いぬがみっ!   作:ポチ&タマ

57 / 96
ラスト。
はい、変態の入場です。


第五十二話「薫邸にお泊り(下)」

 

 

 やべぇ、流石にのぼせる……。

 なでしことようこに背中を洗ってもらっていたら、何か知らんがせんだんたちまで乱入してきて、頭の中が一瞬パニックになった。

 なでしこたちだけでも一杯一杯なのに、ここでタイプの違う美少女たちがやって来たらもうどうなるか分からない。直感的にそう感じた俺は固く目を瞑り、煩悩という名のライバルと戦うことになったのだ。

 そして、ようこに手を引かれてもう一度湯船に浸かり、初の大混浴を意図せず体験。

 お湯の熱と、美女との混浴から来るよくわからない熱に苛まされていると、双子の姉妹の声が聞こえたので、気を逸らす意味も込めて感じていたことを喋った。

 

「……そういえば、ここの花。君たちが育ててる? 確か、いまりとさよか」

 

『……え?』

 

 驚いた感じの声。家庭菜園の延長みたいなものかな。結構、女子力高そうな感じがするし。

 そう考えると、自然と頬が緩む。

 

「せんだんから聞いた。ここの温室の管理、花の世話。全部キミたちがやってるって」

 

「え、ええ。まあ」

 

「そうです、けど」

 

「大したもの」

 

 ああ、ちょっと意識が少しぼんやりしてきたな……。

 どこか他人事のように自身の状態を感じ取りながら、口は未だかつてないほど絶好調。スラスラっと言葉が出てきた。

 

「……実際、人間でも園芸が上手い人ってそんなにいない。花の知識はもちろん、最適な栽培時期や土作り、毎日のまめな手入れ。……継続してやっていくのは、中々できるものじゃない。

 さすが、薫。いぐさといい、いまりたちといい……九人もの個性をしっかり見抜いて、個性を伸ばしている。ここに来て、驚いてばかり……」

 

 毎日小まめに手入れするとか俺には無理。なでしこならやれるだろうけど。

 

「い、いやぁ~」

 

「お恥ずかしいです、園芸は奥が深くてまだまだ」

 

 謙遜したような声。いやいや、本当に大したものだって。

 再び口を開こうとした時だった。

 

「――た、大変です!」

 

 どこか切羽詰った声が響いてきて――。

 

「下着が……家中の下着がなくなってるんですっ!!」

 

『ええー!?』

 

 なんか大変なことになってるっぽいな……。

 そして、一転して静まり返る。なにやら視線が肌に突き刺さっているんですけど、もしかしなくても疑われてる?

 まあ、盗みそうなのって男の俺しかいないから仕方ないかー。

 

「ケイタ! ケイタが盗んだの!?」

 

 ようこの怒りの声。

 

「やっぱり、男はみんなケダモノなんだ……っ!」

 

「うわ、サイテー」

 

「ちょっと見直したと思ったのに」

 

 たゆねたちの冷ややかな声。

 

「そんな、啓太様……」

 

 大きなショックを受けたようななでしこの声。

 俺、無実なんだけど……。

 

「落ち着きなさい貴女たち! いぐさ、詳しく話しなさい!」

 

 混乱を極める中で最初に冷静を取り戻したのはせんだんだった。

 

「私、ランドリールームに用があったんですけど、今朝洗濯紐に干していたはずの下着が一枚も見当たらないんです。それで、慌ててワードローブに戻ったんですけど、私の仕舞っておいたものもなくて……。失礼ですけど、せんだんやたゆねのも調べたけどなかったわ」

 

 ガヤガヤとざわめく場。また向けられる視線。

 

「……一応言っておくが、俺じゃない」

 

「確かに、啓太様はずっとわたくしやなでしこたちの誰かといましたし、一人抜け出して下着を盗むとは考え難いですわね」

 

「じゃあ一体誰がやったのさ?」

 

