ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!! 今日のクリスマス(イブ)をボッチで過ごしました(泣)

そんなことよりSAOⅡの最終回、感動でしたね!!

やっぱり、ユウキちゃんには生きていてほしいです。

今回はリアルで少しごたついてしまった為、更新が遅れました。

すいません。

それでは、どうぞ。


第18話≪圏内事件≫

第59層「ダナク」

 

 

今日は此処、アインクラッドでの最高の季節の、更に最高の気象設定。

アインクラッドの四季は現実と同期している為、夏は毎日暑いし、冬は毎日寒い。

天候なんて攻略組の俺達にとっては、関係のないことだ。

だが、俺は今日の攻略は休むと決めていた。

今日は一年を通しても5日もあるまい、最良の気候設定だ。

こんな日に薄暗い迷宮に潜るなんて勿体無い。

だから俺は誰に何と言われようとも攻略を休むと決めていた。

そうだ! 隣に居るユウキにも教えてやろう。

 

「なぁ。 ユウキ」

 

「どうしたの? キリト」

 

「今日は、アインクラッド最良の気象設定なんだ。 今日は、攻略を休んであそこの草原で昼寝でもしないか?」

 

「うん! いいね! ボクもお昼寝したい!! あと、もしボクが眠っても寝顔は見ないでね。いい!?」

 

「わっ…わかった」

 

 

圏内町外れの草原にて

 

 

俺達は、木の陰で寝転んでいた。

横になると、今日は最高の気象設定ということが本当によくわかる。

そしてこの場所は、昼寝をするのに最適な場所だ。

隣で横になっているユウキも、同じ事を考えているのだろうか?

ヤバい。 眠くなってきた……。

 

 

「本当にいい天気だね。 キリト」

 

「だな。 眠くなってきたよ」

 

「……ボクも」

 

俺は、隣で寝ころがっているユウキを見た。

 

「お~い。 寝てるしこいつ、熟睡してるよ。……俺も寝るかな」

 

 

Side キリト

 

俺は索敵スキルによる接近警報をセットし熟睡はしないように眠りに就くことにした。

今、俺達が寝ている、第59層「ダナク」町外れの草原は≪圏内≫(・・)だ。

正確には《アンチクリミナルコード有効圏内》。

圏内ではプレイヤーを攻撃してもHPが減ることはない。

だから、圏内では一切の直接的犯罪行為は出来ない。

だが、これには抜け道がある。 それはプレイヤーが熟睡(・・)しているとき。

そこを狙って≪完全決着モード≫(・・・・・・・)のデュエルを申し込み、寝ている相手の指を勝手に動かしてOKボタンをクリックさせ、後は一方的に攻撃する。

実際こうした犯罪が≪殺人者≫(レッド)によって起きているのだ。

俺はこのような事態が起こらないように、こいつが起きるまでガードすることにした。

それに昼寝をしようと誘ったのは俺だしな……。

まさか熟睡(・・)するとは思わなかったが…。

やっぱりこいつ(ユウキ)の寝ている姿を見ていると“愛おしい”と思えるな。

俺、いまなんて言った……? てか、“愛おしい”って“好き”って意味だよな???

俺は何時からこいつの事を“好き”になっていたんだ。

でも、この感情にはフタをしよう。 今は攻略の大事な時期だし。

この気持ちは胸の中にしまって置こう。

 

Side out

 

 

8時間後

 

「……くしゅん」

 

「起きたか? お前、熟睡していたぞ」

 

「???寝顔見た???」

 

「…………」

 

開き直るしか道はない。 正直に答えないと後が怖いからな。

 

「見たんだ!!??」

 

「見たぞ。 可愛い寝顔だったぞ」

 

「ボクが可愛い……?」

 

「おう。 可愛かったぞ」

 

 

Side ユウキ

 

キリトに可愛いって言われた。

キリトってボクのことを、何時も可愛いと思ってくれているのかな?

聞いてみよう。

 

Side out

 

 

「キリトって、何時もボクのこと可愛いと思っているの???」

 

「そうだな。 俺はお前のことを可愛いとも思っているし。 美少女だとも思っているよ」

 

「…………」

 

どうしたんだ? なんで顔を赤くしているんだ?

 

「……そういえば、キリトお腹空いてない?」

 

なぜ、急に話を変えたんだ?

