でももうすぐで終わり( ´ ▽ ` )ノ
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流浪の執行官第11話どうぞ( ´ ▽ ` )ノ
あの会議から数日後、遂に感染源ガストレアが見つかった。木更ちゃんはドクターヘリを使い、蓮太郎を空路で向かわせたようだ。
俺と知空は今、木更ちゃんから送られてきた位置情報をもとに陸路から感染源ガストレアを追っている。理由は単純、空と地上つまり上下での挟み撃ちだ。感染源ガストレアの真下近くに辿り着いたが、急に感染源ガストレアが墜落していった。おそらく延珠が上から蹴りをいれたのだろう。
「俺たちは援護だ、行くぞ知空」
「はい」
正直、今の里見ペアは心配だ。延珠は蓮太郎の家を飛び出し、何処かへ行っていたと聞いてるからだ。戻っては来たようだが、果たしてしっかりと連携が取れるだろうか……。それに一番の懸念は蛭子影胤だ。おそらく奴はこの情報をどこかで仕入れているはずだ。つまり、必ず何処かで襲って来るはず、その点を含め今の里見ペアでは危険なのだ。
「急ぐぞ知空、嫌な予感がしやがる」
「はい、私も嫌な感じがします……」
数分走り蓮太郎のもとへ辿り着いたが。どうやら感染源ガストレアは無事倒したようだ。その姿を見て安堵するも束の間、蓮太郎は影胤に顔を掴まれ地面に叩きつけられた。延珠も影胤の娘に斬りつけられている。
「やべぇな、くそっ」
そう悪態を尽きながらドミネーターを取り出し、エリミネーターと言い影胤に向かって放つ。しかし、またもや斥力フィールドとやらに阻まれエリミネーターは影胤に届かなかった。思わず舌打ちをする。
「……ちっ、ホントに効かねぇな」
「ヒヒッ、まさか縢くん達まで来るとはね。いやぁ、厄介だねぇ」
「蓮太郎、延珠ちゃんと一緒にケースを持って逃げろ。ここは、俺と知空で止めてやるからよ」
正直、この二人を止めるには骨が折れるがこのケースが手に入れば今回の騒動は収束する。ここが正念場なのだ。しかし、蓮太郎は逃げなかった。
「延珠、周りの民警を呼んできてくれ。周りの援軍もあればこのイカれたやつも潰せんだ」
延珠は反対していたが、蓮太郎は半ば強制的に行かせた。おそらく何を言っても蓮太郎は退却しないだろう。あまり気が進まないが共に戦うしかない。
「厄介なことしてくれるねぇ。君達を殺さなくてはいけなくなるじゃ無いか」
「んな簡単に死なねーよ。だろっ、蓮太郎、知空」
「……ったく、お前は……死ぬなよ」
「わかってんよ!」
「縢さん、蓮太郎さん来ます!」
「やれやれ、ならば私も少々本気を出すよ。マキシマム・ペイン」
影胤がそう言った瞬間、俺と連太郎は近くにあった岩に叩きつけられた。知空は少し離れたところにいたため技を受けなかったようだ。だが、俺たち二人はあっけなく倒れる。情けねぇ……。
「随分とあっけなく倒れるのだね」
「パパァ、こいつら斬っていい?弱いくせに邪魔ばっかするし」
「ヒヒッ、好きにしなさい」
「やった、じゃあ……斬る」
そう言い影胤の娘は俺たち二人を斬りにきた。しかし、俺たちに刃が届くことはなかった。影胤の娘は刃が俺たちに届く前に吹き飛ばされた、大剣を持った知空によって。
「私の、私の大切な人たちに……何をやっているの?……貴方たちは、赦さない」
どうやら知空は激怒しているらしい。知空のモデルはツキノワグマだ。熊だけあってパワーが凄まじい、しかし知空は普段その力を使わない。激怒した時以外は。
「なんだいその力は?君は戦いをあまりしない娘だと思っていたのだがねぇ」
「ウルサイ、吹き飛びなさい」
そう言い、知空は大剣を振るい影胤をガードした斥力フィールドとごと吹き飛ばしてしまった。かなり遠くに飛ばされただろうから、ここへ戻るには時間が掛かる。更に延珠ちゃんが呼んだ援軍も到着した。
「これで俺たちの勝ちだな、蓮太郎」
俺は、そう言うが蓮太郎は何も言い返さない。どうしたんだ?
「どうしたんだ、蓮太郎?」
「……ケースが……ない」
「はっ?だって、さっきまですぐそこに……」
さっきまであったはずの場所にケースは……なかった。
「おいおい、嘘だろ。影胤は知空に吹き飛ばされながら持ってったってことか?」
「ああ、多分な……最悪の事態だ」
「マジ……かよ……」
蛭子影胤親子は撃退したにも関わらず災厄は着実に俺たちのもとへ近づいていた。
如何でしたでしょうか?
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