とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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もしあのとき、彼を呼び止めていたら。
もしあのとき、彼に告白していたら。
もしあのとき、彼と共に行けたら。

わたしは、彼を失わずに済んだかもしれない……――――

(byキアラ=グレアム)




第五十六話 神威ソラ

 

 

 

(??side)

 

 

 キアラは目を覚まし、瞼を開ける。痛む身体に耐えながら、包帯に包まれている自分を見る。

 

(どうやらソラに助けられたようだ……)

 

 ではその肝心の彼は?と考えているとクロノが入ってきた。慌てている様子だとただ事ではなそうだ。

 

「キアラ! 天宮草太が大隊を率いて、神威を!」

「っ、どこまで愚かなのだあの男は!」

 

 キアラは急いで着替える。目の前にクロノがいることをお構い無しに彼女は着替えを済まし、彼の手を引いて走る。

 

「き、君は異性の前で……」

「黙ってろ。状況は?」

「コホン、状況は神威を包囲しているらしい。どうも彼が洗脳した子どもを奪われ、それを追いかけているうちにあらかじめ結界が張られた都市に追い込んだらしい。……いろいろ言いたいことがあるが、やり過ぎる」

 

 確かにクロノの言う通りだ。一人の人間相手に大隊を率いて、攻撃を加えるなどやり過ぎる。しかし、対してキアラが恐れていたのはそっちではない。

 

「天宮が率いていた中に普通の生まれ出の局員はいるのか?」

「いたと思うが……」

「くそっ。早く、ヤツを止めなければ!」

「天宮のことか?」

「ちがう。ソラだ!」

 

 それはいったいとクロノは聞きたかったが、すぐに理解して首を振る。大隊を相手に一人で挑むなど愚行以外なんでもない。

 しかしキアラは冗談ではなかった。

 

「キミはソラの恐ろしさを知らない。ヤツがもっとも得意とする場所は障害物のあるステージ。そしてヤツがもっとも得意とする相手は大隊の大人数の乱戦」

「そんな……馬鹿なことが」

「それができるのが英雄なんだ! あの男には『神器』がない。とすれば、起こるのは……」

 

 その途中で、クロノのデバイスに通信が入る。その内容にキアラが言っていたことを理解した。

 

「そん、な……!?」

「なんだ。なんの報告だ!?」

「百人……百人の局員が――――」

 

 

――――無惨に殺された。血の海となった……

 

 

 クロノの口から吐かれた言葉にキアラはポータルに進む足を早くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地獄。その言葉を局員の中で口にしたのは誰だろうか。

 ソラがさやかの魔力を使って変身した後、彼はサーベルを地より生やす。その二本のサーベルを抜き取り、二刀流になって足を進める。

 

 部隊は無傷な彼に再び魔力弾を撃つが、彼はそれを全て弾き返し、逆に局員達が痛みに苦しむ。

 

「くそっ、あのが――――」

 

 悪態をつこうとした局員の視界は逆さまになっていた。いったいなぜと地に視界が近づくとそこにあったのは首なしの死体だ。彼はソラによって殺されたのだ。

 

 ソラの殺人はまだまだ終わらない。首や頸動脈斬り裂き、背後から近づく局員は逆手に持ち変えたサーベルで心臓や急所を貫く。

 

 それから、ソラは斬り続ける。相手が血に染まり、動けなくなるまで斬り続ける。

 

 身体が紅く染まる。血で汚れ、悲鳴と断末魔が響く。

 

 右腕にバインドが巻かれ、動きを止めようとした。しかし、彼はそれを力だけでそれを引きちぎり、バインドを発動した局員を惨殺する。

 

「な、なんなんだコイツ……」

「化け物め!」

 

 ありえない。ありえない。ありえない。

 

 バインドで縛られた腕を引きちぎったり、顔を腕力で握り潰す。

 まさに怪物というものふさわしい。

 

(……いつまで持つか)

 

 ソラとて実のところ余裕ではない。さやかの魔力で変身してから、彼が行使しているのは『身体強化』と『変身』と『魔力感知』である。

 

 感知している理由は、背後をとられないために、制空権を発動している。大人モードになってる理由もまた身体強化を更に向上させるためである。

 大人と子ども。リーチと力は段違いなのだ。

 

 肉体強化と大人モードの魔力を消費させているのだ。『神器』を使う頃より燃費が良いが、一方で敵を確実に殺せるという保証がない。

 ゆえに彼が一番望ましいのは『神器』で敵を殲滅することだった。

 

 その『神器』が使えない今、彼はこのような血なまぐさいやり方しか残されてなかった。

 

「この!」

「化け物め!」

 

 彼がまた二人、首を斬り飛ばす。ギロリと視線を向けると後ずさる局員がいるが、無理もない。

 彼の目は恐ろしいほど、憎しみと怒りに染まり上げてる瞳なのだ。

 

