機動戦士ガンダムSEED Gladius   作:プワプー

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PHASE‐5 サイレント・ランニング

 

 「おい!おい、ヒロ!起きろ!」

 フォルテの声が聞こえ、ヒロはぼんやりとだが、目を覚ました。

 「あれ?ここは?」

 「アークエンジェルの格納庫だ。あの気流に流されたの、覚えてるか?」

 「そういえば…。」

 あの乱気流に巻き込まれ、へリオポリスの破片の一部にぶつかったところまでは覚えている。

 その衝撃で気を失い、漂いかけていたのを、フォルテが見つけ回収した、とのことだ。

 コクピットから出ていくと、周りに多くの人がいた。

 「キラが推進器が壊れた救難ボートを見つけてな…、それをアークエンジェルに運んだのさ。」

 フォルテが答えた。

 そうか、本当に崩壊したのか…。

 ヒロは溜息を付いた。

 外の様子をみると、救命ポッドより避難民が降りている途中だった。

 そのうちの1人が出てきた際、キラを見かけ、近寄った。

 赤い髪の女の子だ。

 知り合いなのかな…。

 そう思っていたヒロはハッと思い出しだ。

 「そうだ、ザフトは!?」

 「ああ、ザフトがいまどうしているのかはこちらからはわかってないんだ。むろん、向こうもそうだろうが…。」

 「じゃあ、僕たちは…。」

 護衛任務もほぼ失敗し、ヘリオポリスの崩壊も止められなかった。

 かといて、この状況で終わりにするわけにはいかないと、思った。

 「うーん、そのことなんだが…、アークエンジェルは投降するつもりはないって。この艦と2機のMSは絶対に月本部まで持っていくとさ。今、そのためにサイレントランニングをするのに動いている。一応奪われたとはいえ、G兵器はあと2機あるわけだし…。その間でも、戦闘になるだろうし、ここでおさらば、ってわけにはいかないだろ?というか、そういうの嫌だろ?まあ、俺としても、このまま任務放棄すると後でミレーユが怖いし…。」

 フォルテの言葉を聞いて、ヒロは息をついた。

 そうか、まだやることはある…。

 「そうそう、これから月本部まではこの機体に乗ってもらうことになったから。いつでも戦闘になってもいいように万全にしとけよ。あと、もし戦闘になったら、宇宙だからな。パイロットスーツ着るんだぞ。」

 そう言い、フォルテは去っていった。

 ヒロは見上げ、一度クリーガーを見た。そして、隣にあるストライクの方に目を向けた。

 こちらの方はどうするのか…。

 キラはまた乗るのか。

 「おーい、坊主!手ぇ空いてるなら、手伝ってくれ!クリーガーの部品持ってきたんだろう!」

 マードックに呼ばれた。

 人手が足りないから、乗るのであれば手伝えとのことだ。

 彼には、軍人でないのに、機密を触らせていいのか。

 ヒロは彼らの手伝いに向かった。

 

 

 「艦長…。」

 ブリッジのクルーは動揺していた。

 クルーゼ隊がD装備を持ち出した時点で、止めることはできなかったか。

 そう後悔する者もいる。

 そして、もう1つ彼らの空気を重くしている要因。

 3人のMSの無事がまだ確認されてないのである。

 今、クルー全員がレーダーの反応に固唾をのんでいた。

 信号をキャッチしたリーネが喜びながら報告した。

 「艦長!3機、確認できました。今、ゼーベックに向かってます。」

 肉眼からも確認がとれた。

 3機とも無事であった。

 今、ゼーベックのカタパルトに入っていった。

 エレンは大きく息をついた。

 「私はMSデッキに向かうわ。ハルヴァン、ここはお願い。」

 「わかりました。」

 そう言い、エレンはブリッジを出た。

 

 

