしくお願します!!

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