ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

投稿が遅れてすいません(汗

何回も書き直したんですが、内容が薄いかもです。

読んでくれたら嬉しいです。

それでは、どうぞ。


第30話≪ラフィン・コフィン討伐作戦≫

第56層 聖竜連合本部

 

今日、第56層にある聖竜連合本部ではラフィン・コフィン討伐作戦会議が行われる。

ラフィン・コフィン討伐作戦の会議内容は、笑う棺桶(ラフィン・コフィン)のメンバーを無力化し黒鉄宮の牢獄に押し込むことだ。

《討伐隊》は聖竜連合と血盟騎士団とソロプレイヤーの中から参加者を募った。

参加者の人数は約50人である。

俺は、この作戦会議に“一人”で参加をしている。

 

「それでは、ラフィン・コフィン討伐作戦会議を始める」

 

一人の聖竜連合幹部プレイヤーの発言と同時にマップが展開された。

 

「ラフィン・コフィンの幹部プレイヤーの情報を皆に回すから確認してくれ」

 

俺の手元に来た資料には、笑う棺桶のリーダー『PoH(プー)』、幹部プレイヤーの『赤目のザザ』、『ジョニー・ブラック』の情報が掲載させていた。

掲載されている情報には、三人の特徴、使う武器が書いてあった。

次にシュミットが立ち上がり言葉を発した。

 

「ラフィン・コフィンの根城が下層のある小さな洞窟と判明した」

 

この言葉により、あちこちから動揺の声が上がる。

なぜかというと、ラフコフのアジトを探すため、しらみ潰しに不動産ショップを探したがそのほとんどが空振りであったからだ。

幾つかのオレンジギルドのアジトは発見できても肝心のラフコフの本拠地だけは、何時まで経っても見つからなかったのだ。

それもそのはずだ。

展開されたマップが示すラフコフの根城と思われる場所は、デザイナーが忘れてしまったような洞窟であったのだから。

 

「どうりで今まで見つからなかった訳だ」

 

俺は、誰にも聞かれないボリュームで呟いた。

一人の幹部プレイヤーが言いづらそうに言葉を発した。

 

「……あと一つ言っておく事がある。 笑う棺桶メンバーが降伏せずに襲いかかってきたら“処分”することも視野にいれるように…」

 

処分するということはつまり俺達が殺すということだ。

出来れば、このような事態は避けたい。

このことは、此処にいる討伐隊メンバーも思っているはずだ。

 

「作戦は二時間後に開始する。 解散」

 

こうして、ラフィン・コフィン討伐作戦会議が終了した。

会議が終了したと同時に声をかけて来た人物がいた。

その人物は、ギルド《風林火山》のリーダー、クラインだった。

 

「お前も参加するんだな」

 

「まぁ……、そうだな」

 

「ユウキちゃんは、どうしたんだ?」

 

「ああ……、あいつは家に置いてきたよ。 後、アスナも一緒さ」

 

ユウキには、このラフィン・コフィン討伐作戦には参加させられない。

最悪の事態も考えなくてはならない。

それは、笑う棺桶のメンバーのHPを全損させてしまうこと。

つまり殺してしまうと言う事だ。

こんな汚れ仕事はして欲しくない。

汚れ仕事は、俺一人で充分だ。

 

「何でアスナさんが一緒なんだ?」

 

「アスナには、今日一日ユウキの傍にいてくれって頼んだんだ」

 

あいつを家に一人にはしておけない。

それに親友のアスナにもこんな危ない作戦には参加させたくないからな。

クラインは、俺の思っていることを察したのか、これ以上は聞いてこなかった。

 

 

二時間後。

 

「これから回廊結晶を使い、笑う棺桶が根城にしている洞窟前に移動する」

 

俺達は、笑う棺桶が根城にしている場所に向かった。

俺は、目的地に到着したと同時に呟いた。

 

「あの洞窟の中にいるのか」

 

俺達、討伐隊は、草むらに身を潜めている。

ここから洞窟に続く坑道の入口がある。

 

「よし、行くぞ」

 

聖竜連合幹部の言葉と同時に俺達、討伐隊は洞窟に続く坑道を通り、笑う棺桶が居ると思われる、大部屋へ突入した。

だが、周りを見渡しても笑う棺桶のメンバーは一人もいなかった。

 

「誰も、いないぞ……?」

 