まぁ、いいか。

 

「じゃあ、57層のNPCレストランに行こうぜ」

 

「……わかった」

 

 

 

第57層「マーテン」NPCレストラン

 

「…………」

 

なんで一言も話さない?

 

「どうしたんだ、ユウキ。一言も話さないで?」

 

 

Side ユウキ

 

キリトの事をいつもより意識しちゃって、話す言葉が見つからないんだよ…。

なんで気付かないの。 キリトのバカ……。

ボクは、キリトのことを好きになった男性として見ている。

じゃあキリトは、ボクのことをどのように見ているのかな?

キリトの心を支えている相棒?? いつも傍に居る女性プレイヤー??

それともキリトには必要不可欠な存在??

この中に答えがあるのだろうか? 勇気を出して聞いてみよう。 頑張れボク。

 

Side out

 

 

「ねぇ。 キリト」

 

「どうした、ユウキ?」

 

「キリトって、ボクのk『きぁぁぁぁぁぁぁ!!!』」

 

「店の外だ!! 行くぞ。ユウキ!!」

 

「わかった!!」

 

俺たちは、椅子が倒れる程勢いよく立ち上がり急いで悲鳴の上がった方へ向かった。

俺達2人が見たものは、教会から首を吊るす形で、ぶら下がっている男性プレイヤー。

男の胸には、1本の短槍(ショートスピア)が深々と突き刺さっていた。

その間にも、胸の傷口からは、赤いエフェクト光が噴き出ている。

それはつまり、この瞬間も男のHPに連続的ダメージが生じている。

あれは《貫通継続ダメージ》。

なぜ≪圏内≫(・・)の“街の中”でHPが減少しているんだ?

今は、こんなこと考えている暇は無い。

 

「はやくその槍を抜け!!」

 

なぜ、分厚い鎧を装備しているんだ?

なんで顔が見えないようにヘルメットを被っているんだ?

今は、こんなこと考えている場合じゃない。

このままだと、男が死んでしまう。 早くロープを切らないと。

 

「ユウキはロープを切りに教会の二階に向かってくれ!!」

 

「わかった!!」

 

「俺は下で男を受け止める」

 

 

だが俺達が会話をした後すぐに、男性プレイヤーはポリゴンを四散してしまった。

これがデュエルの≪完全決着モード≫(・・・・・・・)なら、ウィナー表示がどこかに大きく表示されるはず。

デュエルには《初撃決着モード》《半減決着モード》《完全決着モード》がある。

それに、デュエルだとしたらウィナー表示が、どこかに表示されるはずだ。

俺は辺りを確認したが、“街の中”には表示が無い。

だとしたら、教会の中にあるのか?

なら、教会の内部からユウキがウィナー表示を見ているはずだ。

俺は、二階の窓から外を見ているユウキに声をかけた。

 

「ユウキ!! ウィナー表示は教会の中にあったか!!」

 

「ダメだったよ!! 教会の中にもウィナー表示は無かったよ!!」

 

「ダメだ。 30秒たった……」

 

30秒。 それがデュエルのウィナー表示が消滅する時間。

30秒経ってしまったのでPKを行った人物を特定する事が出来なくなった。

このような事を考えていたら、ユウキが教会の玄関から現れ俺に声をかけてきた。

 

≪圏内≫(・・)でHPにダメージを与えるには、デュエルを申し込んで、承諾されることだけだよね…?」

 

「ああ、確かにHPを減らすにはデュエルしかないよな。 でも俺は“何らかのトリックが仕組まれた”と予想している。 でも、必要な手がかりが無くなってしまったんだよな…」

 

「でも、このままという訳にはいかないよね……?」

 

「ああ……」

 

確かに、このまま放置しておくのは危険すぎる。 しかも“街の中”で起きた事だ。

攻略が遅れてしまうが、これは調べる必要がありそうだな。

 

「攻略が遅れてしまうが、この事件を調査しよう。 付き合ってもらえるか?」

 

「うん。 協力するよ」

 

こうして、俺とユウキのコンビ探偵が結成された。

 




キリト君が思いを書けました。

途中で思いが爆発しなければ良いんですけどね(汗)

もうトリックがあると考えてるキリト君(笑)

圏内事件は、アスナのインパクトが強いですね(笑)

今回はキリト君メインかもですね。

すいません。

今回も面白く書けているか不安です(汗)

ご意見、ご感想、よろしくお願いします!!


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