 せんだんがフォローしてくれる。客観的に見てくれてありがとう。信じてたよ。

 もっともな疑問の声を上げるたゆねに一同首を捻った。

 

「あ、そういえば」

 

 何かを思い出したようにいぐさが声を上げる。

 

「なぜかともはねの下着だけは綺麗に畳んだ状態で残っていたわ」

 

「――ワシは蕾には手を出さねぇ」

 

 突然聞こえてきた、やけに低く渋い声。

 聞いたことのない声に目を開く。ヤシの木の陰からゆらっと姿を見せたのはダンディな男。

 黒の着流し着物、藁色の雪駄、白髪の混じった黒髪をオールバックにした職人のような男だ。

 なぜか背中に大きな風呂敷を背負った職人風の男。どこからどう見ても超怪しい。

 男は一流の職人のような風格を漂わせながら、その道の心得のような何かを語り始めた。

 

「蕾に手を出すヤツぁ半人前よ。職人の矜持にかけて蕾には手を出さねぇ。長い目で開花するのを待つのが通ってものよ」

 

「えっと、どなたですか?」

 

 困り顔のせんだん。急に変な男が現れたら固まっちゃうよね。

 俺も含めて八人もの視線を集めている男は鼻を鳴らすと、いまりを指差した。

 

「ワシはただの職人よ。人はワシを親方と呼ぶがな。……おい、そこのお前。お前さんにルディは十年早ぇ。スウィート系のものを身に着けたいなら精々アキュートにしとけ。ワシのオススメは製品番号BOE441だな。こいつはキープリボン構造で作られていて、定感のある土台付きパターンを使っている。お前さんに合う色は水色だな」

 

 そう言って、懐に手を入れると無造作に女性ものの下着――ブラジャーを取り出した。本当に、自然な動きで。

 

「は……えっ……?」

 

 なにが起こっているのかわからないいまりたちが目を白黒させている。

 そんな周囲の様子なんか知ったことかとでも言うように、その隣のたゆねに指を向けた。

 

「お前さんは九十七年スーパー今丸製のやつを愛用しているようだな。製品番号A1869は丈夫な生地として定評はあるが、いかんせん色落ちが早いのが難点だ。そうだな、お前さんに合うのはこのあたりか」

 

 そう言って、ぬっと下着を懐から出す男――自称親方。なんか真剣な表情で専門的なこと言ってるから、その道の職人に教えを伝授されているような錯覚を受ける。

 だけど、言っていることは「君の下着はそれよりこっちの方が似合う」ていうことだよな。セクハラな上に変態じゃん!

 皆も段々状況が飲み込めてきたのか、非常に冷めた目で親方を見始めた。いぐさにいたっては卒倒しそうだった。

 

「もしかして……?」

 

「もしかしなくても……?」

 

「こいつが、犯人だっ!」

 

 いまりとさよか、たゆねが立ち上がり親方に飛び掛る。親方は素早く飛び退ると中腰になって身構えた。

 

「おいおい! いきなり襲い掛かるたぁどういう了見でぃ!」

 

「うっさい変態! ボクらの下着を盗んだのってお前だろ!?」

 

 たゆねの確信をつく一言に親方はむしろ胸を張って見せた。

 

「おうよ! ワシはランジェリーアーティスト(下着専門泥棒)だからな。ブツがあってこそのワシ、ワシがあってこそのブツよ。……って、いけねぇいけねぇ。うっかり忘れちまうところだった」

 

 全員体を守るように手で胸などを隠すなか、親方はどこまでも真面目な表情を浮かべている。

 

「ワシは本来人前に出ることは決してないんだが、その信条を曲げてまで、こうして忠告に来たんだ」

 

 確かに、こいつが下着泥棒の犯人だったら、リスクを犯して俺たちの前に現れる必要というのがある。

 一体何を言い出すのかと、全員身構えた。

 親方は背後を指差し大真面目な顔で。

 

