ストライク・ザ・ブラッド おバカな第四真祖   作:京勇樹

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後始末とドタバタ

明久がルードルフ・オイスタッハを倒した時、一人の少女が吉井家のテラスからキーストーン・ゲートを見ていた

 

少女の名前は、吉井凪沙

 

何時もは結い上げている髪はストレートになっており、表情も何時もと違ってどこか大人びて見えた

 

「なるほど……目覚めたのは、お前か……」

 

凪沙はそう言いながら、妖艶な笑みを浮かべた

 

しかし数秒後に凪沙が欠伸すると、雰囲気が一変し、年相応の眠そうな表情に変わり

 

「眠い……」

 

と言うと、部屋へと戻っていった

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

明久がルードルフ・オイスタッハを倒してから、数十分後

 

「……こうして、第四真祖は一人の花嫁を得た訳だ……しっかし、あんたらも酷いことをするよな」

 

夕暮れに染まった教室でそう言ったのは、首にヘッドホンを掛けたツンツン髪が特徴の男子

 

矢瀬基樹だった

 

そして、そんな基樹が話し掛けていたのは、窓枠に止まっている一羽のカラスだった

 

ただし、そのカラスは普通のカラスではなかった

 

目に光はなく、どこか無機質な感じすらした

 

「あの責任感の強い子だったら、ああなるって予想していただろうに」

 

基樹がそう言うと、カラスが口を開き

 

『確かに、予想はしていましたよ。それに、第四真祖の花嫁になるということは、王妃になるということ……あの子にとっては、悪くない話です』

 

カラスから聞こえた声は、しゃがれた老人のような声だった

 

「そうかもしれんがな……」

 

カラス、獅子王機関三聖の一人の言葉を聞いて、基樹は頭を掻いた

 

雪菜は天涯孤独であり、肉親の類は居ない

 

そういう意味では、第四真祖も同じである

 

だが、納得していいのか基樹が悩んでいたら

 

『それでは』

 

とカラスは言うと、一枚の札に変わり飛んでいった

 

基樹はそれを見ると、ため息を吐いて

 

「ヤレヤレ……あいつも大変だねぇ」

 

と首を振った

 

その時、基樹の足下の影が盛り上がって、一人の人物が現れた

 

小柄な体躯に、目つきの悪い三白眼

 

土屋康太だった

 

「おう、康太。首尾はどうだ?」

 

基樹がフレンドリーに話し掛けると、康太は近寄ってきて

 

「……問題ない。生き残っていたカメラの映像は全てすり替えておいた。……これで、ルードルフ・オイスタッハと戦ったのは、鉄人ということになった」

 

と答えた

 

康太の報告を聞いて、基樹はカラカラと笑うと

 

「OKOK! ナイス人選だ! 四仙拳の一人なら、誰も怪しまないだろうよ」

 

と告げた

 

鉄人こと、西村総一は那月と同じように、かなり名の知れた攻魔官の一人である

 

那月は欧州の魔族を恐怖のどん底に突き落としたのに対して、西村はアジア方面の魔族の恐怖の対象だった

 

那月は空隙の魔女と呼ばれ、西村は鋼の拳聖と呼ばれていた

 

とはいえ、そんな二人の本職は教師なのだが

 

閑話休題

 

「……しかし、あいつも難儀な人生を歩むことになるな」

 

康太がそう言うと、基樹は頷いて

 

「そうだな……だが、頑張ってもらおうぜ。我らが親友にはな」

 

と言うと、キーストーン・ゲートに視線を向けた

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

ルードルフとの戦いから、三日後

 

「よし、これで終わりっと……」

 

雪菜はそう言いながら、荷物を詰め込んだダンボールを閉じた

 

そして、額の汗を拭うと部屋の中をグルリと見回した

 

来た時よりも、荷物が倍近くまで増えている

 

ルードルフを倒した後、アスタルテの眷獣をなんとか掌握しようとしたが、その前に那月と西村が現れて、明久達に帰るように促した

 

那月達ならば大丈夫だろうと判断し、明久達は帰宅

 

その後、雪菜は報告書と壊れた雪霞狼を獅子王機関へと送り、来るであろう帰還命令のために、身支度をしていた

 

来る前は緊張し、自分に第四真祖の監視役という大役が務まるか不安だったが、今となっては、逆に明久を心配するようになっていた

 

明久の性格を考えると、どんな理不尽だろうが、誰かが助けを求めたり、事件が起きたら、真っ先にその現場に駆け込み、相手を助けるために全力で挑みかかるだろう

 

そう思うと、雪菜は自然と苦笑を浮かべて

 

「仕方のない先輩ですね……」

 

と呟いた

 

その時、チャイムが鳴った

 

