いぬがみっ!   作:ポチ&タマ

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難産でした……すごく難産でした……。
友人にこの話を読ませたら致命的な爆弾を指摘され、再構成に頭を悩ませました。

タグ欄に以下のタグを追加、修正しました。
・半オリ主タグ消去、オリ主タグ追加。
・デレデレようこタグ追加。
・原作とは別物タグ追加。


第十四話「犬神選抜の儀」

 

 どうも皆さんこんばんは。ただいま憂鬱な気分に襲われている川平啓太です。

 十三歳に、なりました。なってしまいました。

 十三歳は俺の人生におけるターニングポイントだ。なにせ、十三歳になるということは、犬神選抜の儀を受ける年なのだから。

 そして、選抜の儀はいつだと思う?

 あ・し・た・だ・よ!

 もう就寝時間だというのに緊張で目が冴えちゃって眠れません。

 俺ってこんなにプレッシャーに弱かったけ……? 新たな自分を発見して泣きそうです。

 しかし、眠らなければ。意地でも眠らなければ!

 試験当日に寝不足とか冗談じゃねぇぞ。最悪なコンディションで迎えるわけにはいかないんだ。

 目を閉じて無理やり眠ろうとする。

 ……そうだ、羊数えよう!

 一匹二匹と牧場に羊がやってくる光景を思い浮かべる。

 三千八百辺りで牧場が満帆になり、溢れかえった羊たちが戦列を組んで前進し始めてようやく、眠りにつけたのだった。

 

 

 

 1

 

 

 

 夢を、見ました。選抜の儀を受ける夢を。

 夢の中の俺はなぜか声高々に労働条件を叫びつつ、山のなかを走っていた。

 結果、俺の前に現れてくれた犬神は一匹もおらず、誰も憑いてくれないという異例を作ってしまう。

 絶望にうちひしがれる俺へと追い討ちをかけるように親戚の奴らの口撃を浴び、泣く泣く家を出る嵌めになる。

 行く宛もない俺は川辺にどこからか調達したテントを張って生活を始め、なぜか河童と仲良くなり――そこで、目が覚めた。

 ということで、起きてからも憂鬱な俺です。

 なんか夢の内容が生々し過ぎて、俺の未来を案じているのではと思えて仕方がない。

 あぁ……俺、今まで犬神使いになることを前提に考えていたけど、なれなかったことを想定してなかったな……。

 なれなかったら……どうしようか。まったくビジョンが浮かばないや……。

 あぁ、あかん。思考がどんどんネガティブな方向に進んでる。

 こんなテンションで選抜の儀当日を迎えるなんて、最悪だ……。

 

「うー……」

 

 しかし、無情にも時間は過ぎていき、ついに選抜の儀が始まる。

 内容はいたって簡単。犬神たちが住む裏山に入り頂上を目指す。その道中に犬神が姿を現して俺の犬神になる意思を示したら成功。

 制限時間は一時間。この時間内にどれだけ多くの犬神に憑かれるかが、犬神使いとしてのステータスに繋がる。

 お婆ちゃんに激励を貰った俺だが、まだ気分は暗い。

 って、ダメだダメだ! こんなんじゃ成功するものも失敗するぞ!

 頬を叩き渇を入れる。

 

「……よし」

 

 さあ、いざ行かん!

 裏山の頂上までは徒歩だと約二十分。時間的には十分余裕がある。

 なるべく優雅に見えるように意識しながら歩く。間違っても走ってはダメだ。夢のように。

 犬神たちは歩く姿勢や仕草などから自分が仕えるに値するか見ているらしい。優秀な犬神使いはそういった何気ない所作でも犬神を惹き付けるのだそうだ。

 大体三分の一ほど歩いたが、まだ犬神には遭遇しない。

 一応、道中で何度か視線を感じたのだが、それだけだ。

 少し時間が経ってもうすぐで三分の二ほど踏破するが、まだ現れない。結構シャイなんだなと自分に言い聞かせないと、どうにかなってしまいそうだ……。

 ……そして、ついに。

 ついに頂上にたどり着いてしまった……。

 結局、俺の前に姿を現してくれた犬神は一匹もおらず、視線は何度か感じたもののそれで終わった。

 あかん、目から汗が出てきてもうた……。

 滲む視界。グッと堪えるように空を見上げた。

 ああ……空はあんなにも青いのに、俺の心は曇り空だ……。

 白山、薫……君たちに会いたいよ。

 

「……あの」

 

 仙界にいるカエルの仙人と来月帰国してくる予定の従兄に思いを馳せていると、背後から草を踏む音とともに可愛らしい声が聞こえた。

 振り返るとそこには――。

 

「……? キミは……」

 

 いつぞやの女仲さん。

 この裏山で一度だけ会ったことのある女中だった。

 

「……お久しぶりです、啓太様」

 

 あ、うん。お久しぶりです。

 少々面食らいながらもお辞儀をする女中さんに頭を下げる。

 

「どうしてここに……?」

 

 今、犬神選抜の儀の最中だけど、こんなところにいていいの? 怒られるよ?