 「ふぅ…、終わった。今何時だ?」

 マードックに目いっぱいこき使われヘトヘト気味のヒロはジーニアスに尋ねた。

 外はもちろん宇宙なので、時間感覚が分からない。

 『もう日付は越えてるぞ。』

 「…寝なきゃな。」

 ふとストライクの目の前、キャットウォークにキラがいた。

 「どうしたの、ここにいて。」

 ヒロはキラの方へ向かった。

 しばらく、キラは黙っていたが、口を開いた。

 「…なんで、ヒロは傭兵になったの?」

 「え?」

 思いがけない質問にヒロはビックリした。

 

 

 エレンが格納庫に向かう途中、向こうよりアビーがやって来た。

 「あ~、ちょうどいいところに。」

 「どうしたの?」

 エレンはアビーに聞いた。

 「オデル隊長から言伝をね…。まだシャンから話を聞ける状態じゃないから。今、オデル隊長とシャルロットが一緒にいる。落ち着いたら、隊長室に行くって。…同期の戦死を聞いていてもたっていられなかったのね。」

 「そう…。」

 「しかし…ずいぶんと大事になっちゃたね。」

 2人は通路の窓から外を眺めた。

 ヘリオポリスの残骸があちらこちらに浮かんでいる。

 「あんまり、思いつめなくても大丈夫よ、エレン。」

 「ありがとう…。けど…ね。」

 艦長に任命されたが、若すぎるという批判の声もあり、自分でも力量不足だということはわかっている。

 しかし、自分を艦長にと推薦した、今は療養中に前艦長のためにも、と務めたが…やはり侮られているんだなと思った。

 「…エレン。」

 言葉をかけにくくても、何とか励ましたいと思案していたアビーはふと、エレンの首にかけているひもで通した指輪が目に入った。

そして、なるほどという顔をした。

 「なるほどね~。」

 「え?」

 エレンはいきなりアビーがにやけた顔を向けたわけがわからなかったが。自分のかけている指輪に目を向けているのに気付きしまったという顔をした。

 普段は制服で隠してはいるため、周りに気付かれないようにしていたが、いつどうして出してしまったんだろう、あの時、崩壊で機体の所在がわからなくなった時か、とか、見つかった相手がまずかったなと、いろいろ頭を巡らせた。

 「へ~、そうだったんだ。そうだったんだ~。」

 「…どうしてわかったの?」

 エレンはどうして知ったのか思わずたじろいた。

 「いや~、オデルの機体を整備中の時に偶然ね~。大丈夫よ、たぶん知ってるの、今はあたしだけだし!」

 アビーはにこやかに言った。

 「で…、いつ?」

 ぐいぐいと聞いてきた。

 一応、まだ作戦中なんだが、とは思ったが、エレンはこのまま隠せないと観念し話した。

 「…開戦前にね。」

 恥ずかしそうに話すエレンにほうほうとアビーはうなずていた。

 「水臭いな~。教えてくれてもよかったのに。」

 「それは…、戦争始まっちゃたし。他にも、色々あるの。」

 「何々~。聞かせて聞かせて。」

 (アスナール艦長、至急、ブリッジへお戻りください。ヴェサリウスより通信が来ました。)

 そんな折、タイミングがいいのか悪いのか、ブリッジから艦内通信が入った。

 「さあ、この話はこれでおしまいよ。」

 「今度、詳しく聞かせてね~。」

 そう言い、エレンはブリッジへと戻っていった。

 

 

 

 「そうだったんだ…。できることをやれ…か。」

 居住区でのムウとのやり取りをヒロに話した。

 「…MSを動かせるからって、戦争ができるわけじゃない。僕は…。」

 「…無理しなくてもいいと思うよ。戦いたくないなら、戦わなくても…。」

 「え?」

 「僕自身…、傭兵になるって決めたのは、できるからとかじゃない。人から言われたらでもない。…自分で決めたことだから。僕からは戦えなんて、言えないよ。」

 「なんで…傭兵になるって決めたの?」

 キラは改めてその質問をヒロにした。

 「…守りたいって、思ったから。失う悲しみがどれほどつらいか、知っている。…だから。」

 2人の間にしばらく沈黙が流れた。

 

 

 

 

