ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ舞翼です!!

お気に入りが150件超えただと…まじか…

いやー、ありがとうございます!!

今回は、オリジナル回になるのかな?

頑張って書きました。

それでは、どうぞ。


第14話≪《二刀流》と《黒燐剣》≫

第50層「アルゲード」主街区

 

「ねぇ。 キリトちょっと相談があるんだけど?」

 

「どうした?」

 

「ボク達、第65層でレべリングしたよね」

 

「ああ、そうだな。 で、それが何の関係があるんだ?」

 

「なんか“変”なスキルが出てて。 それを確認して欲しくてね。 キリトなら、何か知っていると思ってね」

 

「“変”なスキル?何ていうスキルだ?」

 

「片手剣スキルの“黒燐剣”っていうスキルなんだけど。 キリト知ってる?」

 

聞いたことがないな。 もしかしたら《エクストラスキル》か? 一応確認するか。

 

「ん~、聞いたことないな。 情報屋のスキルリストは確認したのか?」

 

「うん。 確認したんだけど情報屋のスキルリストには載ってなくてね。 ボクも聞いたことないからさ」

 

《ユニークスキル》が濃厚になってきたな。 そういえば俺にもあったんだよな…知らないスキルが。

 

「それってもしかしたら《エクストラスキル》じゃないのか? そういえば、俺もお前に相談事があったんだよ。 ユウキは“二刀流”っていうスキル聞いたことはあるか?」

 

「なにそのスキル。 聞いたことないよ」

 

マジか。 じゃあ、俺達のスキルは《ユニークスキル》かもしれないな? ばれたらヤバいな…。

 

「やっぱりそうか。 もしかしたら俺とお前のスキルは、あの“神聖剣”と似たようなスキルなのかもしれんな?」

 

「もしかして”ユニークスキル”!?」

 

「やっぱりお前もそう思うか。 でもヤバいんだよ。 この“二刀流”スキル、補正がチート過ぎるんだよな」

 

「それって、どんな補正なの?」

 

「此処では聞かれたらヤバいから場所移動しないか?」

 

「じゃあ、ボクの家に行こっか?」

 

んっ、幻聴が聞こえたぞ。

 

「今なんて言った……?」

 

「いや、ボクの家に行こうって」

 

「……此処の宿屋では駄目なのか?」

 

「もし聞かれたらどうするの? とゆうかキリト、ボクの家に来たことあるじゃん。 それに第1層の宿屋のときと、シリカちゃんの件のときは一緒の部屋だったよね?」

 

そうだけどさ……。 やっぱり、ちょっと抵抗がな。

 

「第1層のときはコルの削減で、あの件のときは、相談事があってだな……。 お前はいいのか?」

 

「うん。 ボクは平気だよ」

 

マジで……。

 

「でもお前は、一応女の子なんだぞ(お前は自覚はないかもしれんが美少女なんだからな。 俺とお前がコンビを組んだときから、攻略組の男性プレイヤーからの嫉妬の眼差しが凄いんだぞ……。 お前は気付いていないけどな。)」

 

 

Side ユウキ

 

キリト、心の声が漏れているよ。 それにボクのことを美少女って照れちゃうな。

キリトは素直じゃないんだから。いつもボクのことは「元気しか取り柄がない奴だな」しか言わないんだから。

キリトにこのこと聞いてみよ。

 

Side out

 

 

「ねぇ、キリト。 さっきボクのこと美少女っていったのかな?」

 

「えっ、なんでだ?」

 

「さっき言っていたことボクに聞こえていたよ!」

 

「なんのことかな?」

 

「さっき、ボクのこと美少女って言ったよね?」

 

「えっと……。 そう、ビジュアルがいいって言ったんだ」

 

あれ、これってあんまり変わっていないんじゃ。

おいっ、自分から聞いてきたのに、なに赤くなっているのですかユウキさん。

なにこの状況、俺にはこんな状況を回避出来るスキルは持ち合わていないぞ。

どうしよう…ここは腹を括るしかないな。

 

「じゃ、じゃあ。お邪魔しようかな」

 

「……うん」

 

おい、なんだ、その反応は。 いつも反応はどうした。

 

「じゃあ、よろしくお願いします」

 

やばっ、敬語になったよ。

 

「……分かった」

 

俺達は無言でユウキの家まで歩を進めたのであった。

 

 

 

ユウキの部屋にて

 

「じゃあ、スキルの確認しようか?」

 

「……うん」

 

まじすか、まだ直っていないのか。 どうしよう……。

 

「えっと、スキルの確認しような?」

 

