P.I.T(パイナップル・インザ・チューカスブタ) (完結)   作:コンバット越前

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書いてる別作品があまりに欝っぽくなったので、ギャグものに少し浮気してみた。
何も考えずに書くのはいいものです。



エロ酢豚
織斑一夏の欲望


「一夏~酢豚作ろうと思ってるんだけどパイナップル入れる?それとも入れないほうがいい?」

「じゃあ入れて!」

 

一夏は叫ぶように答えると、再び風となった。

 

 

 

 

織斑一夏はこの日を指折り数えて待ちわびていた。

 

本日の授業が終わった瞬間、一夏は教室を飛び出した。皆が目を丸くする中、風になって自室に向かう。大いなる崇高な目的のために。

 

途中、酢豚っ子の訳分からん質問にヤケクソ気味に答え、再び加速する。悪いが今日は酢豚、もとい鈴なんぞに構っている暇はない。というかもう限界なのだ。

 

トップギアのまま自室に飛び込むと一息ついた。激しい息遣いを抑える。

 

「長かった……」

繰り返すが一夏は一日千秋の思いでこの日を待ちわびていた。この金曜日を。「決戦は金曜日」偉大な人たちはよく言ったものだ。

 

一夏は興奮のあまりイケナイ思いになるのをグッと堪える。まだ我慢するのだ、まだ……自らを自制した。

 

携帯を取り出し、電話をかける。胸の高鳴りを抑えろ。クール、クールにだ。

呼び出し音が数回続いたあと、「もしもし」と今この瞬間だけは神と崇めてもいい男の声が聞こえた

 

「弾か。俺だ」

「おお、待ってたぜ」

「ブツは?」

「バッチリだ。俺の顔の広さを舐めんなよ。とはいえ苦労したんだぜ?」

「ありがとう。お前のような友達を持って俺は本当に……」

「よせよ」神が笑う。「俺とお前の仲じゃねぇか」

 

一夏は涙を流しそうになる自分を叱り付ける。泣くんじゃない、男の子だろ!

 

「とはいえ出来れば早く取りに来て欲しい。マジで」

神が急に情けない声を出して、人間になった。

 

「オーケー。時間の猶予は俺の方が切迫だからな。一時間後に行くよ」

「りょーかい」

 

電話が切れる。一夏はグッと握り拳を作ると、桃色空間に思いを馳せながら着替え始めた。

 

 

 

健全な男子高校生が血眼になり、そして何をおいても優先すること、それは誰もがお分かりの事だろう。

そう、そんなのエロ以外はあり得ないということだ。

 

 

 

シャルロットがラウラと同室になるために部屋を出て行く日。一夏は寂しく思いながらも、心のどこかで待ち望んでいる自分に気付いていた。

思えばこの学園に入って以来当初は箒、その後はシャルロット。ずっと女性と同部屋だったのだから。当然そんな状況で「独り遊び」など出来るわけが無い。そんなチャレンジャー精神など持ち合わせていない。

 

男性としてやって来たシャルロットはともかく、男女を一緒にするなんてこの学園頭おかしいんじゃねーの、と一夏は憤っていた。確かに道徳的な思いもある。だがそれ以上にいい年した男を女性と同じ部屋で生活させるなど正気の沙汰ではないからだ。年頃の男子の危険性分かってんのか?

 

『童貞が許されるのは小学生までだよねー』

なーんて一部で言われる時代である。いくら女性に鈍感な一夏とはいえ、当然性欲は人並みにある。要はもうこれ以上賢者になるのは我慢できません、という切実な思いだった。

 

 

 

 

「うわ?」

「あ、一夏」

 

着替え終えてドアを開けた一夏が声を出して驚く。目の前にシャルロットが居たからだ。

 

「シャル、ど、どうしたの?何か用ですか」

色々後ろめたい気持ち満載の一夏が、どもりながら問う。

 

「どうしたはコッチだよ。あんな風に教室飛び出して。何かあったのかと心配して」

「夏だからかな?ハハハ」

「夏って……織斑先生が居ないからってハメを外しちゃダメだよ」

「了解でございますよ」

「ねぇ一夏、一体どうしたの?何か……」

 

怪訝な表情を見せるシャルロットに、一夏は精一杯の笑顔を取り繕う。

 

「何でもないですよ?シャルロットさん。いい天気ですね」

「シャルロットさん……?」

 

シャルロットの顔が疑問の表情に変わる。マズイ、一夏は慌てて言い訳を考える。

 

「実は、えーと。今から病院に行かなきゃいけないんだ。それで……」

「え?ウソ!どこかケガしたの?」

「いや!たいしたことじゃないんだ。ほら先日の訓練で頭打っただろ?そのアレだよ。念のため」

 