 「ちょっと、いいかしら。」

 キラと別れて居住区に戻ったヒロは休憩するため居住区に戻った。その途中、ルキナが話しかけてきた。

 「えっと…。」

 「あなた、何であの時、嘘ついたの?」

 「え?嘘って。」

 「あの時、私があそこにいたこと…、嘘ついたでしょ?」

 「ああ。」

 ようやく、ヒロも何を言いたいのか、理解した。

 「嘘はついてないよ。ルキナさんも追っかけてきたのは間違いないでしょ。」

 「でも、そこでのやりとりのこと、ラミアス艦長に話してないでしょ。」

 どうやら、銃を向け、クリーガーに乗ろうとしたことについて言及しているようだ。

 「…言って欲しかったの?」

 「そういう意味じゃなくて…、あなた、傭兵でしょ?護衛の任務しているのに、その護衛対象を狙っていたことを黙っているの?私たちがザフトである可能性だってあるのよ。」

 「本当にそうだったら…、ここで僕に聞かないでしょ?」

 「それは…。」

 「もし、ザフトだったら、あの時ジンのパイロットに通信入れただろうし…。あの場では、あなたたちも巻込まれた側だし…。それをここで言うとかえって混乱するでしょ?」

 「私たちを怪しまないの?」

 「例え、なんであれ、僕にとっては、変わらないよ。危ないと思ったら助ける。それだけだよ。」

 「…そう。」

 返ってきた答えが意外だったのか、それとも何か考えたのか、ただそれだけを言い、振り返って去ろうとした。

 「あ…、あのさ。」

 「なに?」

 ヒロは先ほどのやりとりで気になったことを聞こうとルキナを呼び止めた。

 「さっきからずっとあなた呼ばわりされてるんだけど…。僕はヒロ・グライナーていう名前なんですが…。」

 「…覚えていたら、そう呼びかけるわ。」

 そのまま去っていった。

 『…嫌われたんだな、ヒロ。あきらめろ。片思いの恋は終わったんだ。』

 ジーニアスが慰めるように言った。

 「だからー、そんなんじゃないって。」

 ヒロはたじろぎながらジーニアスに否定した。

 

 

 

 「ルキナさん。」

 ルキナが避難民たちがいる居住区に戻る途中、ギースがやって来た。

 「この艦、やはり『アルテミス』に向かうらしいです。さっきフラガ大尉って人がヘリオポリスの学生に話していました。」

 ギースは先ほど聞いたことを小声で話した。

 ヘリオポリスが崩壊してしまい、外部とも連絡しようがない。

 何より、この件でどう動いているかの情報も欲しかった。

 どこか近くのコロニーに寄って欲しい、という思いがあった。

 が、アークエンジェルは補給も含め、ユーラシアの軍事要塞「アルテミス」へ行くことになった。

 「アルテミス、…ね。」

 だが、その要塞の名前を聞いたルキナとギースはお互いいい予感はしなかった。

 

 

 

 「ヴェサリウスからはなんて言ってきたの?」

 ブリッジに戻ったエレンはハルヴァンに通信の内容を聞いた。

「敵戦艦はアルテミスに向かうと判断し、そこでモフとヴェサリウスで挟み撃ちにするとのことです。ついては、このゼーベックもガモフとともに追って欲しいとのことです。」

 「向こうは…MS、もうないんじゃないの?」

 「奪取した地球軍のMSを投入するとのことです。データはすでにとっているので、問題はないようです。」

 「ということは、こちらもまたMSを出せってことか。」

 そこへブリッジにオデルもやって来た。

 その言葉が一瞬、ブリッジの空気を悪くした。

 先程まで自分勝手にやって、さらに注文をつけるのかという感じだった。

 まあ、無理もないなとオデルは思った。

 実際、バーツたちも不満に思っている。

 これをすんなりと受け入れたくないだろうと思った。

 「その通信は…、そういうことじゃないの?オデル、シャンは大丈夫なの?」

 エレンとしても不満があるようだが、それよりもシャンの方が心配だった。

 「艦長、そのシャンの件だが…この出撃には外してもいいか。今は少し落ち着いたが、あの状態で出したくない。」

 「…そう。MSパイロットの指揮はあなたに任せているわ。あなたの判断でいいわ。」

 「それと、もう1つ…。次の出撃の件なんだが、これはゼーベック全体にかかわるんだが…いいか?」

 「いったい何?」

 オデルの意味ありげな言葉にエレンは訝しげに聞いた。

 