討伐隊の一人が言った。

次の瞬間、奴らは、討伐隊の背後を襲ってきたのだ。

何処からか、討伐作戦の情報が漏れていたのだ。

俺達は完全に囲まれてしまっていた。

状況は最悪だ。

俺達討伐隊は、すぐに態勢を立て直し反撃した。

俺は、襲い掛って来るラフコフメンバーの手首、足首を切り落とし戦闘不能にさせていった。

 

「武器を捨てて大人しく投降しろ」

 

俺が話しかけたラフコフメンバーは、すでにHPゲージがレッドに突入していた。

 

「俺がこの程度でビビるとでも思っていたのか!!」

 

言葉が終わった瞬間、片手剣を握り直し、俺に突進してきた。

俺が剣を振るい攻撃をすれば、こいつのHPゲージが吹き飛ぶ。

殺したくはない。

だが、やらなければ、やられる。

俺は考えることを止め、男の胸に剣を突き刺した。

男の体は、ポリゴンを四散した。

俺は、無心になり討伐を続けた。

近くから襲ってきた両手剣使いの首を刎ねHPを吹き飛ばした。

 

「あれー。 黒の剣士じゃん」

 

「黒の、剣士、お前を、殺す」

 

現れたのは、ジョニー・ブラックと赤目のザザであった。

ジョニー・ブラックは、俺の眉間目掛けて毒ナイフを投擲してきた。

俺は、寸前で頭を下げ回避する。

 

「へぇー。 あれを避けるんだ」

 

確かに、今の攻撃は並の反応速度では回避することは不可能だった。

 

「あっ、そう言えば絶剣のお嬢ちゃんは一緒じゃないの?」

 

「そう、言われれば、確かに」

 

「……お前らの相手は俺一人で充分だ」

 

「いないのかー。 殺したかったのにな」

 

俺はこの言葉によって怒りに支配されそうになった。

だが、ここで怒りに支配されたら奴の思う壺だ。

なので、俺は低い声で呟いた。

 

「殺すぞ……」

 

俺はベルトに装備されていたピックを三本同時に抜き、ジョニー・ブラックに向け投剣スキル《シングルシュート》を発動させる。

だが、三本とも同時に放たれたピックによって相殺されてしまう。

 

「手伝うか」

 

赤目のザザはジョニー・ブラックに言った。

 

「おいおい! こんなに楽しい殺し合いなのに横取りはいけないよ」

 

「そうか」

 

ジョニー・ブラックは俺に毒ナイフを構え突進するように突っ込んできた。

俺は紙一重で避け、片手剣ソードスキル《ウォンパール・ストライク》を発動させた。

この攻撃によって毒ナイフを装備していた右手を吹き飛ばした。

だか、ジョニー・ブラックは態勢を立て直し、俺に向き直った。

 

「あーあ。 手が斬り飛ばさせちゃったよ」

 

「だから、手伝うと、いった」

 

とても緊張感のないやり取りだった。

 

「お前は、もう戦えないはずだ。 それに今の攻撃を食らってHPはレッドゾーンだろう」

 

俺はジョニー・ブラックに問いかけた。

 

「いやいや。 まだ、左手が使えるから。 殺しにHPなんて関係ないし」

 

ジョニー・ブラックは左手に毒ナイフを装備し直した。

 

「さてと。 第二ラウンド、行こうか」

 

ジョニー・ブラックは俺に向かって突進してきた。

俺の剣とジョニー・ブラックの毒ナイフがぶつかり火花が散った。

俺は、鍔競り合いを行いながらも口を開いた。

 

「大人しく投降しろ。 俺達討伐隊の勝ちだ」

 

俺がなぜ、この言葉を発したかと言うと、ラフコフメンバーの半分以上は捕縛されていたからだ。

だが、俺達の攻防は続いた。

 

「おれも、はいる」

 

赤目のザザも戦闘に参加してきた。

俺は片手剣スキル《ホリゾンタル》を発動し、エストックの刃にぶつけ距離を取る。

この勝負は、正直勝てる気がしない。

討伐隊がこちらに援護に来るのを待つしかないな。

俺は、持ち前の反応速度でこいつ等の攻撃をいなしていった。

すると、攻撃が途中で止まった。

 

「にげ、るぞ」

 

「この状況じゃ仕方ねぇか」

 