雪菜は引き継ぎの剣巫が来たのかと思い、居間に据え付けられているインターホンに歩み寄って

 

「はい」

 

とボタンを押した

 

すると、インターホンの画面に映ったのは、引き継ぎの剣巫などではなく、某黒猫の宅急便だった

 

『お届け物です』

 

「あ、はい。わかりました」

 

まさか荷物が来るとは思わず、雪菜は首を傾げながら玄関へと向かった

 

そしてドアを開けると、既に宅配業者の姿は無かった

 

左右を見回してから足下を見ると、そこには銀色のケースが置いてあった

 

その銀色のケースに伝票が付いているのに気づき、雪菜は確認して驚いた

 

なにせ、その伝票の送り主には《獅子王機関》の名前が明記されていたからだ

 

それを見た雪菜は素早く周囲を確認すると、銀色のケースを室内に運んだ

 

(帰還命令にしては、大き過ぎる……)

 

雪菜はそう思いながら、銀色のケースに掛けられていた封印を解除すると、蓋を開けた

 

そして、中に入っていた物を見て驚いた

 

中には、壊れた筈の雪霞狼が新品同様に修理されて収納されていた

 

なぜ雪霞狼が送られてきたのか分からず、雪菜は困惑していた

 

その時、雪菜はケースの蓋の裏側に一つの封筒が張り付いてるのを見つけた

 

雪菜はそれを剥がすと、便箋を読んだ

 

《雪霞狼の修理が終わったので、そちらに送る。なお、今回の事は緊急事態に付き、不問に付す。引き続き、第四真祖の監視に当たれ》

 

「不問……」

 

手紙を読み終わると、雪菜は呆然と呟いたのだった

 

ほぼ同時刻、明久は学園の食堂の机に突っ伏していた

 

「熱い……焼ける……焦げる……灰になる……」

 

明久は如何にも、燃え尽きました。という風体で呟いた

 

明久が学園に居る理由は、追試である

 

午前中で四教科終わり、午後に三教科やる予定である

 

そのために今明久の前には、参考書が広げられている

 

なお、追試を受けている理由はと言うと、あのルードルフ・オイスタッハと戦っていた時間、実はまだ追試があったのだ

 

だが、ルードルフ・オイスタッハと戦ったために出席出来ず、結果、追々試という見事に残念なことになったのだ

 

「島を助けたのに、これはあんまりだ……」

 

あまりの不幸に、明久は涙した

 

しかし救いと呼べるのは、今回の事件を越えてから、浅葱が何かと明久を手伝ってくれていることだ

 

今回だって、《わざわざ明久のために》追試のポイントを教えてくれたのだ

 

 

キーストーン・ゲート襲撃に巻き込まれた浅葱は、ルードルフ・オイスタッハを倒したのが明久だと知っている

 

浅葱からしたら、明久が彼女を命懸けで助けたという形になっているようだ

 

しかし実際は、アレは明久が勝手に行動を起こしただけであり、浅葱が恩義を感じる必要はないのだが、明久としては勉強を教えてもらっているので、非常にありがたい

 

そしてその浅葱本人は、飲み物を買いに購買に向かったところである

 

「…………はぁ」

 

浅葱が用意した問題集を眺めて、明久は深々と溜め息を吐いた

 

浅葱は非常に頭が良く、定期試験の順位は常にトップクラスである

 

だが、本人が天才肌なためか、教え方はよろしくない

 

教え方ならばむしろ、年下の雪菜の方が上手である

 

その証拠に、浅葱が「あたしが戻るまでに、解いておきなさい」

 

と置いていった参考書の表紙には、某難関高校の名前が書かれてあり、内容も複雑なものだった

 

「食っちゃろか……」

 

もはや末期的なセリフを言うと、明久は再び溜め息を吐いてから机に突っ伏した

 

その時、明久の脳裏によぎったのは、雪菜のことだった

 

雪菜は、自分は明久の監視役を解任されるでしょう。と言っていた

 

監視役であるのに、明久を危険に晒し、しかも、眷獣まで目覚めさせたとあっては、とんでもない失態だと

 

おそらくは、高神の杜という獅子王機関の育成機関に戻り、剣巫の修行を再開するだろう

 

明久にそれを止める理由は無かった

 

本来ならば、雪菜のような少女が明久の監視をするという事態が、そもそも異常事態だったのだ

 

しかし、雪菜の替わりの攻魔師が監視役になる、というのは、明久としては気に入らなかった

 

そして、明久の知らない所で別の任務に就いて、傷つくのを考えるだけで、何故か胸の奥が鈍い痛みを発した

 

その理由が分からず、明久がウダウダしていると

 

「試験勉強ですか、吉井先輩……? でも、そこの公式、間違ってますよ?」

 

