ちょっと抜けてる神様   作:本気は後で出す

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こんにち…こんばんは。

投稿時間がおかしい明日から本気出す者です。

本当は今日出さなければいけないので寝たら別の日というカウントにしておきましょう。その方が都合がいいから。

(′・ω・`)オカシヲクレ


大爆笑

 

 

 

 

ある雨の日のことだ。

 

夕立ち並みの激しい雨の中奴はやってきた。

 

「やあこんにちはトムくん。」

 

「………誰だ」

 

「ちょ、リドル対応www…あ、どうもリドルと相部屋のアリスです。どちら様でしょうか」

 

僕の代わりにアリスが丁寧に挨拶をする。

 

でも少し苛立っているようだ。声が少し低い。

 

「申し遅れましたわたくしこういうものです」

 

「ああどうもご丁寧にすみません。」

 

すると奴はピシッと姿勢を正して名刺を出した(あるのかとか突っ込んではいけないよ)。

 

アリスはというと面倒臭いという顔を相手が見ていないのをいいことに堂々として名刺を受け取る。

 

おかげで年端もいかない少女に頭を垂れるというなんともカオスな状況が出来ていた。それにしても何故こいつはアリスにこんなに態度を変えるのだろうか。

 

アリスのこんな態度は見たことがないし…

 

「それで、ご用件は?」

 

「ああ、トムくんに用がありまして…っと、聞きたいことが…」

 

すっと廊下にアリスを連れて出て行く奴は、きっと病院の人だろう。

 

僕がおかしいから見に来たんだ。

 

アリスはなんて答えるんだろう?

 

……あれ?そもそもアリスって人外だからアリスの方がおかしいよね?

 

…………考えるのをやめよう。知らない方がいいこともある。

 

 

 

しばらくすると2人は戻ってきた。

 

いつも笑っているアリスはいつにも増していい笑顔だ。でもなんだろう、怖い。怒ってるのかな?

 

奴はというと悩ましげな顔をしていた。何聞いたんだコイツ。

 

「…さて、トムくん」

 

「………」

 

「……これから幾つかの質問に…」

 

「…………」

 

手元の紙を見ながら相手は幾つかの質問をしてくる。

 

僕は適当に答えてなるべく早く帰ってくれるようにする。

 

最後に、

 

「何故トムくんは変な事を言うのかな?」

 

とムカつく笑顔で言ってきた。

 

怒りをぐっと抑えかわそうとするとアリスが口を挟んできた。これは予想外だ。

 

「変な事って何?」

 

「…例えば、特別な力が使えるとか…」

 

「特別な力なら、私も使えますよ。浮いたり瞬間移動したりなんでも出来ますよ」

 

なんということでしょう。驚きのカミングアウトに僕らはそろって固まった。

 

「…は?」

 

先に口を開いたのはアリス耐性のある僕だった。

 

だって、そんな力が使えるなんて聞いてない。

 

確かに会った時いきなり落ちてきたけど、人外だけど。

 

そんなの聞いてない。

 

「おかしいと思いますか?私が」

 

「…そ、それは検査次第で…」

 

恐ろしい笑顔で問いかけるアリスに病院の人はたじたじだった。

 

しかもアリスは目までちゃんと笑っているからさらに恐ろしい。

 

「じゃあ質問してみてくださいよ。ほら」

 

「え!?えーと…では…」

 

それから出された質問は僕のと同じ。

 

ただ、アリスの答えは所々違っていた。

 

「女の子が泣いています、それはどうしてですか?」

 

「親がおかしいのに自分がおかしいと思い込み悲しんでいるからです」

 

やけに具体的な話だと思った(ちなみに僕は適当に、転んだからと答えた)。もしかしてアリスがそうなのかもしれない。

 

「で、ではあなたが車に乗っている時、道端に何か落ちているのを見ました。それはなんでしょう」

 

「ふざけると成人用の写真集、真面目に言うと猫の死骸」

 

ふざけるとって何だよ(ちなみに僕は手袋と答えた)。2パターンこたえなくてもいいよ。病院の人困ってるよ。

 

というか成人用の写真集って何?

