それでもまだまだある(泣)
「砂漠の虎」、アンドリュー・バルトフェルドを撃ったアークエンジェルはアラスカへと向け進みだした。ちょうど紅海に入ったところで、激闘をくぐり抜けてきたことやこの海域あたりで敵襲に遭うこともなさそうとのことでクルーが交代で休憩をとり、甲板に出ることも許可された。
「甲板に行かなくていいのですか?」
「うーん、私はいいわ。まだ、これが終わってないからね。」
格納庫で[トゥルビオン]を整備していたギースは同じく整備しているルキナに話しかけた。少しでも戦力があった方がいいということで、[トゥルビオン]はアンヴァルからアークエンジェルに配備させてもらった。正規の整備のメカニッククルーまでは連れていけないので、ギースが臨時の機付長となった。
現在、改めて調整を行っているが、ここからはギース1人でもできると思い、彼は気分転換も兼ねて勧めたのであった。しかし、ルキナの返答はそっけないものだった。ギースは少々困り顔になりながら、やはりと思い巡らしていた。ルキナがハーフコーディネイターであることが明るみになったときから、彼女はどことなくクルーとの接触を避けているようだった。おそらくそれは、自分に向けられる目、言葉を恐れているのだろう。決してこの艦のクルーを信じていないわけではない。
「ルキナにとって、アークエンジェルは、アンヴァルと同様、自分の居場所になり始めている。」
アウグストが砂漠を発つ前に、言っていた言葉を思い出した。ずっと友軍から孤立し、かつ艦のクルーは生き残りの補充員と志願した学生たちと言う独特の雰囲気もあるためかもと、その言葉を聞いたとき、ギースは思った。ゆえに、一歩踏み出すのが怖いのかもしれない。思えば、アンヴァルに異動して来て間もない時もこんな感じであった。
「…そうですか。」
そう理解しているからこそ、あえてギースは彼女に差し挟むような言動は控えた。
ヒロは後方甲板に足を向けていた。ふたたびアラスカに向けたフォルテとともに護衛任務が始まったのであった。シグルドたちはまだここに残り「砂漠の虎」が討たれたことによるザフトが攻撃を仕掛けてくるかもしれなく、それに備えるとのことだ。ただ、アバンは別の仕事がこれから入るとのことで、降下前に乗っていてオーティスとともにその任務地へ行くらしい。
ちょうど入り口に近づくと誰かのすすり泣く声が聞こえた。
やめたほうがいいかなと思い引き返そうとした瞬間、自動ドアが開いてしまった。
「あっ…。」
声の主はキラであったようだ。当のキラは甲板上に腰を下ろしていたが、自分が泣いている姿を見られ、恥ずかしいと思ったのか立ち上がり、手すりの方へ歩き出した。そして、一生懸命涙をぬぐっていた。
「ご、ごめん…。別に何も…。」
『なんだ、泣いてたのか~。』
「ジーニアスっ!」
からかうジーニアスをヒロは咎めながら、この間の悪い雰囲気をどうにかしようとあくせくしていた。
「大丈夫っ、大丈夫だから…。ただ…。」
ふいにアンドリュー・バルトフェルドの姿がよぎり、彼の言葉が蘇える。
「僕が戦わなきゃ…倒さなきゃ、いけないのに…!」
自分の目の前で散った命、守るためにこの手で同胞を殺そうともと決めたのに…。あの人に会って、ふたたび揺らぐ。迷ってはいけないのに…。
「僕は、あの人を…。」
殺したくなかった。でも守るために自分はあの人を殺した。
そんな思いがぐるぐるとキラの中に渦巻くと、ふたたび涙が溢れ始めた。
ヒロはキラが泣きながらつむぐ言葉を聞きながら、何で泣いていたのかを察した。しばらく、なにか考えた後、言葉を発した。
「僕も…死なせたくなかった。」
ふと発したヒロの言葉にキラはハッと驚き、振り返った。ヒロも手すりに向かってきてキラと並んでたった。
「でも、結局何もできなかった。」
「そっ、そんなことないよ。もしあの時ヒロが来なかったら、僕がやられ…。」
そこでキラは言葉を止めた。もしあの時ヒロが助けなかったら自分は死んでいた。けど、その結果、バルトフェルドさんを死なす結果になってしまった。
