ユウキが行くSAO   作:雪零

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遅れてすみません。ちょっとリアルでごたついてまして…言い訳ですねはい。

べ、別にごちうさ300万再生に貢献する為に遅れたとかじゃないです(震え声)

また…攻略会議にたどりつかなかった…。つ、次こそは!


アルゴと行くpart3

 

 

sideユウキ

 

 

 

「現実世界に戻る為には協力しないといけないのに…そんなことでPKするなんて許せないわ!」

「ああ…うん。そうだねーゆるせないねー」

「もう…勘弁してくれ…」

 

あの後、ボクとキリトによる用語説明コーナーが唐突に開始されたんだけど…

アスナ~…知らないこと多すぎだよ…『この機にネットゲーム用語をいろいろ教えておこう』なんてキリトが言い出すから…でも教えないわけにも行かないし…。

というか、アスナこんなに知識なくてよく生き残れたね…あ、キリトがいたからか…

確かにアスナは所謂箱入り娘ってやつだけど、ネットゲームやってなくても知ってそうなことまで知らないのは驚いた…これがカルチャーギャップか…

 

「お疲れさまだナ」

「あーアルゴまだいたのか…ってか、いたなら手伝えよ!」

「そうだよ!なに一人でくつろいでるのさ!」

「まあまあ。今度情報一つタダにしてやるから落ち着ケ」

「くっ…今回はそれで勘弁してやる。次はないぞ」

「そのときは2回分タダにしてやるヨ」

「なら許す」

「なに漫才みたいなことやってるの?ボクは許さないからね?」

 

そう言ってにっこり笑うと二人が震えだした。失礼な。ボクそんなに怖い顔してるかな。

あ、アスナが自分の世界から戻ってきた。

 

「?アルゴさんとキリト君はなんで震えてるの?」

「な、何でもないよ。な!アルゴ!」

「あ、ああ。何でもないぜアーちゃん」

 

 (「…今回だけだよ?」)

 

「「はい」」

「…?あ、そうだ。ギルド作るんだよね?なら名前決めちゃおうよ」

「そうだナ。1週間後の攻略会議までには情報を広めておきたいからナ」

「名前かぁ…」

 

ボクはALO時代のギルド、スリーピングナイツを思い出していた。ボクにとってギルドと言って真っ先に思い浮かぶのはあそこだから。

みんな元気かなー。ボクや姉ちゃんみたいにみんなの病気も治ってるといいんだけど…

あ、そうだ!いい名前思いついた!

 

ライジングナイツ(rising knights)…っていうのはどうかな」

「ライジング?日の出って意味?」

「普通はそうなんだけどね。riseには『起きる』って意味もあるから、それにingをつけてrisingにしたんだよ。ボク、前のMMOで『スリーピングナイツ』ってギルドにいたから…。今回は、眠る(死ぬ)より起きる(生きる)ほうがいいかなって思ったんだ」

「ライジングナイツ。ユウキの言うとうり訳すと…『騎士団の目覚め』ってところか」

「目覚めはwakeningよ?」

「あ、あはは…まあ、さっきのrisingも含めて意味を曲解して使うのは、ネットゲームでのお約束みたいなものだしね。ボクはそれでいいと思うよ?」

 

ルビ振りに意味をいちいち気にしてたらきりがないしね。真面目なアスナ的には微妙かもしれないけど、そこは妥協してもらうしかない。

 

「他に意見は?」

「ボクはもうないよ」

「私も、別にこれといった意見はないかな」

「よし!なら俺達のギルド名は『騎士団の目覚め(ライジングナイツ)』だ。二人とも、これからもよろしくな」

 

あ、マズイ。決めることがもう一つある。アスナは今日パーティに加入したばっかりだから除外されるし、このままだとボクに回ってきかねない。先手を打たないと…

 

「うん!これからもよろしくね!団長(・・)!」

「あ、キリト君が団長やるんだ。よろしくね。団長」

「は?ちょっと待て、俺は団長なんてやらないぞ」

 

ふふふ…そういうわけにはいかないよキリト…ボクは団長として大人数をまとめるなんてことできないからね。少人数ならともかく。

それにキリトが団長をやった方が断然お得だし。今現在、唯一βテスターとして名が知れてるのはキリトだけ。なら、キリト(βテスター)が団長を務めるギルドには人が集まる。βテスターの協力を得たいニュービーに、キリトを隠れ蓑にしたいβテスター。βテスト時キリトと知り合いだったプレイヤーなんかも集まるかもしれない。……あとはキリト目当ての女性プレイヤーとか。

 

「ま、キー坊が団長やるのが妥当だナ」

「アルゴまで…」

「自分が団長やった方がメリットが多いことくらいキー坊もわかってるだロ?」

「それは…そうだけど…あーもうわかったよ。やればいいんだろやれば」

 

うんうん。人間諦めが肝心だよ?

