零・アリア「「Happy new year!」」
キンジ「セリフかぶせんな!後俺が日本語で言っているのに何で英語なんだよ!」
アリア「だってアタシ達イギリス人の血が流れてるんだし、仕方ないじゃない」
零「それにキンジは絶対日本語で言うから英語で言ったら面白いじゃんか」
キンジ「何が面白いんだよ……」
零・アリア「「お前(アンタ)の反応」」
キンジ「もうやだこのパーティー……」
零「それはそれとして、今年も『Sランクの頂き』をよろしくお願いします」
キンジ・アリア「「よろしくお願いします」」
零「それでは早速今年初、第18話」
キンジ・アリア「「始まります!」」
アリア「今回もキンジは出ないみたいよ?」
キンジ「キンジーチカおうち帰る……」
零「キンジ、ドンマイ。後キモいから止めろ」
キンジ「酷すぎる何この扱い!」
(*´∀`)ノヤァどうも零だ。
まずランドマークタワー事件、CVR科のインターンの武偵一人が誘拐されたのだが、あかりちゃん・ライカ・佐々木の一年生コンビで解決したらしい。アリアに聞くと間接的に手伝ったって言ったが。
次にライカの
えっ?俺のことはって?俺はここ数日の間は
さて、今俺とアリアは体育の時間が終了して着替えに戻っているんだが……何か、
気になったのでアリアと一緒に行ってみると、いつもの一年生コンビと――何か一人増えている。
その子の容姿は背はあかりちゃんより小さく、 どこか理子を思い出させるロリータファッション。
対するは……あ、俺に
身長はライカと同じ……いや、ハイヒールはいてるから実際の身長は分からないが、スタイルは良い。金髪ロングヘアーで髪の毛の先にウェーブをかけている。制服は東京武偵高ではあまり見ないロングスカートだな。体を護れる部分が広がるから
高千穂の後ろにいるのは……双子だと一瞬で分かるアホ毛の二人と……おい風魔、なんでお前がそっちにいる。
――
黒髪のポニーテール(本人はチョンマゲと言っている)である有名な忍の末裔らしい。ただし赤貧で、学校の授業料なども滞納して生活費をやりくりしている。ちなみにキンジの戦妹で、中学の時の後輩らしい。『修行』と言えば何でもやってくれるので、報酬の代わりに
「アンタ達!
アリアが忠告すると、全員がコッチを向いた。その中で高千穂が凄く驚いた顔をしていた。
「それじゃ、本番をお楽しみに」
そう言って高千穂達はそそくさと帰っていった。後に残ったのは……
「絶ッッッッッ対に許さないんだからぁ!」
何故か頭にクレープがついているあかりちゃん達だった。
「成る程ね……
場所は食堂に移り、さっきのことについて事情を聞いた。なんでもカルテットの相手が高千穂達で、そのことで
カルテットと言うのは一年生全員参加の4対4の実践テストで、インターンも混ぜていいものだ。
「仲間をお金で雇うなんてズルい!」
「あかり、アンタ 敵の傭兵に殺されてもあの世でそう言うの?」キッ
「アリア先輩……でも~でも~」ジワッ
あかりちゃんが高千穂がお金で風魔を雇ったことに不満を言うも、アリアに怒られて涙目になっている。
「対策を教えてあげたいけど、アタシ転入生だからその試験やった事ないのよねぇ。零はどう?」
「おいおいアリア、俺も転入生だぞ?とはいえ……カルテットは簡単に言えばチーム戦だろ?だったら教えることはできるな」
「「本当ですか!」」
俺ができると言ったら、あかりちゃんとライカが食い付いてきた。信頼されてるのかな?
「さっきから思っていたんですけれど、そこにいる殿方は一体誰なんですの?」
と
「ああゴメン、俺の名前は錐椰 零だ」
「錐椰 零……ってええ!?あの『紅電』のですの!?」
「ああ、そうだよ」
俺が名乗ると、
「そ、そうでしたの……これは失礼しました。でも、ライカお姉様は渡しませんの!」
「ブッ!ちょ、ちょっとおい
渡す?一体どういうことだ?何かひどくライカが慌てているが……まあいいや。
「それで?修行する場所はどこにするんだ?」
「そうでした。合宿場所を借りないと……」
そう言って
「ダメだ、武偵高の合宿施設がすべて高千穂の名前で借り占められてる」
「な、なんてお金持ちなの……」
うわぁお、そこまでするか普通。
「それなら――私の家を合宿場として提供します」
とそこで、佐々木が立ち上がって案を出した。
「高千穂家には負けません!……錐椰先輩は家から通って下さいね」
「ハイハイ」
「後、あかりちゃんに何かしたら承知しませんからね」ボソッ
……前途多難だな。主に
ーside零outー
ーsideあかりー
「おお……大きいな……」
あたし以外の皆が驚いている……まぁ、あたしは一回来たことあるから驚いていないんだけど。
あ、どうもm(_ _)mペコリ。あかりです。高千穂さんと一悶着あった翌日、あたしとライカと
「何でののかも来るの~?」
「お姉ちゃん外泊が多いからチェックも兼ねて来たの」
――間宮 ののか。
あたしの妹で、身長はあたしと同じくらい。あたしと同じ紫色の瞳に、あたしとは違う黒髪を肩くらいまで伸ばしている。
「あかりちゃんに妹がいるとはね、知らなかったよ」
「あ、錐椰さんですね。お姉ちゃんからいつも話を聞いてます。いつもお姉ちゃんがお世話になっています」
――そしてこういう風に気の聞く子で、あたしの自慢の妹です……て、
「ののか、そんなことは言わなくていいの!」
「え~?だってお姉ちゃん、いつも錐椰さんの話ばっかりするんだもん。『錐椰先輩にこういうこと教わったんだ~』とか、『錐椰先輩に褒められた~』とか。あと他にも――」
「わぁーーー///!!」
何で言うのののか!そんなこと言ったら錐椰先輩にバレちゃうよ///!
