ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

更新が遅くなって申し訳ないm(__)m
リメイク版と同時進行はきついっすね(^_^;)

話がごっちゃになるぜ。(一回だけ言ったことがあるが)。
てか、GGOの話数を越したね(笑)
実は、こんなに後日談が書けるとは思っていなかったっす(笑)
まあ、後、4~5話と、大人バージョンも書く?予定ですが。

で、今回の話は激甘?だぜ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
前書きはこれくらいにして、後日談第17弾いってみよー(^O^)/
それではどうぞ。




第112話≪新婚旅行≫

二〇三〇年。 八月。

新幹線を降り、駅を出てから数分歩き、俺は隣を歩く木綿季に訊ねた。

因みに、俺は大きなボストンバックを左肩から下げている。

 

「えーと、この道で間違ってないんだよな?」

 

「うん♪ 間違ってないよ。 初めてだよね。 和人と遠出でお泊りするのは」

 

「まぁ、そうだな。 でも、何時も一緒に寝てるし、変わらないような」

 

木綿季は、頬をぷくーと膨らませた。

 

「もう、和人は。 新婚旅行なんだから、そんなこと言わないの」

 

「そ、そういうもんか……」

 

「そういうものなの!」

 

そう。 木綿季が言うように、俺たちは新婚旅行で京都を訪れている。

まあ、京都に是非とも行って見たいと言う、木綿季のおねだりもあったんだが。

俺は、ふと気になった事を木綿季に聞いた。

 

「なぁ、木綿季。 俺たちは京都に一泊しかしないだろ。 こんなに大量に何が入っているんだ?」

 

俺は着替え一式しかボストンバックの中に入れてない。

なので、こんなにバックが重くなるはずがないのだ。

 

「うーん、これでも少なくした方なんだけど。 えーとね、着替えを三着分持ってきたんだ。 汗を掻いたら取り替える用と、明日の着替えと、……えーと、和人は今日の夜、狼さんになるかもしれないでしょ。 だから、汚さないように……。 か、和人のエッチ!」

 

「あ……ああ、なるほど。……まあ、何と言うか。 頑張らせていただきますって言うか、我慢できない気もするが……。 でも、夜は浴衣だと思うんだが」

 

「あ、ははは。 そ、そうだったね……」

 

「ま、まぁ、取り敢えず、先を急ごうぜ」

 

「う、うん。 そうだね」

 

二人は、朝から桃色のオーラを撒き散らしながら、腕を組んで目的地の旅館へ歩いて行った。

軒先には、『夢草園』と書かれた大きな看板が掲げられていた。

この旅館は自然に囲まれており、由緒ある旅館だ。

 

「わぁ~、綺麗な所だね」

 

「だな。 んじゃ、行こうぜ」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

旅館の玄関に赴くと、女将さんが俺たちを出迎えてくれた。

 

「いらっしゃいませ、お待ちしおりました。 本日ご予約をされました桐ケ谷様ですね。 私は、ここの女将の松永凛(まつなが りん)と申します」

 

女将さんは綺麗にお辞儀をしてから、俺たちを部屋に案内してくれた。

部屋は和室で、居心地良さが感じられた。

 

「ここが、桐ケ谷様がご宿泊になられるお部屋でございます。 では、お食事の時間になりましたらお呼び致しますので、それまでごゆりと」

 

そう言い、女将さんは部屋を後にした。

木綿季は窓を開けて、外を見た。

 

「自然が凄いよ!」

 

俺は背後から木綿季の腰に手を回し、外を見た。

 

「そうだな」

 

「うん、今から結構時間あるけど、どうしよっか?」

 

「京都に来たんだし、観光しに行くか」

 

「ん、了解」

 

俺たちは女将さんに一声掛けてから、旅館の外へ出た。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺たちが最初に向かった場所は、清水寺だ。

取ってに手を掛けながら、木綿季が感嘆の声を上げた。

 

「わあ~、凄い高いね」

 

俺も木綿季の隣まで歩み寄り、

 

「お前、落っこちるなよ」

 

「大丈夫だよ」

 

木綿季は、眼を輝かせながら景色に見入っていた。

俺はその横顔を見ながら、微笑んだ。

 

「(こんなに可愛い子が、ALO最強剣士なんだよな。 何か、信じられん)」

 

木綿季は、俺の袖をくいくいと引っ張り、言った。

 

「和人、違う所にも行こうよ」

 

「おう、行こうか」

 