あの時、ヒロもこんなふうに悩まなかったのか、そう口にしようとした時、先にヒロが話し始めた。
「だから…、あまり自分を追い詰めるようなことはしなくていいよ。ここには僕たちもいる。…って、僕が言えたことじゃないかも知れないけど…。けど、ちゃんと誰かいる。」
その言葉に思わずキラに笑みがこぼれ、下を向いた。ヒロなりの気遣いなのか、いや、違う。正規の軍人と傭兵と違いはあれど、今は共に戦っている。自分は1人じゃない。そう思うと、不思議と自分の中にあった何か渦巻くものが穏やかになった気分だった。
ありがとう、と言おうと顔を上げたとき、ヒロが身を乗り出しているのを見て、思わずぎょっとした。
「えっ。ヒロ、危ない…。」
「おい、いったい何やってるんだ!?」
ちょうどその時、いきなり後ろから大声をかけられ、ヒロは驚き、思わずバランスを崩しかけてしまった。なんとか落ちないようにと手すりに手を掴み、バランスをとろうとしていて、その様子を見ていたキラはアタフタし、どうすればいいか困惑していた。なんとか着地できたが、同時に左ひざのすねを柵に当ててしまった。
「痛たたたっ…。」
突然声を発した当のカガリはその様子に呆れていた。
「何って…、ちょっとトビウオ見つけて…。」
ヒロは左ひざのすねをおさえながら答える。その時、別の方角からピチャッと、海面に何か跳ねたような小さな飛沫が上がった。
「まったく…。」
ヒロの言い分を聞いたカガリは呆れながら大きなため息をついた。なにか艦に関わる不審なものならいざ知らず、トビウオを見たいがためなんて…。
「ホントにそれで艦を守れるのか?少しはシャキッとしろよな。」
「そんなこと言われても…、そもそもなんでカガリもこの艦にいるの?レジスタンスじゃなかったの?」
ヒロは思い出したように尋ねた。彼女は砂漠を発つ際、自分も連れて行けと半ば無理やりついてきたのであった。もちろん、砂漠でいつもカガリの護衛のような存在だったキサカも、である。
「えっ…、あ~、ほらっ、おまえたちが頼りなさげだからだっ。」
「「えっ!?」」
思わずヒロとキラは驚き困った顔をした。言葉に窮したカガリとってはもっともらしい理由を言ったつもりだが、対する言われた本人たちは戸惑ってしまう。
「いや、だってどう見てもお前たちどっか抜けてるようだし…。さっきだって危なかっただろ?」
『まあ、そうだな。おまけにキラはさっきまで泣いてたし。』
「ほらなっ。」
カガリは無慈悲に言い放ち、おまけにジーニアスの納得の言葉の援護まで加わった。そうまで言われてはキラとヒロは言い返すこともできなかった。
「それはそうと、お前たちはどうなんだよ?」
「え?」
「だから…、コーディネイターなのに地球軍にいるし、どう見たって傭兵に見えないし、…。」
カガリはぶっきらぼうに言い放った。その言葉を聞いて思わずキラは苦笑した。今まで「コーディネイターのくせに」と言われたことはあるが、あまり不快な感じはしない。彼女の素直さが感じるからだろうか。
「おかしいかな?」
「おかしいとかじゃないんだけどな…。けど、コーディネイターとナチュラルの敵対で戦争になったわけで…。おまえにはそういうのないのか?」
「…君は?」
「私は、そんな気持ちはないさ。ただ攻撃されるから戦わなきゃってだけで…。」
「ぼくも、かな?」
キラは答えながら、ふと笑みを浮かべた。ふとキラはヒロの方へ目を向けると、何か真剣に考えているようだった。どうしたの、とキラは聞こうとしたが、その前にヒロの方から口を開いた。
「…そんなに傭兵に見えないかな?」
どうやらさっきのカガリの言葉を真に受け、考えていたようだ。そういえば、トールたちにも同じようなことを言われていたような…。そんな様子のヒロにキラはたまらず吹き出し、笑ってしまった。ヒロとカガリはどうしてそんなに笑うことがあったのか、わからない顔をしていたが、キラははばからず笑った。考えてみたら、こんな和やかな会話をするのはずいぶん久しくしていない気がした。
