ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

3 / 144
お気に入りに入れてくれた方々ありがとうございます。

ご意見や指摘してくれた人たちにも感謝です。

まだ不安がいっぱいですがこれからもよろしくです。

あと、洞窟遭遇は無かったことでお願いします。

それでは、どうぞ。


第3話≪細剣使いとの出会い≫

攻略会議が終わり、プレイヤー達が解散して行くのを確認してから、ローブを着ているプレイヤーにユウキが話し掛ける。

 

「あのー。 会議終わりましたよ」

 

何故敬語になった?

 

「そう」

 

「なんでキミ。 ローブなんか着てるの?」

 

「…………」

 

「じゃあ、これからパーティー組む仲間だからボクとあそこにいる男の子と少しお話ししない?」

 

ユウキはローブのプレイヤーに余裕がないと感じ取ったのか話題を振った。

俺も巻き込まれた形になってしまったが、パーティを組むのだからこの際仕方がないと割り切る。

 

「私は、貴方達とおしゃべりする為に此処に来たんじゃないの!!」

 

が、それにローブを着たプレイヤーは怒鳴り返した。

 

「じゃあ、何の為に此処に来たの?」

 

ユウキはいつもの調子を崩さずに質問する。

 

「このゲームに負けたくないからよ!!」

 

ローブを着たプレイヤーはパーティーだけ組んでどこかへ行ってしまった。

 

「逃げるようにどっか行っちゃったよ」

 

「こんな状況じゃ割り切ることは、難しいさ」

 

「攻略会議中大丈夫だった?」

 

なぜ、彼女がこのような事を聞くのかと言うと「お前はβテスターだったんだな」などと疑われると体が勝手に畏縮しまうのだ。

そんな中でも唯一彼女だけに心を許せるのだ。

 

「おう、ユウキのお陰でなんとかなったよ。 ありがとな」

 

「その言葉を聞けてボクは安心したよ」

 

やっぱり、ユウキが微笑んでくれると安心するな。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦

 

夜になり俺達は、夜食を取ることにした。

 

「やっぱり、毎日黒パンは飽きるね」

 

「仕方ないさ、黒パンには味がないからな。 だからユウキこの液体をパンに塗ってみ」

 

ユウキは、俺の差し出したカップから液体を取りパンに塗った。

 

「おお~、クリームの味がするよ!! 味がしない黒パンがここまで変わるとは!!」

 

「こうすれば、黒パンでもおいしいよな?」

 

「うん!!」

 

「ねぇ、キリト。 話は変わるけどさ」

 

「どうした?」

 

「今朝のローブを着たプレイヤーを見つけたんだよ。 ほら、あそこに」

 

ローブを着ているプレイヤーはベンチの左端に座り黒パンを食べていた。

 

「多分、ボクと同じ女の子かも」

 

「なんでそんなことがわかるんだ!?」

 

「パーティーの名前の所のスペルAsunaじゃん」

 

そう言われ、俺はHPバーの名前のスペルを確認した。

 

「確かに」

 

「そんな訳でキリトも付いてきてね」

 

「……了解」

 

「こんばんわー。 1人でお食事してるの? 一緒していい?」

 

「勝手にすれば」

 

棘があるなー、そんなことは気にしないユウキは話し続ける。

 

「それじゃ、お邪魔します~」

 

「早くキリトもボクの隣に座る」

 

「おっおう」

 

俺の返事が乱れてしまった…。俺達が今居るのは少し長いベンチだ。

配置は左からAsuna、ユウキ、キリトだ。

 

「ねぇねぇ。名前聞いてもいい?」

 

「アスナよ」

 

「やっぱり、ボクの勘は間違っていなかったよ。だよねー、キリト」

 

まさか、俺に言葉を振られるとは。

 

「そうだな」

 

「私の名前知ってたの? どこで知ったの?」

 

「もしかして、パーティー組むのこれが初めて?」

 

これは俺の問いだ。

 

「そうだけど」

 

「じゃあ、ボクが教えるよ」

 

「頼んだ」

 

俺はユウキに任せることにした。

その方が女の子同士だし、気が楽だろう。

 

「えっとね。 自分の視界の左側にHPバーが見えるでしょ。 その横にローマ字で名前が書いてない?」

 

「yuukiとkirito」

 

「そうそれがボク達の名前だよ。 じゃあ改めまして、ボクはユウキよろしくね」

 

「俺はキリトだ。 よろしくな」

 

「私はアスナよ。 よろしく」

 

「自己紹介も終わったところで、アスナはその黒パンを食べちゃおう。 これ使っていいから。 ボクのじゃないけど」

 

「何これ?」

 

「簡単に言えばクリームかな」

 

俺はこの会話を見て、女の子同士の方が会話が弾むなと思った。

 

「そう言えばキリトこのクリームどうしたの?」

 

「この前『逆襲の雌牛』ってクエストやったろ。 その時の報酬だよ」

 

「まさか、この黒パンがここまでおいしくなるなんて!!」

 

「アスナもボクと同じ反応したー」

 

「そう。 あなたと同じ反応をしたのね私……」

 

「あなたじゃないよ。 ユウキだよ」

 

「おいしかったわ。 ありがとう、ユウキ」

 

「今度は、現実世界で食べようね」

 

アスナは、一瞬ポカンとしたがすぐに、

 

「じゃあ、現実に帰ったらよろしくね」と。

 

「明日はいよいよボス戦だ……」

 

と俺は緊張感を少し出すようにして言葉を発した。




どうでしょうか?

上手く書けているかなー?

不安です(汗)

アドバイス、ご意見お願いしますー。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。