「――さっき、そこにすっごく怪しいヤツがいたぞ」

 

『お前が一番怪しい!』

 

 少女たち全員の突っ込みが入ったのだった。

 

「ちょ、ちょっと待て! ワシは――」

 

 慌てた様子で何かを言おうとするが、ようこ、たゆね、いまり、さよかの四人にフルボッコにされ言葉にならない。

 職人風の自称親方という下着泥棒は少女たちの怒りに触れ、手当たり次第にものを投げられ、殴られ、蹴られた。

 その結果、親方の顔全体が腫れ上がり、手足も変な方向に曲がるという奇妙なオブジェと化したのだった。口から泡を吹いて気絶しているけれど、まあ下着泥棒だしいっか。

 

「う……やば……。ちょっとふらつく……」

 

 頭がボーっとしてきて思考が纏まり難い。いい加減ヤバイかなと感じた俺は湯船から上がり、浴槽の縁に腰掛けた。これで少しは楽になるだろう。

 周りの女の子たちはそれぞれ親方が盗んだ下着を回収してるから、あまり注目されていないし。

 

「啓太様、大丈夫ですか?」

 

 俺の体調の変化に気がついたなでしこが心配そうに聞いてくる。

 軽く湯当たりしただけだし、少し涼めば問題ないだろう。

 

「うぅ、これもう着れないよぉ……」

 

 悲痛な声を上げながら盗まれた下着を握る少女たち。あー、何されたか判らないもんね。

 下着泥棒の被害者女性もその下着を処分してるんだろうなぁ。気持ち悪くて着れないもんな。

 

「そういえば怪しい奴がいるって言ってたけど、どうするの?」

 

「うーん、怪しいヤツにそんなこと言われてもねぇ」

 

 ようこの言葉にいまりが腕を組む。

 せんだんが思慮深く頷いた。

 

「とりあえず警戒したほうがよさそうね。水着は相手を喜ばすだけでしょうから、まず着替えましょう」

 

 その意見に皆、頷き返す。

 一先ず普段着に着替えてから親方を警察に引き渡すという話になり、せんだんたちが更衣室で着替えている間、親方の監視を頼まれた。

 異論はないので頷き、せんだんたちが着替え終わるまで浴槽の縁に腰掛けながら涼むことにした。

 少し熱は取れたようだけど、まだぼーっとしてるな……。

 

「もしアイツと同じような変態だったら、ギッタンギッタンにやっつけてやるんだから!」

 

「ええ、女の敵には容赦する必要ないわ」

 

 気炎を上げながら更衣室に向かうようことせんだん。彼女たちの後ろをいまりとさよか、たゆね、なでしこ、いぐさが続いた。

 卒倒しかけたいぐさはなんとか自力で歩けるくらいには回復したようだ。皆とは少し遅れて更衣室に向かっていた。

 

「……? そういえば、さっきから静か……」

 

 それまで温室で飼われていた鳥が忙しなく鳴いていたが、今はしんと静まり返っている。

 何かがおかしい。

 そう直感的に感じた俺は感覚を研ぎ澄ました。

 

「――っ! ちっ、なんで気付かなかった……!」

 

 気配は弱いが、温室のまさに上空に邪霊の気配。

 熱で朦朧とした頭では上手く感知できなかったようだ。ここまで接近を許すなんて普段では考えられない失態だ。

 その邪霊は無定形の靄のようなもので、アメーバー状に広がった状態で落下してきている。

 落下先には、いぐさがいた。

 

「いぐさ! 危ないっ!」

 

 俺の声に反応して振り返り、邪霊の存在に気がつく。

 凍りつくいぐさ。せんだんたちも邪霊に気がつき、攻撃しようとしているが、僅かに遅い。

 俺も助けるために刀を創造しようとするが、朦朧とした頭のせいで上手く想像できなかった。

 決断は一瞬だった。

 創造が出来ないと感じた俺はすぐさま霊力で身体能力を高める。万全の状態に比べれば拙い霊力コントロールだが、今はこれで十分だ。

 