我ながら全くのデタラメを口から吐き出していた。ごめんなシャル。仕方ないんだ、男の性なんだ、そんな免罪符を自分自身の言い訳にして。

 

「ねぇ一夏。僕も一緒に行っちゃダメ……かな?心配で」

 

一夏はいい子過ぎるシャルロットの優しさに胸がマジで痛くなった。それに比べて今エロの為だけに彼女の想いを裏切ろうとしている自分のなんとあさましいことよ。

 

「だ、大丈夫だよ。じゃあ行ってきます!」

罪悪感から逃れるように、一夏は振り返ることなく逃げ出した。

 

 

 

 

 

「よう一夏待っていたぜ」

「弾!ブツは……」

「がっつくなよ。ホレ」

 

そう言って弾は押入れからボストンバックを出すと、一夏の前に置いた。一夏が目を丸くする。

 

「え?うそ。ナニコレ?重っ!」

「DVDから本まで取り揃えてやったぜ。お前の好きなジャンルをな!」

「弾、お前って奴は本当に。俺こういう時どうすればいいのか……」

「シコ……笑えばいいと思うよ」

「弾~!」

 

一夏が弾に飛びつき、二人で床を転がる。一夏が満面の笑顔で、弾は少し迷惑そうに。上下逆になりながら、ゴロゴロと。

 

「おにぃうるさい!何やってるのよ!」

 

ドアを蹴っ飛ばし入ってきたのは、弾の妹の蘭。彼女も一夏のチャームにやられた一人である。

『あ』兄妹の声が重なる。妹が見たのは、兄が自分の想い人に圧し掛かっている悪夢のような光景であった。兄が思ったのは、自分の命が風前の灯に陥ったということであった。

 

「よう蘭。お邪魔してる」

転がり回って赤くなった一夏が、弾の下でハァハァしながら言う。黙っていてくれ、若しくは目の前の鬼に説明してくれ。弾は願った。

 

「いえ、はは……お邪魔は私のようですね」

蘭はそう言うと、何とか笑い顔を作りドアを閉めた。一瞬目が合った兄に、恐ろしいガンを飛ばして。

 

「蘭、どうかしたのかな?」

一夏の声が遠く聞こえる。終わった……弾は後で来るであろう妹の折檻に絶望した。

 

 

 

何故か死んだ魚のような目で見送る弾に手を振って、一夏は五反田家を後にした。

 

おそらくIS学園に着くのは午後5時前後。ベストな時間だ。重いバックを抱えながらも一夏の心は軽やかだった。スキップしたい気持ちで学園への道のりを歩く。中を覗き見たい気持ちを押し殺し、一夏は急いだ。

 

 

 

 

 

「よう、坊主」

「西田さん、どうも」

 

IS学園は最重要施設であり、厳重な警戒におかれる。特に一夏の場合は当然優先されて狙われる可能性があるということで、学園の出入りの際は身体、荷物チェックが必須となっていた。

 

しかも世は「女尊男卑」本来は男性の職であった守衛、警備関係も女性が進出するようになっていた。特にこのIS学園は基本女の園ということで、生徒の希望もあり守衛も基本女性となっている。

 

そんな中、午後5時からの金曜の夜勤。唯一この時間だけが、この西田という「男性」が守衛を任されているのである。

そしてそれはこの時間だけが、一夏が唯一エロを持ち込める時間だということを意味していた。

 

「どうしたぁ?やけに御機嫌じゃねーか」

「いやー。俺ホント西田さんが好きだなーって思って」

「気持ち悪りぃ奴だな……」

 

西田が苦い顔をする。

 

「んじゃ、悪いけど中身をチェックさせてもらうぜ」

西田はそうしてボストンバッグの中を見た。瞬間、彼の目が驚きで見開く。

 

「こ、これは!坊主おめぇ……」

 

一夏は目を逸らさなかった。その眼に確固たる決意を宿して西田を捉える。一夏より30年以上人生の先輩である西田を持って、その眼は形容しがたい力があった。

 

西田はしばらく中身を確認していたが、やがて小さく笑うと何も言わずボストンバッグを一夏に渡した。「お前は真の戦士だな……」そんな感嘆の言葉と共に。

 

「西田さん、俺」

「何も言うな坊主。そうだよな、お前も年頃だもんな」

 

西田は行けよ、とばかりに片手を振る。一夏は深々と一礼すると、走っていった。今こそパラダイスへ。禁じられた遊び、桃源郷へ。

 

「ちっ、あの野郎が。一丁前のツラしやがって」

そう言う西田の顔はどこか嬉しそうだった。

 

 

 

 

 

「でも、坊主よぉ……そりゃ幾らなんでもチャレンジャー過ぎるだろ……」

そして、この呟きも当然一夏には聞こえなかった。

 

