ちょっと抜けてる神様   作:本気は後で出す

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ハリポタのドイツ語バージョンが見つからなくて撃沈した明日から本気出したものです。

英語バージョンは見つかった。秘密の部屋まで買った。

賢者の石はブックオフで。18ページくらいまで奮闘した跡があったけどそのあとはまっさら。諦めたんですねわかります。

(′・ω・`)ワタシッテバサイキョウネ


組分けの儀式

 

 

ついに組み分けの儀式だ。周りの奴が試験とかトロールとか言い出すから不安になってしまった。アリスに思いっきりニヤニヤされた。

 

今はabc順に名前が呼ばれている。先にアリスが呼ばれたが、その名前の長さに正直驚いた、というよりもまずはアリスという名前以外全部ホグワーツの寮の名前なんだけど。どこから突っ込めばいいかな?

 

暫く世間話をした後、帽子が「スリザリン!」と叫んだ。え、アリスってスリザリンなの?まあ僕スリザリンだろうから一緒なのは嬉しいんだけど…

 

って嬉しくないよ!断じて違うよ!?

 

「リドル・トム!」

 

いつの間にか僕の番だ。地味に高い椅子に座って、帽子をかぶる。暫く帽子が悩んだ後、「スリザリン!」と高らかに叫んだ。アリスが手招きしていたのでそこに座った。

 

「はっはっは、ようこそスリザリンへ!」

 

「アリス、お前も一年生だろう」

 

「でも数秒、数分は先輩だよ!」

 

「それだけか」

 

もうすでに打ち解けているアリス。何故だ、何故この数分でもうすでに打ち解けているんだ。おかしい。

 

ダンブルドアが少しホッとしているのが見えた。もしかして違う寮の寮監なのかな?

 

同じ教員テーブルに座るセイウチ髭を蓄えた人は嬉しそうに笑っていた。アリスの方を主に見ていたからきっとアリスをとれて嬉しいんだろう。きっとスリザリンの寮監だ。

 

「レストレンジ、よろしく」

 

「よろしくね!」

 

「あ、よろしく…」

 

自己紹介が始まってたみたいだ。どうやら魔法界には純血、混血、マグル生まれ(汚れた血)というものがいるのは知っていた。アリスに聞いたら僕は混血らしい。もうこの際どうしてわかるのかとかどうして知っているのかとかはきにしないことにする。

 

スリザリンには純血主義者がいるらしい。沢山。

 

そして僕もまた純血主義者だ。アリスに言ったら反応が怖いからいってない。嫌われるのは嫌だ。

 

テーブルの近くの人と自己紹介と握手を済ませる。汽車で会ったアブラクサスは有名な純血主義者の一族らしく、近くには同じ純血主義者の一族が揃っていた。

 

1人と関係があれば芋づる式にほかのものとも繋がりを持てるということか。なるほど、これは便利だ。

 

「で、リドル。お前は純血か?」

 

無愛想にレストレンジが聞く。僕は少しムッとしたが、「純血」と嘘をついた。アリスはニコニコ笑っていて、僕の嘘を咎める気もバラす気もないらしい。よかった。

 

「アリスは?」

 

「両親がいなくてわからないな」

 

「そういえばお前のみょ「さて、新入生の組み分けが…」」

 

ブラック家の誰かが苗字について聞こうとしていたが、タイミングが良いのか悪いのか校長が話し始めた。

 

くどくどと長い挨拶の間に、アリスはダンブルドアに何かサインを送っていた。ダンブルドアは胃を抑えて、小瓶を取り出し中身の薬を飲もうとしていたがラベルをみてそれをやめた。

 

アリス、何のサイン送ったの?君。

 

長い話がおわり食事が目の前に現れた。魔法は本当に便利だ。

 

見たこともない豪勢な食事。チキンから味わって食べた。美味しい。孤児院のとは大違いだ。

 

アリスはフルーツとサラダを盛ってもりもり食べていた。肉は?と聞くとチキンを食べ始めた。

 

ダンブルドアはがつがつと勢いよく食事を書き込むとさっきの薬を飲んでいた。おそらく食後だったのだろう。隣の…というか教員テーブルの先生方は、おそらく見たこともないであろうダンブルドアの姿を見てあんぐりと口を開け固まっていた。

 

…ひんやりする。

 

何故だろうと思い前を向いた。前にはアリスがいるのだけど、そのアリスがゴーストに囲まれていた。

 

「アリス久しぶり」

 

「久しぶりですね」

 

「500年ぶりでしょうか?」

 

「いや、1000年じゃないか?」

 

「皆久しぶりー。ピーブズは?」

 

「相変わらずですよ」

 

「そっかー、あ、チキン食べる?」

 

「りんごがいいです」

 

「よしきた」

 

ゴーストってご飯食べられるのかな。いや、食べられないからアリスに言ってるのか。なんだそうか。

 

アリスはりんごに何かするとそこからゴーストのようなりんごを取り出した。

 

ゴーストたちはこぞってそれを食べ出した。アリスはそれをみてニヤニヤしていた。タチが悪い。もう何個か出せば取り合わないだろうに。

 

呆れたように見ていると視線に気づいたアリスは素知らぬ顔でさっきのりんごを食べていた。ちなみに味は消えているらしい。それって美味しいのかな。

 

 

 

食事が終わり寮へ案内された。途中、おんおん泣いていた小男がアリスにひっついていたがアリスが「かんじーざいぼー…」忘れた。何か唱えると悲鳴をあげて逃げていった。あとで聞いたが、ピーブズと言うらしい。

 

「ここがスリザリンへの入り口だ。合言葉は『高貴なるバラ』。忘れるなよ」

 

地味に長い上にダサい。アリスもレストレンジも思ったようで微妙な顔をしていた。僕だけじゃなかった。

 

逆にアブラクサスはきらきらと目を光らせていた。バラ好きそうだもんね。でもどうかと思う。

 

部屋に入るとトランクがベッド横に置いてあった。アリスがやったのかとおもったが違うらしい。同室の奴に「何言ってんだ」という目で見られた。

 

悪いのは僕じゃない。普段おかしなことをしているアリスだ。わからないなら暫く一緒に行動するといい。

 

でもアリスをとるなら呪いの一つや二つ、軽くかけてしまうかもしれない。なんとなくそう思った。

 

 





(′・ω・`)ソンナニヘンナコトシテナイヨ

リドル「それは錯覚だ。してる。」


組み分けおわり。本当は汽車の中もっと書きたかったです。

カエルチョコに驚くリドルとか、アリスさんが未来から持ってきた百味ビーンズを吹き出すリドルとか、デコをからかわれるアブラクサスとか、ハゲと言われ育毛剤を渡されるアブラクサスとか。

不憫でしかない。ごめんね…

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