緋弾のアリア~Sランクの頂き~   作:鹿田葉月

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はいどうも、鹿(ろく)()()(づき)です。少し皆様にお話が。
実はこれから約1週間、まったくインターネットが使えない状況になりますので、投稿することができません。よって次に投稿するのは大晦日になります。申し訳ありませんがご理解いただけると嬉しいです。

では、第16話、始まります。




16話~後輩との絡み~

前回のラブライ……ではなくてSランクの頂き!

 

俺、キンジ、アリアの三人でゲーセンで遊んでいる中、俺達をつけていたやつがいたから誘い出して話を聞いた。なんでもアリアの戦姉妹(アミカ)らしい。しばらく話していると警戒を解かれ、これから色々と教えてほしいと言われたので了承した。素直で良い子は嫌いじゃない。

さて、今日も頑張りますか!

 

 

 

 

 

ヤア( *・ω・)ノ、零だ……ってなんだ今回の始まりかた!?まぁ良いか、それより……

 

『そーだ!志乃ちゃん!無事戦姉妹(アミカ)契約(けいやく)出来たんだね!』

『はい♡』

『うわー、今日は先輩の引率で身体検査とか、嫌な予感しかしないぜ』

『いいから早く着替える!武偵憲章5条!行動に()くあれ!』

『『『はぁーい』』』

 

「……なんで俺、こんなところにいるんだろう……」

 

女子更衣室の前に立ちながら、俺はそう呟いた。

事は昨日の夜に遡る――

 

「零、ちょっと明日付き合ってくれない?」

「いいけどどうした?」

「明日一年生の身体検査の付き添いなんだけど、零にもついてきてほしいの。アタシの戦姉妹(アミカ)もいるから紹介したいし」

「ああ、あかりちゃんのことか?」

「あれ、知ってるの?」

「ちょっと色々あってな……まぁ分かった、付き合ってやるよ」

「ありがとう、零」

 

――という訳である。

 

「零、お待たせ」

「「「お待たせしました!」」」

 

お、ようやくか。

俺はアリアと並んでいる一年生三人のほうに向き直る。

 

「こんにちは、錐椰先輩」

「ああ、こんにちはあかりちゃん」

 

あかりちゃんと俺が挨拶すると、他の一年生二人が驚く。

 

「「あかり(ちゃん)!錐椰先輩と知り合いなの(か)!?」

「えっ?うん、そうだよ。昨日ちょっとした事があって、その時にね」

「へぇ~、あかりがね……あ、申し遅れました!あたしは強襲科(アサルト)一年、火野ライカです!」

「ああ、よろしくね」

 

金髪のポニーテールの子が俺にそう言って手を出してくる。うん、この子も良い子だな、常識人っぽいし。

 

「私は探偵科(インケスタ)一年、佐々木志乃です。以後お見知りおきを」

「ああ、こちらこそよろしく――」

 

こちらも手を出してきたので手を差し出すと、恐ろしいくらい強い力で握ってきた。イテェッ!

 

「あかりちゃんに手を出したらどうなるか知りませんからね」ボソッ

 

こ、こぇ~!何この子、超怖いんですけど!なんか顔が白雪が黒雪に変わったときのような表情だし!

 

「アンタ達!そんなことしてないでさっさと行くわよ!零も早く!」

 

アリアがそう言ってようやく手を離してくれた。まだヒリヒリする。

 

「どうかしたんですか、錐椰先輩?」

「なんでもないよ、あかりちゃん……」

 

これ以上喋るとまたやられそうだ、大人しくしておこう……

 

 

 

 

 

「最初は身長から測定するわよ……と言いたいところだけどもう終わってるから次に行くわよ」

「「「えっ?」」」

 

アリアが身長測定は終了していると言うと、一年三人が驚く。

 

「あの、アリア先輩。終わってるってどういうことですか?」

「それは零がもう測定したからよ、()()()

「「「えっ!?」」」

 

先程よりも驚いている三人。仲良いんだな。

 

「あの、錐椰先輩。本当ですか!?」

「ああそうだよ。火野は165、佐々木は155、あかりちゃんは139だ。ちなみにアリアは142」

「アタシのは言わなくていい!」

 

そんなやりとりをしていると、

 

「あの、錐椰先輩」

「ん?どうした火野?」

「アタシのこと、名前でいいですよ」

「いいのか?」

「はい、てかあかりのことは普通に名前で呼んでますよね」

「なんかあかりちゃんはその方が良いと思ったからね」

「あ~、それなんとなく分かりますね」

「それどういうこと!?」

「まあ分かったよライカ」

「はい!」

「えっ!?あたしのことスルー!?」

「大丈夫ですよあかりちゃん!あかりちゃんのことはしっかり私が見てますから!」ギュー

「あ、ありがとう志乃ちゃん……でも苦しいよ」

「アンタ達何やってるのよ!」

 

……カオスだ……

 

 

 

 

 

「次は視力検査をするわよ。全員構えて」

「「「はい!」」」

 

俺達が来たのは狙撃科(スナイプ)棟。ここでは視力検査をしている。ただが、ここでは視力検査の為に使うのは狙撃銃(ライフル)。いかにも武偵校って感じがするな。

 

「えっと……右?」

 

