ノーネームが黒の銃弾と交わるそうですよ?   作:海ぶどう

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こんにちは!
更新遅れて申し訳ない!

今回は黒ウサギのお話、後々のストーリーにも関連するかもなんで問題児知らない方も読んでおいたほうが良いかもしれません!(投げやり)

それではどうぞ!


とある兎の物語

 

東京エリアから少し北西方面の森の中、時刻は夜の8時を回った頃であろうか。

当然辺りには街灯もなく暗闇に包まれていた。

そんな中森では1人の少女がアタフタと声を上げて慌てていた。

 

「ここはどこなのですか!?レティシア様と白夜叉様は!?」

 

少年改め黒ウサギは十六夜、ペストの箱庭にいた時のコミュニティの仲間であり、スタイルが良く10人が10人美人と言うほどの美少女である。

 

「黒ウサギは先程までサウザントアイズの店の中で白夜叉様とレティシア様とお話をしていたのに…」

 

言いながら自分が今どこに居るかを確認するために辺りを調べるが一向に大した成果は得られず、疲れたことから調べてる時に見つけた川辺まで行く。

汚れた手を洗おうとした時に黒ウサギはある事に気づいて身が固まった。

 

「く、く、黒ウサギのステキ耳が無くなっているのですよ!?」

 

黒ウサギは自分の耳があったであろう頭部を何度も触るがそこにはもう髪の毛以外は何も残ってない。

 

「うぅ〜…一体なんなんですか〜」

 

ウルウルと瞳を潤わせて泣きベソをかいていると、ドシン!と大きな音が鳴った。

連続してる事から生物の足跡と思われる。

悟られないよう近くまで忍び寄ると巨大な竜の様な生き物が居た。

 

(これはサラマンドラの火竜…にしてはベタついてますし、それになんだか他の生き物も混ざってるような…)

 

黒ウサギはそう考えながらもう一度対象に目を向ける、やはり竜に近いが首から背中にかけて鱗の様なものがびっしりと付いている。

 

「箱庭にあんな生物は居ないはずですが…」

 

そう言い離れようとすると背後から何かが近づいて来る気配を感じたので近くにあった木の高い位置まで飛んで身を潜める、すると先ほど黒ウサギが居たところにはまた見たことない狼のような生き物が這っていた。

 

「…また見たことがない生き物…ここは箱庭ではないのでしょうか?」

 

未知の生き物への興味と箱庭の外へと弾き出された孤独感が混じり複雑な気持ちになり、少しボーッとしていると巨大な方の生き物が大音量の奇声を上げて狼の様な生き物を尻尾で叩き数メートル飛ばした後グジュグジュと音を立てながら捕食を始めた。

 

「気持ち悪いのですよ〜……」

 

口元を抑えながら軽く嗚咽を漏らした瞬間、巨大な生き物の視線が黒ウサギを捉えた。

 

「ギィヤァァァァァァァ!」

 

「見つかったのですよ!」

 

黒ウサギはドンヨリとした空気をなぎ払いすぐ様木々を飛び移り逃走する、黒ウサギのスピードは常人を遥かに逸脱しているので追いつかれることはないだろう。

 

しばらく走ると逃げ切れたので地面に降りる、とりあえず今日は休もうと雨風を凌げる場所を探すと洞窟にたどり着いた。

火を起こすと身の周りが暖かくなり、疲れから眠気に襲われたのでそのまま意識を手放した。

 

「……十六夜さん…」

 

 

 

 

明け方日が昇り始めるよりも前に黒ウサギは歩き始めていた。

途中で迷わぬように木に切り傷を付けながら歩き続ける事5時間、ようやく町のような物が見えてきた。

しかしそこは廃墟となっており人は誰一人居ないようだった。

 

「はぁ…もう少し頑張るのですよ…」

 

自分に喝を入れると、黒ウサギの視界の端に小さな少女が映った。

慌てて追いかけると少女はマンホールを開けてその中へと入っていった。

黒ウサギもそれに続きマンホールを持ち上げる。

 

「ん、結構重いのですよ」

 

少女が軽々と開けていたはずなのに…と考えながらも中に入ると思った以上に綺麗だった。

少し進むと中が明るくなってきたと同時に人集りが見える。

人集りの中には大人の姿は無く子供ばかりだった。

それでも何か情報を得ようと声をかけようとすると奥から1人の老人が出てきた。

 

「おやおや、こんな所にお嬢さん1人で何かご用ですかな?」

 

黒ウサギは自分の状況、元いた世界について全て老人に話した。

老人も黒ウサギの話を聞き終わると全てを説明してくれた。

 

「とゆうことは黒ウサギはガストレア…というのに襲われたのですね」

 

黒ウサギはふむふむと言いながら大抵のことは理解していた。

 

「それにしても大変だったでしょう、どうでしょう?しばらく働く場所でも探しながら此処に居てみてはいかがでしょう?」

 

「良いのですか?そんなにお世話になっても」

 

「遠慮なさらなくても良いですよ、子供達も喜びますし」

 

そう言うと老人は子供達の目を向けるので黒ウサギも子供達に視線を寄せる、すると子供達はみんなはにかんでいる。

黒ウサギはそんな子供達と自分が元いたコミュニティの子供達が何処と無く似ている気がして口元が緩んだ。

 

「あぁ、それと働くならこの世界に合わせた名前にしておいた方が良いかもしれませんね」

 

「確かにそうですね…では…!」

 

 

 

 

それから数日、天童民間警備会社に勤める蓮太郎と木更は街中を歩いて居た。

 

「ったく木更さん、コーヒーなんて事務所で飲めるじゃねえか」

 

「良いじゃないお金は十六夜君のお陰で!余裕があるんだし、それに今から行くとこ評判良いんだから」

 

木更は十六夜のお陰というとこを強調させて言うと、蓮太郎の方はムッスリとする。

事実なので言い返せないのが蓮太郎にとって余計辛いのだろう。

 

それから数分歩くと「orgel」という店にたどり着いた。

ドアを開けるとカラーンとベルがなる、すると奥から綺麗な青色の髪をした女の子が出てきた。

 

「orgelへようこそ!ご注文は黒野 兎(くろの うさぎ)が承りますよ!」

 

 




短くてごめんなさい!
手抜いた訳ではないですT_T

結構ベタな感じで書いてて申し訳ない気がしました。
これから良くしていくのでよろしくお願いします!

これからの予定は未定です!

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