ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

12 / 144
お気に入りに入れてくた方ありがとうございます!!

やっぱりユウキちゃん。可愛いですね(笑)

あと『タイトル』変更しました。

『ソードアート・オンライン 黒の剣士と紫の少女』
           ↓
『ソードアート・オンライン 黒の剣士と絶剣』

それでは、どうぞ。


第12話≪思い出の丘≫

第35層「ミーシェ」主街区

 

Side シリカ

 

私は、第35層の「ミーシェ」の主街区に来ていた。

それは私のお気に入りのチーズケーキをキリトさんと、ユウキさんに奢る為だ。

だけど、私がフリーになったと言う情報が流れていた為、パーティーに勧誘してくるプレイヤーが沢山いたのだ。だけど今はピナを蘇生させる事が先決だ。

それにキリトさんとユウキさん共、一時的ではあるがパーティーを組んでいるのだ。

なので、私は勧誘してきたパーティーメンバーに受け答えが嫌みにならないように断る。

 

「あの…パーティーに誘ってくれるのは有りがたいのですが、今はこの方達とパーティーを組んでいるので…」

 

勧誘していたパーティーメンバーはキリトさんに疑いの眼差しを向けていたが、なぜかユウキさんはそのような目で見られていなかった…。

確かに傍から見ると、キリトさんは強そうなプレイヤーには見えないのだから。

 

Side out

 

 

Side キリト

 

なんだおいっ、何で俺に近づいてくるんだ。

 

「見ない顔だけど…。 抜け駆けはやめて欲しいな俺達はずっと前から、この子をパーティーに勧誘してるのだからな…」

 

えっと、俺はどう返したらいいんだ。 まぁ無難に返そう。

 

「そう言われても…、成り行きで…」

 

シリカさんは、俺にもうちょと言ってやれ的な感じで見ているんだ?

そうしている内に、そのパーティーメンバーは何処かに行ってしまった。

 

Side out

 

 

Side ユウキ

 

なんか、ボクは蚊帳外に居る感じ。キリトのバカ。

そういえば、宿はどうするんだろ? 聞いてみよ。

 

Side out

 

 

「そう言えばキリト。 宿はどうするの?」

 

「あっ…」

 

そういえば宿の事考えていなかったわ…どうしよう…。

 

「あっ、キリトさんホームはどこに……」

 

「ああ…いつもは、ユウキと一緒の50層なんだけど…。 面倒だし此処に泊まろうかな?ユウキもそれでいいか?」

 

「うん。 ボクは問題ないよ」

 

「了解した。 と言うことで此処の宿屋に泊ることにするよ」

 

「そうですか! 此処のチーズケーキ、結構いけるんですよ」

 

「それボクも食べてみたいなぁ」

 

「と、言うことだ。 案内よろしくシリカさん」

 

「はい。 わかりました! 後、シリカでいいですよ」

 

「了解した」

 

この様な会話をしていたら、シリカが今朝から組んでいたパーティーと偶然会ってしまった。

その中の一番最後尾に居た女性プレイヤー、ロザリアがシリカを見つけ話し掛けてきた。

 

「あら。 あのトカゲ、どうしたのかしら?」

 

シリカは唇を噛んでロザリアの言葉に応じた。

 

「ピナは死にました。 でも…、絶対に生き返らせます」

 

「ふ~ん。 じゃあ、思い出の丘に行くのね?」

 

「そんなにレベルの高いダンジョンじゃないさ」

 

「そうだよ。 おばさん」

 

俺達は、シリカをか庇う様にして前へ出た。

 

「おばッ…。 まぁいいわ。 あんた達とシリカは一緒に行くのね。 まぁせいぜい頑張ることね」

 

ロザリアは笑いを含んだ声で俺達に言った。

そのままロザリアが組んでいるパーティーは、街の人混みの中に消えていった。

ユウキはシリカが心配になり声を掛けた。

 

「大丈夫、シリカちゃん?」

 

「…大丈夫です。 ありがとうございます。ユウキさん」

 

「じゃあ、行こうか。 ほらキリトも行くよ」

 

「おう」

 

俺達は宿屋の≪風見鶏亭≫に向かった。

 