 

 

 

「いーちか」

「うおっ」

 

寮に入った所でセカンド幼馴染に声をかけられた一夏はメッチャ動揺した。やましい事がありまくりなのだから当然である。

 

「り、鈴さん。ご機嫌いかがですか?」

「何?変な一夏。そのバッグ何?」

「お前に関係ねぇ!いや、ゴメン。じゃ俺急ぐから」

 

鈴の横を素早く駆け抜けようとしたが、鈴がそれを許さなかった。

 

「待ちなさい!」

 

ビクッ!とあからさまに身体を硬直させ一夏が止まる。まさか今の問答だけでバレちまったのか?一夏は青ざめて恐怖した。

そんな一夏のアホな心配とは裏腹に鈴は一夏の側に来ると、心配そうな顔で彼の顔を覗き込んだ。

 

「シャルロットから聞いたんだけど、病院行っていたって?大丈夫なの」

「へ?……ああ、ああ!大丈夫、問題なし!」

 

一夏が大げさすぎるくらいに、力こぶまで作って答えた。

 

「そう。良かったぁ」

 

鈴が安心したように胸の前で手を組むのを見て、一夏は胸がキュンキュンした。俺の酢豚、ではなくセカンド幼馴染ってこんな可愛いかったっけ?辛抱たまらん。

思わず無意識的に右手が鈴の方に向かうのを寸前で止める。青き性欲がお預け状態の男子高校生ほど危険な生き物はいない。

 

「なぁ鈴」

「ほにゃ?」

 

妙な擬音を発して可愛らしく首を傾げる幼馴染に一夏は限界だった。足に力を入れると虎となりこの場をダッシュした。犯罪者となる前に、何より大切な可愛い幼馴染を傷モノにする前に。

 

「一夏?」

取り残された鈴は一瞬のことに呆け、唖然と立っていた。

 

 

 

部屋に飛び込み、叩きつけるようにドアを閉めてカギを掛ける。必要なアイテムをベストなポジションに置き、精神を統一させる。何しろ久しぶりの己との闘いだ。暴発したら俺は自分を許せなくなるかもしれない……。

 

数分後爆発寸前だった煩悩に多少打ち勝った一夏は、とうとうお宝とご対面することにした。

手の振るえと、荒い息遣いを抑えてボストンバックを開く。そこにはまだ見ぬ女性の神秘、素晴らしき桃源郷が……あるはずだった。

 

「え?」

その一つを手に取った一夏が呆けた声を出す。慌てて所狭しとバッグに詰まったお宝を次から次へと引っ張り出した。

DVD、コミック、雑誌。確かに弾はお宝を用意してくれた。人によっては涎を垂らすラインナップだろう。

 

「違うんだよ……!」

だがしかし一夏は膝から崩れ落ちた。自分は確かにこれが好きだ。でも好きって言ってもそういう意味じゃないんだよ……!

一夏は親友に心でありったけの文句を言うと、泣く泣くお宝をバッグに戻す。実際泣いた。

涙を流しながら一夏は全てをバッグに戻すと、それを隅に押しやる。そこでようやく嗚咽を漏らした。

 

 

 

 

 

「はい。誰?」

一夏が絶望にうな垂れてしばらく経った後、ドアがノックされる。ノロノロとした足取りでドアを開けた。

 

「一夏。さっきのアレ何なのよ」

「一夏!ケガは無かった?大丈夫だったの?」

「全く心配させおって」

「一夏さん!お怪我をされていたなんて。どうして私に……」

「問題ないのか、嫁よ」

 

そこにはいつものメンツが集合していた。どうやら嘘八白並べた自分を心配していたらしい。一夏は申し訳なく思いながらも、彼女達の優しさに感謝した。

 

「大丈夫だよ皆。全然問題ないよ、ありがとう」

一夏がそう云うと、彼女達に笑顔が広がる。一夏は再度彼女達に深く感謝した。

 

 

 

「美味い!何この酢豚!今回は絶品じゃないか?」

「まぁねー今回は自信作」

 

一夏は鈴が持ってきた酢豚を夢中でかっこんだ。程よい酸っぱさの中にパイナップルの甘さが絶妙のアクセントとなっている。そのおかげで胸焼けしない。普段ならご飯のおかずとして食べる酢豚であるが、単品でいくらでも食べられる気がした。

 

「一夏。そんなに急いで食べたら駄目だよ、落ち着いて。それに夕飯食べられなくなっちゃうよ?」

「いいじゃない。その分酢豚食べればいいのよ。一杯作ったんだから」

 

心配するシャルロットに鈴が嬉しそうに答える。自分の作った料理を想い人が美味しいと言ってくれるのは最高の喜びだ。

 

