ユウキが行くSAO   作:雪零

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今回かなり短いです。すみませんm(_ _)m


アスナと行く

 

 

sideユウキ

 

 

第一層 迷宮区

 

あれから2週間が経った。

ボクたちのパーティ(と言ってもボクとキリトの二人きりだけど)は、クライン経由でクエストや狩場の情報、βとの変更点を教えつつ、時々窮地に陥ったプレイヤーの補助をしながら、1週間で第一層、迷宮区に一番近い街『トールバーナ』へたどり着いた。

それから1週間。ボクとキリトはトールバーナを拠点に、迷宮区で攻略とレベリングを進めているんだけど…

 

 

「キリトー。まだボス部屋行かないのー?」

「ああ。いくら俺達が強くても、2人では限界があるしな」

「知り合った人に声かけて行けばいいんじゃないの?もうボス部屋までのマッピングは済ませた(・・・・・・・・・・・・・・・・・)んだし」

 

そう。実はボクたち、既にボス部屋を見つけているのだ。流石に中に入ったりはしてないけどね。

 

「…ねぇ、キリト?もしかして、リーダーやるのがめんどくさい、なんて理由だったり…しないよねぇ?」

「ぐっ…し、仕方無いだろ。俺はそういうの苦手なんだよ。…それに、もうマップデータはアルゴに渡してある。信頼できるやつに渡すよう頼んであるし、直に攻略のための会議が開かれる筈だからそれまで我慢しろって…」

「アルゴさんなら確かに信頼できるけど…でもやっぱり「ちょっと待て、ユウキ」…ん?どしたの?」

「プレイヤーだ」

 

そう言ってキリトが指を指した方向を見ると、そこには…

 

 

「はあっ!!!」

 

ズバンッ!!

 

 

 

あれは…

 

 

 

 

 

…ああ、涙が出そう。あの声。それにまだまだ荒削りだけど、見覚えのある『リニアー』。あれは間違いなく、この世界の…

 

「ア、スナ…?って、ええ!?アスナ!大丈夫、アスナ!?」

 

感動に浸ってる暇はなかった。アスナが急に倒れたのだ。

どうしたんだろ?と、とにかく、安全エリアまで運ばないと…

 

「キリト!手伝って!て、ああ!キリトどこ触ってるの!ボクが運ぶから、キリトは護衛ね!頼んだよ!」

「理不尽だ…」

前の世界ならいざ知らず、この世界のキリトはアスナと初対面の筈なんだから、もうちょっとデリカシーを持ってもらわないと。

 

 

 

安全エリアまで運んで一息つくと、キリトが質問してきた。

 

「なあ、ユウキ?このプレイヤーのこと、知ってるのか?」

「あー…うん。まあね」

「どこで知り合ったんだ…?ユウキは、ゲーム開始からずっと俺と一緒にいた筈だと思ったんだが…」

「え、えーとほら!アルゴさんに教えてもらったんだよ!なんか凄腕の細剣使い(フェンサー)がいるって」

「なるほど…。それがこの、えーと、アスナだったか?な訳だ。確かにさっきのリニアーは強烈だった」

 

…なんとか納得してもらえたけど、これは後でアルゴさんにお金を積んで、口裏合わせをしないと…ああ、出費がかさむ…

 

「ん、…あ、貴方達、誰!?」

 

なんて考えている間にアスナが起きちゃったみたい。

 

「と、とりあえず落ち着いてくれないか。事情を説明するから」

 

おお。キリトが話しかけた。アスナがフードを被ってて顔が見えないからかな?

 

「そっちの人はキリト。ボクはユウキ。よろしくね!さっき、キミがモンスターと戦ってた所をたまたま見ててね。そしたら、モンスター倒した後急に倒れちゃうからびっくりして。それで、このキリトと一緒に貴方をここに運んだんだよ」

 

「…そう。ありがとう」

 

そう言ってアスナは立ち上がって迷宮区の奥へ続く道へ歩き出す。

 

「お、おい!どこに行くつもりだ!?」

「どこって…この奥だけど。」

「わかってるのか?倒れたばっかりなんだぞ。このまま狩りを続けても、集中力が切れて死ぬだけだ」

「そうそう。無理しちゃダメだって。無闇に狩りを続けるのは効率悪いしね」

「…(ユウキもかなり無茶な狩り続けること多いだろ…)」

「聞こえてるよキリト!せめて聞こえないように呟こうよ!…それにアs……キミも、もう少しで第一層のボス攻略会議があるはずだから。それまでに無理しちゃダメだって」

 