木綿季は、俺の腕に抱き付いて来た。

てか、木綿季は薄着だから、あれ(・・)がダイレクトに当るんだよな。

俺の理性よ、耐えるんだ。

 

「それで、どこに行くの?」

 

清水寺を後にし、数分歩いた時、木綿季が俺に聞いてきた。

 

「金閣寺に行こうと思ってるぞ。 知ってるか? 金閣寺は鹿苑寺(ろくおんじ)とも呼ばれてるんだぞ」

 

「それならボク知ってたよ。 銀閣寺は慈照寺(じしょうじ)とも呼ばれてるんだよね」

 

「なぬ!? 何故それを知っている?」

 

「今日の為に色々調べたからね。 和人も、京都の観光本を見ながら色々勉強したんでしょ」

 

俺は木綿季に驚いて欲しくて、本屋で京都観光の本を買い、それと睨めっこしていたのだ。

木綿季がそれを知っているということは、何処かでバレた事になる。

てか何処でバレたんだ。 やばい、メッチャ恥ずかしい。

 

「嬉しいよ。 ボクは、和人に愛されてるね」

 

「俺は、お前の事を誰よりも愛してるぞ。 うん、それは間違いないな」

 

「ボクも和人の事が大好きだよ」

 

二人の世界に突入しかけた所で気付いた。

此処が、大通りだということに。

うん、此処では話題を逸らすか。

 

「そういえば、優衣も連れて来たかったな」

 

優衣に、一緒に行こうと言ったら、こう答えたのだ。

『私は、お留守番してます。 お土産楽しみにしてます♪』と。

 

「優衣ちゃん、ボクたちに気を効かせたのかな? ボクと和人を、二人っきりにする為に」

 

「う~ん、そうなのかな? でもまぁ、優衣がこの時間を作ってくれたんだな」

 

「だね。 今日は楽しもうか」

 

「そうだな」

 

そこからは、金閣寺、銀閣寺、嵐山と京都の名所を回った。

旅館に戻ろうとした時、大通りで、着物をレンタル出来る店を発見した。

因みに、撮影可能だそうだ。

 

「あそこで写真を撮ろうよ。 (はかま)はあるかな?」

 

「え? 俺も着替えるのか?」

 

「もちろんだよ。 着物を着たボクと、袴を着た和人で写真を撮るの」

 

「まぁ、俺は構わないが」

 

「じゃあ、行こっか」

 

俺たちは手を繋ぎ、レンタル店目指し歩き出した。

中に入ると、女性店員が元気良く迎えてくれた。

店の中を見周り、試着する着物・袴を決めた。

 

「ボクは、これにするね」

 

木綿季が手に取ったのは、紫を基調にした着物で、アジサイの花が刺繍されていた。 俺は黒色の袴だ。

てか、木綿季は紫が良く似合う。

木綿季は店員を呼び、

 

「これでお願いします。 じゃあ、和人、ボクは着替えてくるね」

 

「それでは、此方に」

 

そう言われ、店員と共に試着室へ消えて行った。

 

「さて、俺も着替えるか」

 

俺は黒色の袴を手に持ち、試着室で着替えた。

待合室で数分待っていたら、木綿季が着付けを終え、此方にやって来た。

俺は眼を奪われた。

顔は薄く化粧が施されており、長い黒髪は後頭部で纏められ、簪で止められていた。

 

「ど、どうかな?」

 

「いや、えっと……」

 

「や、やっぱり変だよね」

 

木綿季が顔を俯けそうになったので、俺はすかさずフォローに回った。

 

「いや、変じゃない。 可愛い、可愛いすぎる。 抱き締めたいレベルだぞ。 まあ、それは俺だけの特権だがな。 俺の理性が崩壊しそう。 うん」

 

ん、俺、暴走してないか……?

恥ずかしい言葉を連呼した気がするんだが……、気のせいだよな?

