やっと同い年の後輩がいなくなる(T ^ T)
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ちなみに大学が春休みになったので
人生初バイト中です!
稼ぐぞ〜╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
ではでは、
流浪の執行官第12話どうぞ( ´ ▽ ` )ノ
「……この先が蛭子影胤の潜伏先なんだよな、蓮太郎」
「そうみたいだな」
俺たちが合流してから少し後に伊熊将監から通信があり蛭子影胤の潜伏場所が判明し、そこへ向かっていた。
現在、俺たちは蛭子影胤の潜伏先であろう教会を見下ろせる小高い丘にいる。
「……周りの様子を見るにどうやら作戦は始まってるみたいだな」
辺りを見回し蓮太郎が言った。周りには携帯食料が捨てられていた。夜明け前に出たことから、どうやら奇襲を試みたようだ。
「行ってこいよ蓮太郎、俺はここに残るぜ」
「私も残ります」
俺の発言を聞き知空も残るようにするようだ。それを聞き不思議に思ったのか蓮太郎が問いかけてきた。
「ああ、だが何でここに残る?全員で攻めた方がいいだろ」
「周りをよく見ろよ。俺たちを追ってガストレアが来てるぜ」
そう、俺たちが出た森の方には闇の中に多数の赤い目が輝いていた。どうやらいつ俺たちを襲おうか探っているようだ。
「なっ」
蓮太郎は驚いているようだ。まさか、気付いていないとは。たまに抜けてんだよなこいつ。
「せっかく蛭子影胤を倒したってのにガストレアに囲まれて全滅、なんてことは流石に嫌だぜ」
「……なら私も残ります」
今まで会話に参加していなかった千寿夏世も足止めに回る気みたいだ。千寿夏世の発言を聞き驚いた蓮太郎が声を上げる。
「おいおい、待てよ。なんでお前まで」
「影胤のもとへは沢山の民警が向かっています。ですが、足止めは今のところ立った二人……この場合、私がここに残りガストレアの足止めをすることが最良案だと思います」
「……くそっ、わかったよ。三人とも死ぬなよ。行くぞ、延珠」
「ああ、わかった蓮太郎」
蓮太郎と延珠は教会へ向かって行った。蓮太郎、任せたぜと心の中で呟く。声に出さないのは、正直恥ずかしいからだ。
「千寿夏世だったよな?いいのかよ、行かなくてさ」
「理由なら先ほど話しましたよ、縢さん」
「ちげーよ、お前のペアのことだ」
「将監さんは……たぶん大丈夫です」
「本当にいいんですか?」
心配そうに知空が聞いた。その問いに千寿夏世は薄く笑ながら答えた。
「はい。なんだかんだ言ってきっと生きていますから、将監さんは……」
あんなプロモーターでも信用してんだな……。
「そうかよ……なら俺はお前を死なさないようにするか」
「へ、変なことを言わないで下さい。里見さんといい、貴方といい理解できません。大抵の人は私達、イニシエーターを道具扱いするのに……」
「……俺はな、幼い頃にとある理由で施設に送られた。その施設暮らしが嫌だった俺はとある機関の猟犬になった。そん時の上司からの待遇が今の呪われた子供たちに似てんだよ」
「猟犬ですか?」
「ああ。だけどよ、新人で入ってきた女の子がな、俺たち猟犬を人間扱いしたんだ。そんなやつ初めてで驚いたぜ。初めて上司をダチだって思えたんだ。今の俺はそん時の上司と同じ立場だ。俺はその女の子みたいになってみてぇって思ったんだ」
せっかくの二度目の人生だ。自分の好きなように生きてぇしな。
「そう……ですか」
おそらく何のことかはわかってないだろう。しかし、俺が言いたいことはわかってくれたようだ。
「縢さん、来ます」
千寿夏世と話していたら唐突に知空が言ってきた。どうやら戦闘開始らしい。俺はドミネーターを構える。
<携帯型脅威判定鎮圧執行システム、ドミネーター改起動しました。ユーザー認証、縢秀星執行官。公安局刑事課所属、使用許諾確認。適正ユーザーです>
「はぁ、めんどくせぇけどやるか。……死ぬなよ知空、夏世」
「はい!」
「は、はい!」
いきなり呼び捨てされたためか千寿夏世は少し驚いていた。俺は、その様子を見て薄く笑いながらガストレアにドミネーターを向ける。
<ステージⅢガストレア。執行モード、リーサル・エリミネーター。慎重に照準を定め対象を排除してください>
指向性音声を聞きながら数発ガストレアに撃つ。一撃で倒せなくても数発当てれば殺すことはできるのだ。
こうして俺たち3人によるガストレアの足止めが始まった。
如何でしたでしょうか?
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