「キラぁ、こんなところにいたのぉ?」
ちょうどその時、別の声が聞こえ、3人は振り向く。甲板にやって来たのはフレイだった。
「ふぅ、あつーい。もう、捜しちゃったわよぉ。甲板に出るなら、誘ってくれればいいのにぃ~。」
そう言いながらフレイはキラに近づいていき、甘えたしぐさで腕にしがみつく。
「あ…ああ、ごめん。」
キラはどぎまぎし、時折カガリとヒロをちらりと目にやりながら謝る。
「でも、あまり長くいたら日に焼けちゃうな…。もう少ししたら、お部屋に戻りましょ?」
フレイはキラの当惑に気にもせず、そして自分たちの関係を2人、おもにカガリに見せつけるように媚びるように言った。
その様子を見ていたカガリは肩をすくめ、くるりと背を向けた。
「じゃあな、お邪魔みたいだから。行くぞ、ヒロ。」
「え、何で?」
「あのなぁ、少しは察しろ!」
カガリに怒鳴られながらヒロは無理やり引っ張って艦内の方へ戻っていった。それを見送りながらキラはいたたまれない気持ちになった。
「おまえさぁ、知らないわけ?」
「…何を?」
廊下を歩きながら、カガリはヒロに尋ねたが、ヒロはまったく訳もわからない顔をしていた。その様子を見たカガリは盛大な溜息をついた。あの時自分は偶然覗き見に近い形で知ったが、キラとフレイの関係はその後も艦内で噂は流れていた。
「だから…。」
その時、艦内に敵襲を知らせる警報が鳴った。
上空からディンが3機が飛行形態をとり、アークエンジェルに近づきつつあった。
「よぉし、『足付き』を確認っ!グーン隊、発進準備!」
ディンのコクピットモニターにてアークエンジェルを確認したマルコ・モラシムは己の母艦に通信を開いた。彼はインド洋周辺を制圧下に置くザフトの部隊長である。「紅海の鯱」の異名を持ち、珊瑚海にて地球軍の対潜水艦戦艦隊と交戦し壊滅させた戦果を持つ。クルーゼの挑発に乗る形でアークエンジェルを襲撃した。
「グーン、発進準備。」
そして、モラシムの通信を受け、後方に待機していた彼の潜水母艦、クストーの艦長の指示を受け、クストーの前方の大型ドライチューブよりグーン2機を発進させた。
ディンが迫って来るのを受け、クリーガー、スカイグラスパー、[トゥルビオン]が発進した。ストライクとフォルテのジンは飛行能力がないため、迎撃に加われなかった。アークエンジェルは砲門を開き、そして、イーゲルシュテルン、ウォンバットを放ち応戦する。
ディンは飛行形態を解除し、迫るミサイルを右、左と次々に避けていく。そして、邪魔な武装を潰すため、突撃機銃を構えた。
「させないっ。」
ヒロはクリーガーのバックパックユニットのメインスラスターを吹かしながら、ビームライフルを銃に撃つ。銃を撃たれたディンは爆発のすんでのところで手放し、爆風に巻き添えを食らわないように上空に後退しながら、胸部のミサイルをクリーガーに向け、放つ。クリーガーはシールドで防ぎながらディンを追いかける。
「…重いっ。」
ヒロはフットペダルを踏みながら、苦い表情をした。まだバックパックユニットを装備した戦闘はこれで3回と浅い。さらに、上空の、高機動での戦闘は今回が初めてだ。
その時、ふと背後から迫ってくる気配を感じた。
そして遅れてコクピットにロックされたアラート音が響いた。
クリーガーの下から別のディンが銃で狙っている。
PS装甲ではあるが、まだ慣れないなかでは、あまり消費したくない。
しかし、今から反転しようにも間に合わない状況だった。
ある程度のバッテリーの消費を覚悟したヒロだったが、結局ディンは撃たなかった。いや、撃てなかったのである。
後ろから[トゥルビオン]の右腕から展開された対艦刀にコクピット部分を貫かれたのであった。力尽きたように腕をだられと垂れたディンを[トゥルビオン]が対艦刀を引く抜いたことにより、そのまま落下していく。
[トゥルビオン]はクリーガの方に近づいた。
(ヒロ、大丈夫…。)
「…うん。ご、ごめん。」
(え?)
