舞翼です!!
前は申し訳なかったっス……。一時的に非公開にしてしまいm(__)m
今後は……大丈夫だと思います(多分)。
まあ、これは置いといて。
皆さま、メリークリスマス!!
今回は予定通り、クリスマスに投稿しましたです。
てか、その日に投稿したかったのが本音ですね。書き終わったのを投稿しないのは、うずうずするというか……なんというか。
まあ、これも置いといて。
それでは、後日談第22弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。
二〇三一年。 十二月。
俺と七色博士が有名になった数日間は、助手の勧誘が本格的になり、テレビに引っ張りだこになったりと、凄まじい時間だった。
……うん、色々大変だったな。 特に、マスコミが凄かった。
――閑話休題。
今日は、12月25日。 聖なる夜の――クリスマスだ。
そして、アインクラッド第二十二層《森の家》ログハウスには、参加メンバーが集合していた。
メンバーは、俺、ユウキ、ユイ、アスナ、ラン、リズ、リーファ、シリカ、シノン、エギル、クライン、総勢十一人だ。
クラインはニヤリと笑い、
「おう、キリの字。 おめェ、今じゃ有名人だな」
「ま、まあな。 俺もあそこまで有名になるとは、予想外だったんだよ」
近寄って来たエギルが、言った。
「七色・アルシャービン博士だっけか? もう一人の、天才の名前は」
「てかよお、何でキリの字の周りには、美少女が集まるんだ?」
「いや、それは、俺に聞かれても……」
そう。七色も美少女の類に入るのだ。
エギルが頷き、
「そりゃ、キリトの人徳じゃねぇか」
「ほらー、男子共ー、出来たわよー」
リズにそう言われ、男性陣はテーブル前まで歩き出した。
そして、テーブルの上には、女性陣が腕を振るった料理が沢山並べられていた。
アスナが此方を振り向いた。
「じゃあ、キリト君が乾杯の音頭を取ってね」
俺は一声入れると、用意されていたグラスを掲げた。
「――皆さん、乾杯ー! そして、メリークリスマス!」
「「「「「カンパイー!!」」」」」
全員は、グラスをカチンと打ち付け合った。
赤ワインに似た何かを一気に飲み干した男性陣は、皿の上に乗った料理を結構な速度で食べ始めた。
特に、クラインが凄い……。
「ちょ、クライン。 それ、俺のチキンだぞ!」
「キリの字が採るのが遅ぇんだ。 いただきやーす」
クラインは、パクリとローストチキンを食べてしまった。
皿の上を見たら、あと一切れチキンが残っていた。
俺はそれを手に取り、
「お、最後の一切れ、貰い」
「おい、キリト。 オレが楽しみしてた肉を」
どうやら、エギルも狙ってたらしい。
これを見ていた、リズとリーファと声を上げた。
「ちょっとちょっと、食べるの早すぎよ。 私たちの分が無くなっちゃうじゃない」
「リズさんの言う通りだよ。 お兄ちゃんたち、食べるの早すぎだよ」
シノンは呆れたように、
「もう、ホントに男子は落ち着きがないんだから」
小さなクリスマスツリーの横に立っているシリカは、相棒のピナにローストハムを差し出し、それをピナはもぐもぐ食べていた。
「ピナ。 おいしい?」
「きゅ、きゅるる!」
「おいしいだそうです」
ユイはピナの背に乗り、もふもふしていた。
因みに、ユイは小妖精の姿だ。
「ふふ、キリトさんたち、楽しそうですね」
「ええ、そうですね。 それにしても、仲良いですよね」
「うんうん。 キリトたちが楽しそうで良かったよ」
上から、ラン、アスナ、ユウキである。
三人は、男性陣を見ながら、笑みを零していた。
♦♦♦♦♦♦♦♦
「キリの字よ。 オレに女の子を紹介してくれよ。 キリの字の知り合いに居るだろ? てかよお、シリカとリズベットとは何処で知り合ったんだ。 二人とも中層プレイヤーだったんだろ。 後、シノンさんだな」