≪風見鶏亭≫の1階は、レストランのようになっている構造だ。

 

一番奥の席に座り俺達は料理が来るのを待っていた。

 

「……なんで、あんな意地悪言うのかな……」

 

「君は……MMOは、SAOが初めて?」

 

「初めてです」

 

「そうか…。 どんなオンラインゲームでも、自分から悪役、殺人鬼になるプレイヤーは居るんだ。それが従来のオンラインゲームだったんだろうな……。 だが、このSAOは違う此処でHPが0になったら現実世界でも、本当に死んでしまからな…。 此処では人を殺すプレイヤーが多すぎる…。 俺も人のこt「キリト!!」あっ悪い。 暗くしちゃったな…気にしないでくれ…」

 

俺の言葉はユウキに発言により遮られた。

 

「キリトさん…キリトさんは、いい人です。 私を助けてくれました」

 

「……ありがとう、シリカ。 俺が慰められちゃったな……どっどうしたんだっ…。 シリカ顔が赤くなっているぞ?」

 

「いえっ…。 なんでもないですよ…」

 

「そ、そうか」

 

 

Side ユウキ

 

もしかしてキリト。 シリカを落としたの?

天然のタラシなの?

キリトは何人落とせば気が済むの?

アスナだって怪しかったのに。

ボクもちょと怪しいかもだけどさ…。

 

Side out

 

 

俺達は別々の部屋を取る事にして明日に備えていた。

俺の部屋はユウキと一緒なんだが……。

 

「ねぇ、キリト。 明日はもしかしたら、オレンジが出てくるかもしれないよ」

 

「わかってる。 シリカを囮のような形にしてしまうけれども…」

 

十中八九、囮のような形にしてしまうだろうな。

 

「それはどうしようも無い事だよ…」

 

「だから明日は、シリカの護衛をお願いできるか?」

 

「了解したよ」

 

“コンコン”と扉をノックする音が俺達の耳に届いてきた。

 

「誰だろう? 怪しい人では無いと思うけど?」

 

「ユウキ。 警戒よろしく…」

 

「了解」

 

「開けるぞ」

 

「あっあの、こんばんは。 キリトさん、ユウキさん。 明日の第47層の事を聞いて置きたくて…」

 

俺達の部屋に訪ねてきた人物は竜使いの少女シリカであった。

 

「どうする、ユウキ?」

 

「ボクは大丈夫だよ。 それにキリトはシリカちゃんにドロップ品上げないと」

 

「あっ、そう言えばそうだったな」

 

「じゃあ、お邪魔してもよろしいでしょうか?」

 

「「いいよ」」

 

と俺達は答えた。

 

「それで、明日はどういう所を通って行くんですか?」

 

「ちょっと、アイテム出すから待ってて」

 

俺はアイテムストレージからこれから使用するアイテムを取り出した。

 

「そのアイテムは、何ですか?」

 

「これはミラージュ・スフィアってアイテムだよ。 シリカちゃん」

 

「綺麗ですね」

 

「じゃあ、説明いいかな?」

 

「はい。 よろしくお願いします」

 

「ここが主街区で、此処からこの道を通ると『思い出の丘』に行ける通路なんだ。 で此処の橋を渡るt……」

 

俺は第47層の地理を説明していった。

 

「「誰だっ!!」」

 

俺達は座っていたベットから飛び出し、ドアを引き開ける。

俺達の耳には、階段を駆け去る足音が聞こえてきた。

 

「ねぇ、キリト今の話聞かれたね…」

 

「ああ」

 

「…えっ、でもドア越しの声は聞こえないんじゃ…」

 

「聞き耳スキルが高いと、その限りじゃないんだ……。 上げている奴なんて、なかなか居ないがな…」

 

「でも、なんでそんなこと…」

 

「明日になればきっと分かるさ。 俺はメッセージ打っているからちょっと待っていてくれ」

 

メッセージを打ち終え、俺は横のベットを見るとユウキとシリカが私服姿で眠っていた。

 

「やれやれ。 俺は床で寝ますか…」

 

こうして夜が更けていく。




こんな感じです。

疲れたー。

感想、ご意見、お待ちしております!!

次回もお楽しみに!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。