とにかく、これで情報を広める準備は整った。アルゴが広めるならこの情報はすぐに広まるはず。そうすればボク達側につきたい人たちは、少なくとも敵対はしなくなる。後からそのことが原因でギルドに入れないなんてことにはなりたくないだろうから。

そして、名が広まってしまえばボク達を最前線から追い出すことも難しくなる。下手にボク達をないがしろにすると、いらない敵を大勢作ることになるから。…それすら無視して排除しようとしてくるならその時はその時だし、そんなことを今から気にしていてもしかたない。

と、ボクのなかで結論が出たときキリトが問いかけた。

 

「ところでアルゴ」

「ン?なんだキー坊」

「今日はボス攻略会議に関する情報を貰えるんじゃなかったか?」

「ああ。そういえばそうだったナ」

 

そういえばそんなことも言っていたような…。アスナが見つからないようにするのが手一杯で覚えてなかったよ。

 

「とりあえず、今持ってる情報は全部教えてやル」

「珍しく太っ腹だな」

「頼みが頼みだったしナ。それに大した情報も持ってなイ」

「まあ、聞かせてくれ」

「まず、オレッチがマップデータを渡した相手、つまり今回の攻略会議のまとめ役の名前はディアベル。確証はないガ、おそらくβテスターだナ。情報をあつめた限りでは悪評もないし、コイツを慕うプレイヤーもそこそこいるらしイ」

「実力があって統率力もあるならいう事なしだな。…それで?わざわざ情報を持ってきたんだ。それだけじゃないんだろ?」

 

確かにアルゴがこの程度でわざわざ直接情報を伝えに来るとは思えない。何か裏が…とまでは言わないけど、これだけでもないはず。

 

「実は、このディアベル氏からの依頼でナ。キー坊の『アニールプレード+6』を売ってほしいそうダ」

「ふーん…まあ、別に構わないぞ」

「いいのカ?」

「おおかた、みんなをまとめるには力が必要って思ったんだろ。それに、βテスターなら俺の名前も知っているはずだ。なら、うまくすれば俺の戦力をダウンさせて、自分がLA(ラストアタックボーナス)を取れる…そう考えたはずだ。俺はβでLA取りまくってたからな」

「それがわかってて売るのカ?それも値段も聞かないデ」

「まあ、リーダーが弱くちゃ成り立たないのも事実だし、それにアニールブレードを売ったところで戦力は変わらないしな」

 

だよねぇ…。ボク達はこの層にしては破格の武器があるし、アニールブレードも一応サブとして強化はしてあるけど、性能が違いすぎて使う機会はなさそうだし…。それを売ってそのディアベルさんが強化されるなら、こっちには得しかない。

アルゴは不思議がってるけど、聞くのは後回しにしたみたいだ。

 

「あ、あと値段だけど」

「ン?」

「金はいらない。『貸し一つだ』って伝えておいてくれ」

「ハイハイ。しっかり伝えといてやるヨ」

 

そうしてアルゴとキリトはトレードを始めた。うわあ…アニールブレード、それも強化済みが1コルでトレードされてる…。これを見たら激怒するプレイヤーが多そうだね…。

 

「んじゃ、オレッチはこれでお暇するとするヨ。またナ、キー坊、ユーちゃん、アーちゃん」

「ああ。情報サンキュ」

「またねー!」

「ありがとうございました」

 

そうしてアルゴは帰っていった。次に会うのは攻略会議の後…もしかしたら、ボス戦の後になるかもね。

攻略会議まで一週間。まだまだレベルも上げたりないし、アスナもいれた連携の確認も必要。やることは盛りだくさん。休みなしで気合い入れて準備しないとね!

 

 

 

 

 

 

 

 




キリト「いや休ませろよ!」
ユウキ「おおう。珍しくキリトから始まったよあとがき」

キリト「ユウキお前鬼か!ただでさえ既にレベルが上がりづらくなってるのに休みなしでレベル上げはないだろ!」
ユウキ「そこはほら。アスナへのレクチャーの時間が休憩ってことで」

キリト「確実に休憩にならない…。今日の二の舞になる未来しか見えない…。いくらなんでも知らないこと多すぎだアスナ…」
ユウキ「あ、あははは…まあ、諦めよう?」

キリト「それにしても、なんでこんなに久しぶりな感じがするんだ…?あれ、なんかデジャヴ…」
ユウキ「今回は前以上に間が空いたからねー。作者曰く、『リアルの用事とごちうさが悪い』」

キリト「ごちうさって何だよ」
ユウキ「キリトもぴょんぴょんしてみればきっとわかるよ。だけどそれを理由に遅らせるのはダメ…って、んん?なになに、『ユウキの髪の色つながりでリゼを思い出してそこからライズ→rize→rise→risingと連想されてネタにつながったんだから悪いことばっかりじゃない』…ええー…あの名前そんなとこから思いついたの…」

キリト「俺はその名前かっこいいから好きだぞ?」
ユウキ「それはキリトが中学二年生的な年齢だからだと思うよ」

キリト「厨二で何が悪い」
ユウキ「開き直った!?…まあそれは置いといて…って、またごちうさかけてるし作者。どんだけごちうさ推しなの…え?この話書きながら第一羽ずっとバックグラウンド再生安定?いやそんなこと言われても」

キリト「あ、そろそろア終わりの時間じゃないか?」
ユウキ「今のキリトに見せかけてるけど作者だよね?なに自然といい逃げしようとしてるの?」

キリト「それじゃ、また次回!」
ユウキ「あ、無理やりシメた!ちょ、まだ話は…あーもう次はちゃんと攻略会議まで進んでよ!?」


作者「善処します!」



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