艦これ~桜吹雪の大和撫子~   作:瑞穂国

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まーた、一か月ぶりの投稿となりました

今回は空母編ですね


雷撃と防空

洋上訓練を行うのは、随分と久しぶりだ。

 

修復が終わったばかりの、新品同様の艤装を確認しながら、赤城はわずかな違和と高揚を感じていた。やはり、三か月ぶりに装着する艤装で駆ける海は違う。

 

一昨日までで、基本的な調整は終えていた。艤装が使えない間も、弓術とシミュレーターによる訓練は欠かしていない。いきなり海に出るのもどうかとは思ったが、特に問題もなさそうであったし、明石も止めなかったので、こうして演習海域に繰り出してきている次第であった。

 

何より、艦載機の馴らしは、実際に海の上で飛ばしてみないとわからないものだ。

 

―――それに。

 

チラリと後方を窺う。そこに続いているのは、普段の僚艦である加賀―――ではなく、赤城とは同期にあたる龍驤と、短髪の新人空母艦娘であった。

 

ちなみに、加賀の方は今頃、翔鶴と瑞鶴を連れて弓道場で指導をしているはずだ。彼女たちの洋上訓練は、午後からである。

 

予定した演習海域には、すぐに辿り着いた。後ろを振り向いた赤城は、緊張した様子でついてくる機動部隊の新入りに微笑む。

 

「それじゃあ、始めましょうか」

 

「は、はいっ」

 

元々高めの声が、さらに上ずる。可愛い後輩の様子に、龍驤は苦笑しながら彼女の肩を叩いた。

 

「そんなに緊張せんでええって。別に、取って食ったりせんから」

 

ほれ、深呼吸、深呼吸。龍驤に促されるまま、新人艦娘は息を吸ったり吐いたりする。いくらかはほぐれた様子で、海上を進む動きのムラが少なくなる。龍驤様々だ。

 

再び前を向いた赤城は、気を引き締めて、通信機に吹き込んだ。

 

「梯形陣。陣形変更後、第三戦速に増速。各員は発艦準備始め」

 

艦載機を発艦させるために、梯形陣を作る。単縦陣のまま発艦作業をしようものなら、最悪放った矢が前の艦娘に突き刺さりかねない。全く洒落になっていない。

 

陣形が変わったこと確認し、赤城は増速する。第三戦速まで増速すれば、合成風力も十分だ。

 

背後の矢筒から、艦載機となる矢を取り出し、和弓に番える。

 

『大鳳、発艦準備よろし』

 

『龍驤、発艦準備よろし』

 

後続の二人も、準備が終わったことを報せる。

 

「第一次攻撃隊、発艦始め!」

 

引き絞った和弓を解放してやる。ひょうふつっと風切り音がして、矢が飛び出した。数瞬の後、放たれた矢は燐光を放って分裂し、三機の“天山”に変化する。矢の風切り音は力強い羽音に代わり、発動機で回されるプロペラが周囲の空気を掴んで後方に投げ飛ばす。揚力を得た機体は、少しずつ高度を稼いでいった。

 

赤城の右横でも、艦載機が展開して上昇していく。新人艦娘―――大鳳から放たれた“天山”だ。その後ろからは、龍驤が観測用に九七艦攻を飛ばす。二人のものは、赤城とは違って一機ずつ飛び立っていった。

 

―――上々ね。

 

自らが放った“天山”の感覚を確かめて、赤城は満足げに頷く。頭に伝わってくる感触はすこぶるいい。自らの意識が、翼を得て遥かな高みに飛び立ったかのようだ。

 

続けて機体を放つべく、新たな矢を番える。その時、大鳳から再び“天山”が飛び立った。発艦間隔は、赤城よりも早い。

 

空母艦娘、特に赤城のような弓道艦娘の発艦時間は、艤装の扱い、つまり練度に左右される。矢を番えて放つ、一連の動作をいかに早くできるか。それは、日ごろの訓練による積み重ねが、最も重要な要素になる。

 

では、新鋭正規空母である大鳳が、赤城よりも短い間隔で発艦作業をこなせたのはなぜか。それは、大鳳の艤装が、それまでの弓道艦娘とは一線を画する設計をされているからだ。

 

弓は弓でも、大鳳のものはクロスボウだ。和弓や短弓に比べて、少ない鍛錬で扱いに慣れる上、発艦間隔も短い。

 

欠点は、発艦する機種の変更に手間がかかることだ。大鳳のクロスボウは、箱型の弾倉に込められた矢を連続で放っていくのだが、「戦闘機」の弾倉から「攻撃機」や「爆撃機」の弾倉に変えて発艦作業をしようとする際に、クロスボウ側のモード切替が必要になる。その点赤城たちは、番える矢を変えるだけで済む。

 