木綿季の顔を見たら、ブレスに炙れらたかのように、真っ赤に染まっていた。

てか、周りからの温かい視線が凄い……。

 

「う、うん。 あ、ありがとう。 和人も似合ってるよ」

 

「お、おう、ありがとな。 よ、よし、写真を撮るか。――すいません、写真撮影をお願いします!」

 

すると、奥から店員の声が聞こえてきた。

 

「はい、少々お待ち下さい」

 

数分待っていたら、カメラを下げた店員が此方にやって来て、店員先頭の下、撮影室へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

今俺たちは、撮影室で肩を寄り添ってる。

 

「あ、それで大丈夫です。 それでは、はい、チーズ」

 

シャッターの光が瞬き、写真撮影が終了した。

 

「これで撮影は終了です。 帰りに写真を差し上げますので、少々お待ち下さい」

 

そう言い、店員は奥の部屋に入って行った。

 

「俺たちも戻るか」

 

「うん、そうだね」

 

俺は手を差し出し、木綿季はその手を優しく握り返してくれた。

それから別々の試着室へ入り、私服に着替えた。

 

「じゃあ、旅館に帰るか」

 

「OK」

 

帰りに写真を貰い、俺たち旅館へ戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

部屋に戻った所で、俺たちは浴衣を手に取った。

そう。 温泉に入る為だ。

 

「此処には混浴があるらしんだが、どうする?」

 

「う~ん、……折角だし、一緒に入ろうよ」

 

「了解だ」

 

俺たちは部屋から出て、露天風呂へ向かった。

脱衣所で服を脱ぎ、まあ、一応タオルをつけ露天風呂へ。

因みに、脱衣所は、男性と女性で別れていた。

露天風呂では、木綿季がお湯に浸かっていた。

俺もお湯に浸かり、木綿季の隣まで移動した。

 

「綺麗だね」

 

「だな」

 

此処から見える景色は、とても神秘的だった。

 

「来て良かったな」

 

「……うん」

 

木綿季は肩を寄せた。

俺は木綿季の腰に手を回し、しっかり支える。

数分後、露天風呂から上がり、脱衣所で浴衣に着替え部屋に戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

部屋で一休みしていたら、部屋の(ふすま)がスライドした。

そこから顔を覗かせたのは、女将さんだった。

 

「夕食の時間になりましたので、これからお料理をお持ちしますが、よろしいでしょうか?」

 

「あ、はい。 大丈夫です。 木綿季もいいよな?」

 

「うん、いいよ」

 

「それでは、お料理をお持ち致します。 少々お待ちくださいませ」

 

そう言い、女将さんは襖を閉め、部屋を後にした。

運ばれた料理は、四季折々(しきおりおり)をふんだんに盛り込んだ料理だった。

木綿季は、テーブルの上に置かれた料理の中から、マグロの刺身を箸で取り、

 

「和人、あーん」

 

「お、おう。 あーん」

 

俺は、口元に運ばれた刺身を食べた。

刺身を飲み込んでから、言葉を発した。

 

「脂が乗ってて旨いな」

 

「ぼ、ボクにも頂戴」

 

俺は刺身を箸で取り、

 

「ほら、あーん」

 

「あーん」

 

木綿季はパクリと食べてから、もぐもぐと噛んで飲み込んだ。

 

「うん、美味しいね」

 

「だな」

 

それから俺たちは、料理を口に運んだ。

まぁ、時には食べさせあったが。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

料理を食べ終えた所で女将さんが料理を下げ、「ごゆっくり」と言い、部屋を後にした。

それからテーブルを退かし、布団を敷き、横になった。

もちろん、布団は一枚しか敷いていない。

 

「今日は、楽しかったな。 てか、新婚旅行をして正解だったな」

 

「うん、とっても楽しかったよ」

 

俺は上体を起こした。

 

「さて、これからどうする?」

 

木綿季も上体を起こし、もじもじした。

 

「……えっと、ボクを食べていいよ」

 

俺は顔を赤くした。

 

「……も、もうちょと時間が経ってから、頂いてもよろしいでしょうか?」

 

「う、うん、いいよ。 そ、そうだ! 今日は満月だし、月を見よう。 この部屋の窓から見渡せるんだよ」

 

「お、おう、いいぞ」

 

俺は立ち上がり、電気を消してから窓を開け、月を眺めた。

時折吹く風が、頬を撫でる。

 

「今度は、家族で来ようね」

 

「ああ、そうだな。――木綿季、愛してるよ」

 

「……うん、ボクも愛してるよ」

 

月明かりが差し込む中、二人の影が一つになり、暫くの間離れる事はなかった。




うん、和人くん羨ましすぎ。木綿季ちゃんと一緒にお風呂とか。
てか、これってR15で大丈夫だよね?
多分大丈夫だと思うが……。

次は、リメイクを執筆しなければ。
この小説は完結させるのでご安心を。
まあ、何時になるか分からんが。
後、優衣ちゃんに、お土産は買いましたよ。

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!
あ、感想が沢山あればテンションupです|^・ω・)/

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