ご意見や指摘してくれた人たちにも感謝です。
まだ不安がいっぱいですがこれからもよろしくです。
あと、洞窟遭遇は無かったことでお願いします。
それでは、どうぞ。
攻略会議が終わり、プレイヤー達が解散して行くのを確認してから、ローブを着ているプレイヤーにユウキが話し掛ける。
「あのー。 会議終わりましたよ」
何故敬語になった?
「そう」
「なんでキミ。 ローブなんか着てるの?」
「…………」
「じゃあ、これからパーティー組む仲間だからボクとあそこにいる男の子と少しお話ししない?」
ユウキはローブのプレイヤーに余裕がないと感じ取ったのか話題を振った。
俺も巻き込まれた形になってしまったが、パーティを組むのだからこの際仕方がないと割り切る。
「私は、貴方達とおしゃべりする為に此処に来たんじゃないの!!」
が、それにローブを着たプレイヤーは怒鳴り返した。
「じゃあ、何の為に此処に来たの?」
ユウキはいつもの調子を崩さずに質問する。
「このゲームに負けたくないからよ!!」
ローブを着たプレイヤーはパーティーだけ組んでどこかへ行ってしまった。
「逃げるようにどっか行っちゃったよ」
「こんな状況じゃ割り切ることは、難しいさ」
「攻略会議中大丈夫だった?」
なぜ、彼女がこのような事を聞くのかと言うと「お前はβテスターだったんだな」などと疑われると体が勝手に畏縮しまうのだ。
そんな中でも唯一彼女だけに心を許せるのだ。
「おう、ユウキのお陰でなんとかなったよ。 ありがとな」
「その言葉を聞けてボクは安心したよ」
やっぱり、ユウキが微笑んでくれると安心するな。
♦♦♦♦♦♦♦
夜になり俺達は、夜食を取ることにした。
「やっぱり、毎日黒パンは飽きるね」
「仕方ないさ、黒パンには味がないからな。 だからユウキこの液体をパンに塗ってみ」
ユウキは、俺の差し出したカップから液体を取りパンに塗った。
「おお~、クリームの味がするよ!! 味がしない黒パンがここまで変わるとは!!」
「こうすれば、黒パンでもおいしいよな?」
「うん!!」
「ねぇ、キリト。 話は変わるけどさ」
「どうした?」
「今朝のローブを着たプレイヤーを見つけたんだよ。 ほら、あそこに」
ローブを着ているプレイヤーはベンチの左端に座り黒パンを食べていた。
「多分、ボクと同じ女の子かも」
「なんでそんなことがわかるんだ!?」
「パーティーの名前の所のスペルAsunaじゃん」
そう言われ、俺はHPバーの名前のスペルを確認した。
「確かに」
「そんな訳でキリトも付いてきてね」
「……了解」
「こんばんわー。 1人でお食事してるの? 一緒していい?」
「勝手にすれば」
棘があるなー、そんなことは気にしないユウキは話し続ける。
「それじゃ、お邪魔します~」
「早くキリトもボクの隣に座る」
「おっおう」
俺の返事が乱れてしまった…。俺達が今居るのは少し長いベンチだ。
配置は左からAsuna、ユウキ、キリトだ。
「ねぇねぇ。名前聞いてもいい?」
「アスナよ」
「やっぱり、ボクの勘は間違っていなかったよ。だよねー、キリト」
まさか、俺に言葉を振られるとは。
「そうだな」
「私の名前知ってたの? どこで知ったの?」
「もしかして、パーティー組むのこれが初めて?」
これは俺の問いだ。
「そうだけど」
「じゃあ、ボクが教えるよ」
「頼んだ」
俺はユウキに任せることにした。
その方が女の子同士だし、気が楽だろう。
「えっとね。 自分の視界の左側にHPバーが見えるでしょ。 その横にローマ字で名前が書いてない?」
「yuukiとkirito」
「そうそれがボク達の名前だよ。 じゃあ改めまして、ボクはユウキよろしくね」
「俺はキリトだ。 よろしくな」
「私はアスナよ。 よろしく」
「自己紹介も終わったところで、アスナはその黒パンを食べちゃおう。 これ使っていいから。 ボクのじゃないけど」
「何これ?」
「簡単に言えばクリームかな」
俺はこの会話を見て、女の子同士の方が会話が弾むなと思った。
「そう言えばキリトこのクリームどうしたの?」
「この前『逆襲の雌牛』ってクエストやったろ。 その時の報酬だよ」
「まさか、この黒パンがここまでおいしくなるなんて!!」
「アスナもボクと同じ反応したー」
「そう。 あなたと同じ反応をしたのね私……」
「あなたじゃないよ。 ユウキだよ」
「おいしかったわ。 ありがとう、ユウキ」
「今度は、現実世界で食べようね」
アスナは、一瞬ポカンとしたがすぐに、
「じゃあ、現実に帰ったらよろしくね」と。
「明日はいよいよボス戦だ……」
と俺は緊張感を少し出すようにして言葉を発した。
どうでしょうか?
上手く書けているかなー?
不安です(汗)
アドバイス、ご意見お願いしますー。