また、発艦が式神型と同じく、一機ずつになってしまうのも、通常の弓道型と違う点だ。

 

もっとも、それらを差し引いても、大鳳の発艦時間は、従来の空母艦娘たちよりも短い。

 

ただ、整備性の観点から、以後の空母艦娘は弓道型と式神型に統一するらしい。結果として、クロスボウを使うのは大鳳だけになる予定だ。

 

赤城から十二機、大鳳から十八機の“天山”と、龍驤から六機の九七艦攻が飛び立ったところで、発艦作業が終わる。今日は本格的な訓練というよりも、どちらかといえば調整の意味合いが強い訓練にするつもりだ。

 

もちろん、手を抜くことなどしないわけだが。

 

「準備はいいですか、大鳳さん?」

 

『はい。いつでも行けます』

 

「では、しっかりついてきてくださいね」

 

それだけ言って、通信機を受信だけに切り替える。深呼吸を一つ。

 

意識を攻撃隊に振り向ける。しかし、自らの航行もこなさなければならない。ここが、空母艦娘の難しいところだ。

 

編隊先頭、誘導を兼ねる“天山”から、「突撃隊形作れ」―――「トツレ」を飛ばす。目標となる模造船を視界にとらえ、編隊が雷撃に備えて編隊をわずかに変える。丁度、鶴翼の陣のような形だ。

 

電文は、すぐに「突撃せよ」―――ト連送に変わる。瞬間、赤城“天山”隊は一気に高度を下げる。大鳳隊が続いているのも、確認できた。

 

攻撃隊の高度は、みるみるうちに下がっていく。五百、四百、三百。それでもまだまだ足りない。敵の対空砲火から逃れたければ、少しでも低い高度を飛ぶことだ。

 

機体の高度はついに百を切り、五十すらも割り込む。これくらいは朝飯前にやってのけなければ、空母艦娘は務まらない。問題はここからだ。

 

―――ついてこられるかしら。

 

若干の悪戯心を働かせて、赤城は攻撃隊の高度をさらに下げた。

 

頭の中に直接表示される各機の高度計は、ジワリジワリと回っていく。三十。さらには、二十を切る。

 

『ちょ、ちょっ!赤城さん!?』

 

大いに狼狽える大鳳の声が、通信機に入って来る。その後には、龍驤の押し殺すような笑い声。

 

『うっはあ、飛ばしてんなあ』

 

そう言いつつも、止める気はさらさらないようだ。まあ、龍驤ならそうだろうと、納得する。元々、他人のやり方に口出しをする艦娘ではない。

 

高度は、ついに十まで降りる。“天山”の四翔プロペラは、今にも海面を叩きそうなほどだ。「火星」発動機が轟音を響かせ、海面が震える。後流によって舞い散った水飛沫が、白い航跡となって続いてくる。

 

―――距離・・・三〇(三千)。

 

“天山”を通して、前方の模造船を見る。対空砲火は飛んでこないが、その緊張感は大切だ。

 

赤城隊、大鳳隊、共に模造船左舷から侵入している。均一な編隊を崩さず、整然と突撃していく赤城隊。対する大鳳隊は、何とか赤城隊についていくので一杯といった様子だ。時折編隊にほころびが見られ、それを慌てて修正している。

 

―――・・・二〇。

 

まだ投雷には遠い。最低でも一千までは詰めたいところだ。せっかくの訓練であるから、赤城は引き起こし距離としてギリギリの、四百まで接近するつもりだった。

 

『ひ、低い・・・っ』

 

呻くような大鳳の声。低空飛行をしようとして、集中すればするほど、その操縦は乱れる。ある種の割り切りが必要だ。艦娘の艦載機操作にとって、「精神を研ぎ澄ます」とはそのまま「集中する」とイコールにはならない。

 

―――・・・一五。

 

“天山”を通して見る模造船は随分と大きくなった。速力と針路もよくわかる。現突入針路を維持すれば、問題はない。

 

―――・・・一〇。

 

あっという間に、彼我の距離が一千を切った。模造船は視界一杯に広がらんばかりだ。ともすれば、機体がその側面にぶつかってしまうのではと錯覚しそうになる。

 

まあ、やろうと思えば、模造船の甲板を擦るぐらいの低高度接近はやってのける自信があるが。

 

―――・・・〇七・・・〇六。

 

赤城隊の後ろからは、まだ大鳳隊が続いてくる。もっとも、大鳳本人は、投雷推奨距離をさらに割って接近を続ける赤城に、悲鳴を上げているが。その声を、完全に無視する。龍驤も特に言ってこないことであるし、問題はないだろう。

 

『ひ、低い・・・!近い・・・!』

 

そう言いながらも、赤城隊の後ろから離れない。その度胸に敬意を表して、この後間宮さん特製あんみつパフェを奢ってあげよう。

 

―――・・・〇五・・・〇四!

