ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

更新が遅くなってすいませんm(__)m
でも頑張って書いたで(^O^)
今回の話は、激甘?かな(笑)
最近、甘い話が多いよね。

今回の話は、あれから二カ月後やね。
さて、後日談第八弾いってみよー(^O^)/

誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。


第103話≪進級祝いと飲み会≫

二〇二九年四月

東大生の俺、木綿季、明日奈、藍子は無事必修科目と自由科目の必要単位を習得したので、東大二年生として、無事春を迎える事が出来た。

そして今日、進級祝いも兼ねて桐ケ谷家で飲み会が行われるのだ。

 

「「「「こんばんはー」」」」

 

今挨拶をしたのは、東大四人組みだ。

四人は玄関で靴を脱ぎ、居間へ移動し、居間へ設けられた長方形のテーブル片側に東大生四人と直葉が、もう片側に、紺野家、桐ケ谷家両親が座った。

テーブルの上には数々の料理が並べられ、俺の眼前にはビールジョッキが、明日奈と木綿季と藍子と直葉の眼前には、ピンク色のカクテルが注がれてたグラスが置かれている。

 

「さて、今夜は皆で飲もうか」

 

そう言ったのは、峰高だ。

今日は峰高に声を掛けられて、此処に居る皆が集まったのだ。

峰高が言葉を続ける。

 

「全員が二十歳になって、酒が飲めるようになったんだ。 オレは此処に居るメンバーと酒を飲むことが夢だったんだ」

 

すると、明日奈がおずおずと手を上げた。

 

「な、なんで私が居るんでしょうか……?」

 

「それは、明日奈さんは和人たちの親友に決まっているじゃない。 ここに居るのは当然のことよ」

 

そう言ったのは、俺の母親の翠だった。

それを聞いた紺野家両親と、峰高は頷いていた。

 

「さぁ、お料理を食べましょうか」

 

「オレが音頭を取らせて貰いますね」

 

雄介が片手でグラスを掲げ、全員がそれに倣う。

 

「それじゃあ、皆の二十歳を祝ってカンパーイ」

 

「「「「「「「「カンパーイ」」」」」」」」

 

全員が酒を一口飲み、談笑しながら食事タイムへ突入した。

三十分位経った時に、隣に座る明日奈が俺の肩を軽く突いた。

俺が振り向くと、明日奈は小さな声で言った。

 

「そういえば、木綿季ちゃんってお酒弱かったよね。 直葉ちゃんはわからないけど」

 

明日奈にそう言われて、隣に座る木綿季を見た。

木綿季はカクテル二杯目に突入しようとしていた。

俺は右手で額を押えた。

 

「木綿季の奴、ほろ酔いだな……」

 

木綿季は酔うと口が軽くなり、今まで以上に甘えてくるのだ。

マンションの中で良いが、此処には両親と直葉も居るのだ。

明日奈と藍子は、この状態の木綿季を見ているから大丈夫なんだが……。

木綿季は、俺の袖をくいくいと引っ張った。

 

「ねぇねぇ、和人」

 

「お、おう、どうした」

 

「えへへ~、呼んだだけ」

 

「そ、そうか」

 

これを見た春香が、にやにや笑いながら木綿季に聞いた。

嫌な予感がする……。

 

「木綿季。 新婚生活は楽しい?」

 

「楽しいよ~。 和人はいつもボクに優しくしてくれるんだ。 ボクの自慢の旦那さんだよ。 でもねでもね、ボクは心配なんだよ。 和人が大学の女の子にフラグ建てているかもしれないから。 前見ちゃったんだよね。 女の子と歩いている所をさ」

 

全員の視線が俺に集まった。

俺は身の危険を感じ、少し身構えてしまった。

それから俺は、木綿季の方向に顔を向けた。

 

「ま、待て待て待て。 あれは前に説明したぞ。 実験チームメンバーなんだって。 ほら、フラグ建てるとかそういうのは無いって。 うん、絶対」

 

俺の答えを聞いた木綿季は、ムスッと不機嫌そうな表情に変わった。

え、俺間違った答えを返したの……。

 

「ホントかな~。 あやしいな~」

 

「マジで何もないぞ。 お願い、信じて!」

 

木綿季は悪戯っ子の笑みを零した。

それを見て、俺は冷や汗をかいた。

 

「じゃあ、ボクのお願い聞いてくれる。 あ、そういえばボク、和人が何でもしてくれる約束二つ、まだ使っていなかったんだよね」

 

