一週間の内にかなりの作品がでてましたね。流石は冬休みといったところでしょうか。読者としての自分にとっては嬉しいのですが、作者としての自分としては複雑な心境です。
それでは今年最後、第17話、始まります。
伝家の宝刀、炸裂!?
ーsideあかりー
「とぉーう!」シュッ
「甘い!」スッ、ドカッ
「キャフン!」バタッ
「もう、あかりってば本当にドジね」
イタタ……あ、どうもm(__)mペコリ、あかりです。今あたしは
それにしてもアリア先輩強いなぁ~、あたしも頑張らないと。
「ギブギブギブ!負けを認める!」
と意気込んでいると、なにやら声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、ライカが男子生徒相手に寝技でギブアップを奪っていた。
「ライカカッコいい!」ヒョコッ
(すぐに起き上がった、あかりってば、体力だけならAランクね……)
アリア先輩がなにか考えているようだけど、あたしはそれに気づかずにライカを見ていた。
「クソ!男女め!」
その男子生徒は悪態をつけながら去っていく。ああいうのを負け犬の遠吠えっていうんだよね……
「ふん、アタシに勝てると思っているなら大間違いだっての」
汗一つかいてない状態のライカ。本当に楽勝だったのだろう。
「――なら、次は俺とやろうか?」
――え?今の声って……
「(*´∀`)ノヤァ、ライカ。随分勝っているようだな」
「あ、錐椰先輩……」
声のした方を見ると、錐椰先輩がライカに向かって歩きながら声を掛けていた。
「き、錐椰先輩とですか?無理が過ぎますね……」
「まあそう言わずに。ライカもコイツらとやっても暇だろ?少し稽古をつけてやる。それにどれくらいの実力か見ておきたいからな」
「そ、そうっすか。なら……」
そう言って構えるライカ。それに対して錐椰先輩は何も構えない。
「ルールは打撃武器OK、ライカが俺に有効打を当てるか、俺がライカの背中を地面につけるかということで勝敗を決めるが、良いか?」
「はい」
「なら……スタートだ」
「ハァッ!」
ライカが錐椰先輩に近づいて鋭いローキックを放つ。だが錐椰先輩はその場から動かずに蹴りが体に当たる瞬間に足を引いて受け身をとる。
ローキックを放った後、今度はハイキックで頭を狙う。が、腕でブロックされ、少し後退する。
「錐椰先輩からは仕掛けてこないんっすか?」
「言ったろ?お前の実力を見たいって。最初は様子見だ」
「そうっすか、なら遠慮なく!」
そう言ってライカは背中からトンファーを取りだし、錐椰先輩に殴りかかる。だが……
「中々良い動きだな」
「焦ることなく避けたり受け流したりされながらだと、説得力皆無ですね」
そう、錐椰先輩はほとんどその場から動かずにギリギリで躱したり、受け流したりしている。
「クッ……ハァッ!」
そのことに徐々に焦りだしたのか、ライカの攻撃が少し単調になった。
そこを錐椰先輩が見逃す訳がない。攻撃を素早く受け流し、ライカを
「――甘いっスよ!」
――でた!ライカの得意技!足技を躱してからの投げ。そのまま投げきって寝技に移行すれば……
「甘いのはどちらかな?」スッ
く、空中で切り返した!?もう投げられる寸前だったのに!
「中々良かったぜ、また相手してやるよ」
着地した後、錐椰先輩は右手を前に突き出し、右手を下げた。すると――
カクンッ
「……えっ?」
ライカの膝が曲がり、後ろ向きに倒れた。
結果、背中が地面についてしまった。
「はい、背中が着いたからライカの負けだな」
――えっ?今何をしたの?