アルゴさんのことだから、そんなに時間はかからないと踏んでるんだけど、これで攻略会議が開かれなかったりしたら…ボクだいぶ恥ずかしいよね…。

 

「会議って…何の為に」

「もちろんボスを倒すためだろ。早めに一層をクリアできれば、希望も見えてくるだろうしな」

「…ほんとにクリアできると思ってるの?100層なんて…」

「可能性は0じゃない。安全マージンさえしっかり取っておけば、死ぬことは早々無いしな」

 

しばらく睨み合い?を続けるキリトとアスナ。珍しくキリトがコミュ障を発揮しない所を見ると、やっぱり相性がいいのかもねー。

 

「まあ、そんなことより!今は早くここから出ることが先決だよね!」

「出るって…私はまだ「(ついて来てくれたらお風呂は入れるよ)」早くこんな所から出ましょう」

 

うんうん。やっぱり女の子にとってお風呂は大事だよね。キリトはそのへんわかってないから、そんな説得の仕方はしなさそうだったし。言ってみて正解!

 

「何を言ったんだ…?」

「女の子のひ・み・つ♪」

 

ウインクをひとつ。あ、キリト固まった。おーい。

 

「…はっ!?あ、ご、ゴメン!え、えと、さっさと脱出してゆっくりするためにも、早く出ようぜ!」

 

物凄い挙動不信になってしまった。なんか申し訳なくなってくるね。

じゃ、キリトがこれ以上パニくる前に、さっさと脱出するとしますか!

 

「じゃ、キリト戦闘よろしくー」

「え!?俺一人でか!?」

「女の子にはガールズトークしたい時もあるの。つまり男子禁制。女心を慮ってあげないとモテないよ?大丈夫。危なくなったら助けるから」

 

まあキリトなら女心なんてわかってなくてもモテる事は前の世界で証明されてるんだけどね。

 

「うっ…い、いいんだよ俺はモテなくても…はぁ…わかった。戦闘は引き受けたから、危なくなったらフォロー頼んだ」

「らじゃっ!」

「大丈夫なの…?一人に任せて」

「うーん、大丈夫だと思うよ?よっぽどのことがない限り、キリトがこの辺で危なくなる事はないんじゃないかな」

「…そう」

 

そうして、ボクは久しぶりのアスナとの会話を楽しみつつ、トールバーナの街へ戻ったのだった。

 

 

 




ユウキ「恒例の後書きコーナー!」
キリト「なんの恒例だよ…というか、あんまり時間たってないはずなのに、なんでか久しぶりな気がする…」

ユウキ「まさかのキリトからメタい発言が。まあ、久しぶりな理由としてはね?えーっと、作者曰く『コミケとかコミケとかコミケとかの準備で忙しい。金が足りないんだ金が!』…だってさ。なんだか世知辛いねー」
キリト「作者さんとやらが誰だか知らないけど、金の問題とはまたシビアだな…」

ユウキ「『更新を遅らせるくらいなら短くてもできてるところまで出してしまえばいいんじゃないか?』って思ったんだって。確かに攻略会議とか長そうだもんねー。って言うか、後書きこうやって書いてる暇があるなら本編書いた方がいいんじゃない?」
キリト「後書きはスラスラかけるんだ!伏線とか設定の矛盾とかフラグとか気にしなくていいから!」

ユウキ「キリトが作者化した!?あ、倒れた……おーい。起きろー」
キリト「っつ…俺は今まで何を…」

ユウキ「作者の干渉力流石だね…っと、!?な、な、なぁ!?」
キリト「どうしたんだ?ユウキ」

ユウキ「『これ以上作者をdisる真似はヒロイン&主人公といえど許さない。おイタが過ぎるようなら原作シリカの用に触手刑に処す。…こっちだって!こっちだって大変なの!わかって!』………なんだろ、脅迫文の筈なのに哀愁漂うメッセージだね」
キリト「なんかよくわからないけど、苦労してんだな…」

ユウキ「触手はボクも嫌だからそろそろ作者のフォロー…っと思ったけど時間がないからいいよね!うん!ボクを脅迫する作者なんてフォローされずに読者にdisられてればいいんだ!」
キリト「なんかだいぶ根に持ってるな…」

ユウキ「それじゃ!また次回!次は年明けかな!」
キリト「年明け?あと1ヶ月以上あるぞ」

ユウキ「それはこっちの話。向こうは関係ないの!ではでは、次の話でまた会おうねー!」
キリト「(合わせないと怒られる…)よ、よろしくなー?」






作者「え?ほんとにフォロー無しで終わっちゃうの!?作者のハートはガラスで「うるさいっ!!〆ぐらいきっちりしてよ!」…はい」



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