池袋のアニメイト本店やらなんやらに行ってきました。テレビっぽいの来ててビビった。そしてせっかくコスイベントあったのにハリポタやってる人が居ない。何故だ。
(′・ω・`)(ウィンガーディアムレヴィオーサ)
二時限目は妖精の魔法だ。先生は手の動きや理屈を説明し、僕らはそれをノートに書きとったり、練習したりする。
見本を見せようと先生が呪文を言い、誰かやる人は?と聞いた。誰も手を挙げなかったけど、隣でカリカリ言う音が止んだと思ったらアリスが「ドヤァ」という効果音をバックに堂々と手を挙げていた。
次は何する気なんだろう?ダンブルドアみたいに胃が痛んだりはしないけど、なんだかわくわくする。
「誰も…あぁ、Ms.アリス?やってみてくれますね?」
「はい!」
アリスがかなり適当に杖を振った。何も言っていないのに、適当だというのに教卓が軽く浮いた。
「素晴らしい発音ですね」
「え?」
教室がざわついた。だってアリス、何も言ってないのに。発音も何もないし杖の振り方も適当だろ?それなのに浮いたのはいいけど、発音?
「…?」
「…えーと、アリス何したの?」
アリスに直接聞いてみることにした。これで「聴覚いじったよ」とか言われたらどうにもならないんだけど。とりあえず先生の耳を直してもらうことくらいしか僕には出来ないだろうし。
「え?ちょっとしたテレパシーみたいな物かな」
「は?」
いじってなくてよかった。でもそれ何。
「まっ、まさか…貴方、直接脳内に…!?」
「!?」
「ご名答」
どうしよう、 話についていけない。
「そんな…無言呪文で杖の振り方も適当なのにこんな…あり得ないわ!」
「③現実は非情である」
「ーーうっ」
「先生!?」
先生が崩れ落ちた。僕には幸い被害なんて無いけど…そういえば僕フェニックスフェリシスぶっかけられたんだっけ?あれって効果どのくらいなのかな?
「あれは効果薄くしてあるからね、変身術までもったらいい方なんじゃないかな」
聞いたらこんな答えが返ってきた。なるほど。ところで先生はさっき医務室に空間移動で放り込まれたけど授業はどうするのかな?
皆も同じことを囁きあっている。アリスが静かだなと思ったら居なくなっていた。どこに行ったのか、わからないけどとりあえず何か起こる。アリスのことだからきっとサボるだけなんてことはないんだろう。
「よっし!授業引き継ぐよ!」
気づけば教卓の上に堂々と立っていた。立つな、危ないだろ。
「アリス、どういうこと?」
ピシッと皆が固まってしまっている中代表して僕が聞いてみる。なんとなく、ロクな答えが返ってこない気がした。
「校長先生に事情を説明して、説得したら快く了承してくれたから私が教鞭「もういいよ」」
これ以上ないってくらいのドヤ顔を披露して事細かに説明してくれたが、説得って何したの。校長先生無事なの?
「大丈夫、ディペット校長は無事さ!体は!」
「精神の保証もして!」
アリスが授業するなんておかしいことになると思い精一杯突っ込みをしてみる。だが心配は不要みたいだ。
思ったより簡潔にアドリブ(だよね?)でさらさらと授業を進め、ついには実技まで進めた。
わからない人一人一人に分身のようなもの(触れたし多分分裂みたいな…)を寄越して直々に教える。発音記号までご丁寧に書いてくれたので授業終了5分前には全員が浮遊呪文をマスターしていた。
あれ?これって先生の授業計画木っ端微塵になってない?
全員が出来るようになったので、次回予告を面白おかしくやったり、雑学教室を開いたりして時間を潰すことになった。
さりげなくアリスは凄い完璧なのかもしれない。
先生(こいつ…直接脳内に…)
アリスさんはもう少し神様らしくすれば完璧だと思う。だが胃にダメージを与えるアリスさんはそんなことしない。
脅しとかする時はやるかもですね!精神から蝕むタチの悪いタイプです。