 彼がこうまで戦えるのは、それは前世の経験からだ。多くの敵を滅ぼし、倒してきた彼は集団で攻めてくる敵を相対していないわけがない。

 集団で攻められたらまず気にすることは体力。多くの相手と戦う場合、長く倒し続けるにはそれは必要だ。

 そして、集中力。決して途切れてはならない。途切れたら最後、それは油断となり、最悪死ぬこともある。

 

 何度もそうなりそうになったことがあるから、彼はそう理解していた。

 

 また一人、一人を惨殺し、攻められても弾き返すソラ。

 

 そんなとき、さやかがソラに斬りかかる。ソラはそれをサーベルで受け止め、蹴り飛ばす。

 

 その隙を狙ってか、今度は杏子の突きが迫る。ソラは槍の柄を掴み、力付くで杏子を投げ飛ばす。

 

 杏子の手から槍が手放されると次に来たのはマミとほむらの銃撃。サーベルを地に刺して、ソラはそれを槍をバトンのように回して防ぐ。

 

 そして槍を局員に投擲して突き刺し、二刀を引き抜き、再び斬りかかる。

 

「よくもみんなを!」

 

 草太が『神器』で斬りかかる。二刀のサーベルをハサミのようにして受け止め、そしてその身体に蹴り込む。ボキボキ!と身体が折れる感触を感じてから、草太は吹き飛んだ。

 

 

――――後、何人だ。何人殺せば、この戦いは終わる……

 

 

 ソラは疲労していた。無理もない。彼の魔力精製の原材料は、精神と身体のエネルギーを混ぜ合わせたもの。

 それを使うということはまさにマラソンした後に、スポーツしろという無茶苦茶なことなのだ。

 

「……まあ、みんな殺せばいい話だしな」

 

 敵は全員。味方はなし。これほどわかりやすい布陣はないだろう。彼が足を進めると、魔力らしき波動を感じてその場から後退した。

 

 ソラがいたところに黒い球体が現れた。空間魔法だ。

 それを行えるのは一人しかいない。

 

「八神……はやて」

 

 そう、はやてだけでなく、なのはやフェイト。そして守護騎士達も空中にいた。

 援軍だ。ソラはそう思って内心舌打ちした。

 

 一斉に遠距離から魔法を放たれ、ソラはその場から回避した――――が、それがミス。

 

「『マッスルインパクト』!!」

「っ、ごほ!?」

 

 衛の接近に気づいてはいた。しかし、彼もまた縮地をマスターしており、一瞬で彼はソラの懐に攻め込み、最強の一撃を与えた。ソラは吹き飛び、壁に突き刺さる。

 

 受け身がとれず、もろに直撃したことならば普通、重傷なのだが彼はその痛みを何度も受けているため、『慣れて』いた。

 

 軽傷でも重傷でもないが、ダメージでややよろけていると、今度は局員の魔力弾が迫る。ソラはサーベルでそれを弾き返そうとした――――が、その途中で剣が消えていった。

 

(時間切れ(タイムリミット)……! しまっ――――)

 

 ガガガガガガガガガッッ!とその身体に魔力弾が当たる。無数の魔力弾によって、ダメージを蓄積し、普通ならば倒れてもおかしくないくらい傷を負った。

 

 火傷と青アザ、そして痛みに顔を歪ませるも、ソラの身体はフラフラしながらも立っていた。

 

「まだ立てるのか……?」

 

 草太が呆れる。彼が受けたのはほむらとマミとなのは達を含めて、合計約245発の魔力の弾だ。倒れてもおかしくない。なのに、彼は立っている。

 

「しつこいぞ。いい加減に倒れろ!」

「我が友の言う通りだ。さっさと()ね!!」

 

 衛と草太が迫る。ソラは俯きながらも両手を前に出し、そしてその光と共に刀と『神器』のレプリカが現れる。

 衛の打撃はレプリカで止め、草太の斬撃は刀で受け止め、身体を回転させて彼らを吹き飛ばした。

 

「くっ、どこのそんな力が!」

 

 草太の問いにソラは答えない。その目は変わらずとても恐ろしい眼差しだった。

 そんなとき、まどかが膝について震えていた。

 

「やめてよぉ……もうそんな目をしないでぇ!!」

「まどか、どうしたの!?」

「やい、テメー。まどかに何をしやがった!」

 

 噛みつく杏子達にまどかは「違うの」と答えて、立ち上がる。

 

「私……あの人の目を知ってる」

「知ってる……って、まどか。彼との接点はないはずでしょ」

「うん……でも、私はあの目を知ってるんだ。ううん、知ってるんじゃない――――忘れられないんだ」

 

 悲しい。空しい。寂しい。

 まどかは知っていた。ソラがしている目はかつて彼が絶望し、戦争の中で見せた戦うものの目だと。

 

 復讐者。

 言い様のない怒りと憎悪。

 矛先が定まっていない激情。

 

 そんな目をするソラに、まどかはとても辛かった。誰も彼を救ってくれない、孤独で一人ぼっちに戦い続ける殺戮者――――『暁美だった頃』のほむらと同じ目をしていた。

 

(もう誰にも頼らない。信じない。自分の、望みのために戦い続ける――――私はそれが嫌で、草太くんに……なんで草太くん?)

