まず一言、皆様のたくさんのご意見とご感想、本当にありがとうございます!!
さてひとつ、皆様に聞きたいことがあります。
ヒロインアンケートに関してなのですが、数名の方にですね、『白雪と陽菜以外ヒロインにすればいいのでは?』というご意見を頂きました。
そこで、皆様は出てくる女キャラ全員ヒロインにすれば良いか、それとも何人かに絞ればいいのかを決めて頂けないでしょうか?
どちらが良いのかを活動報告に書いてもらえないでしょうか?皆様のご協力をお願い致します。
では、第9話、始まります。
ヤンデレ巫女さん登場!?後、今回少しエロ注意です。
あれから数十分後、ようやくキンジが地獄から還ってきた。
「イタタ……いくらなんでも酷すぎだろ、零」
「食べ物を粗末にするお前が悪い。それとも
「それ受けたら二度と地獄から還って来れなくなりそうだから止めてくれ……」
まあ、俺もアレは一回やったことあるが、それ以来封印してんだよな……あまりの酷さにやった俺本人が同情してしまったよ。
「しかし零、これからどうするんだよ」
「どうするって?」
「アリアのことだよ」
アリアのこと?……ああ、泊まってく宣言か。
「別に良いんじゃないか?ベットだって空きがあるし、個室も確か空きあったろ」
「お前は良いだろうが、俺のことを考えてくれよ。こっちは
じゃあ最初からそう言えよ、人の意見聞かないでさ。
「ま、大丈夫だろう」
「何が大丈夫なんだよ?」
「アリアはそういうこと自体に興味がないし、何よりお前が少し気をつければいいだけだろ?」
「それはまあ、そうだが……」
キンジは俺の言葉に対して多少は理解したものの、まだ納得できてない様子だ。
「まあ何か起こりそうなら、俺がカバーしてやるよ」
「信じてるぞ」
「はいはい、了解っと」
――ピン、ポーン……
というやりとりをしていると、
「――ヤバイぞ零!」
「ん?どうしたキンジ」
なんかチャイム音を聞いた瞬間、キンジが慌てだした。……何で?
「今、風呂場にはアリア――女子がいる!」
「――ッ!」
ヤバッ!考えればすぐ分かるのにどうして気づかなかったのだろう。
――
つやつやとした黒髪ロングの、おしとやかで慎ましい、古き良き日本の乙女。
炊事・洗濯が上手で、誰にでも優しい、良妻賢母のタマゴなのだ。
……普段は、な。
白雪はキンジの周りにいる女性を、問答無用でボコ殴りにするのだ。
キンジはどういうシステムか分からないと言っていたが、何で分かんないだよ。白雪がお前のこと好きだからだろうが。それも
――昔はそんなことなかったのになぁ。俺も海外から帰って来てキンジに「ようキンジ、彼女でも出来たか?」って冗談混じりに言ったら、キンジの見えない角度で物凄く黒い顔になった。あれは俺でも怖かったよ。おそろしや、白雪ならぬ黒雪。
「どうする零!」
「居留守つかうしかねぇだろ!」
「ああ、そうす――」クラッ
その時、まだ踵落としのダメージが残っていたのだろう、キンジが突然よろけだす。そして――
「ウォッ!」ドタンッ
――盛大に転びやがった。このマヌケがッ!(零のせいです)
『キ、キンちゃんどうしたの!?大丈夫!?』
「気づかれちゃったじゃないか、居留守作戦は失敗だな~」
「そんな暢気に言ってる場合かっ!それよりどうする」
ウーン( ̄~ ̄;)困ったものだな……
「とりあえず、キンちゃん。お前が出てこい」
「キンちゃん言うな。だとしても風呂にいるアリアが音をだしてしまったら、対処しようがないぞ」
「そのために俺がいるだろう?俺が脱衣所に隠れれば、音がしても俺だということにできるだろう」
「分かった、じゃあ……行くぞ」
「健闘を祈る」
そう言って、キンジは玄関へ行き、俺はキンジが玄関のドアを開ける前に脱衣所に入った。
そのままキンジと白雪が会話を続けている。アリアが湯船から上がる音がしたものの、キンジが俺が風呂に入っていると説明したら、あっさりと信じた。よしよし、いい感じだ。
――ん?ちょっと待て、湯船から上がる音?
俺は気がつかなかった、アリアが風呂に入ってからすでに数十分経過していたことに。そして――
ガラリラッ
バスルームの中からアリアがでてきた。
――見つめ合う、赤い瞳。ただし、俺は驚愕に染まった表情。アリアはまだ現状を理解していないのだろう、俺を見てキョトンとした表情をしている。
――そして現状を理解したのだろう、顔が真っ赤に染まり、胸とその……へその下をそれぞれ手で隠した。そして、
「キ……キ……」
思いきり叫ぼうとしている。
――ヤバイッ!ここで叫ばれたら中に
そう考えた俺は、すぐさまアリアの背後に回り、口と暴れないように腕を体ごと抑える。
――その結果、裸のアリアを俺が後ろから抱きしめるという状態になった。
アリアはその状態を理解して何とかして離れようとするが、今離れられたら二人の命が危なくなるので、何とかして押さえつけ、武偵だけが知っている暗号の一つ――
『ワケ、アト、ハナス、イマ、シャベルナ』
アリアを抱きしめている状態で行っているため、必然的に指で叩く所がアリアの腰になる。
そのため
「ンッ///……ンンッ//」
と悶えるので、なんだかイケないことをしているような気分になる。……いや、実際イケないことなのだが。
『ワカッタ、ダカラ、ハナシテ』
とアリアが
するとアリアは素早くバスルームの中に戻ってドアを閉めた。
あー、どうしよう。後でボコられるだろうな、コレ。
そう思っていると白雪がもう帰るねと言ったのが聞こえきたので、そっと扉を少しだけ開けると白雪は巫女服姿だった……何で?
そう思ってると白雪が玄関を閉めて帰って行った。ドアが閉まる際、白雪の顔が黒い笑顔だったのは気のせいだと思いたい。
それはともかく、白雪が居なくなってくれたので俺が隠れている必要がなくなった。出ていこうか。その前にアリアに一つ言っておこう。
「あー……アリア。俺もう出て行くから、出てきても良いぞー」
……反応がない。こりゃ後で凄い怒るだろうな。さて、どうしようか……
「……あがったわ……」
あれから数分後、アリアが顔を俯かせながらパジャマ姿でリビングにやって来た。
「アリア、すまなかった」
俺はアリアの方に向きなおり、頭を下げた。いくら事情があったからといって、アリアを
「べ……よ」
「えっ?」
アリアが何か言ったようだが、よく聞き取れなかった。
「だから、別に良いわよって言ったの」
「えっ……」
何だって、別に良い?どうして?
「レイが理由も無しにあんなことをしないっての良く分かっているわ。だからこの件についてはもうおしまい」
「あ、ありがとう……」
「ただし」
そう言って、アリアは顔を上げる。
「次からはあんなことはしないでね?アタシも……恥ずかしいんだから///」
――そう言って顔を紅潮させながらはにかむアリアに、俺は少しの間見惚れていた――
一方その頃、
「なんだこれは……」
キンジは寝室に仕掛けられた地雷等のトラップに驚きを隠せないでいた。
どうでしたでしょうか?
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それでは、ごきげんよう。