「い、今のは一体……?」
「――洗脳、よ 」
あたしがそう呟くと、アリア先輩が答えてくれた。そう言えばアリア先輩と訓練してたんだっけ。忘れてた……
「零は今、ライカを洗脳して膝を曲げるようにした。それによってライカが倒れたのよ」
「そ、そんなこと出来るんですか!?」
「出来るからしたんじゃないの」
す、凄いなぁ。流石は錐椰先輩、規格外だ。
「――へ、男女が負けたぜ!ざまぁないな!」
「今まで勝ってたからっていい気になってやがって、調子に乗ってるからだよ!」
「男女から戦闘を取り除いたら、一体何が残るんだろうな~?」
――勝負が終わった後、見ていたギャラリーからヤジがとんできた。ライカがその声を聞いて、顔が赤くなり、ペタンと座りこんだ。
(こ、この男子ども、いい加減に――)
「――おい、今喋った奴、前に出てこい」
と、その時、錐椰先輩が低い声でギャラリーの方へ喋った。見るとその顔は無表情だが、明らかに殺気立っている。
ギャラリーもそれを見て静かになった。だが誰かが出てくる様子はない。
「へぇ、シラを切るってか。ならば仕方ないな」
そう言って錐椰先輩は
『錐椰零の名の下に』
ーsideあかりoutー
ーsideライカー
つ、強い……流石は錐椰先輩だぜ……
あ、よう皆!(*´・∀・)ノライカだぜ!……え?お前もかって?細かい事は気にするなって!
しかし、やっぱり負けたか~。まだまだだなアタシも。
「――へ、男女が負けたぜ!ざまぁないな!」
「今まで勝ってたからっていい気になってやがって、調子に乗ってるからだよ!」
「男女から戦闘を取り除いたら、一体何が残るんだろうな~?」
――アタシがそう思っていると、見ていたギャラリーからヤジがとんできた。
『男女』
それがアタシが男子から呼ばれているアダ名。女なのに男子くらいの身長があって、態度も男子っぽいからそう呼ばれるようになった。
それに対して、アタシは何とも思っていない……訳ではない。アタシだって女子だから、そう言われると傷つく。まして集団で言われたんだ。とても悲しいし、つら い。
アタシはその場で座り込んでしまった。そのまま泣き顔を見られたくなくて顔を隠した。すると――
「――おい、今喋った奴、前に出てこい」
――錐椰先輩が低い声でギャラリーの方へ喋った。顔を上げて見ると、その顔は無表情だが、明らかに殺気立っている。
ギャラリーもそれを見て静かになった。だが誰かが出てくる様子はない。
「へぇ、シラを切るってか。ならば仕方ないな」
そう言って錐椰先輩は一呼吸おいた。
『錐椰零の名の下に』
『嘘つき狼に洗脳を』
すると、
「え……ちょっと待てよ!」
「な、何だってんだよ!」
「か、体が勝手に……」
ギャラリーの中から三人の男子生徒が出てきた。あ!真ん中の奴、さっきアタシに負けた奴じゃん!
「お前らだな」
錐椰先輩は依然として低い声のまま、男子生徒に喋りかける。
「そ、それがどうしたってんだよ!」
「「そうだそうだ!」」
アタシに負けた奴……面倒くさいから負け犬って呼ぼう。負け犬は開き直ったように言う。それに便乗して他の二人も言う。
「まず聞きたいことがあるが、『男女』ってどういう意味だ。あからさまにライカが嫌がっているようだが?」
「男子っぽいし、可愛げがないからそう呼んでんだよ!」
「それに男子にも勝つくらいだからな!ますます『男女』だぜ!」
「そうだ!『男女』って呼んで何が悪い!」
その言葉を聞いて、アタシの心がいたむ。
「へぇ、成る程ね……要するにただの負けた腹いせか」
「「「なっ!?」」」
「だってそうだろう?男子より強いからそう呼んでるって、ライカに負けた腹いせじゃなかったら一体何なんだ?女々しい奴らだな、ライカが『男女』であるんじゃなくてお前らが『女男』なんじゃないか?」
そう言われた男子生徒三人は怒りのあまり、顔が赤くなっている。
「それに、ライカが男っぽい?俺にはただの美少女にしか見えないけどな」
――え?ちょっと待って、今なんて……
「あ、あの、錐椰先輩?」
「ん?どうしたライカ?」
「今あの、アタシのこと美少女って……」
「ああ、それが?」
錐椰先輩は当たり前みたいな顔でそう言った。
――え、えっと、つまり錐椰先輩はアタシのこと美少女って思っているってことになる……よな?そんなこと言われたことないから心の準備が……///
ーsideライカoutー
ーside零ー
( *・ω・)ノヤァどうも、零だ。なんかライカが顔を赤くして俯いているが、何でだ?
