マルドゥック・マジック~煉獄の少女~   作:我楽娯兵

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今回は用語解説です。
コントルノ12は思いのほか長くなりそうなので繋ぎで出します。


魔法/技術/作中用語解説

魔法解説

 

・共振

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】サイコパス

 

ナナが作り出した非殺傷魔法。系統魔法に分類され最も構造が単純な魔法式である。

作用するものは非物質以外ものすべてに分類され、見た目として一直線上に飛翔する光の球である。

振動系魔法であり、着弾物の固有振動と構造を瞬時に割り出し、構造情報を一度CADを通しナナに転送する。

最終判断として固有振動点を任意に選択できる。能率的に敵を征圧する魔法である。

 

 

・膨張

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】サイコパス

 

ナナが作り出した殺傷魔法。一撃必殺を主眼として作られ、グロテスクさと音を伴う。

人体に対しては筋肉繊維に働き、機械部品であるのなら液体に作用する。見た目として一直線上に飛翔する光の球である。

この魔法の魔法演算はナナ単体で行われているわけではなく、ウフコックの計算能力も使用されており24時間前のエイドスの予想割り出しをして、そのエイドスに膨大な熱応力を与え炸裂させる。

見た目としてものすごくエグイのは敵の戦意を削ぐ為である。

 

・破壊

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】サイコパス

 

ナナが作り出した殺傷魔法。物理的破壊力は随一であり非物質以外ならば間違いなく破壊できる。

加速・加重系のループ・キャストで着弾物の中心に向かって作用する。最終的な作用終了ラインとして着弾物のシュワルツシルト半径を想定している為、着弾物の最後は一瞬であれブラックホールに姿を変える。最終的に残る物は観測の仕様が無い為不明。

 

 

魔弾(フライクーゲル)

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】魔弾の射手

 

イライジャ・バラッカが九校戦に出場するナナのために作った魔法。物体移動魔法の実用版である。

最大作用数は7発であるが7発目の作用は干渉力の問題で制御が困難である。

この魔法の最大の特徴は飛行させるものではなく、射出時の運動エネルギーを維持し続けるものである。魔法が作用している移動中は壁と靭性7.5の物にぶつからないかぎり運動能力は失われない。

飛行魔法は使用し続けるわけではなく一定点に配置された射出ポイントに向かって移動しているだけであり、移動の最中は飛行しているよう見える。

 

 

・電磁発勁

【使用者】王・鈴玉(ワン・リンユー)

【元ネタ】鬼哭街

-マルドゥック・マジック 想起 ~Pezzo Memoria~より

 

王・鈴玉(ワン・リンユー)が使用するCADを必要としない魔法である。

本人曰く肉体の内功(魔法演算領域)を駆使し、お腹に力を通し腕から出すそうだ。

実体は放出系魔法で電子を体外で作り出し体内に取り込み、内臓を出力系にして相手に打ち出している。

複数回の使用は内臓を傷つける為避けるべき魔法である。

 

 

個別情報体(エイドス)移植

【使用者】劉・シハヌーク・チナワット、劉・ジェームズ・フラウ

【元ネタ】なし

 

元は大漢主導の個別情報体(エイドス)性質研究の果てに生み出された人体個別情報体(エイドス)改造法。

古式魔法の人造精霊を作り出す全く同じ方法で、蜘蛛、虎、蝦蛄、ダニなどさまざまな生物の個別情報体(エイドス)を抜き出し人間に書き足す方法である。

ただこの研究には欠陥があり人間本来が持ちえる個別情報体(エイドス)と他種生物の個別情報体(エイドス)は調和せず暴走、人間大の他種生物に生まれ変わる事態が多発した。

大漢崩壊後、ある魔法師がこの研究を国外に持ち出し研究を続けていると四葉の調べで分かっている。

 

 

楽園技術解説

 

 

疑似重力(フロート)

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】マルドゥック・シリーズ

 

四肢と脳に高磁発生装置を埋め込み全方位に擬似的な重力を発生させる事ができる。

これによって天井や壁や水面を歩く事ができ、人間にはできない跳躍や、敵の攻撃を逸らす無形の盾の形成。

衝撃を緩和し64口径という大砲と変わらないリボルバーを撃つ事も出来る。

ただこの能力には一つだけ欠点があり、マルドゥック・スクランブル作中で高度には耐えられない事が書かれている。

また、高磁発生装置は何らかの要因で重力反転を起こし燃料気化爆弾並みの爆発を起こす危険性がある。

 

 

・代謝性金属繊維

【使用者】ナナ・イースター

【元ネタ】マルドゥック・シリーズ

 

ナナの全身の皮膚の代用として移植された金属繊維。マルドゥック・スクランブルの主人公、バロットも移植している、ボイルドも移植している。多くの人々に移植されるほど汎用性の高い代替皮膚。

機能の一端として電子機器操作がある、基盤と電気が通る機械であるのならおそらく何でも操れる機能があるため捜査以外の事で使用したならば刑法は免れないであろう。

 

 

反転変身(ターンオーバー)

【使用者】ウフコック・ペンティーノ

【元ネタ】マルドゥック・シリーズ

 