「おろろ~ん」

 

 奇妙な鳴き声を上げて落下してくる邪霊。

 

「――ぉおッ!!」

 

 気合いの声を上げて石畳の床を強く踏み抜き、

 いぐさの前に躍り出た。

 そして、自身を楯にする。

 

「ぐぅ……!」

 

 邪霊と衝突し、じゅっと肌が焼ける痛みが背中を襲う。

 強い邪気に触れた際に起こる霊的反応。

 軽い火傷のようなものだ。

 

「啓太様!」

 

「ぁ……」

 

 なでしこの叫び声。口を押さえたいぐさが呆然と佇んでいた。

 

「ケイタっ! っこんのぉ――!」

 

「おろろ~ん」

 

 血相を変えたようこが伸ばした爪で邪霊を切り裂いた。

 断末魔の声を上げながら霧散していく邪霊。すぐにようこやなでしこ、せんだんたちが駆け寄ってきた。

 じくじくする鋭い痛みに顔を歪める。そこまで大事には至っていないと思うが、背中全体に熱傷があるだろう。

 あまり女の子に見せないほうがいいだろうけど、傷を覆い隠すようなものがない。

 

「大丈夫ですか啓太様! 背中を見せてください!」

 

「ケイタ大丈夫!?」

 

 いつになく真剣な顔のなでしこが傷の具合を見る。その隣ではようこが不安そうな顔でおろおろしていた。

 せんだんやともはね、いまり、さよかが心配そうに顔を覗かせている。たゆねも腕を組みながらチラチラと視線を寄せてきていた。

 

「……よかった、傷は浅いようです」

 

「あ、あの、私、あの」

 

 安心したように吐息を漏らすなでしこの後ろで、目に涙を溜めたいぐさが縮こまっていた。

 とりあえず傷は大したことなさそうだし、安心させないと。

 

「……大丈夫。このくらい平気」

 

「で、でも! わた、私のせいで」

 

 涙目のいぐさ。どうやら責任を感じてしまっているようだ。

 俺は大きく首を振った。

 

「……そんなことない。いぐさが無事でよかった」

 

 ぶっちゃけいぐさに傷を負わせてたら自責の念に押し潰されちゃってたよ。それだったら俺が変わりに受けた方がまだ数倍ましだ。

 それに、男は女の子を守ってナンボだしな。

 全力でニコッと笑う――実際は口角が少し上がる程度だが――とようやく安心したのか、今にも消え入りそうな声でお礼を言ってきた。

 

「あ、ありがとうございます」

 

 いつものデフォルト顔で親指を立てると、ともはねがぷっと小さく笑った。

 そこでようやく、空気が和らぐ。

 前に出たせんだんが深々と頭を下げてきた。

 

「啓太様、いぐさを助けていただいてありがとうございます。それと、お怪我を負わせてしまい、まことに申し訳なく」

 

「……いい。好きでやったこと。不測の事態は仕方ない」

 

 だから頭上げてー! 女の子に頭下げられるとか、むずがゆくて仕方ないんじゃ~!

 ぽりぽりと頭をかいた俺は熱傷を隠すためになでしこからパーカーを受け取った。着替える前に邪霊が出現したからなでしこたちは水着姿で、俺はタオルを腰に巻いた状態なのだ。

 傷が痛むのを我慢しながらパーカーを羽織ると、ようこが唐突に大きな声を上げた。

 

「あー!」

 

「ようこさん? どうしましたの大声を上げて」

 

 せんだんが尋ねるとようこはとある場所を指差した。

 

「あの変態! いなくなってる!」

 

『えっ?』

 

 親方のほうを見るが、誰もいない。

 周囲を見回しても、ボロ雑巾のようになった親方の姿が確認できなかった。

 あの怪我で逃げたのか? 自力で?