 

「てっ」。心の中で唱え、“天山”各機から魚雷が放たれる。鶴翼の陣を敷いていた赤城隊は、模造船の舷側ギリギリで引き起こしをかけ、その甲板上をフライパスした。上空から確認すれば、十数本の白線が、模造船を囲い込むように伸びている。どの方向に舵を切ろうと、必ず一発は命中する算段だ。

 

後続していた大鳳隊も魚雷を放っていた。こちらの狙いは、赤城隊の狙ったものの後方を進む模造船だ。甲板ギリギリを掠めるようにして、“天山”が上昇に転じる。上々の出来だ。

 

数十秒が経ち、それぞれの模造船に魚雷の命中を示す赤旗が立った。その戦果をしかと確認した後、赤城は“天山”の翼を翻し、自らへ着艦させる準備に移った。

 

 

元々、とんでもない先輩だとは思っていたのだ。

 

―――でも、さすがにこれは予想外なんですけど・・・!

 

自らが預かることになった最新鋭機を操りながら、瑞鶴は遠慮会釈ない先輩空母に対して悪態を吐きそうになるのを、なけなしの理性で抑え込んだ。

 

赤城たちと入れ替わるようにして洋上訓練に出た瑞鶴たちは、味方艦隊を敵攻撃隊から守るという想定で演習を行った。攻撃役は加賀。瑞鶴と翔鶴は、味方に見立てた模造船と共に艦隊行動をしながら、加賀の放つ攻撃隊を迎撃する。

 

模造船は、損傷し、まともに艦隊行動を取れない状態の味方艦娘と想定。当然、艦隊上空に侵入した加賀隊の攻撃を避けることはできない。この条件のもと、翔鶴と瑞鶴が、交互に加賀隊の攻撃を迎撃する。

 

この想定、北方決戦時に加賀たちが置かれた状況に似ていると、瑞鶴は感じていた。おそらくは、そうした状況下でも、味方を安全海域まで避退させることを想定している。空母は無類の攻撃能力を誇るが、同時に味方の艦娘を守り抜くことも大切な役目だ。

 

さて、かくして始まった演習は、まず翔鶴から迎撃戦を行うことになった。

 

二十分近い防空戦闘の間、空母艦娘は精密な戦闘機の誘導と空戦技術を要求される。まして、相手は赤城と並ぶほどの、歴戦の正規空母艦娘だ。その攻撃隊を迎撃するのは、並大抵のことではない。

 

結局、瑞鶴含めた全艦が撃沈破判定を食らって、翔鶴の迎撃戦闘は終了した。その口から、白い何かが抜け落ちていく様を、瑞鶴は確かに見た。

 

それから三十分。今度は瑞鶴の番となった。

 

セオリー通り、瑞鶴は戦闘機隊を二つに分けた。上方から初撃を加え、その後敵戦闘機を誘引する襲撃隊。そして、襲撃隊が敵戦闘機の誘引に成功した後、攻撃隊本隊に攻撃を仕掛ける迎撃隊。これらを、搭載した対空電探からの情報をもとに、誘導する。

 

二一号電探は、距離五万五千で加賀隊を捉えた。この時点で、瑞鶴は襲撃隊の高度を六千まで上げている。丁度雲があったので、これを利用しようという算段だ。それに、この時刻なら、加賀隊に対して太陽を背に襲撃を仕掛けることができる。

 

間もなくして、雲の切れ間に、加賀隊を発見した。が、その配置に、瑞鶴は首を捻る。

 

加賀隊の編隊は二つ。機影から見るに、前方に出ているのが“烈風”と“天山”、後方に位置取るのが“彗星”。

 

敵艦隊への先制襲撃を担当する降爆機が後方にいるのは、いささか違和感があった。

 

一瞬迷ったが、瑞鶴はそれまでの経験に従って、戦闘機による護衛の手薄な“彗星”の方から叩くことにした。

 

加賀隊は高度四千を進んでいる。太陽との位置関係を気にしつつ、瑞鶴の“烈風”が翼を翻し、雲の間を飛んでいる“彗星”を襲った。

 

これがそもそもの間違いだった。

 

加賀の操る“彗星”は、寸でのところで襲撃隊に気づいたらしい。次の瞬間、五百番爆弾を積んでいるとは思えない機敏な動きで、“烈風”の射撃をかわしてみせた。襲撃隊十二機が撃墜判定をもぎ取った“彗星”は、わずかに三機。

 

次の瞬間、瑞鶴の信じられないことが起こった。下方に抜けた襲撃隊に、“彗星”が襲いかかってきたのだ。

 

基地航艦では、夜間の迎撃戦闘機として、彗星の改造機を使用している。もとが急降下爆撃機ということもあり、その降下速度は速い。そもそも、最高速度では、戦闘機並みの機体だ。