まぁいいや、と俺は思い、目の前にいる負け犬達を見る。
「さて、お前達、覚悟出来てるんだろうな」
「は?なんの覚悟だよ」
分かんないのかコイツら。
「ライカを傷つけたことを謝罪しろ」
「はあ?何で謝んなきゃいけないんだよ!」
「もう一度だけ言う、謝罪しろ」
「断る!なんでそんなことしなきゃいけないんだよ!なぁお前ら!」
「「そうだそうだ!」」
……ほう、成る程ね。それなら――
「どうしても謝りたくないんだな」
「ああ、そうだよ文句あっか!」
「ならば仕方ないな、しばらく痛みに悶えてな」
俺はそう言って、負け犬の目の前で
「――え?」
「
「「……えっ?」」
負け犬についていた二人がそろって負け犬をみる。負け犬は痛みのあまりに声もでない。
「さて、残るのはお前ら二人だが――」
「「すみませんでしたぁ!」」
俺が残る二人を見た瞬間、二人はすぐにライカに向けて土下座した。ちなみにもう洗脳は解除してある。
後知ってるか?土下座って額をつけたら『五体投地』っていう別のものになるからつけたら駄目なんだぜ?
「「これから二度と言いません!許してください!」」
「あ、うん、いいよ」
「「有り難うございます!それでは!」」スタタッ
ライカに許された二人は、物凄いスピードで帰って行った。
「あ、あの、錐椰先輩!」
「ん?どうしたライカ?」
「ありがとうございました!」
そう言ってライカは頭を下げてくる。
「別にいいって、ああいうのが嫌いだからやっただけなんだからさ」
「でもそれじゃアタシの気がすまないんです!何でもするんで言ってください!」
そう言ってくるライカの必死さを見て俺は思わずライカの頭を撫でた。
「可愛いな、お前」
「ファッ///」
ん?また赤くなった。何でだ?
「れ~い~!」
「き~り~や~せ~ん~ぱ~い~!」
――ゴゴゴゴゴゴッ
\(゜o゜;)/ウオッ、なんかアリアとあかりちゃんが近くに来たと思ったら怒ってる!なんでだ!?
