韓国反日強硬派side
「チェはダメだ。
何も分かっちゃいない。
こちらの駒には、なりえないだろう。」
1番がたいのでかい男が言う。
それに対して、気の小さそうな男が尋ねる。
「じゃあ、どうするんだ?」
「チェを討つ。
陸軍から沿岸防備の為に、数個師団規模の部隊が出動する手筈になっている。
これが目的地に向かわずにソウルに突入したら面白いじゃないか。」
「フフ、それはそうだな。」
1番がたいのでかい男の台詞を聞いた気の小さそうな男は乗り気になっていた。
集まった周りの人間もである。
1番がたいのでかい男からは自然と笑みがこぼれていた。
韓国反日強硬派side out
情報本部side
「続報です。
協力している陸軍将官の名前が判明しました。
読み上げます。
第2軍司令官、パク・ドンチョル中将。
その他、数名の将官、十数名の佐官です。
証拠もバッチリです。」
「急ぎ、総理に報告する必要があるな。
報告書にまとめてほしい。」
「もうすでにまとめています。
あとは、総理に報告するだけです。」
情報本部side out
日本政府side
情報本部長の説明を聞き終わった総理はこう考えたようだ。
「どうやら、我々の行動は急いだ方がいいな。
北朝鮮へも使者を派遣しろ。
クーデターが成功して我々に手を出せば、どうしても南部に兵力が必要になる。
北部は手薄になるやもしれん。
必要なら北朝鮮にそこを叩かせる。」
そこまでを一息で言いきった。
「クーデターを防ぐにはチェ大統領に注意を促すしかないか。
我々としても、チェ大統領にいなくなられては困る。
証拠と一緒に全てを報告しよう。」
「了解しました。」
日本政府side out
韓国政府side
「クーデター計画ですか?」
チェ大統領と面会していた日本大使館の防衛駐在官が告げた内容に驚いたようで聞き返して来る。
防衛駐在官は、努めて冷静に受け答えする。
「その通りです。
これが関係していることが確認できた人物のリストです。
全員がソウルに滞在しているようです。
こちらに証拠もつけてあります。
「貴国の我が国内での情報活動でですか?」
「どうでしょうか。
私は一切関知しておりませんもので、詳細はよくわからないのですよ。
ところで、貴方のお答えをお聞きしたい。」
えびす顔で防衛駐在官ははぐらかし、回答を促す。
後日、韓国防諜機関はこの防衛駐在官が
それは当然である。
情報本部が派遣している
例えば、クーデター派が相談をしつつ会食していたレストラン、そこの経営者も情報本部の
それほどまで深く情報本部の
少し話は脱線したから本筋に戻ろう。
「韓国国内法に基づいて行動する。
としかお答えできないが、貴国の協力には感謝する。」
そう言って、頭を下げる。
それを見た防衛駐在官は言った。
「分かりました。
私の仕事は終わりです。
これにて失礼します。」
大統領に向かって一礼してから退室した。
「至急、首都防衛司令部に繋いでほしい。」
チェ大統領はそう側近に告げた。
「分かりました。」
そう言って側近はパソコンを操作する。
「こちら首都防衛司令部。
ご用件は?」
「司令官を呼んでほしい。」
「ここにおられます。」
「そうか、では韓国大統領として命じる。
このリストにある人物を全て拘束せよ。
容疑は反乱罪だ。
例外は認めん。
以上だ。」
韓国政府side out
昨日は投稿せずにすみませんでした。
毎日投稿するように頑張ります。