それを傍で見ている俺だが、あかりちゃんは狙撃銃(ライフル)を構えている時に口を開けるクセがあるようだ。佐々木なんかそれ見てトリップして視力検査に集中してないし。

 

「下」

「じゃあこれは?」

「左ナナメ上」

 

一方、ライカは順調にアリアが指したものを答える。目がいいようだ。

そして次に向かったのは通信科(コネクト)。ここでは聴力テストを行っている。ただ、ここでも普通とは違う。

 

「足音……5人?」

「聴音弁別OK、次行くわよ」

 

このように、音から何をしているのかを聞き取るテストだ。しかしライカは耳も良いらしい。あかりちゃんは混乱しているようだ。

 

 

 

 

 

こうして順調に身体検査を進めていって、残りはあとひとつ。

ここまでのことを考えるに、ライカはとても優秀だ。佐々木はまあまあといったところか。あかりちゃんは……ファイトだよ!

 

「あれ?ここは……」

 

あかりちゃんがそう呟いた。目の前にあるのは強襲科(アサルト)の別館だ。

 

「最後のはなんッスかー?」

「ふふっ、武偵高名物、運動神経測定(マッスル・リベンジャー)。恒例行事みたいなものよ」

 

そう言って中に入ると……

 

「女の子の部屋みたいな……訓練室(モックアップ)ですね」

 

そう、今佐々木が呟いたように、ここは室内を想定した格闘戦(CQC)をする場所だ。

 

「ここでの検査は引率をさせられた2年のストレス解消も兼ねてるのレポートもちゃんとつけるからね」

「2年の……ってことは、錐椰先輩もですか!?」

 

そう言って慌てるライカ。

 

「そんなことしたら一年の評価全部最低ランクになるじゃないか。俺は見学だよ」

「そう、零はただの見学よ。相手はアタシ一人。普通は1対1なんだけど……」

 

そう言いながら、アリアは武器を構える。

 

「――面倒くさいから3対1でいいわよ?」

「――なめやがって!」

 

ライカが武器を構えたのを合図に他の二人も構えてアリアに襲い掛かる。

だが、アリアもSランク武偵。一年三人くらい、余裕を もって相手できる。

そのまま押され始めた一年。だがライカが身長差を活かし、アリアを後ろから捕まえる。

 

「今だあかり、志乃!上下!」

 

ライカが言ったとおりにあかりちゃんが銃――俺達のトラウマ、マイクロUZIでアリアの頭に標準を定め、佐々木が刀で足を狙う。

 

「――やるわね」

 

アリアはそう呟いた後、後ろにいるライカの顔面に肘を入れ、怯んだ際にライカの顔面を掴んで引きずる。

その時にあかりちゃんの銃に掌底を入れ、あかりちゃんの方に銃口が向いた。めっちゃ驚いている。

しまいに佐々木の刀を足で踏みつけ、動かないようにした。

 

――キーンコーンカーンコーン……

 

「あ~あ、もう終わりか」

 

アリアはそう言って、武器を仕舞う。

 

「アンタはちょっと素質あるわね」

「ちぇっ……」

 

アリアがライカにそう言うと、ライカは悔しそうに舌打ちする。

 

「アリア、終わったから帰って良いか?」

「ええ、ありがとう零。お疲れ様」

「ああ、それと……」

 

アリアに一年三人に聞こえないように喋り、俺は強襲科(アサルト)の別館を後にした。

ーside零outー

 

 

 

 

 

ーsideあかりー

 

「はぁ……手も足も出ませんでしたね」

「ありゃチートだぜ」

「悪いレポート書かれちゃったんだろうなぁ」

 

あ、どうもm(__)mペコリ。あかりです。今あたし達は強襲科(アサルト)のプール併設女子浴場にいます。二人ともスタイル良いなぁ……

ってそれよりさっきの事。きっと悪いレポート書かれちゃったんだろうなぁ……錐椰先輩も何か言っていたようだし……

 

「そうでもないわよ」

 

あたしが考えているとアリア先輩が入ってきた。

 

「Bプラスってとこね。あなたたち三人、とても息が合ってたから最後はちょっと本気出しちゃった。これからもいいチームでいなさい?」

「「「はい!」」」

 

その言葉を聞いて、あたし達は喜ぶ。

 

「それと零から伝言を預かっているわ」

 

えっ!?錐椰先輩から!?

 

「まずはアンタから。『ライカ、お前は全体的に優秀だ。だがもう少し作戦を練ることを覚えろ。ライカくらいなら一年の中で負けることは少ないと思うが、その中でも頭を使え。そうすればもっと伸びるはずだ』」

「成る程……勉強になります」

 

ライカが興味深そうに聞いている。

 

「次にアンタ。『佐々木、お前はもう少し積極的に行動しろ。刀を使っているのに後手に回るような感じだったぞ。後、()()のことばかり見てないで戦闘に集中するように』」

「は、はい。分かりました……」

 

志乃ちゃんも真面目に聞いている。でも特定のことって何?

 

「最後にあかり」

「はい!」

 

あ、あたしの番だ。一体どんなことを言ったのだろう……

 

「『ファイトだよ!』」

「ナニソレ、イミワカンナイ!」

 

錐椰先輩の言葉に、あたしはそう叫んだ――




どうでしたでしょうか?

誤字・脱字・ご意見・ご感想・質問などがありましたら是非感想の方へ。

それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ

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