まず始めに、ネオ麦茶さん、風来坊のジャンク屋さん、ご意見有り難うございます!!
まだまだヒロイン募集をやっていますので、皆さま是非一度活動報告を閲覧して頂けたらと思います。
また、今回から『side~』というのを使います。サイドチェンジするときには必ず使いますので、誰視点か分からないというのはないと思います。
基本的に零視点ですので、最初に『side~』が使われていなかったら、零視点からスタートということになります。
では、第6話、始まります。
零の情報が明らかに!!
ハァ……どうも、最近ため息が多くなった錐椰 零です。
イヤァ、あの後が大変だったよ。
昼休みに入ると、俺とキンジはアイコンタクトをして、一目散に教室から逃げてった。その時にフラッシュ・グレネードで目を潰しておくのも忘れない。
それから俺達はキンジの提案で屋上に来ていた。
キンジ曰く、『あまり人が来なくて広い上に、入り口からの死角がある場所』らしい。
で、今屋上にてキンジと喋っている。
「まったく、最悪なことになったぜ。これからどうする、キンジ?」
「どうもこうも、クラスの熱が冷めるまで待つしかないだろ。あいつら多分放課後も追ってくるぜ」
「マジかよ……」
誰が嬉しくて男どもに追われないといけないんだよ……
あー、頭が痛くなってきた。少し休むか。
「キンジ、俺は今から寝るから、授業が始まりそうになったら起こしてくれ」
「分かった」
キンジの了承がとれたので、俺は入り口から死角になっているところに寝転ぶ。
――あ、ここ、結構いいかも。
と考えているうちに睡魔が襲ってきて、俺は夢の中へと旅立った。
ーsideキンジー
……寝たか、てか早いな。某テスト0点ばっかの小学5年生かよ。
しかし、クラスのアホどもには困ったものだ。
だいたいアリアのことを聞かれても、俺は何も答えられないのだ。今朝零と一緒にチャリジャックから助けられてそれから追っかけ回されただけの関係。個人的なことは何も知らない……いや、トラウマなら知ってるか。
ため息混じりにしょぼくれていると……屋上に、何人かの女子が喋りながらやってきた。
声に聞き覚えがある。どうやらうちのクラスの、それも強襲科の女子どものようだ。
こそっ。俺は犯罪者のように零のところまで行き、隠れた。
「さっき教務科から出てた周知メールさ、2年生の男子二人が、自転車を爆破されたってやつ。あれ、キンジと錐椰くんじゃない?」
「あ。あたしもそれ思った。始業式に出てなかったもんね」
「うわ。今日のキンジってば不幸。錐椰くんも可哀想だよね~。チャリ爆破されて、しかもアリア?」
1・2・3と並んで金網の脇に座った女子たちは、俺と零の事を話題にしているようだ。
俺は苦虫を100匹ほど噛み潰したような顔をして、とりあえず静かに身を潜める。
「さっきのキンジと錐椰くん、ちょっとカワイソーだったね!」
「だったねー。アリア、朝からキンジのこと探って回ってたし」
「あ。あたしもアリアにいきなり聞かれた。キンジってどんな武偵なのとか、実績とか。後他にも海外の武偵に詳しい
「アリア、さっきは
「うっわー。ガチでラブなんだ」
俺は渦中の人として、ついつい会話を盗み聞きしてしまう。
朝から俺達を……ってことは、チャリジャックの直後からストーキングされてたのか。
「二人がカワイソー。キンジは女嫌いで、錐椰くんは転校初日なのに、よりによってアリアだもんねぇ。アリアってさ、ヨーロッパ育ちかなんか知らないけどさ、空気読めてないよねー」
「でもでも、アリアって、なにげに男子の間では人気あるみたいだよ?」
「あーそうそう。三学期に転校してきてすぐファンクラブとかできたんだって。写真部が盗撮した体育の写真とか、高値で取引されてるみたい」
「それ知ってる。フィギュアスケートとかチアリーディングの授業のポラ写真なんか、万単位の値段だってさ。あと新体操の写真も」
何なんだその授業は。本当に大丈夫なのかこの高校。
「そういえば錐椰くんにもファンクラブできたよね」
……ん?零のファンクラブ?
「そうそう、二年の女子のほとんどが入ったよね、机に座っているだけの写真が万単位だって。しかもその写真でまだ会ったこともない1年や3年の人も入っているらしいし」
「私も入ってるよ、ほらこの写真見て!指を顎に乗せて何か考えているところ!もう最高!!ハァ~零様、一生ついて行きます!」
「「うわぁ……」」
マジかよ、ちょっと凄い情報が入ったぞ。
ってか机に座っている写真が万単位?どうなってんだ一体?
まあ、これで分かったことは……
――アリアはどうやら、この変人揃いの武偵高でも浮くぐらいの目立つキャラらしい。
ーsideキンジ・outー
ーsideアリアー
「何よ、これ……」
アタシは思わず呟いてしまった。
今、私が見ているのはレイのプロフィール。さすが探偵科のAランクの三年生、朝にレイについて調べるように頼んだのに、もうできてる。
アタシといた時のレイは今朝見たみたいな人間辞めてますっていう感じではなかった。ランクもAだったし。
しかし、このプロフィールを見て、アタシは驚きを隠せなかった。その内容とは……
――プロフィール項目――
人物名 ―― 錐椰 零(きりや れい)
二つ名――『紅電』
専門科目――不明
ランク――
ランクS ・
S・D・Aランク(人間辞めましたランキング)
第17位
特徴――専門科目がなく、なんでもできる。そして、すべてのことがSランクの最上位レベルなので国からは『Sランク内最強』と呼ばれている。
また、超能力はどんなものでも使えるので不明 。ただし超能力を使う前には必ず、『錐椰 零の名の下に』と言う。
性格――面倒見が良く、また冗談も通じるので、皆に好かれるタイプ。また貧しい人達からの依頼では、報酬はガム一個で済ましたり、金持ちからの依頼の報酬のほとんどを募金したり、寄付したりするほどのお人好しである。
外見――身長175センチメートル、体重60キロ。赤髪に赤い目で、二重。足が長く、女性からの人気が高い。
家庭事情――父親は日本人、母親は日本人とイギリスとのハーフ。母親の祖母が貴族だったが、有名ではない。両親とは13才の時に事故で死別。以来一人身の状態である――――
「レイ、どうして……」
再び呟いたアタシの言葉は周囲の騒がしい音の中に消えていった……
どうでしたでしょうか?
まずは一言、皆さまにお伝えしたいことがあります。
スミマセン、此方の手違いで、零とアリアと別れたのは14才の時となっていましたが、13才に変更させていただきます。
後で編集しておきますので、そちらのほうもご確認ください。
それでは、ごきげんよう。