ユウキが行くSAO   作:雪零

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観覧ありがとうございます。
アニメのユウキは可愛かった。テンション上がった。
結果書いてしまった…そんな作品ですが、お付き合いください。


プロローグ

 

 

sideキリト

 

 

 

「リンクスタート!」

 

俺は製品版ソードアート・オンラインにログインする為に、そのコマンドを口にした。

そして…

 

 

 

 

「帰ってきた…この世界に!」

 

俺ことキリトは、このゲーム『ソードアート・オンライン』通称SAOの正式サービス開始初日にこのゲームにログインした。

すぐ傍のガラスを見る。長身でイケメンの姿が写っている。βテスト時から愛用しているキリトのアバターだ。

割と早い時間にログインしたつもりだったのだが、思ったよりもプレイヤーがいる。

俺は逸る気持ちを抑え、とりあえず片手剣でも買いに行こうか、と思い駆け出した矢先に、

 

「うわっ!」

「うおっ!スミマセン!」

 

誰かにぶつかってしまった。

転んでしまった様なので、起き上がれるように手を貸す。

 

「大丈夫ですか?」

「うん。ごめんねおにーさん。ちょっと注意が散漫になってたみたいで…」

「いや、俺の方こそごめんなさい。ログインしたばっかりではしゃいでしまって…」

 

ペコペコと謝り合う俺たち。そして何処からともなく2人で笑い合う。

 

「あはは。おにーさん謝りすぎだよ。あ、ごめんね。自己紹介がまだだったよね。ボクはユウキ。よろしくね、おにーさん。それと敬語はいらないよ?」

「そう…か。それじゃよろしくユウキ。俺の名前はキリト。キリトでいいぞ。よろしくな」

「うん!よろしく、キリト!…ってキリトってまさか…」

「……はっ!ってどうかしたのか?ユウキ」

 

満面の笑みで微笑むユウキに見とれてしまっていたら、なにやらユウキが考え事をしていた。

 

「う、ううん何でもないよ。それより!キリトはどこかに行こうとしてたんじゃないの?」

「あ、ああ。いや、武器を買って早速狩りに繰り出そうかと思って」

「それなら、ボクもついて行っていいかな?ほら、キリトβテスターでしょ?この世界のこととか教えてよ!」

「オーケー、わかった。ってあれ?俺βテスターだってユウキに言ったか?」

「そ、そそそれは!?あ、えーと、その…ほら!なんとなく慣れた感じの動きだったからだよ!」

「ん…そんなもんなのかな。んじゃ、早速行くとしようか」

 

こうして俺と、ユウキと名乗る美少女アバターの奇妙な臨時パーティが結成された。

 

 

 

 

 

 

sideユウキ

 

 

はぁ…なんとか誤魔化せてよかったぁ…

キリトが鋭いのか、ボクが抜けてるのか。うん。『後者だ』ってツッコミを皆にされるのは目に見えてるね。

実はボク、ユウキこと紺野木綿季(こんのゆうき)は、キリトの事をこのSAOにログインする前から知っていた。なんと、僕は転生したようなのだ。その時の経緯を語ると…

 

 

あの時、アスナたちとALOの中で遊んでいたら、キリトに街を見てみたいか?と聞かれたのだ。

ボクは迷わず頷いた。ボクにとって外の世界はとても遠いものだったからだ。。見れるわけが無いと思っていたのだが…

キリトに言われるまま、STL(ソウルトランスレーター)という機器を使いダイブした。仮想世界で街を見るということかな?と思っていると、そこには現実と何ら遜色ない街並みが広がっていた。

同じくダイブしてきたキリトにどういう訳かを聞くと、どうやらこのSTLというマシン、フラクトライトという人間の魂に直接仮想世界の光景を映し出している様なのだ。詳しい原理はわからなかったが、ここではリアルと全く変わりなく仮想世界を感じられるのだと言う。

ちなみに街並みはキリトとアスナがわざわざ撮影してきてくれたようだ。

キリトとアスナに抱きついてお礼を言う。死ぬ前に見たかった街の景色が見れてボクは感動していた。

そのまま長い間はしゃいじゃったけど、しばらくするとお別れの時間が近づいてくる。

最後、死ぬ前にアスナにOSS『マザーズ・ロザリオ』をたくしたくて、ボクは再度ALOに行こうとした。そのとき奇跡?が起こった。

なんとボクの意識だけが並行世界のボクに上書き?移行?憑依?されたようなのだ。

あとから調べたことによると、どうやら量子コンピューターというものは並行世界に干渉する可能性があるらしいのだ…SFの世界では。どんな低確率な事象を引き当てたんだと思わなくもないけど、運が良かった(?)と納得しておこう。

 

並行世界のボクは当時3歳。集められる情報はごく僅かだったが、自分や家族がHIVキャリアではなくなっていることが判明。健康に過ごせるということで、嬉しすぎて号泣してしまった。お姉ちゃんを心配させてしまった。反省。

ともあれボクはどうやらもう一度人生を歩めるらしい。こんなチャンスは無駄にできないとばかりにボクは遊んだり運動したりしてとにかく体を動かしていた。…あ、勉強もちゃんとやってたよ?

そんなこんなでボクももう12歳。普通ならこのまま小学校を卒業して、 平和な人生を送ることになるんだろうけど…

ボクはその時ひとつのことで悩んでいた。それは『ソードアート・オンラインをプレイするか否か』ということ。

入手に関しては問題ない。実はボク、β版SAO持ってるんだ。ログイン1回もしてないけどね。

ボクは迷っているのだ。SAOに囚われれば、現実世界より簡単にアスナ達に会える。だけど、それは同時にボクが死ぬ可能性も出てくることを指す。家族にも心配をかけるだろう。

ボクは散々悩んだ末に答えを出した。

 

 

 

 

 

SAOをプレイすると。

 

 

 

 

 

 




ユウキ「という訳で冒頭に戻るんだよね」
キリト「一体誰に向かって話してるんだ?」
ユウキ「このページを観覧してくれた皆様?」
キリト「一体何の話だ…?」
ユウキ「事情が飲み込めてないキリトは置いておいて、1話はこれで終了!次回!野武士づらのあの人が登場!こうご期待っ!」
キリト「だからなんの話なんだっ!?」

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