 

「え、えーと、あなたは暗い部屋の中に居ます。何をしていますか?」

 

「布団をかぶって小説を読むか寝るか考え事をしてます」

 

これも具体的だ。というかそれアリスまんまだよね(僕は電気をつけようとしていると答えた)。この間薄暗い中カーテン開けて月明かりで小説読んでたじゃないか。

 

それからも質問が続いたがアリスは予想の斜め上を行った。僕がその斜め上を予想すればその左あたりに行った。わけがわからない。

 

最後の方、病院の人は頭を抱えていたし胃のあたりもさすったりしていたから少し可哀想に思えた。アリスはざまあみろという視線を送って仁王立ちしていた。

 

「はっはっは、愉快愉快!最初は不快最後は愉快、終わり良ければすべて良しで今日はいい1日だったね雨だったし!」

 

「雨なのに?」

 

「雨だからこそさ!外見ろよ土砂降りだよヒャッホー!」

 

何故そこまでハイテンションなのかとかそういうのはこの際気にしない。なぜならアリスだから。

 

「あ、まだ日記書いてないや。書こう」

 

「アリス日記に何書いてるの」

 

「その日のことだよ」

 

「そうじゃなくて」

 

「じゃあリドルは何書いてるの?」

 

「……日付、天気、その日あったこと、アリス観察結果」

 

「おい最後!最後どうした!ていうか最後以外同じだよ私も。寧ろそれ以外って何書くの?感想?」

 

「……さあ」

 

「あ、絵でも書くか。絵日記」

 

「……アリスは自分の年を考えたほうがいいよ」

 

「はーっはっはっは!絵日記だって絵をうまく書けばなんとかなる!挿絵みたいに書けばいい味出してくれる、きっとね!」

 

「……そうだね」

 

ぶっちゃけると生返事な言葉を返しながら僕も日記を書く。

 

アリス観察結果を書いていたところでピタリと手を止めた。

 

「……ねえアリス、君も不思議な力…使えるの?」

 

「ん?ああうん」

 

どうでもよさそうにアリスは返す。そんなどうでもいいことじゃないだろ!

 

「本当に!?」

 

「お、おう…どうしたリドル」

 

「これって特別な事だよね?」

 

「……うんそうだよ」

 

「人間が使えるってすごいよね!?」

 

「おいリドル私を完全人外と考えてるだろう。まあそうだけど一応人間なんだからさ?」

 

「特別…」

 

「話を聞けこの厨二病真っ盛り思春期真っ盛りめ」

 

アリスがごちゃごちゃ言ってるのを無視して考える。

 

もし本当に特別なら、いつか迎えに来る人が居るはず。

 

医者以外の誰かが僕を…

 

「……おーいリドルー。トム・マールヴォロ・リドルー」

 

「……あ、そうだアリス」

 

そういえば僕はアリスの事をあまり知らない。

 

さっきの考え事は一旦やめにして、いまはアリスについてだ。

 

「アリスって苗字ないの?」

 

「あ、あるよ。」

 

「どんなの?」

 

「ふふふふ、9月1日に教えてあげよう」

 

「なんで9月1日…?」

 

「なんとなくだよ。ミドルネームなら教えてあげる」

 

「何?」

 

「グリフィンドール」

 

「へえ、アリス・グリフィンドール・なんとかか。何か長いなあ」

 

「別にゴドリックでもサラザールでもロウェナでもレイブンクローでもヘルガでもハッフルパフでも良かったんだけどね」

 

「ふーん」

 

「リドルはマールヴォロだね」

 

「んー」

 

「血が繋がってるよー」

 

「ふーん……………え?」

 

「まあ本当は繋がってないけど。苗字だってミドルネームだってもらっただけだからね。本当に私の苗字がそのままだったら血が繋がってたよ、親戚だね」

 

「………えええええ!?」

 

 






ルーピン「………くッ、このチョコをあげよう(血涙)」

ダンブルドアが手紙を本当に隅々まで読んでいたらミドルネームに気付いたでしょうね。

アリス・グリフィンドール・スリザリンとか(笑)

裏設定だと4人がじゃんけんしてスリザリンが勝ったからファミリーネームに、次に勝ったのがグリフィンドールだからミドルネームに…って感じです。

じゃんけんで決まる人の苗字とミドルネームとは…

ではまた次回

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