ウフコックが作られる目的となった能力で、ありとあらゆる物に変身(ターン)する事のできる万能道具存在(ユニバーサル・アイテム)の真骨頂。

銃、鏡、テレビ、ラジオ、振動粉砕機、服、ダイヤモンドのような結晶鉱物と構造が複雑な物以外なんにでも変身が可能。

原理としてウフコックの体内は亜空間となっており、そこに貯蔵する物質からあらゆるものを構成しているもと考えられる。それが有限か無限かは分からない。

 

 

 

用語解説

 

・新カルタヘナ法(生物既存機能の保存と魔法による人体変異に関する条約)

【元ネタ】生物の多様性に関する条約。

-プリモ・ピアット13より

 

生物既存機能の保存と魔法による人体変異に関する条約は生物既存機能「繁殖」「食事」「運動機能」の三段間として

1.既存生物多様性の保全

2.既存生物機能の保全と維持

3.魔法、機械化資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分

を目的とした国際条約である。

 

この国際条約の目的として、「人体に直接干渉する魔法の禁止」「機械化によるテロ活動」「戦略級魔法の制限」「調整体魔法師の製造禁止」が上げられる。

2068年頃より始まった無政府国のテロ行為に「遅延魔法による自爆」「武装内蔵型義体の無差別発砲事案」などが急激に増えた為、急遽作られたものだった。おざなりになりがちだったこの条約に北大陸条約機構(NCTO)北大西洋条約機構(NATO)のUSNA版)が実質的な無国籍研究機関「楽園」を法の執行者として従事させている。

 

 

・難民居住区 

【元ネタ】なし。

-横浜騒乱編より

 

日本各所にある戦災難民居住区のことである。

2065年に第三次世界大戦は各国の継戦能力低下による沈静化という形で終戦。その後も続く各地の紛争などで溢れ変える戦争難民。USNAや東南アジア同盟は難民受け入れる。

日本もそれに続く形で難民受け入れをするが2072年中期、難民に偽装していた大亜細亜連合の軍人による自爆テロが起こってしまう、日本はその後受け入れを渋り、年間受け入れ一万人から五千人に。

受け入れられていた難民も自爆テロの影響により、周囲の懐疑的な風当たりにより徐々に孤立。再開発エリアに違法滞在する「難民スクワッター」となる。日本国政府は2089年、難民スクワッターの反対を押し切り生月島強制退去計画を敢行するが難民スクワッターのなかに武装した者がおり銃撃戦となる(以降生月島暴動と記載)。生月島暴動を皮切りに日本国民の難民に対する目線は変わり、難民=災いを招く奴らとなってしまった。働く場所のない難民たちは独自のコミュニティーを築き、現在の難民居住区くとなる。年々、難民スクワッターの数は増加傾向にあり、小規模な難民居住区の住人数は想定9000人(逓信省調べ)、大規模難民居住区は相当数居るとされる。

小規模難民居住区は日本国各地にあり、大規模難民居住区として上げられる名前は、「能登島難民街」「択捉経済特区」「長崎生月島難民居住区」である。

 

 

・東京メトロ

【元ネタ】東京メトロ。

-プリモ・ピアット15より

 

再開発の進んだ都内の地下にあるとされる旧東京地下鉄構内。

第三次世界大戦の最中、日本にも幾回か行われた空爆を防ぐ為代替防空壕として東京メトロとして使用されていた。終戦後に起こる若年層の外国人排斥行為によって外国人の多くは地下のメトロに逃げ込んだ。その状況下、戦時中に使用されていた銃火器が市場に出回り、若年層対外国人によるメトロ構内の陣取り合戦となる。

政府の治安回復が行われ銃火器の処罰が実施され若年層の武装はなくなるが、外国人側の交戦態度は消えることは無かった。

占拠を続ける外国人側を制圧する為に警官側の制圧隊が突入するが、大戦中に使用されていた化学兵器が外国人側から使用され致死性の光化学スモックが構内に漏れ出し、警官側122人の死者を出す。外国人側もこのスモックによって死亡したとされる。

再開発の為、スモックの除染を行うが広大なメトロ構内をすべて除染する事は不可能である事が分かり、地下28メートルより下の東京メトロは閉鎖、動力歩道(ムーブ・パス)が設備される。

だがメトロ構内には外国人側は生き残り今もメトロを広げているという説もある。

 

 

・逓信省

【元ネタ】逓信省。

-コントルノ1より

 

正式名、仮想戦時特定情報保護影響調査委員会。戦後すぐに発足された日本の内閣府の外局の一つである。

仮想戦時特定情報保護影響調査委員会(以降逓信省と記載)は、日本に於ける各所電力消費量、通信、交通の管理を主眼として活動をしている。

前身は、個人情報保護委員会であるが大戦に突入し、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」が施行できない状況になり、さらなるマイナス要素の電力事情、テロ活動、サイバー犯罪、盗電の増加により対策措置として作られたのが逓信省である。

現在は逓信省は「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」の復刻を目指し、日本国の脅威であるテロ行為に対抗すべく更なる個人管理法律、USNAが行っている「個人リアルタイム承認監視シティーシステム(パノプティコン社会)」を目標として活動をしている。




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