緋弾のアリア~Sランクの頂き~   作:鹿田葉月

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はいどうも、鹿(ろく)()()(づき)です。

最近AA見直してみたんですけど……なんというか、原作と時空列的におかしくないですか?()()()()に入るまでにいろんな事起きてるんですけど……
ということで、これからはAA視点が多くなると思います。原作を早く進めてほしい人は申し訳ありません。

では、第15話、始まります。

零達をつけていた者とは!?(初っぱなに分かります笑)


15話~追跡者との談話~

ーside間宮 あかりー

 

ど……どういうこと!?

あ、どうもこんにちは。間宮 あかりですm(__)mペコリ……え?なんで絵文字なのかって?なんかやらないといけないと思ってしまったので……

ってそんなことはともかく、今のコレどういう状況!?なんで……

 

「取れた!取れたよ零!ヌイグルミ取れた!」

「はいはい、よくやったな」

「うん!」

 

なんでアリア先輩が、錐椰零に抱きついているの~~~!?

 

――時は少し遡る。

あたしは強襲科(アサルト)からでて帰ろうとした際に、校門前にアリア先輩を見つけた。

 

「アリ――」

「キンジ……アンタ、人気者なんだね。ちょっとビックリしたよ」

「あんな奴らに好かれたくない」

 

――ッ!?

 

「アンタって人付き合い悪いし、ちょっとネクラ?って感じもするんだけどさ。ここのみんなは、あんたには……なんていうのかな、一目置いてる感じがするんだよね」

「それはなアリア、皆キンジの入試のことを覚えているからだよ。コイツは入試の時、他の受験生を全員すぐに倒して、さらに教官5人も――」

「やめろ零、どんどん鬱になってくる」

 

――なに!?なに!?なに!?なに!?なに!?なに!?なに!?なに!?なに!?

強襲科(アサルト)の中を歩いているキンジ、みんなに囲まれててカッコよかったよ」

 

遠山キンジ、錐椰零……何者!?

その後、アリア先輩と約二名はゲーセンに寄ってクレーンゲームをしてさっきの状況に至る。

これから察するに……

――アリア先輩につく悪い虫って奴!!?

あ、移動するみたい。追わなきゃ!

 

 

 

 

 

少し歩いていると、

 

「アリア、キンジ先に帰っててくれ」

「どうした零?」

「……だからさ」

「ああ……分かった」

 

遠いから少し聞こえずらかったけど、どうやら錐椰零が離れるみたい。

どっちを追うかな……アリア先輩を追いたいのは山々なんだけと……それでも錐椰零の方が気になる!

よし、錐椰零を追おう!

 

 

 

 

 

大分歩いているけど……どうやら公園に向かっているみたい。こんな所で一体どんな用事が?

あたしは3メートルくらい離れた木に隠れて様子をうかがう。

あ、ベンチに座った。ペンとメモ帳を取り出して何かを書いている。

書き終わったみたいだけど……書いた所をちぎってなにやら織り出した……紙飛行機?なんで?

不思議に思っていると、錐椰零がこちらに向けて紙飛行機を投げてきた。ちょうどあたしが隠れているところに落ち、あちらからは死角になっている。

気づかれないようにそっと拾い上げ、書かれた内容を見てみると……

 

『どうして俺らを尾行して来たんだ?バレバレだから出てきて話してくれないか?』

 

えっ!?バ、バレてる!

もう一回錐椰零の方を覗いてみると、人差し指をクイクイと曲げている。どうやら本当にバレてるみたい。仕方ないので姿をさらす。

 

「どうして分かったんですか」

 

あたしは緊張しながらもそう言う。相手が凄腕だからって、最初から怖じけついたらいけない。

 

「バレバレだよ?多分探偵科(インケスタ)諜報科(レザド)ならEランクでも分かるよ」

 

嘘!?結構注意をはらっていたのに……ちょっとショック……

 

「それで、君はなんで俺達をつけていたんだい?」

 

錐椰零から声をかけられて意識を戻す。

 

「錐椰零……先輩」

 

いけない、心のなかで呼び捨てにしているから、さん付けするの忘れてた……

だけど錐椰零……先輩はそのことに関して苦笑するだけだった。普通後輩に呼び捨てにされたら怒るのでは?武偵校では上下関係が凄く厳しいのに……てそんなことより、

 

「だってズルイです!あたしは戦ってようやくお近づきになれたのに、アリア先輩が自分から追っかけるなんて!どういう関係なんですか!」

 

そう、あたしは 戦姉妹試験勝負(アミカチャンスマッチ)でアリア先輩と勝負して勝ったから戦姉妹(アミカ)になれたのだ。

 

「ええっと……話がよく見えないんだけど……ひょっとしてアリアのファンなのかな?」

 

ア、アリア先輩を呼び捨て!?無礼者ー!

 

「俺とアリアはパートナーだけど、それがどうかしたのかな?」

――え?今、何て言った?