「あっ、いや…。」
(2人ともまだ来るぞ。)
その時、ムウからも通信が入った。残りの2機のディンがこちらに迫って来ていた。3機は臨戦態勢に入った。
上空でMSの戦闘が続く中、トノムラはソナーに反応があり、訝しんだ。よく耳をたてるとゴゥンという何かが迫って来るような音であった。スピードもそれなりにある。
「ソナーに感あり…。これは5…いや2!?これは…モビルスーツです!」
「何だとっ!?」
トノムラは今度は何か発射するような音を聞き、ふたたび叫んだ。
「ソナーに突発音!魚雷です!」
「回避っ!」
その言葉に、マリューは声をあげるが、ノイマンは「間に合いません!」と答えた。が、このままでは当たる。アークエンジェルには魚雷を防ぐ手立てはない。残された方法は1つだった。
「推力最大!離水っ!」
マリューの指示を受け、ノイマンが懸命に操縦桿を引く。アークエンジェルはその巨体を持ち上げ、海面から離れ、魚雷をかわした。
魚雷をかわしたのはグーンからも確認したのか、海面から姿を現し、下から攻撃を行おうとした。ストライクとジンはカタパルトで迎撃しようとするが、姿を現して、こちらが狙おうとすれば、すぐに海面に潜るため、狙いが定まらない。
上空からクリーガーが海中へ急降下し、対艦刀で斬りかかろうとするが、同様だった。その状況に歯噛みしていたキラは何かを思い立ち、格納庫の方へ行ったん戻った。そして、今度は、ビームライフルではなく、第八艦隊に合流した際に補給されたバズーカを手にしていた。水中ではビームは使えないが、実体弾のバズーカであれば使用できる。
(キラっ、水圧に気をつけるんだぞっ!)
フォルテの言葉を受けながら、ストライクは水中へと入っていった。水中用ではないため、深い所には行けないが、超伝導電磁推進で何とかしのいでいるが、やはりグーンの方が早かった。バズーカを撃っても遅い弾速ではすぐ避けられてしまう。
2機のグーンはストライクを翻弄させながら、迫って来た。その勢いに押され、ストライクはバズーカを手放してしまった。
しかし、どうにかしなければいけない。
キラはそのうちの1機の背中に張り付いた。
そして、アーマーシュナイダーを取り出し、背中に突き刺す。
耐圧殻を傷つけられたグーンは、どんどんと水圧によりへこんでいき、最後は爆散した。
「くそーっ!」
それを見たもう1機のパイロットは先程まで侮っていたストライクに怒りを向け、水中航行形態になり、そして、ふたたび魚雷を放ち、ストライクに迫った。
魚雷を何とかかわすキラだったが、1発当たってしまった。
その衝撃で残りのアーマーシュナイダーを落としてしまう。
「しまった…!」
バズーカも失ってしまった今、もうストライクに武器はない。なんとか浮き上がって戻ろうとしたところ、グーンは逃がさないとばかり迫り体当たりをしてきた。
このまま勢いで、奥深くまで持っていかれてしまい、危険であった。
まずいっ…。
キラは焦ったその時、急に勢いが止まった。目の前のグーンが止まったのであった。何事かと訝しんでいると、グーンはそのまま爆散した。
訳が分からない状態のキラであったが、ストライクが沈んでいくのに気付いたキラは慌ててフットペダルを踏んだ。その時、グーンの残骸から目の前からストライクの腕を掴まれ驚いた。なんと目の前には、脚部や肩部にスケイルがつけられている改造されてはいるが、ジンフェムウスがいたのであった。
まだ敵がっ!?