と正面から、聞き覚えのある声が聞こえた

 

明久が驚いて顔を向けると、正面の席に雪菜の姿があった

 

「ゆ、雪菜ちゃん?」

 

「こんにちは、先輩。どうしたんですか、そんなびっくりした顔をして」

 

明久が驚いた表情を向けると、雪菜はそう言いながら首を傾げた

 

すると明久は、恐る恐ると雪菜の背負っているギターケースを指差して

 

「いや……そのギターケースって、まさか……」

 

と問い掛けると、雪菜は頷いて

 

「はい、雪霞狼です。先ほど、修理されて戻ってきました」

 

と答えた

 

「えっと……どうして?」

 

「先輩の監視をするのに、必要だからじゃないでしょうか? これは元々、第四真祖と戦うための装備ですから」

 

明久が疑問を口にすると、冷静に返した

 

だが、その目は、どこか嬉しそうに笑っている

 

明久は混乱しながらも、なんとか口を開き

 

「それはつまり、雪菜ちゃんが、僕の監視役を続けるってことなのかな?」

 

と問い掛けた

 

「そういうことになりますね。実は私にも、なんで、そんな許可が出たのか、いまいち良く分かりませんが……残念ですか、先輩?」

 

雪菜はそう言うと、ふふっと微笑んだ

 

雪菜の言葉を聞いて、明久は苦笑を浮かべながら

 

「ううん……良かったよ。雪菜ちゃんも元気そうだし」

 

「え? 私ですか? はい、私は別になんとも……」

 

明久の言葉の意図が分からなかったらしく、雪菜はキョトンとした表情を浮かべた

 

すると明久は、小声で

 

「ほら、僕があの施設であんな事をしたわけだし……」

 

「あんなこと……? ……っ!」

 

最初は不思議そうにしたが、思い出したらしく、雪菜は顔を真っ赤にした

 

「出来れば忘れてほしいんですが……」

 

「ガンバリマス……それで、身体は大丈夫なの?」

 

再び明久が問い掛けると、雪菜はコクコクと頷いて

 

「はい。一応検査キットで調べましたが、陰性(だいじょうぶ)でした。月齢を計算して、あの日なら比較的安全だってわかってましたし」

 

雪菜がそう言うと、明久は安堵した様子で

 

「そっか……まあ、無事で良かったよ」

 

と呟いた

 

明久が危惧したのは、雪菜の吸血鬼化である

 

女性の場合、吸血鬼に噛まれると、場合によっては吸血鬼化する可能性もあったのだ

 

特に雪菜の場合、巫女という体質なので、その恐れが高かったのだ

 

「すみません、心配させたようで」

 

「ううん……こっちこそ、ごめんね」

 

「せ、先輩が謝る必要はないと思います。あの時は、私のほうからしてほしいと誘ったわけですし……」

 

雪菜が恥ずかしそうに顔を赤らめると、明久も恥ずかしそうにしながら

 

「それはそうだけど、雪菜ちゃんに痛い思いをさせちゃったし……」

 

「大丈夫です。あの時は少し血が出ただけで、先輩に吸われた痕も、もう消えかけてますから」

 

雪菜はそう言いながら、首筋に手を置いた

 

そこには、目立たないように肌色の絆創膏が貼ってあった

 

それが、自分の初めての吸血なんだな

 

と明久は自覚した

 

その時、明久は背後から恐ろしいまでの殺気を感じた

 

そして、まるで錆びたブリキの人形のように振り向くと、そこに居たのは、雪菜と同じ中等部の制服を着た少女だった

 

「ふーん……明久君が、雪菜ちゃんのなにを吸ったって?」

 

風は吹いていない筈なのに、何故か結い上げられている髪が揺れていた

 

明久は恐怖で顔を青ざめながら

 

「な、凪沙? どうして、ここに居るのかなー?」

 

と問い掛けると、凪沙は感情を押し殺したような声で

 

「さっき購買部で浅葱ちゃんに会ってね、明久君が試験勉強してるっていうから、励ましてあげようと思ったんだけど、そうしたら、何やら二人で、聞き捨てならない話をしてるみたいだし? その話、もう少し詳しく、聞かせて欲しいかなぁってね」

 

吉井凪沙が、攻撃的な笑顔を明久に向けた

 

釣り上げている唇の端が痙攣しているのは、怒りが頂点に達した時の凪沙のクセだ

 

「よし、落ち着こうか、凪沙。君は多分、何か勘違いをしてると思うんだ」

 

明久はそう言うと、同意を求めるように雪菜に視線を向けた

 

すると雪菜も、慌てた様子でコクコクと頷いた

 