さっきまで熱くなっていたが、その言葉を聞いた途端に頭から冷水をかけられたみたいになった。

 

「えっ……アリア先輩の……パートナー……?」

「ああ、そうだよ」

 

念のため確認してみると、やはり肯定してきた。

――そんな、アリア先輩のパートナーになるのはあたしだと思っていたのに……アレ、なんだか意識が遠くに……錐椰零先輩が何か言ってるみたいだけど、聞こえない……何か、温かい感じかしてくる……

そのままあたしは意識を失った。

ーside間宮 あかりoutー

 

 

 

 

 

ーside零ー

 

「ううーん……」

 

お、ようやく起きたみたいだな。

 

「アレ……ここは……?」

「やあ、取りあえずコレでも飲んで」

 

あれから数十分後、ようやく少女が起きた。少女の容姿は身長が139くらいで、アリアより低い。茶色の髪に紫がかっている瞳、さらに短いツインテールにしている。どことなくアリアを思い浮かばせるな。てか俺まだこの少女の名前を知らないんだが……

取りあえずそこら辺にあった自動販売機でオレンジジュースを買ってきて渡す。

 

「あ……ありがとうございます」

「どういたしまして」

 

少女は起きあがってオレンジジュースを飲む。そして意識が覚醒してきたのだろうか、何か頭に疑問符があるような表情になる。

 

「アレ?さっきあたし地面に倒れたはずなのに、なんでベンチに寝ていたの?」

「それは、俺が君が倒れる前に受け止めて、そのままベンチまで運んだだけだよ」

「えっ……」

 

それを聞いた時、少女はキョトンとした顔をしたが、すぐに赤くなった。この辺もアリアに似てるなぁ~。

 

「あ……えっと……その……あ、ありがとうございます///」

 

そしてお礼を言ってくるあたり、とても素直で良い子だな。

 

「どういたしまして。それより……」

 

俺は気になっていたことを言う。

 

「君はなんで倒れたんだい?その理由は?」

 

俺がそう言うと、少女はすぐに落ち込んだ表情になる。

 

「あたし……アリア先輩の戦姉妹(アミカ)なんです。今はまだEランクなんですけど、いつか凄く強くなって、アリア先輩のパートナーになりたいと思っていたんです……」

 

そうか、アリアの戦姉妹(アミカ)だったのか。戦妹(いもうと)戦姉(あね)に似ると言うが、まさにその通りって感じかな。

 

「でも……錐椰先輩がアリア先輩のパートナーなら、確かにつりあってますね……あたしみたいな凡人は天才の域までたどり着けないですよね……」

 

あらら……どうやら目標にしてたことが先に取られていたから、落ち込んでいるようだな。

 

「君、確かに俺はアリアのパートナーで、俺達は両方ともSランクだ。しかし、最初からSランクだった訳じゃない。アリアだってランクの低い時はあったし、俺だって13才まではAランクの下側だったんだぜ?」

「嘘っ!?錐椰先輩、元から強いんじゃなかったんですか!?」

「ああ、少なくとも『紅電』やら『Sランク内最強』やらという二つ名がつくような武偵じゃなかったさ」

 

それでもAランクまではいってたけどな……とは言わない。ソレ言うとまたヘコむだろうからな。

 

「だから、頑張ればいつか凄く強くなって、アリアなんか抜かせるかも知れないし、俺を抜かせるかも知れないぞ?そうなれば君が『Sランク内最強』と呼ばれるぞ?」

「えっ……錐椰先輩、『Sランク内最強』をバカにされた時、怒っていませんでしたか!?」

「確かに調子に乗ってる奴や、バカにする輩の時はキレるけれど、君みたいに頑張っている人には『目標』になりたいと思う。そう言うのを含めて、『Sランク内最強』なんだからさ」

 

俺がそう言って笑うと、少女が唖然とした表情になる。

 

「あたし……錐椰先輩のこと、少し勘違いしてました。あの、もし良かったらこれからも強襲科(アサルト)にきて、あたしを指導してくれませんか?」

 

少女はそう言って、頭を下げてくる。

 

「ああ、良いよ。なら君の名前を教えてくれないか?教える時にずっと『君』って呼ぶのはちょっとな……」

 

俺がそう言うと、少女はクスクスと笑う。

 

「はい!あたしは強襲科(アサルト)一年、間宮 あかりです!これからよろしくお願いいたします!」

「――ああ、よろしくあかりちゃん」

 

それから少し話した後、あかりちゃんが帰っていくのを見て、俺も帰路についた。アリアも良い子を戦妹(いもうと)にしたもんだな。それより……

 

「――()()か……もしかして……」

 

――そう呟いた俺の表情は、少し沈んでいた――




どうでしたでしょうか?

誤字・脱字・ご意見・ご感想・質問などがありましたら是非感想の方へ。

それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ

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