(´・ω・`)<ハゲテシマエ
お ま た せ
今日からまたホグワーツ生活が始まるわけだけれど、私は珍しくもないが列車で爆睡していた。
寝ているあいだにも周りの会話は何となく聞こえるが、リドルは大抵一人でいたいらしくあまり人を招き入れなかった。
「アリス、アリス」
「ん?」
呼ばれたので目を開く。寝ぼけ眼をこすりつつ大あくびをすると呆れ顔で見られた。
「君は簡単に着替えられるだろうけど、僕はそうじゃないからちょっと散歩してきて」
「あー、年頃の男の子なわけね。はいはい思春期思春期。お菓子買ってくる!」
壁に寄りかかっていたせいで少しシワがついたリボンをなでつつ意気揚々とコンパートメントの扉を開いた。
新入生らしき人がちらほら興奮気味に話している。ふふん、私の顔を覚えておきなさい!と誰にともなく思いながらおばちゃんに話しかけた。
「お菓子下さい!」
「はいはい、何が欲しいの?」
くしゃりと笑うおばちゃんの押すカートを見て、一番糖分の高そうなものと興味が湧いたものをヤード買いする。腕に大量のお菓子を抱えてコンパートメントに戻ると、ちょうど着替え終わったらしいリドルの姿。
「優等生らしい綺麗な着こなしだね!ちょっとまってお菓子置く」
何か言いたげなリドルを制していったんテーブルにお菓子を広げた。ヌガーを食べながら話を聞く。どうやら私にもしっかり制服を来てほしいそうだ。
そうだね、ブレザーはしばらくしたら廃止だし、今じゃないと着られない制服ってこともある。なんとなく納得はしたが、またもやなんとなく「今度ね!」と返した。
リドルはそれで満足したのか、聞いておきながら生返事を返す。
「それにしても君、いつ見ても奇抜な格好してるよね。冗談は髪の色だけにしなよ」
「それ顔じゃないの?いいのいいの、髪が奇抜な色だから奇抜な格好がすごく似合うでしょ!」
「たまに君って謎の自画自賛するよね。その自信はいったいどこからくるの?」
「性格から。そんな私に白のベ〇ザ!」
「本当に英語話してほしい」
切実なリドルの言葉に耳を貸す気は最初からない。ヌガーが奥歯につまった。しんどい。
ヌガーと格闘しているといい加減ホグワーツにつくそうなので、わたしも簡単に着替えをする。去年と変わらない校則違反っぷりにリドルが頭を抱えた。オーマイガッ!て感じだね!
「さすがにここまで一緒に居ると諦めと予測がついてくるよ」
「まじで?じゃあ私はこれから何をするでしょうか!!」
「窓から投身」
「不正解だよ!!物騒な発想してるな!」
いつからこの子はこんな子に!お母さんそんな子に育てた覚えありません!
ぱっと顔を覆うと彼は華麗にスルーを決めやがった。こいつやりおる。
「正解はー、ダッシュで降りて馬車を確保する!」
「普通だな!!明日はふくろうでも降るんじゃない!?」
「やだもうやめてよ、照れちゃう」
リドルがテーブルに手をついたかと思うと、そのまま私のリボンを両側にギリギリと引っ張ってきた。解けやしないがのびる。
「のびるのびる!!」
「まって1mくらい伸びるんじゃないのこれ、素材は!?」
「布」
「うそつけ!!」
ゴトゴト、と音をひとしきり立てたあと電車が止まる。いけないいけないと風呂敷にお菓子を包んで空間にしまうと、私は宣言通り走った。………リドルの手を掴んで。
「嘘だろやめろ離して!」
「嫌ですプップクプー!!」
( ゚д゚)<ヤメテ
私は元気です。さあさあ2年生始まりですよ。いいかげんネタが尽きそうでしょう?アリスさんが勝手に動いて出してくれます。でも尽きそう。リクエストおまちしてます。