「へぇ、そうなんだ。ところで早く入らない?佐々木も待っていることだし」
……そうだった。アリア先輩に聞いたけど、錐椰先輩鈍感だった……そのくせアメリカにもいたせいか、女子のことを恥ずかしがらずに誉めるし。天然の女たらしだ。
「何か今凄く失礼なこと考えてないか?」
「き、気のせいですよ。それより入りましょう」
そう言って玄関に入るあたし達。
「皆さんようこそー」
「「「「「お邪魔します」」」」」
「佐々木 志乃さんですね」
「あっ、はい」
「姉がお世話になっています」ペコリ
(し、姉妹丼!)クラッ
……ののかが志乃ちゃんに挨拶したら志乃ちゃんが倒れたけど、大丈夫かな?
ののかが帰っていった後、皆でオーディオルームに行き、志乃ちゃんから説明を受けていた。
要約すると、今回のあたし達の競技は『
そして双方のチームが守るべきフラッグもあり、それには目が描かれている。これを誰かの攻撃フラッグで先にタッチしたチームの勝ちになる、というものだ。
試験場は武偵高第11区全体で、区内にあるものは何を使ってもOK。あたし達は南端から、高千穂班は北端からスタートする。
「シンプルだねぇ」
「だな」
あたしが単純だと思い、ライカがそれに賛同する。
「……でも、
――だが
「錐椰先輩、ここまでで何か対策は考えられましたか?」
志乃ちゃんが錐椰先輩に意見を聞こうとする。
「――ダメだな」
が、返ってきたのはダメという一言。
「な……何がダメなんですか!」
それに対して志乃ちゃんが怒った。ただ競技の説明をしただけなのに何で言われたのか分からないのだろう。
「佐々木、お前は
「そ、それは……」
錐椰先輩の言葉に志乃ちゃんが言葉を詰まらせた。
「佐々木、お前が俺のことを嫌っているのは分かる。だけどこれだけは言わせてもらう。お前の将来のためにな――情報戦を侮るな。相手の得意・不得意、癖・特徴・武器の種類や数、性格や容姿まで、どれか一つだけでも重要な情報となり、そこから対策を練ることができる。それをしないのは、相手に『どうぞ、好き勝手やってください』って言ってるようなものだぞ」
「……」
錐椰先輩の言ったことに対して、志乃ちゃんは真面目に聞いている。
「だから情報は集められるだけ集めろ。分かったか?」
「はい……あの、錐椰先輩、ありがとうございます」
「おう」
「……錐椰先輩を見る目、変えないといけませんね」ボソッ
「ん?なんか言ったか?」
「いえ何も」
錐椰先輩が最後まで言うと、志乃ちゃんがしっかりお礼を言った。そのあと何か呟いていたけど、何を言っていたのだろう?
「では、早速調べてきますね」
そう言って志乃ちゃんは何処かへ行こうとするが、
「ああ、もう調べなくていいぞ?」
「「「「へ?」」」」
錐椰先輩が言った言葉に皆が驚いた。
「あの、錐椰先輩、一体今のはどういう……」
「高千穂 麗。
そのことを聞いてあたし達は唖然とした。
「え、えっと、錐椰先輩?」
「ん?どうしたあかりちゃん?」
「どうしてそんなことが分かるんですか?」
誰で勝負させるとか、一体どうやって分かるの?
「今までの経験則も含めているが……風魔は
な、成る程……凄い分析力だ。
「後、高千穂は鳥取出身」
「それ関係ありますか!?」
「鳥取出身って言うと何かキョドる癖があるから意外といいぞ?」
そ、そうなんだ……
「さぁ、それを踏まえた上で訓練を始めるぞ」
「「「「はい!」」」」
よ~し、絶対に勝ってやるんだから!このチームで!
どうでしたでしょうか?
先に言っておきますけど、作者は別に鳥取を馬鹿にしている訳ではありませんので、あしからず。
誤字・脱字・ご意見・ご感想・質問などがありましたら、是非感想の方へ。
それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