「ふーん……勘違い? どこが勘違いなのかな? 明久君が雪菜ちゃんの初めてを奪って痛い思いをさせて、おまけに体調を気遣っちゃったりしてる話のどこに、どう勘違いする要因があるのかな?」

 

「その想像の全てが、勘違いなんだよ」

 

明久は途方に暮れながら、肩を落とした

 

だが、凪沙に本当のことを教えるわけにはいかないのだ

 

出来たら、もうしばらくは知らないでいてほしい

 

「そういえば、浅葱に会ったんでしょ? どこに行ったの?」

 

明久がそう問い掛けると、凪沙はまるでゴミを見るような冷たい視線で明久を見ながら

 

「浅葱ちゃんなら、さっきからずっと、あたしと一緒に明久君の話を聞いてたよ?」

 

と言った

 

「え?」

 

そう言われて初めて、明久は凪沙から少し離れた所に浅葱が居るのに気づいた

 

凪沙の殺気に混じりすぎて、浅葱の殺気に気付かなかったのだ

 

制服を粋に着こなした、華やかな顔立ちの少女の筈なのに、今は、その美しい容貌には、復讐の女神を彷彿させる黒い炎しか見えなかった

 

しかも、その手に握られているのは、一本のペットボトル

 

「よし待とう、浅葱! 浅葱には何時か説明しようとは思ってたんだよ? だけど、これには込み入った深い事情があってね! というな、なんで浅葱まで怒ってるの!?」

 

明久が必死に釈明を試みるが、浅葱は聞かずに

 

「明久のバカー!」

 

と見事なピッチングフォームで、ペットボトルを投げた

 

「あごぷ!?」

 

顔面にペットボトルを食らい、明久は椅子ごと倒れた

 

「せ、先輩!?」

 

明久が倒れたのを見て、雪菜は心配そうに立ち上がった

 

すると、浅葱はツカツカと雪菜に近寄って

 

「あなたも、いい機会だからはっきりさせておきたいんだけど、明久とはどういう関係なの?」

 

「私は吉井先輩の監視役です」

 

浅葱からの問い掛けに対して、雪菜は冷静に言い返した

 

物腰は穏やかであるが、雪菜は武闘派で、浅葱も運動神経はいい方だ

 

二人の少女は、見えない火花を撒き散らしながら睨み合い

 

「監視役? ストーカーってこと?」

 

「違います。私はただ先輩が、悪事を働かないようにと思って……」

 

「そのあなたが、このバカを誘惑してどうするのよ!?」

 

「そ、それは……そうですけど……」

 

雪菜が口を噤みかけた時、ようやく復活した明久が

 

「雪菜ちゃん、そこは否定しよう!」

 

と突っ込んだ

 

すると、浅葱は明久に冷ややかな視線を向けながら

 

「誰か、ここに淫魔が! 妹さんのクラスメイトに手を出す淫魔が居ますよー!」

 

と大声を上げた

 

「やめい! 浅葱、人の話を聞いて!」

 

明久はなんとか、浅葱を落ち着かせようとするが、今度は凪沙が

 

「明久君のドスケベ! 変態っ! エロっ! いくらなんでも不潔だよ!」

 

と涙目で叫ぶと、続いて雪菜が

 

「や、やめてください、二人とも! 確かに、吉井先輩はいやらしい所もありますけど!」

 

とフォロー(?)を始めた

 

「凪沙もちょっと落ち着いて! 雪菜ちゃんも、全然フォローになってないからね!?」

 

明久がそう突っ込むが三人は聞かずに、口論を続けた

 

そんな状況を見て、男子達からは嫉妬と羨望の視線が

 

女子達からは、犯罪者を見るような侮蔑の視線を向けられた

 

その状況に、明久は思わず

 

「ああ、もう……不幸だあぁぁぁ!」

 

と叫んだ

 

その時、どこからか

 

「だから、上条さんのアイデンティティを奪わないでくださいませんかねぇ!?」

 

という声が聞こえた気がした

 

だが、この時はまだ、明久達は気付いていなかった

 

これは、世界最強の吸血鬼

 

第四真祖、吉井明久の苦難の日々のほんの始まりの序章に過ぎないことを……

 

なお、ルードルフ・オイスタッハの目的である聖遺物だが、これは世界中で大きな波紋となった

 

聖遺物を使い、人工島を支えるという所業に、西欧教会を始めとして、あらゆる機関や組織から非難が殺到

 

更には、ルードルフに対して減刑嘆願すら殺到

 

日本政府としても無視は出来ず、島は二年以内に要石を通常の建材で造られたものに交換し、聖遺物はロタリンギアに返却されることが決定

 

ルードルフ本人は国外追放処分になり、アスタルテは主たるルードルフの命令に従っただけということで、保護観察処分に決まった

 

こうして、絃神島を巡る戦いは幕を閉じた


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