「全くそんなにがっつくな一夏。みっともない」

「可哀想な一夏さん。あんな酢豚を……よっぽどお腹が空いていたんでしょうね」

「おーい嫁。このバッグは何だ?」

 

「ブフォ!」

ラウラの声に一夏が盛大に酢豚を吐き出した。その拍子にパイナップルの塊が気管に入る。苦しくて息も満足に出来なくなった。

 

「一夏!大丈夫?」

シャルロットが背中をさする。俺は大丈夫だ、それよりYOUの親友を止めてくれ。一夏は未だ喋れない状態でラウラを指差した。死ぬ、マジで死ぬ。いろんな意味で。

 

げに恐ろしいのは女性の直感である。鈴は一夏の様子を見て、さらに先程の態度を思い出し、あのバッグに何か秘密があるのだと確信した。立ち上がって、不思議そうな顔をしているラウラの下に向かう。

 

鈴やめてくれ!一夏は苦しさとヤバさで半泣きになりながら願った。だが声は出ない。ちきしょう酢豚!

 

ラウラを軽く押しのけて、鈴がバックを開ける。そして……。

 

「あ」

 

『あ』その一文字の言葉。そのたった一文字には形容しがたい響きがあった。他の少女が腰を浮かし、鈴の下に駆け寄る程の。シャルロットさえも一夏の側を離れて向かう。

 

鈴が一つのDVDを手に取った。『淫乱教師Ⅱ~メス猫と化した俺の姉~』というタイトルのDVDを。

箒が一冊の雑誌を手に取る。『実録近親相姦!禁断の姉弟愛』という雑誌を。

ラウラが一冊のコミックを手に取った。『ムチで叩いて!お姉ちゃん!』というエロマンガを。

 

それから出るわ出るわの「姉と弟モノ」一夏は絶望に陥った。違うんだよ、俺はそんな趣向はないんだ、全部弾のせいなんだ!一夏は声なき声で叫んだ。

 

一通り物色し終わった少女達は何も言わずに黙り込んだ。その表情には苦悶の色がありありと出ている。

 

責めてくれよ、と一夏は思う。

いつも通りの折檻でもこの際構わない。暴力でも何でも振るってくれれば、まだ笑いに変えてお互い誤魔化せるかもしれないのに。

だが頼みの箒でさえも俯いたまま微動だにしない。こちらが暴力を願った時に限って動いてくれない。幼馴染との気持ちの乖離に一夏は泣きそうになった。

 

息苦しい静寂の後、鈴が立ち上がった。

一瞬こちらに顔を向けたかと思うと、すぐに俯く。だがしばらくしてもう一度顔を向けて来た。

 

鈴が笑う。その笑みは「貴方の罪を許します」といった慈愛に満ちたものだった。まさに聖母マリア様のように。しかしそれは今の一夏には、傷口に塩を練りこむような罪悪感という痛みを与えた。

 

「うわぁぁぁ!」

叫び声を上げて一夏が部屋を飛び出した。そのまま走り去る。廊下での他生徒の視線も、門前での西田の呼び声も振り切って。一夏は叫びながらどこまでも、どこまでも駆けていった。

 

 

こうして織斑一夏はIS学園を脱走した。

 

 

 

 

 

三日後の月曜日。出張から帰ってきた織斑千冬によって、実家の居間の片隅でガタガタ震えていた一夏は引きずり出され、学園に戻ることとなった。

その際「違うんだ千冬姉」「俺はノーマルなんだ」とぶつぶつ呟く弟に姉は正直ビビッたが、彼がそうなった理由は最後まで分からなかった。一夏も、理由を知っていると思われる少女達も頑なに口を閉ざした。

 

 

こうして欲望が元で巻き起こった彼の短い逃避行は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

人間には思い出すだけで死にたくなる過去や、消し去りたい記憶というものが誰しも存在する。

それは母親に隠していたエロ本がバレた事であったり、自分の妄想をノートに目一杯書き込んだりした事など様々だ。

けど大丈夫。人間とはどんな辛い過去も忘れることが出来る生き物なのだから。そしてそんな辛い過去さえも克服し、いつか笑い話に変える強さをヒトは持っているのだから。

 

 

だから一夏たちもこんな出来事など乗り越えて、また皆で笑いあうことが出来るはずだ。

 

 

 

 

 

そういう訳でIS学園は今日も平和です。

 

 

 

 

 

 

 

 






一見完璧に見える計画にも穴はあるものなのです。

ぶっちゃけラノベ、少年漫画でそんな描写出来るわけないとは分かっているが、主人公たちの仙人の如き禁欲の精神力には、尊敬を通り越し不気味でしかない。私なら発狂する。

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