「分かったよ……」

 

それから俺達が元の状態に戻るまで10分かかったのだ。 そのあいだ俺達は無言であった。

 

 

10分後。

 

「じゃあ、確認しようか?」

 

「ボクのからする?」

 

「その前に、これは大事な話だから最大限の警戒をする。 いいな?」

 

「了解したよ」

 

「よし。 じゃあ、確認しよう」

 

「分かった。 ボクのスキル“黒燐剣”っていうスキルなんだ。 “黒燐剣”は“黒燐剣“専用ソードスキルの威力が2倍になるらしいんだ。 あとスキル後の硬直時間が半減する。 片手剣ソードスキルにも繋げることも出来るらしい。 盾を持てなくなるデメリットがあるらしいけど」

 

結構なチート補正だな。 これは《ユニークスキル》確定かもな。

 

「俺の“二刀流”は“二刀流”専用ソードスキルの攻撃力が1.5倍、上位剣技になれば硬直時間が長いらしいが。 あと、剣が2本装備出来ることで手数が増えるな。 武器防御も上がるらしいな」

 

「キリト、こんなスキル持っているの。 ばれたらヤバくないかな?」

 

「ヤバいな。 特に《軍》と《聖竜連合》にな」

 

「このことは秘密にしておいた方がボクはいいと思うな?」

 

確かにそうだな。 特に俺はな。

 

「お前は、出しても大丈夫だと思うが? お前は《ビーター》じゃないし、周りからも信頼されているしな」

 

「キリト!! 次に《ビーター》なんていったら怒るよ!」

 

「……すまん」

 

ユウキさん、怖いです……。 あと、もう怒ってますよ。

 

「ボクもこのことは秘密にしておくよ。 キリトも誰にも言わないこと。 分かった?」

 

「了解」

 

ここまで、俺のことを信頼してくれていたとはな。 ありがとな、相棒。

 

「じゃあ、試しにこのスキル使ってみない? 誰もいない迷宮区に行ってさ?」

 

「ああ。 俺もこのスキルの確認をしたいからな」

 

「じゃあ、迷宮区に行こうか」

 

「了解」

 

 

第65層 迷宮区

 

「なんで、アストラス系が出るダンジョンを選んだんだ!?」

 

「えっ、だってお化け退治したいじゃん。 それに此処の迷宮区にはあまりプレイヤー来ないし」

 

プレイヤーが来ないのは正論だな。

 

「まぁ、確かに」

 

「さっそく使ってみようか?」

 

「おう!」

 

「ボクからね」

 

こうしている内にモンスターがPOPした名前は《Grim reaper》(死神)そのままだな。

モンスターの名前でも切らしたのか?

 

「じゃあ、あのモンスターを倒すね」

 

ユウキは黒燐剣、突進技ソードスキル《ブラック・スパイラル》を《Grim reaper》に向け放つ《ブラック・スパイラル》は突進しながら横薙ぎに振り下ろすソードスキルの計2連撃だ。

続けて片手剣ソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》水平4連撃に繋げる。

モンスターはこの攻撃をくらいポリゴンに四散した。

 

「それ、すごいな」

 

「ボクもばれたらヤバくないかな?」

 

「ああ。 ヤバいかも」

 

「だよねぇー」

 

「次は俺か」

 

「ボクは見てるね」

 

「おう」

 

俺は、第1層で使っていたアーニルブレード+6を左手に装備し、先ほどPOPしてきた《Grim reaper》に二刀流、全方位範囲技《エンドリボルバー》を発動する。

このソードスキルは周りのモンスターを一掃できる二刀流ソードスキルの計2連撃だ。

このスキルをくらい《Grim reaper》はポリゴンに四散した。

だが、アニールブレード+6はエリシュデータとの反動に堪え切れなかったのか亀裂が入りポリゴンを四散してしまったのだ。

 

「キリト。 それすごいね」

 

「だな。 それに、このエリシュデータと同等クラスの剣を探さないとな」

 

魔剣クラスの片手剣が見つかるのかな? 頑張って探さないとスキルの持ち腐れになってしまう。

 

「ボクも手伝うよ」

 

「助かるよ」

 

「確認も済んだことだし、帰えろうか?」

 

「そうするか」

 

「このことは、ボク達の秘密ね。それでいいかな?」

 

「ああ。 そうしよう」

 

こうして俺達は、第50層「アルゲード」主街区に戻ったのであった。




どうでしたでしょうか?

面白く書けたのか不安です(汗)

やっと出せました、オリジナルユニークスキル(笑)

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