「お、おう。 そ、そういえばそうだな。 出来る範囲でお願いを聞く約束をしたな」

 

「じゃあ、ボクのことを抱き寄せて♪」

 

……え、マジで。 此処には、皆が勢揃いしているんだぞ……。

メチャクチャ恥ずかしいんですけど。

俺は大きく息を吐き、覚悟を決めた。

 

「ほら、木綿季」

 

木綿季の右肩に右手を優しく乗せ、俺の方へ抱き寄せた。

これを見ていた直葉は顔を真っ赤に染め、両家の両親はうんうんと頷いていた。

 

「和人。――大好きだよ」

 

「ああ、俺もだよ」

 

翠が両手を顔へ向けてパタパタしていた。

 

「いやー、熱いわね。 和人と木綿季ちゃんはこんなにもラブラブなのね」

 

「いやはや、ここまでとはな。 孫の顔は早く見られるかもな。 でも、二人にはユイちゃんが居るんだったな」

 

「確か、和人君と木綿季の子供でしたよね」

 

「和人君と木綿季は、お父さん、お母さんだな」

 

峰高に続いて、春香、雄介だ。

これを聞いた木綿季が、携帯端末をポケットから取り出した。

何であるんだ?と疑問に思っていたら、ここに来る前に木綿季が、「ユイちゃんも一緒」、と言い、家族の飲み会に連れて来たんだったな。

 

「ユイちゃん。 聞こえる」

 

すると携帯端末から凛とした声が聞こえてきた。

 

『聞こえますよ、ママ。 皆さんこんばんわです!』

 

「初めましてだね、ユイちゃん。 木綿季の母親、紺野春香です」

 

「オレは木綿季の父親、紺野雄介だ」

 

「初めましてだな、和人の父親の桐ケ谷峰高だ」

 

「私は和人の母親、桐ケ谷翠よ」

 

ユイは元気良く、俺たちの両親に挨拶をした。

 

『はじめまして、ユイです。 よろしくです!』

 

ここからは見えないが、ユイは礼儀正しくぺこりと頭を下げている。

流石自慢の愛娘だ。

 

「ユイちゃんは、ボクと和人の自慢の子供なんだよ。 ユイちゃんの為に早く子供を作らないと」

 

「早くないか。 まだ俺たちは学生だぞ。 大学を卒業してからでも遅くないと思うが、卒業までは我慢しよう。 うん、そうしよう」

 

「でもでも、愛はちょうだいね」

 

「おう、任せろ」

 

俺と木綿季は、もう二人の世界に入ってしまっていた。

こうなってしまったら、周りの事など気にならなくなってしまうのだ。

明日奈と藍子は、「またか」と言ってから溜息を吐き、両家の両親は再度頷き、直葉は先程より顔を真っ赤に染めていた。

すると、愛娘のユイが爆弾を投下した。

 

『パパとママは、いつも一緒にお風呂に入っているんですよね』

 

「ゆ、ユイちゃん」

 

ユイはしゅんとした声漏らした。

俺はすかさずフォローにまわる。

 

「いや、ユイは事実を言っただけだ。 俺と木綿季はいつも一緒に入っているからな。 うん、水の節約だ」

 

「そ、そうだったね」

 

どうやら、木綿季は酔いが醒めてきたようだった。

てか、俺と木綿季の日常が筒抜けになっていないか……?

まぁ、自爆した所も多々あるが……。

俺は再び顔を前に向けた。

 

「そういえば、和人君と木綿季ちゃんの関係を隠すのはそろそろ限界かもね」

 

「ばれてもいいと思っているぞ。 俺と木綿季は結婚しているのは事実だしな。 でもまぁ、一年隠せたのは、持ったほうじゃないか」

 

「そうだね。 学生結婚してるのって、ボクと和人だけなのかな?」

 

この問いには藍子が答えた。

 

「ええ、和人さんと木綿季だけだと思いますよ。 それに、学生結婚は今では珍しいですからね」

 

「私も良い人見付けないとな~」

 

直葉がそう言うと、峰高が腕を組んだ。

 

「直葉は、オレが認めた相手じゃないと嫁にはやらんぞ」

 

それを聞いて、雄介も腕を組んだ。

 

「ええ、そうですね。 藍子、彼氏が出来たら紹介しろよ。 オレが認めないと嫁には出さないからな」

 

それを聞いていた皆の心の声が重なった。

 

「「「「「「『(お、親バカ(だ)(です)!!)』」」」」」」

 

「そういえば、明日奈の家はどうなんだ?」

 

俺がそう言うと、明日奈はげんなりとした。

え、何で?