「一体どういうことよ!」
「ですか!」
「え、えーと、何のこと?」
取りあえず怒ってる理由を聞こうとするも、
「「なんでそんなにだらしないのよ(ですか)!」」
うん、全く分かんない。超意味不明ですね。
まぁこのままでは何か知らないけど
「じゃあな!」シュンッ
「「ああ、逃げた!」」
さっさと逃げる。コレダイジ。
そうして俺は
しばらくして、
「ア、アタシが美少女……可愛い……エヘヘ///」
ライカは零から言われた言葉に喜んでいた。
零「
アリア「神埼・H・アリアと!」
キンジ「遠山キンジの~」
零・アリア・キンジ「「「Q&Aコーナー!!」」」
キンジ「ってなんだこのコーナー!?いつもの後書きどうした!」
アリア「なんでも今年最後なのと、お気に入り200突破を記念して今回はこのコーナーをするんだって」
零「お気に入りしてくれた方々の人と、この作品を読んでくれた方々の人には本当に感謝しています」
キンジ「おいアリア、なんか零の様子がおかしいぞ」
アリア「なんでも今回は作者不在だから代わりに質問などに答えるんだって」
零「そういうこと」
キンジ「そうなのか……まぁ良いや」
アリア「それでは早速一つ目の質問!」
『この作品いつになったら原作に追い付くんですか?』
零「追い付かない(即答)」
キンジ「おい!?」
零「いや、だってさぁ、今3日に1話のペースじゃん?ていうことは1ヶ月に10話のペースってことになるから、小説のサイクルの5ヶ月だと50話になるってことになる。今の進行状況だと確実に50話以上になっちゃうんだよね~」
アリア「ぶっちゃけたわね……でもオリキャラとか番外編とか色々考えているんでしょ?」
零「そうなんだよ、だから少しづつ削りながらも違和感のないように、かつ早くできたら良いなってところだな」
キンジ「ちゃんとしろよ」
零「モチロンサァ」
キンジ「最近聞かなくなったよな、ソレ」
アリア「メタ発言は控えなさいよ」
零「てか俺の今の状況ほとんどメタだけどな」
キンジ・アリア「「それでは二つ目の質問!」」
零「スルーするな!」
『なんで零は白雪(黒雪)を苦手とするんですか?零の実力なら倒すのは楽なのでは?』
キンジ「らしいぞ零」
アリア「確かにアタシも気になっていたのよ」
零「いや、今の状況じゃアリアまだ白雪に会ってないからな?」
アリア「後書きだからなんでもいいのよ」
キンジ「駄目だろ後書きでも……」
零「まあいいや……ええと、なんで俺が
キンジ「零でも怖かったのか」
零「ソレだけじゃない」
アリア・キンジ「「えっ?」」
零「その翌日からキンジが何をしているかとか、キンジが何食べてるの?とかそういったメールが一分ごとに送られて来たんだ。それも一週間続けて」
キンジ「えっと、その……なんかスマン」
零「しかも出歩こうとしたら靴に画ビョウ入っているし、メール見たくないから携帯の電源切ったら矢文で来るし、しかも俺の顔面スレスレ。一体どこから打っているのか俺でも分からん」
キンジ「ギャグ補正ってやつだな」
零「メタ発言すんなし」
アリア「えっと……大丈夫?ハヤt……じゃなくて零?」
零「ああ……てか今アリア違う人の名前呼んだよな?それもとびきり不幸な執事の名前を」
アリア「中の人繋がりでつい……」
キンジ「アウトー!」
零「まあそんなことで
アリア「そういうことだったのね」
キンジ「お、次でラストみたいだな」
アリア・キンジ「「それでは最後の質問!」」
零「どうぞ!」
『零の
キンジ・アリア「「……」」
零「おい、なんで二人とも黙っているんだよ?」
キンジ「だってお前の
アリア「アタシはやられたことないけど、12才の時に犯罪者相手にした時のことで相手が凄くカワイソウに思えたわ」
零「ああ、そういったこともしたなぁ……まぁ本気じゃないんだけどな」
キンジ・アリア「「えっ!?」」
零「だってそうだろう?『気絶しないギリギリの強さ』なんて本気でやって出来ると思うか?そこら辺は調整してやっているよ」
アリア・キンジ「「ちなみに本気でやると?」」
零「銀行の時にやった
キンジ・アリア「「……えっと、じゃあ
零「形容し難い謎の物体になるな、人間が」
キンジ「……Q&Aコーナー、そろそろ終わりが近づいてまいりました」
零「ちなみに踵落としにはもう一つ、威力が段違いなやつがあるぜ?」
アリア「……もしこれからも質問などがありましたら、このコーナーを開くかもしれません」
零「現実逃避したなこの二人」
キンジ・アリア「「それでは、良いお年を!」」
零「ごきげんよう~(´・ω・`)/~~バイバイ」
キンジ・アリア「「(´・ω・`)/~~バイバイ」」