お久しぶりです、明日から本気出す者です。すごく暑くて夏休みの宿題が1/3から全く進みません。テキスト1冊しか進まん。どうしてくれる夏。
前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
(′・ω・`)ダンブルドアセンセーマホウカケサセテ
それから何かしてくるわけでもなく、またコカトリスに目隠しをする作業にもどるアリスを横目に水をまた一口飲む。それにしてもこんな場所があるとは。ここの水はとても美味しいし、いいことを知ったかもしれない。
その原因がアリスだということは非常に腹立たしいが。
「のう、アリス」
「はーい?」
きついのではないかというほど目隠しでコカトリスの目を覆いながらアリスがこちらを向いた。それでも手は止めず、もう次のコカトリスに目隠しをし始める。いつも思うことだが、彼女のこの無駄に有り余った才能はもう少し別のことに役立たないのだろうか。
「何故わしの書類をとったんじゃ。リドルと遊んでいれば飽きはこないだろうに」
アリスがわしと同じように……成分が湖の水かどこからか取り出した氷かは違うが……氷のゴブレットを空中から取り出して湖の水を飲む。
少しの沈黙。
何か理由があるのでは、悩みがあるのではと少しだけ心配をしているわしの心配を軽々と切り捨てるように彼女は言った。
「そりゃあもう、弄って楽しいのは先生だからですよー!」
純真無垢で天真爛漫な、眠気さえ除けば彼女の性格そのままであろう彼女にぴったりの声と表情できっぱりと、それはもういっそ清々しいほどきっぱりと言われた。
聞かなければよかった。
あと、心配したわしの優しさを返せ。今すぐ返せ。
「…はあ…」
胃がキリキリと痛み始めてきた。つい昨日まであった久々の平穏が遠い昔のように感じられる。
「ため息ついてると鼻からマンドラゴラ吹き出ちゃいますよ?」
「出るか」
いや、そっと杖をむけなくていい。そう言うと好奇心が抑えきれていないギラギラした目で見つつも杖はポケットにしまってくれた。そんな目で見られると、本当に吹き出そうだからやめてほしい。確信はないが、アリスなら視線だけでマンドラゴラを噴きださせることなどたやすく……なにを考えているのだろうわしは。
小さくかぶりをふって、すっかりアリスに引っ張られてしまった思考を元に戻す。
まあ効果は少ししかなく、中途半端になって余計混乱してしまう。これもきっと暑さのせいだ。
でも一番の理由はアリスではないのか。そんな考えにやっと至り、少し彼女の気楽なペースを崩すような質問をしようと考える。
「…アリス、君はその力を他のことに活かそうとは思わないのかね」
考えた結果そんなにアイディアも浮かばなくて、こんな呆れた結果になってしまう。
「例えば何です?」
コカトリスに目隠しをし終わったアリスがすくっと立ち上がって伸びをしながら言う。
「…そうじゃのう。魔法界に新たな呪文を生み出してみるとか…もちろん邪悪な闇魔法ではない」
自分でも何を言っているのかと思った。できるかと言われればきっと出来てしまうに違いない。
何故ならアリスだから。
しかし気まぐれで自分の好奇心にのみ動かされる彼女がやるようにも思えず。そんな彼女でも意外にけろりといいですよ、と言ってくれるのではないかと少しだけ期待をする。
しかしその期待は微妙に裏切られた。
「例えば、死の呪文が効かなくなる魔法とかですかー?いいですけど、まだやりませんよ」
「いいのか…」
「いいですよそのくらい」
「そのくらいか」
「そのくらいですよー」
今度はハサミを取り出して葉っぱを切り刻んですりつぶし始めた。色々な感情が入り混じって変な気分になっていると、もう一人のアリスが帰ってきた。
ダンブルドア「やめい」
とりあえずここまで投下です。感想本当に嬉しいのでぜひぜひ、よかったら書いていってください。
追記
サブタイトルつけ忘れてました。本気は悪い子!!本気は悪い(ry