ラフコフメンバーで捕縛されていないのは、ジョニー・ブラックと赤目のザザだけだった。

二人は煙幕を使い、姿をくらました。

捕縛したラフコフメンバーは、回廊結晶を使い黒鉄宮の牢獄に押し込むことに成功した。

 

「終わったのか……」

 

俺は誰にも聞こえない声で呟いた。

 

 

俺達、討伐隊はアジトを出た安全エリアで今回の作戦結果の報告をした。

 

「被害は《討伐隊》からは十一人。 笑う棺桶(ラフィン・コフィン)からは、二十一名のプレイヤーが消滅した。 多大な犠牲が出てしまったが、これで笑う棺桶の勢力はゼロ近くまで殲滅できた。 これ以上被害が出る事はないだろう」

 

この言葉を発したのは今回の指揮を取っていた聖竜連合の幹部プレイヤーだった。

確かに、笑う棺桶の勢力はゼロ近くまで殲滅出来たが、幹部プレイヤーの赤目のザザ、ジョニー・ブラックは逃走。笑う棺桶のリーダー、PoHの姿は確認することが出来なかった。

 

俺は《風林火山》のギルドリーダー、クラインに声を掛けた。

 

「悪い、クライン。 俺はもう帰るわ……」

 

「……そうか」

 

俺は第50層「アルゲード」に足を向けた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

Side ユウキ

 

今日は、ボクの家にアスナが遊びに来ているのだ。

だけど、アスナの様子が何時もと違う。

でも、大体の予想は出来ているんだよ。

 

「ユウキちゃん。 醤油の味覚再現は成功だね」

 

「完成したー。 キリトが帰ってきたら、さっそく味見してもらう」

 

「それがいいね」

 

「ねぇ、アスナ。 話は変わるんだけど」

 

ボクはアスナに聞いてみることにした。

 

「今日って、ラフィン・コフィン討伐作戦があるんでしょ?」

 

「…………」

 

やっぱり、図星なんだね。

 

「……やっぱり、勘が鋭いユウキちゃんには隠せないね……。 実は今日、聖竜連合と血盟騎士団と少数のソロプレイヤーによって、ラフィン・コフィン討伐作戦が行われているの……。もう終わっている頃だと思う……」

 

「キリトは、この作戦に参加したの??」

 

アスナは頷くだけであった。

 

「そうなんだ……。 朝早く出て行った理由は、この作戦に参加したからなんだ」

 

アスナは俯き言葉を伝えた。

 

「……私も参加しようとしたんだけどキリト君に止められてね……。 『今日一日、ユウキの傍に付いていてくれ……、頼む』って土下座までしてね」

 

そっか……。 だから朝早くからアスナがボクの家に来たんだね……。

アスナとこのような会話をしていたら玄関から“コンコン”と音が聞こえてきた。

ボクは玄関まで行き玄関の扉を開ける。

 

「……ただいま」

 

「おかえり」

 

扉を開けて入って来たのはボクの夫、キリトだった。

だが、何時もと雰囲気が違う。

何かあったんだ。

 

「アスナはどうしたんだ?」

 

「リビングに居るよ」

 

「そうか……。 話したい事があるから一緒に来てくれないか……?」

 

「うん……」

 

玄関前で会話が終わった後、ボク達はリビングまで足を進めた。

 

Side out

 

 

「討伐作戦はさっき終了した……。 被害は《討伐隊》からは十一人。 笑う棺桶からは、二十一名のプレイヤーが消滅した……。 その内の二人は俺が殺した……。 ……だから。 俺が、お前達と一緒にいる資格なんて……」

 

俺は、震える言葉で伝えた。

部屋の中は、長い沈黙が続いた。

 

「……ボクはキリトとずっと一緒にいるよ」

 

「俺は、人を…殺したんだぞ……」

 

「……ボクはキリトと一緒にそれを背負うよ。 ボクは討伐には参加していないけど、一緒にその十字架を背負うよ」

 

ここまで、静かに聞いていたアスナが口を開いた。

 

「キリト君は一人じゃないからね……。 一人で抱えこまないでね……」

 

「ありがとう……」

 

 

こうして、ラフィン・コフィン討伐作戦は幕を閉じた。

 




やっぱり内容が薄かったですよね…。

はぁー、小説書くの難しいですね。

ご意見、ご感想、優しくお願いします!!

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