 

しかも、“彗星”には自機を守るための二〇ミリ機銃が、両翼に装備されていた。

 

加賀は、そこに目をつけ、この配置をとったのだろう。おそらく、“彗星”の一部に、意図的に爆弾を積んでいなかったのだ。

 

思わぬ反撃に、瑞鶴の対応は一瞬遅れた。それが命取りだった。

 

さっきまで、襲撃隊が身を隠すために使っていた雲。その裏側から、人口のきらめきが降ってきた。上空にいた時では、死角になって確認できなかった位置だ。

 

“烈風”の名に違わぬ勢いで突撃してきたのは、八機の加賀戦闘機隊。それでも、瑞鶴の襲撃隊には十分すぎた。

 

“彗星”の強襲で体勢を崩した襲撃隊に、正真正銘の戦闘機が食らいつく。つい先ほどまで、こちらが狩る側であったはずなのに、今は獰猛な海鷲に狙われる小鳥も同然だ。なんとか体勢を立て直して反撃に転じようとするが、加賀の空戦技術に敵うはずもなく、また横合いからちょっかいを出してくる“彗星”の存在もあり、襲撃隊は完全にその意味をなさなくなってしまった。

 

一方、迎撃隊も戦闘に入ろうとしていた。スロットルを一杯に開いた加賀“烈風”隊(“天山”と編隊を組んでいたもの)が、艦隊上空の制空権を掌握するべく、突撃してきたのだ。数は十六機。一方の迎撃隊はニ十機。瑞鶴としては、数の優位を活かして戦うしかない。

 

そして、今に至る。

 

結論から言えば、瑞鶴は十分に数の優位を活かせているとは言い難かった。たった四機の差では、練度で勝る加賀隊を数の暴力でねじ伏せるには至らなかったのだ。合間を見つけて攻撃隊に襲撃をかけるが、それも散発的だ。効果的な攻撃とは言えない。しかも、攻撃を終えて敵編隊から抜ければ、そこに加賀の“烈風”が待ち受けている始末だ。

 

―――手数が足りない・・・!

 

防空戦闘の難しさを、改めて感じていた。リ号作戦部隊は、よくこんな戦闘をこなせていたものだ。

 

迎撃隊と襲撃隊が、それぞれ加賀戦闘機隊の執拗な妨害を振り切って、攻撃隊に取り付けるようになった頃には、“天山”と“彗星”が同時に攻撃態勢に入っていた。こうなっては、攻撃を完全に防ぐことは不可能だ。

 

「雷撃機を集中的に狙う!」

 

とっさに判断を下す。“烈風”隊は、低空で瑞鶴たちに迫る“天山”の後方から射撃を浴びせるが、加賀戦闘機隊との戦闘で機銃弾を浪費しており、効果的な攻撃ができたのは少数機に留まった。

 

結局、瑞鶴も艦隊を守り切ることはできず。相手が相手だったとはいえ、艦隊防空の難しさを思い知らされた形だ。

 

 

 

「どう?」

 

加賀が演習に対する感想を求めてきたのは、三人の艤装を工廠に預け、出撃ドックから出てきてからだった。

 

「何もできませんでした」

 

伏し目がちに、翔鶴が答える。疲労もあるのだろうが、傾き始めた太陽に映される横顔に、影が差した。

 

「瑞鶴は?」

 

「・・・戦い方は、悪くなかったと思います」

 

瑞鶴の答えに、加賀の目が細くなる。何も言わないということは、そのまま続けろと言うことか。

 

「戦闘機隊の誘導は、ほぼ理想的でした。ただ、手数が足りなかった」

 

「・・・そうね」

 

二人の感想を聞いても、加賀は特に反応を返さない。それが、この先輩のやりにくいところだ。

 

「数が少ないのに、私はセオリー通り、編隊を二つに分けてしまいました。その結果、中途半端な戦力で、個別に相手取られて、撃破されてしまいました」

 

「セオリーは、間違っていないわ。それが最善の手だと、研究と検証の結果、導かれた答えなのだから。それをどう使いこなすか、そこが一番の問題」

 

珍しく、加賀が長い言葉を口にする。

 

「今回の演習で、二人ともよくわかったでしょう?」

 

問いかける加賀に、翔鶴も瑞鶴も頷く。

 

「私も、まだ答えには辿り着いていない。だから・・・私たちで、最善手を探しましょう」

 

つまり、当分は同じような演習が続くということだろう。今から胃が痛い。

 

 

 

しばらくの間、演習終わりに間宮で甘味を奢られる空母艦娘の姿が目立ったという。




さて、次回辺りから、謎解きに入っていこうかと・・・

また長文が続きそうです

ヒトミちゃん出てきてください、お願いします

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