 

「父さんが凄くてね。 『オレが認めた相手じゃないと、明日奈は嫁にやらん』って。 私、恋愛できるのかな……」

 

明日奈は、大きく息を吐いた。

 

「明日奈さん。 お互い頑張りましょうね」

 

「私も頑張ります」

 

そう言ったのは、藍子と直葉だった。

こちらも、大きく息を吐いていた。

三人共、前途多難だな。

それからは、ユイも含めて談笑しながら飲み会が続いた。

俺の肩に頭を乗せていた木綿季が、眼をしょぼしょぼさせていた。

 

「木綿季。 大丈夫か?」

 

『ママ。 大丈夫ですか?』

 

「……う、うん。……だ、大丈夫……だよ」

 

翠が「そうだわ」、と言い手を打った。

 

「今日は四人共泊まっていきなさい」

 

「え、でも私、着替えがないですよ」

 

「明日奈さんの着替えは藍子のを使っていいわよ。 家がお隣だし、私が取ってくるわ」

 

そう言ってから、春香は居間から出て玄関に向かい、靴を履いてから玄関の扉を開け、自宅へ向かった。

峰高が膝をポンと叩いた。

 

「今日はここでお開きにするか。 直葉は藍子と明日奈さんを部屋へ案内して、和人も木綿季を連れて部屋へ行きなさい。 ユイも遅いからそろそろ戻りなさい」

 

「片付けは私たちでやっておくわ」

 

俺、明日奈、藍子、直葉は立ち上がり、力の入っていない木綿季は、俺が抱きかかえた。

 

『パパ、ママ、みなさん。 おやすみなさいです』

 

ユイはそう言ってから、《森の家》ログハウスへ戻った。

 

「じゃあ、私たちもお先に。 明日奈さん、藍子さん。 こっちです」

 

「ええ、行きましょうか。 明日奈さん」

 

「そうですね」

 

直葉の先導の元、三人は一階にある客間へ向かった。

 

「じゃあ、俺もお先に」

 

俺も階段を上がり、二階へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

木綿季をベッドの上へ寝かせると、俺は傍らに腰を掛けた。

 

「なんだか、凄く疲れた気がするな。 まぁ、楽しかったけど」

 

俺が一人で呟いていたら、横になった木綿季が俺の袖をギュと掴んできた。

俺は木綿季に眼を向けた。

 

「どうしたんだ? 気分が悪いなら水を持ってくるぞ」

 

「ううん、大丈夫だよ。 今、こうしてたいだけ」

 

「そうか。 膝枕してあげるから、もっとこっちへおいで」

 

木綿季は俺にすり寄って、膝の上へ後頭部を乗せた。

 

「いつもと立場が逆転したね」

 

「まぁそうだな。 いつもは、俺がして貰ってるからな。――木綿季。 寝ちゃっていいぞ」

 

「うん、ありがとう」

 

そう言ってから、木綿季は瞳をそっと閉じた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

その翌日。

東大四人組みは、玄関前にいた。

 

「それじゃあ、俺たちは帰るな」

 

「スグちゃん、またね」

 

「昨日は楽しかったです。 ありがとうございました」

 

「暇ができたら、遊びに行きますね」

 

俺と木綿季は手を上げ、明日奈と藍子は綺麗にお辞儀をした。

それから俺が玄関の扉を引き開け外へ出て、三人も俺の後に続いた。

 

「う、うう。 頭痛いや」

 

「ほら、おんぶしてやる」

 

俺は木綿季に背を向けて屈み、木綿季はそれを見ておぶさってきた。

木綿季が落ちないように、両手でしっかり支えてから立ち上がった。

 

「よし。 帰るか」

 

それから四人は、玄関の門を潜った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「じゃあ、私と藍子さんはここで」

 

「和人さん。 木綿季をお願いします」

 

「おう、任せとけ」

 

「またね。 明日奈、姉ちゃん」

 

俺は明日奈たちと別れてから、マンションへ歩き出した。

こうして、家族+親友の飲み会が幕を閉じた。




今回は皆(家族+親友)の飲み会の話だったね。
てか、皆の歳が曖昧なんだよね……(汗)

次回の話は未定っす……(汗)
ちょいとシリアス(真面目)な話でも入れようかな?とか一応考えてはいるんすけど。

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