ちょっと抜けてる神様   作:本気は後で出す

14 / 36
みなさんお待ちかねダンブルドアの胃が大変なことになる回です。はりきってかきますよ(明日から本気出す

(′・ω・`)イヲムシバムナンテヒトギキノワルイ


変身術

 

 

 

変身術の授業だ。

 

幸運薬の効果かどうか知らないけど、アリスと僕が急接近した気がする。だが腑に落ちないのは、縮まり方が

 

人気のない廊下で転ぶ(僕が)

 

 

支えて助ける(アリスが)

 

 

アリス「大丈夫?」

 

逆だろ、逆…!

 

なぜ僕が女子パートなんだ。というかアリス男前だったんだけどなんなの。

 

いらいらしながら授業を受けるとダンブルドアが教室に入った時哀れむような目で見てきた。この狸ジジイ…、アリスと一緒に胃を蜂の巣にしてやろうか。そんな僕の心境を悟ったのか身震いして教卓の前に立ったダンブルドア。机には不死鳥がいる。

 

「えー…今日は初めての授業、だったのう、まずわしとしては…」

 

マッチを針に変える作業の説明をしている間、アリスはぐてっとだらしなくそれでいて優雅に机に寝そべっていた。どういうことなの。

 

「長い話はどうも苦手じゃ。さあ、始め!」

 

そこまで長い話でも無いと思っていたら作業が始まった。先生の話を思い出しながら集中し、呪文をかけた。

 

…成功だ

 

なんだか普通に成功したのが嬉しく、同時に脱力感もあったがアリスの方を向く。

 

アリスは「やったねたえちゃん!」と言っていたが、僕はたえちゃんじゃない。誰と間違えているのか、もしかしてアリスボケた?

 

「団子三兄弟できた」

 

ダンブルドアからマッチを三本追加でもらい、マッチを変身させて針と団子を作り出して刺しアリスが言った。日本料理だっけ。わすれた。

 

「(一応やることやってるから文句言えない)」

 

「(アリスすごいけどなんで針に刺してるんだ)」

 

「(ダンブルドアのヒゲピンクにしてカールつけてやろうかな)」

 

「「(こいつ、直接脳内に…)」」

 

さっきの授業と同じことをアリスがやった。なるほど、こういうことか。脳内に響くような声は防ぎようがない。

 

ダンブルドアがいつのまにか居なくなっていたので、またアリスが授業をやるのかと聞くと一瞬キョトンとして(可愛い…って何考えてんの僕)、ゲラゲラ笑いながら足元を指差した。

 

少し立ち上がってみてみると、ダンブルドアが腹を抱えうずくまっていた。

 

「先生」

 

「な…んじゃ…」

 

「アリス寝ちゃいました」

 

目をきっちり閉ざし腕を組んで足も組んだアリスを横目に僕は言う。ダンブルドアは変なうめき声を上げて机を支えになんとか立ち上がり授業を再開した。

 

アリス綺麗に寝るなあ。じっと観察してみる。

 

真っ白な肌は死んでいるようだ。シャレにならない。

 

睫毛は長く、頰に赤みはさしていない。真っ白な髪は雪のようでサラサラしている。長いから手入れが大変じゃないのかなと思ったが、アリスが髪の手入れをしているのはおろかとかしているのすら見たことがない。せいぜいリボンで髪を結んでいたのを見たくらいだ。

 

初めて会ったときからずっとつけているリボンは、少し年季が入っているようだ。…変えないのかな?

 

校則なんて無視すると言わんばかりにリボンタイをつけ、スカートも真っ黒な違うやつだ。制服どこやったの?

 

まあ僕としては制服よりスカート丈が短いのでいいんだけど、それでも他の男の目などが気になる。何故かはわからないけど。

 

シャツの首の襟からちらっとなにか黒い文字のようなものが見えた。何か考える暇もなく、アリスがのびをした。

 

「あー、騒がしくて寝られない。最近目が乾くんだけどなあ」

 

ごしごし目をこすりながら誰にともなく言い、僕にのんびりとおはようと言ってきた。寝起きなのか頬は少し赤い。

 

にこにこ笑いながら赤みの刺した顔で言ってきたからか、顔が熱くなった。ダンブルドアが真剣な表情で「やめておけ」と言っていたが何のことかわからないのでとりあえずアリスの護身術講座で身につけたオパグノ(襲え)呪文を針に向けて唱えた。

 

ダンブルドアは杖で軽くあしらいつつ、ショックを受けたようでしょんぼりと他の生徒の所に行っていた。

 

というか杖で軽くあしらえるのに、アリスのは出来ないの?まあ当たり前か。

 

暇だからアリスにいろいろ聞くことにした。

 

「アリス」

 

「んー」

 

「アリスって何?」

 

「は?何って何?」

 

「え?えーと…何ていう生物?」

 

「………………えーと………」

 

しばらく何か考えていたので困らせるのは嫌だし「嫌ならいいよ」と言っておいた。アリスは「わかんないね、微妙で」と言って考えるのを放棄した。

 

結構気になったけどまた今度聞けばいい。

 

今度があれば。

 

「じゃ、好きなタイプとか」

 

「女子か」

 

立場逆転でつっこまれた。僕は真剣に無意識で聞いてたんたけど。

 

「………………先生」

 

「なんじゃ、アリス…」

 

疲れた顔で答えるダンブルドア。

 

「先生の好きなタイプは男ですか?」

 

「!?」

 

質問がおかしいんだけどアリス。教室が、少しざわついた後答えを待った。

 

「………………それは」

 

キーンコーンカーンコーン

 

間がいいのか悪いのか、ここでチャイムがなった。ダンブルドアはさっさと授業を終わりにして僕らを解散させたけど、少し答えが気になる。アリスなら分かるかなとおもったけど、またアリペディアとか言われると混乱するからやめた。

 

 




1日目これで終わり。次はハロウィンです。

一ヶ月と少し経って、リドルはどこへ向かうのか乞うご期待。

(′・ω・`)ドコヘイッテモトメハシナイケドネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。