 

 

 

 アークエンジェルのブリッジに警報が響いた。

 「大型の熱量感知!戦艦のエンジンと思われます。」

 「横!?同方向へ向かっている。」

 「気付かれたのか?」

 様子を見にちょうどやって来たフォルテは聞いた。

 ブリッジのクルー全員もそう思い、ぞっとした。

 「でも…遠い…。」

 やはり杞憂か、そう思った。

 その時、

 「目標はかなり高速で移動。本艦を追い抜きます!」

 「まずいぞ!」

 ムウはうなった。

 「ローラシア級2隻は?」

 ナタルはあせって聞いた。

 敵は1隻ではない。3隻いるのだ。今更ではあったが、それを失念していた。

 「本艦の後方に2つの熱源…!」

 「仕掛けて来たか…。」

 フォルテは毒づいた。

 こちらを挟み撃ちにするつもりだ。

 「おい、3隻のデータと宙域図あるか?」

 「あと、ついでにGの詳しいデータも欲しいんだが?」

 ブリッジ全体が沈んだ空気の中、2人はムウとフォルテはまだ諦めた、というような顔をしてなかった。

 「な、なにか策があると?」

 マリューが思わず驚き聞いた。

 「それを…これから考えるんだよ。」

 その問いにムウは不敵に笑って答えた。

 

 

 

 (敵影捕捉、敵影捕捉!第一戦闘配備!軍籍にある者はただちに全員持ち場に付け!)

 アークエンジェル内に警報と艦内アナウンスが鳴った。

 「見つかったのか!」

 寝ていたヒロは、急いで格納庫の方に向かった。

 

 パイロット待機室のドアを開けると、そこにキラがいた。パイロットスーツを着ていた。

 「キラ…。決めたの?」

 「…本当はイヤだ。なんで、僕にだけ…て。でも僕はひとりじゃなかった。」

 その時、ふたたびドアが開いた。

 「ほう…やっとやる気になったってことか?そのカッコは。」

 後ろにムウとフォルテがいた。

 「…戦いたいってわけじゃないけど、この艦は守りたい。みんな乗ってるんですから。」

 「俺たちだってそうさ。意味もなく戦いたがる奴なんてそうはいない。…戦わなきゃ守れねえから、戦うんだ。」

 キラの言葉にムウが応じた。

 ヒロも同じようなことを言っていた。

 そうか…とキラは思った。

 戦争なんて遠い世界、軍人なんてと思ったところもあったが、みんな同じなんだ。

 守りたいから…戦うんだ、と。

 「この4人でアークエンジェルを守るんだ。…作戦、話すぜ。」

 

 

 

 カタパルトデッキでは慌ただしくなった。

 各自、機体に向かった。

 ムウのメビウス・ゼロは他の3機より早く発進準備を始めた。

 作戦…。

 それはアークエンジェルに敵の攻撃が向いている間に、ゼロが前方のナスカ級を叩く、という内容である。

 高速戦艦のナスカ級が動かなくなれば、向こうの追撃をかわせる。

 

 「武器はどうする?」

 コクピットの前でマードックはヒロに尋ねた。

 「ビームライフルも持っていきますが、実弾系も欲しいので、カービンも持っていきます。」

 カービンには銃剣として対艦刀がマウントされているので、エネルギーを食うビームライフルやビームサーベルが使えなくなった時に、射撃にも格闘にも使える。

 「よし、準備させておく。俺はストライクの坊主の方に行くから。」

 そう言い、マードックはストライクの方に向かった。

 

 

 ヒロは彼を見送ったその時、フォルテから通信が入った。

 (キラもそうだが、ヒロ、おまえも初めての実戦になる。とにかく艦と自分を守ること、そして生き残ること。それだけを考えろ。な~に、俺がついている。安心しろ。)

 「…ありがとう、フォルテ。」

 ヒロは大きく息をすった。

 発進準備が着々とおこなわれている。

 ブリッジの通信が来た。

 (ヒロ!)