「あ、ああ。 シリカとは、オレンジを潰しに行く途中で、たまたま助けたのが切っ掛けだな。 その時、相棒のピナが死んじゃってな、ピナを生き返らせる為に、ユウキと一緒に思い出の丘に行ってあげたんだ」
「ほうほう、――それで、リズベットとは?」
「リズとは、ユウキの紹介で出会ったな。 強い剣を作る素材集めで、俺とユウキは竜の巣に落ちたんだよなー」
「それで、シノンさんとは?」
「う“ それも聞くのか……。 シノンとは、ガンゲイル・オンラインのゲームの中だ。 始めたばかりだったから、まったく道が分からなくてな。 その時、女の子と偽って道案内して貰ったんだ。 ちなみに、ユウキは俺の姉設定だった」
クラインは、羨望の眼差しで俺を見てきた。
「……キリの字よ。 何で、お前はそんなに女の子と出会いがあるんだ?――キリの字と、同じような事をすればいいのか?」
これを聞いていたエギルが、言葉を発した。
「……おめぇさんがキリトと同じ事をやっても、ダメだと思うがな……」
「う、うっせええぇぇー!! んなことわかってらー!!」
うん、これ以上クラインの心を荒れさせる訳にはいかない。
てか、クライン、酒飲んでないよな……。
「さ、さて、クリスマスパーティーなんだし、楽しもうぜ」
俺は無理やり話を切り上げようとしたが、クラインが許さなかった。
「なあ、キリの字よ。 今度の休日、渋谷でナンパしに行かねぇか? エギルの旦那もどうだァ?」
「ちょと待て! オレを巻き込むんじゃねぇ!――これが女性陣の耳に入ったらどうすんだ? てか、オレは既婚者だ」
エギルの後半の言葉は、声を小さくして言った。
そして俺も反論する。 色んな意味で怖いからだ。
「お、俺には実験があるし、それに、ユウキたち以外の女は無理だ。 諦めてくれ」
「うわああぁぁー!! なんでオレだけ出会いがねぇんだああぁぁー!! なんで、世界は平等じゃねぇんだああぁぁー!!」
「ちょ、クライン、声がデカイ」
背部が、ぞくッ、としたので、俺はお恐るお恐る後方を振り向いた。
振り返ると、俺の親友と奥さんが立っていた。
「ふふ、どういうことですかね」
「ですね、私も知りたいかな」
「ボクも知りたいな」
俺とエギルは両手を突き出し、勢いよく左右に振った。
「ちょ、ちょっと待て! お、俺は、無実だ!」
「そ、そうだ。 オレは悪くないぞ!」
「お、オレ様が悪いのか!?」
「「「問答無用!!」」」
「「「ぎゃぁああ!!」」」
とまぁ、このように時間が経過していった。
♦♦♦♦♦♦♦♦
俺は一休みする為、少し離れた揺り椅子の上へ座っていた。
俺に気付いたユウキが、輪の中から抜けて、隣に座った。
「今日は、パーティーをして正解だったね。 さっきは、ごめんね」
「いや、いいんだ。 あれは、ああゆうノリだったしな」
「うん、ありがと」
俺の腕に、柔らかな感触が伝わってきた。
そう、ユウキが俺の腕に抱き付き、頭を肩に預けてきた。
俺は空いている手で、ユウキの頭の上にぽんと置いた。
「ボクね。 この仕草好きなんだ」
「そっか」
二人の周りには、甘い固有結界が展開していた。
この後、リズからお叱りがあったのは、言うまでもない。
♦♦♦♦♦♦♦♦
皆がログアウトした後、残ったのは、俺、ユウキ、アスナ、ランだ。
俺はソファーに座り、ユウキたちは食器などの後片付けをしている。
「今日は楽しかったですね」
「ええ、そうですね。 それに、みんな集まってくれて良かったです」
「ボクも楽しかったよ」
「ああ、そうだな」
後片付けが終わった三人も、ソファーに腰掛け、数分談笑をした。
それから、俺たちもお開きという形になった。
♦♦♦♦♦♦♦♦
そして、現実世界に戻った夜21時過ぎ。
俺、木綿季、優衣は、リビング兼ダイニングの椅子に座っていた。
そして、これから行われるのは、――プレゼント交換タイムだ。
「和人と交換するプレゼントは、優衣ちゃんと一緒に選んだんだ」
「はいです! パパ、受け取ってください」
俺は、優衣からプレゼントを受け取った。
「開けていいか」