 

「いえ……少し、お聞きしたいことがありまして……」

 

 はぁ、そうっすか。でもそれって後でもいいんじゃ……?

 もしかして、清楚な佇まいをしていながら中身は残念な娘なんじゃ、と思い始めていると、女中さんは真剣な表情で切り出した。

 

「啓太様は……なぜ、犬神使いになりたいんですか?」

 

「……ん?」

 

 俺が、犬神使いになりたい理由?

 言われてポンと直ぐに思い浮かんだのは二つ。

 

「んー。理由はいくつかある」

 

「お聞きしてもよろしいですか……?」

 

 女中さんの言葉にコクンと頷く。

 

「一つは、生き抜くため。この先色んな困難、待ち受けてる。俺一人じゃダメ。犬神たちの手助けが必要」

 

 死なないため、生き抜くためには彼ら、彼女らの助けがいる。

 

「もう一つ。犬神たちと一緒にいたいから」

 

「……?」

 

 可愛らしく小首を傾げる女中さん。あら可愛い。

 しかしやっぱ長文を話すのは疲れるぜ。だがあともう少しだ。頑張れ俺!

 

「……犬神たちと一緒にいる。きっと楽しい」

 

 騒がしく賑やかな生活になるだろう。あらたな環境は俺に活力と潤いをもたらすに違いない。

 もふもふ万歳。

 

「楽しい、ですか……」

 

 キョトンとした顔の女中さん。しかし何にツボったのかわ分からないが、次の瞬間にはクスクスと笑い声を漏らしていた。

 

「ふふ、面白い人ですね。性格は全然違うのに、まるであの方のよう……」

 

「……?」

 

 しばらく目を瞑っていた女仲さんは小さく頷いた。

 その顔はどこか晴れ晴れとしていて、少しだけ見惚れてしまった俺がいた。

 

「申し遅れました。私、なでしこと言います」

 

 よろしければ、私をあなた様の犬神にして下さいませんか……?

 その言葉に一瞬意識が吹っ飛んだ俺は悪くない。

 

 

 

 2

 

 

 

 俺が女中さんだと思っていた人って、実は犬神だったんだ!

 な、なんだってー!

 そんなやり取りでしたはい。嘘ですごめんなさい。要点は間違っていませんがはしょりました。

 しかし一瞬意識が飛んだのは本当だ。超ビックリした。ビックリしすぎて耳がでっかくなっちゃうくらいビックリした。

 いかん、まだ混乱してる。落ち着くんだ俺。

 呼吸法と集中法を持ち要りようやく平常心を取り戻した。

 

「俺の、犬神に……?」

 

「はい。ダメ、でしょうか……」

 

 残念そうな、というより端から見て気落ちしていると分かるくらい肩を落とし、上目使いで見つめてくる。

 うっ、そんな捨てられた子犬のような目で見られたら、ダメって言えないじゃまいかー!

 言うつもりなんて更々ないけど超ウェルカムだけどー!

 もふもふっ娘最高ー! フォー!!

 心の中の俺が喜悦の雄叫びを上げるなか、そっと彼女――なでしこさんの手を取る。

 

「ダメじゃない。全然、ダメじゃない」

 

 その言葉にホッと表情を緩めるもすぐに不安そうな顔になる。

 

「あの、それでですね……。一つ、言っておかなければいけないことがあるんです」

 

「なに?」

 

 なーに? もうなんでも言っていいよ。

 

「実は私、戦うことができないんです。それ以外でしたらなんでも致します。そんな私でも契約、していただけますか……?」

 

「……? なに言ってる?」

 

「そう、ですよね。戦えない犬神なんて……」

 

「なでしこさん戦わないの当たり前。戦うの俺の仕事」

 

「えっ? でもそれでは――」

 

「第一、こんなに可愛い娘に戦わせるなんてダメ。許しません。プンプン」

 

 もふもふっ娘であるなでしこさんに怪我でもされたら、俺は自分の首を絞めるぞ。そして相手は黄泉地へと送る。全力で。

 しかし、そうなるとなでしこさんは何が出来るのだろうか。女中さんの格好だから家事全般?