 聞きなれた声がした。

 「え!?ミリアリア!…何で!?」

 いきなりブリッジにミリアリアが写ったので、ヒロは仰天した。

 状況が理解できず、そのあと言うべき言葉が出なかった。

 (驚いた?私だけじゃないわよ、トールもサイも、カズィもいるわ。みんな、キラばかりに戦わせたくないって。私たちもできることしたいって。なので、以後、私がMSおよぶMAの管制を行います。よろしくネ。)

 そうか…。

 キラが待機室で言っていた言葉、一人じゃないっていうのはそういう意味だったんだ。

 ヒロは納得した。

 

 

 

 

 

 いよいよ、作戦開始である。

 アークエンジェルの艦体前方に伸びた一対の特装砲が展開され始めた。

 「エンジン始動。同時に特装砲発射。目標‐前方ナスカ級。」

 マリューが指示すると、後方のエンジンがふき始めた。

 「ローエングリン発射!‐てぇ!」

 そして、CICにいるナタルの発令でローエングリンがヴァサリウスに向けて発射された。

 

 

 それは待機していたザフトからも確認された。

 ヴェサリウス。ガモフからは先ほど奪取したMSの発進準備がされている。

 そして、ゼーベックでも。

 「熱源、感知!敵戦艦と思われます。」

 「MS隊の発進準備、急がせて。こちらは予定通りの追尾を行う。」

 リーネから報告を受けたエレンは直ちに指示を出した。

 (エレン、先ほど話した予定通りに行う。それまでしっかり捕捉頼むぞ。)

 オデルから通信が入った。

 「ええ。あなたたちも…。残ったMS…、あなたが見た通りならとても強力よ。…無理はしないように。」

 (大丈夫だ。そっちもあんま無理するなよ。)

 エレンの心配している表情を見て、オデルは微笑んで返した。

 

 

 

 

 「隊長―。アサルトの装着、完了しました!」

 外からアビーの声が聞こえた。

 「ありがとう。」

 オデルはコクピットより顔を出し、礼を言った。

 シグーは先ほどまでの姿がかわり、スラスター、胸部、前腕部、脚部に新たな装甲が装着された。

 「隊長~。俺の出撃はナシなんですか?」

 「MSがないのでは、無理だろう。今回は待機だ。、」

 潜入部隊に加わっていたロベルトが不満を漏らした。

 バーツが本来乗っているジンが損傷していて作戦に間に合わないのでロベルトのジンを借り出撃したが、それも壊してしまった。

 そのため、バーツはさらに別の機体に乗ることになった。

 「ヴァサリウス、ガモフよりMSが発進され次第、俺たちも発進する。2人とも…いいな。」

 オデルは念を押すように、ジョルジュ、バーツに言った。

 彼らも、その言葉に意味ありげに頷いた。

 

 

 (前方ナスカ級よりMS発進、確認。)

 いよいよか…。

 まずフォルテのジンが発進した。

 それを見届け、次は自分になった。

 さっきのキラの言葉、そしてミリアリアたちの言葉。

 そして、ヒロは改めて決意した。

 なら…自分は守ろう。

 戦いたくないけど、守ろうという気持ちで戦場に出る人たちを。戦うと決めた自分が。

 

 今、カタパルトがクリーガーを射出した。

 クリーガーはへと飛び立った。

 そして、次にヒロはクリーガーのスラスターを吹かし、真っ直ぐその先を見た。

 

 

 

 




う~ん、なかなか思ったより早く投稿できないです…。
1週間に2話が限界なのか…。
なるだけ早く早く出せるようにします。

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