二人が頷いたのを確認してから、丁寧にラッピングを剥がした。
ラッピングされた箱を開けてみると、
「手帳と万年筆か。 有り難く使わせて貰うよ。――次は、俺の番か」
俺は用意していたラッピングされた木箱をテーブルの上へ置いた。
優衣と木綿季は、壊れ物を扱うように、やさしく手に取った。
「パパ、開けてもいいですか?」
「ボクもいいかな?」
「ああ、いいぞ」
優衣と木綿季は、綺麗にラッピングを解いていく。
そして、箱の蓋をゆっくりと開けた。
「わあ、お月さまのネックレスです」
と、優衣は感嘆な声を上げた。
そう。 優衣にプレゼントしたのは、小さな月の形が象られたネックレスだ。
「ボクは、何かな。――和人、これって……」
俺が木綿季にプレゼントしたネックレスは、旧アインクラッドで、木綿季がネックレスとして首に下げていた、《ユイの心》に酷似しているのだ。
「和人、ありがと……。 大事にするね」
「ああ、気に行って貰えて何よりだ」
この二つのネックレスは、俺がアクセサリーショップに赴いた時、一目見て「これだ!」と思ったものだ。
すると、優衣が咳払いをし、
「優衣は、これから学校の宿題に取り組むので、お部屋に行ってますね」
恐らく、優衣の気遣いだろう。
俺と木綿季が、二人きりになるように。
優衣は立ち上がり、敬礼のポーズをして、自室へ戻って行った。
「優衣ちゃん、気を遣ってくれたのかな?」
「ああ、そうかもしれん。 最近、二人の時間が無かったからじゃないのか?」
「な、なるほど」
木綿季は、「そうだ!」と呟いた。
「ボク、お手洗いに行ってくるね」
木綿季は椅子から立ち上がり、手洗い場へ向かった。
それから数分後。
「じゃ~ん。 どうかな?」
リビングに入って来た木綿季は、黒髪の上に赤い小さな三角帽子がちょこんと乗せ、肩をむき出しにして赤い服を身に纏い、白い綿毛の赤いスカート履いた姿だった。
――サンタコスチュームって奴だ。
「……ど、どうかな。 に、似合うかな……?」
木綿季が首を傾げた事によって、帽子先端に付いている白いボンボンが左右に揺れた。
「……あ、ああ。メッチャ似合ってるぞ」
木綿季が、「よ、よかった~」と呟くと、再び椅子に腰を下ろした。
「その服どうしたんだ?」
「えっとね。 翠さんが、この服着てみない?って提案してくれてね。 折角だから、着てみたんだ」
「お袋、ナイスだ。……そうじゃなくて、寒くないか? 部屋の中だとはいえ、結構薄着だからな。 うん、ちょっと暖房入れるな」
俺はリモコンを操作し、暖房をかけた。
「あ、ありがと」
俺と木綿季は立ち上がり、暖房の風が当るソファーの上へ座った。
座ると、木綿季は何時ものように、俺の肩に頭をコテンと乗せてきた。
「ボクたちの思い出がまた増えたね」
「ああ、そうだな。 皆、楽しそうだったからな。 てか、クラインが凄かった」
「ふふ、そうだね」
「よし、今日は俺が膝枕をしてあげよう」
「え、いいの?」
木綿季は俺の肩から頭を上げ、首を傾げた。
「おう、いいぞ」
「じゃ、じゃあ、お邪魔しまーす」
木綿季は横になり、俺の膝の上へ後頭部を乗せた。
俺は彼女を見てこう思った。
――これからも守っていく、そして、何時までも笑顔でいて欲しい。
――君の手は、絶対に離さないと。
「ふふ、和人の思っていること、ボクにも分かるよ」
「うぅ、なんか恥ずかしいな」
木綿季は、クスクスと小さな笑い声を上げた。
「――ボクも、君の手を離さないよ」
「ああ、俺もだ」
今年のクリスマスは、最高の日として記憶に残り続ける事になる――。
木綿季ちゃんのサンタ姿、メッチャ可愛いと思いまする!!
てか、クライン。ナンパはいかんよ。うん、絶対。
後、チキン以外の料理は残っていましたよー。
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!
追記
知らんうちに、ALO編の話数を越してたぜ(驚愕)
後、双子の名前、決定しました。