 もしそうだったら俺はこの出会いに運命を感じるね。俺、家事からっきしだし。絶望に落ちる寸前だった俺を救ってくれたし。

 

「なでしこさん家事できる?」

 

「は、はい。一通り心得ておりますが……」

 

「……女神」

 

 思わずなでしこさんの手を取りキラキラした視線を飛ばす。運命というのを信じた瞬間であった。

 

「これからよろしく……」

 

「……はい。不束者ですが、よろしくお願いします」

 

 自然と目尻が下がる俺に優しく微笑み返すなでしこさん。

 ほんわかとした温かい空気が流れたその時だった。

 

「なによ、それ……」

 

 第三者の声。なんだなんだとそちらを見ると、見たことのない女の子が涙目でこちらを――正確にはなでしこを睨んでいた。

 明るい桜色の着物を着た少女は感情を爆発させるように叫んだ。

 

「ようやくケイタと会えたのに……なんでなでしこがケイタの犬神になってるの? なでしこはわたしの気持ち知ってるでしょう!?」

 

「ようこさん……」

 

 ん? この娘、なんで俺の名前知ってるんだ? どうやら犬神のようだが、初対面だよな……。

 半ば唖然としながら少女を眺めていると、俺の視線にハッとした表情を浮かべ取り繕うように笑顔を出した。

 

「あ、あははは。は、初めまして! わたしようこって言います!」

 

「ん……。川平啓太です」

 

「あのあのっ、わ、わたしケイタ様の犬神にどうしてもなりたくて! それでえっと、あの……っ」

 

 わたわたとテンパった様子で早口にまくし立てるようこさん。

 そんな彼女の空気を片手を突き出すことで一旦納め、静かに語りかけた。

 

「落ち着く。ちゃんと聞くから」

 

「う、うん」

 

 すー、はー。数回深呼吸したようこさんは気を取り直して姿勢を正した。

 

「初めましてケイタ様。わたし、ようこといいます。ケイタ様の犬神になりたくてやってきました。どうかあなた様の犬神にしてください」

 

 お願いします。そう言って頭を下げるようこさん。

 その姿だけで彼女がどれだけの思いで俺の犬神になろうしてくれるのかが伝わってくるようだった。

 チラッと隣にいる初めての犬神であるなでしこさんを見る。

 彼女は複雑そうな目で頭を下げ続けるようこさんを見つめていた。

 

「……頭あげて。俺の犬神になってくれるのは嬉しい」

 

「……! じ、じゃあ……!」

 

「でも、俺には既になでしこさんがいる。彼女と仲良くやっていける?」

 

「……そう、よね。なでしこがケイタの……」

 

「ようこさん……」

 

 複雑な目を向けるなでしこさんと、瞳になにやら暗い色を灯すようこさん。

 彼女は真剣な表情でなでしこさんに切り出した。

 

「ねえなでしこ。ケイタをわたしにちょうだい?」

 

「……っ」

 

「お……?」

 

 ようこさんの言葉に驚くなでしこさん。俺もまさかそんな言葉が出てくるとは思いもしなかったため、目を丸くした。

 というか、やっぱり二人は知己の関係か。

 

「ね? いいでしょ? なにもケイタじゃなくても違う人と契約すればいいじゃない」

 

「……ごめんなさい、ようこさん。私はやっぱり、啓太様の犬神になりたいんです……」

 

「……なによ。なによなによなによ! どうしてそんなこと言うのよ。私がどんな思いで今日まで過ごしたかなでしこなら知ってるでしょ?」

 

「ようこさん……」

 

「ヤダヤダヤダ! ケイタはわたしのなの! わたしだけのケイタなのっ!」

 

「……ようこさんには申し訳なく思います。本当にごめんなさい。これがようこさんを裏切る行為であることも重々承知しています……私は、ズルイ女です……。それでも、私は啓太様と一緒にいたいんです。もう二度と、こんな出会いはないでしょうから……」

 

 癇癪を起こした子供の如くわめき散らすようこさんに、なでしこさんは申し訳ない顔をしながらも譲れない色を瞳に宿す。

 あばばば。な、なんでこうなったのか皆目検討がつかんばい。

 あたふたする俺を他所に事態はさらにヒートアップする。

 

「そんなこと言うなでしこなんて嫌いっ」

 

「……っ、ようこさん、私は――」

 

「イヤイヤ! 聞きたくない!」

 

 耳を塞いでその場にしゃがみ込むようこさん。

 そんな彼女の姿になでしこさんがおろおろする。

 ……はぁ。これってやっぱり俺が原因だよなあ、どう見ても。

 なら、他ならない俺が収集つけんと。

 

「……ようこさん」

 

「……っ! ケイタ……」

 

 もう呼び方はケイタで確定なのね。

 いや、今はそれよりもだ。

 

「なでしこさんと仲良くする。それが条件。駄目なら、俺の犬神にはできない」

 

 本当にごめんなさいだが、彼女よりも俺を救ってくれたなでしこさんの方が大切なんだ。

 ようこさんはハッと顔を上げると俺の足に縋りついた。

 零れんばかりの涙を浮かべて必死に言葉を浮かべる。

 