そう思い、焦ったキラであったが、そのジンフェムウスはそのままストライクを海面へと引き上げ始めていた。
(大丈夫かね?)
その時、ジンフェムウスのパイロットから通信が入った。自分より年上で、双眸を閉じたような細い目であった。
「え…、ええ。」
敵…ではないのか?
キラは呆然としつつ、少し安堵した。そして、引き上げられながら、先ほどの水中の方へ目を向けた、まだグーンの残骸があった。ふと脳裏にバルトフェルドの姿が蘇える。
一方、上空ではまだ戦闘が続いていた。モラシムは海中の状況に歯噛みした。
「ハンスのグーンもやられたのかっ!?」
その時、海面に別の黒い物体がいるのを捉えた。
それは、アークエンジェルでも同じだった。
「…これは!?」
戦闘の方に気を向けていたためか、知らぬうちに何か大きいモノが迫ってくることに気付かなかった。
「艦長っ!何か巨体がこちらに近づいてきます!」
「何ですって!?」
トノムラの報告にマリューは驚いた。まだ何かいたのか?
ブリッジが正体不明機に動揺している間にも、その巨大な物体は近づいてくる。
「不明機、浮上してきます!」
トノムラの叫ぶと同時に、ブリッジからもその姿を捉えられた。大きく黒い
「潜水艦…。」
マリューは一体何者かもわからぬ潜水艦のいきなりの登場に思わず呆然とした。それは上空で戦闘していた機体たちも同様であった。
…あれは?
ルキナはモニターを拡大し、その姿を捉えた。
間違いない…。あの潜水艦はっ、あの人のっ!?
格納庫にいるギースはこの潜水艦がここに現れるのを知っていただのだろうか。いや、知らないだろう。どうしてここに現れたのか。
ルキナは驚きと同時に、多くの疑念がうず巻いていた。
海面よりでた潜水艦では周囲の驚きに気をとられることなく、すぐに次の行動に移していた。
「よしっ、対空ミサイル発射っ!間違っても撃つ相手を間違えるなよ。」
浮上を確認したネモが指示を出す。
「全然使ってないので…、それは保障できません、船長っ!」
砲撃担当の男が笑いながら、応える。
潜水艦より、ディンに向けてミサイルが放たれた。保障はできないといいながら、しっかりと狙い通りに向かって行った。
いきなりの奇襲で、ディンの1機はミサイルによって撃墜された。モラシムは何とか避けたが、その時、クリーガーが迫り、対艦刀を横に振るう。それを体勢を斜めにしてギリギリ避けたディンであったが、翼を損傷してしまった。なんとか、飛行はできるが、戦闘できない。この状況ではもうアークエンジェルを攻撃できない。
「くっ、一旦引く!」
モラシムは悔しい思いを胸に残った1機のディンと共に去って行った。
「友軍…ですか?」
ノイマンはマリューに振り向き、尋ねた。
「あの潜水艦、我が軍には見られない形状です。」
ナタルもシートから立ちあがり、艦橋窓の見えるところまで上がってきていた。
その時潜水艦から通信が開かれた。モニターに艦長らしき男が映った。
(いきなりのことで驚いているでしょうが、我々はあなたたちとは戦闘する意思はありません。自分たちはアンヴァル司令フェルナン准将からアークエンジェルを救援するよう頼まれた者とでも言っておきましょうか。こんな形で話すのもなんですから、そちらに乗艦してもよろしいでしょうか?)
モニターから見る限り年齢は40代ぐらいだろうか。精悍な面構えをしていて、深く被った制帽の下からは濃い緑色の瞳をのぞかせながら、不敵に笑った。
ストライクバズーカが発売される記念に…。
しかし、最近バズーカ率が高いような…。ゲームでバズーカ使ってるからか!?
駄文
この前、ケバブ店でケバブサンドを頼んだ時、お店の人からソースを「洋風にしますか、和風にしますか」と尋ねらた。思わず、心の中で「和風…和風!?」と思ってしまった。ケバブのソースは、ヨーグルトかチリかに刺客到来?