 せんだんとなでしこ、いぐさを除くようこたちが躍起になって探しているなか、首を捻っていると。

 

「――親方でしたらここにおりますよ、マドモワゼル」

 

 新たな第三者の声が聞こえてきた。

 場の視線が一点に集中する。

 一体いつから居たのだろうか。そこにはシルクハットを被ったタキシード姿の紳士がいた。

 口髭を蓄えた銀髪の紳士は一見すると、貴族のパーティなどに出席していそうな外見をしており、温和な表情からは優しそうなイメージのおじさんに見える。

 しかし、彼の肩には親方が担がれていた。

 

「変態の仲間!?」

 

 ようこの的確な言葉に紳士はチッチッと指を振ってみせる。

 

「ノン。私も彼も変態などではないですよマドモワゼル。私も彼も自由への飛翔者にして、羞恥心の超越者。ただ、この世の中の仕組みが私たちに追いついていない、ただそれだけのことです」

 

 口髭を蓄えた銀髪の紳士は親方を一旦地面に降ろすと、バサッと裏地が真紅のマントを払い優雅に一礼した。

 

「私の名はドクトル。悲しき透明人間、ガラスの距離からの恋に終始する人」

 

 これは、ほんのお近づきの印です。そういって手首のスナップのみで何かを放つ紳士――ドクトル。

 シュルシュル回転しながら樹木に刺さったそれは、名刺だった。

 海の上に黄色い満月が浮かんでいるレイアウト。裏にはピンクのバラが文様としてあしらわれ、そこに。

 

【いつもあなたの傍に。ドクトル、ここに参上】

 

 コマーシャルか何かのキャッチコピーのフレーズのようなものが書いてあった。

 

「では、近いうちにまた会いましょう。アデュー! ムッシュー川平! マドモワゼル、ナデシコ! マドモワゼル、ヨウコ!」

 

 ドクトルは懐から何かを取り出すとそれをアンダースローで投げてきた。

 カランカランと硬い音を鳴らしながら転がってきたのは先端が鉤状になっている円柱状のもので――。

 

「……っ! フラッシュバン!」

 

「きゃあ!」

 

「キャー!」

 

「きゃっ!」

 

「ぎゃぁぁぁぁ!」

 

 そう認識すると同時に、大きな音とともに眩い光が世界を真っ白に染めた。

 キーンという耳鳴りが鳴り響き、視界は真っ白。

 少女たちの悲鳴は辛うじて聞き取れた。

 しばらくジッとして視覚と聴覚が回復するのを待つ。

 ようやく視界が回復して周囲を見回すと、ほとんどの少女たちが気絶していた。辛うじて意識があるのはなでしことせんだんの二人のみのようだ。

 当然ながら、ドクトルと親方は既にいない。

 

「……なでしこ、せんだん。大丈夫?」

 

「す、少しふらふらしますが、なんとか大丈夫です」

 

「わたくしも、同じく……。啓太様は?」

 

「……俺も、似たようなもの。他の皆はダメみたい、だな」

 

 取りあえず着替えないといけない。大変だろうけど、なでしこたちには気絶してる少女たちの着替えをお願いし、その間俺は周囲の警戒にあたった。逃げたとはいえ、まだ潜んでいる可能性もあるからな。

 その後、十数分かけて着替えを終えたなでしこたち。温室の中はくまなく調べたがそれらしい影は見当たらなかった。

 素早く着替えた俺はようこ、なでしこにはともはねを背負ってもらい、それぞれの部屋へと運ぶ。

 俺たちがいない間、気を失っているいぐさたちが無防備になるためせんだんに見守りを頼み、その後は俺が少女たちを背負って館と風呂場を往復することになった。

 無事全員、それぞれのベッドに運び終えた頃には精神的な疲れもあり、なでしこに包帯を巻いてもらってからすぐに布団へダイブしたのだった。

 ――親方とドクトル、次に会ったら……覚えとけよぉ…………すやー。

 

 





連投終了。
感想や評価お願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。