「ご、ごめんなさい、ちょっと困らせてみたかっただけなの! もうわがまま言わない! お願いだから嫌いにならないで……!」

 

「……じゃあ、なでしこと仲良くする?」

 

「それは……」

 

 言い淀むようこさん。そんな彼女に優しく語りかけた。

 

「俺を思ってくれるのは嬉しい。だけど、俺より優秀な主人はたくさん居る」

 

「え……?」

 

「俺以外の主人の元へ向かうのも一つの道」

 

 目を大きく見開いたようこさんは切羽詰ったように訴えてきた。

 

「ち、違う! わたし、ケイタ以外の人間の犬神になる気なんてない! わたしはケイタの犬神になりたいの!」

 

「そう言ってくれるのは嬉しい。だけど――」

 

「…………わかった。なでしこがいても我慢する」

 

「……本当にいい? 後悔しない?」

 

 俺自身彼女の申し出を嬉しく思うし、無碍にしたくない。

 その表情から不本意なのは丸分かりだが、折角妥協してくれたのだ。

 最後の確認を取ると、しぶしぶながらだが、しっかりと頷き返した。

 

「ん。わかった。……なでしこさんも、いい?」

 

 傍らで口を挟まずに佇んでいたなでしこさんにも確認をとる。

 

「はい」

 

 彼女はどこか覚悟を感じさせる顔で神妙に頷いた。

 んー、やっぱりこの二人にはよくわからないが複雑な何かがあるみたいだな。

 はぁ……時間が解決してくれるのを待つしかないのかねぇ。下手に介入してややこしくしたら本末転倒だし。

 

「じゃあ、契約する」

 

 さっさと主従の契約を済ませましょ。なんか今日は沈んだり絶望したり浮かれたりあたふたしたりと、色々あって疲れたばい……。

 主従の契約では互いの持ち物を交換して、犬神が主人にお手をすることで完了する。犬と主人だからお手なのだろうが、もっと他にやりようは無かったのだろうか?

 まあいい。まずは互いの持ち物を交換しないと。パッと見た感じ、なでしこさんもようこさんも持ち合わせはないみたいだ。

 ま、やりようはいくらでもあるがね。ようは交換さえ出来ればいいのだし。

 

「なでしこさん」

 

「は、はい」

 

 緊張した面持ちで前に出るなでしこさん。薄っすらと頬が色づいた彼女に優しく微笑みかけた。

 

「俺の犬神に、なってくれる?」

 

「……はい。私を啓太様の犬神にしてください」

 

 霊力を物質化する力で契約の証であるネックレスを創造する。

 込める霊力は八〇〇。なでしこさんを見て感じたイメージ、月を模したネックレス。柔らかでいて優しく夜を照らす月。どこか儚げな印象を持つ彼女にピッタリなイメージだ。

 それを彼女の首に掛けてあげる。

 どこからともなく取り出したことに目を丸くするなでしこさん。

 そんな彼女を尻目に隣でそわそわと落ち着きなく体を揺らすようこさんの名を呼んだ。

 

「ようこさん」

 

「うんっ!」

 

 嬉しそうに俺の前に出る。段々彼女の性格が分かってきた俺は苦笑を一つ漏らした。

 

「俺の犬神に、なってくれる?」

 

「もちろん! わたしをケイタの犬神にして?」

 

 彼女に与えるネックレスは太陽を模したもの。コロコロと表情を変える彼女にはこれが相応しいだろう。

 込める霊力は同じく八〇〇。なでしこさんと同じく彼女の首に掛けてあげると嬉しそうに破顔した。

 続いて、今度は俺用の物を創造する。同じネックレスじゃなきゃダメという決まりはないし、無難にブレスレッドでいいかな。

 限界まで霊力を振り絞り、なんとか二つのブレスレッドを創造する。どちらも込めた霊力は七〇〇だ。

 飾りは一切無い金色と銀色の無骨のブレスレッド。リング状のそれらを二人に渡し、彼女たちの手から再び受け取る。

 そして、仕上げのお手。

 恥ずかしそうにちょこんと手を乗せるなでしこさんと、ニコニコ笑顔で手を乗せるようこ。対照的な二人の態度が面白かった。

 ちなみにこれらのネックレスとブレスレッドは込めた霊力が五○○以上のため、霧散することなく残り続ける。耐久性は市販のものより少し丈夫くらいだがな。

 こうして俺は二人の犬神を迎え、犬神選抜の儀を乗り越えることが出来たのだった。

 

 




と、いう感じでようやく犬神を迎えることが出来ました。長かった……。
あと数話で原作一巻辺りに突入します。

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