 

 ここに来てからまどかの違和感が強くなる。おかしい。何もかもがおかしい。

 そもそも神威ソラがひどいことをしたのはいつだ。どんなときだ。

 

 疑心を浮かべるも、それを遮るかのように草太は言う。

 

「惑わされるな! ヤツの洗脳にやられ……ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

「うるさい」

 

 ソラは彼の『ソラの神器』を持つ腕を斬り飛ばした。

 容赦もなく、情けもなく。

 彼がそう行動したとき、草太を含めてまどか達は恐怖を覚えた。

 

「き、貴様……」

「なんやねん……コイツ、ホンマになんやねん!」

 

 人殺しをあっさり行うソラに衛達は許せないと思っていた。自分達の正義のために戦おうと思えた。

 

 

――――それを否定するかのように、彼は簡単に殺す。『信念』や『想い』や『正義』をあっさりと殺す

 

 正義も悪も彼には関係ない。

 

 守るために、滅ぼすために、相手を殲滅する。それが――――『英雄』。

 畏怖たる存在が、衛達の前にいる。

 

「お、お前ェ!」

 

 草太は憤慨していた。デバイスを構えて睨み付けるに対してソラはなんとも考えてないのか、淡白に答える。

 

「お前、『無血の死神』がなんなのかわかるか……?」

「それは……ヒーローの証だろが!」

 

 草太の答えにソラは嘲笑して「不正解」と答える。

 草太は怒りを抑えられず、斬りかかる。

 

 ソラはデバイスを蹴飛ばして、彼に拳で飛ばした。

 そんなとき、まどかは彼に聞いた。

 

「どうして……どうしてあなたは、そんなに傷ついてまで立っていられるの……?」

「どうして……か。どうしてなんだろうな……」

 

 死ぬつもりなのか。それとも暴れたいだけなのか。

 わからない。けれど、なぜか立って戦わなければならない。

 

 ああ、そうだ。ソラが戦う理由は、

 

 

「負けないため。負けたら全てが終わる……だからオレはここにいる全員を殺す」

 

 そう言って彼は再び、局員へ斬りかかる。そしてまた紅く染め上げていく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キアラとクロノが現場にたどり着いた。早く、早く!と彼女はただひたすら向かう。

 そして待っていたのは――――

 

 紅い、世界。何もかもが血で汚れ、返り血で染まりあげた男。両手に持つ剣は既にへし折れていた――――そんなソラが虚ろな目をしながら、残されたまどか達に目を向けていた。

 

 

 

(ソラside)

 

 

 また失った……。

 アルスを失って以来、多くの人と関わり、そして友として共に戦った。

 

 結局、オレについてくることなく、そいつらは死んでいった。オレの隣には誰もいない。誰も立つことができない。

 英雄とは孤独なのだろう……。共に歩める人はごく僅かなのかもしれない。

 オレの場合は、とても不運なことに共に歩んでくれるヤツはいなかった。千香はいつも後ろについてくることばかりだしなぁ。

 

 幼い頃は隣にはほむらがいた。マミさんが見守ってくれた。杏子とさやかが共にいた。そしてまどかが手を引っ張る――――そんな夢を見てきた。

 

 ……もうオレにはそんな夢のようなことができそうもないや。

 だって、オレの手は真っ赤だ。『無血』のままにはいられなくなり、『鮮血』に染まる度にオレは誰かを失っていく。

 

 何度も後悔した。

 何度も己を怨んだ。

 

 許せなかった……自分も敵も。

 無力もまた罪。オレはそう思う。

 

 そして鮮血に染まったオレに、キアラはとても懐かしそうに、そして悲しそうに見ていた。

 

 オレは彼女の視線を気づきながらも今はまどか達を見ていた。

 

「……次はお前らだ」

 

 彼女達を最後にしたのは情があったからなのだろうか……。それはわからない。

 

 けれど、今は敵だ。

 

 殺すべきで、殲滅するべきで、全てを滅ぼすべき敵だ。

 

 オレには誰も救えないし、救わない……。

 できるのは敵を滅ぼし、外敵を葬り去ることなのだから。

 

「神威……お前は、なぜそうも平然としていられる! お前はそんなに人を殺して何も思わないのか!」

 

 オリ主くんが喚くがオレは気にせず、前へ進む。それに対する答えは、

 

「思ってるよ。邪魔だ。さっさといなくなればいいのに」

「んなっ!?」

「お前、何を勘違いしているんだ? オレにとってお前らは単なる敵なんだ。なのに、お前らはオレが悪い。自分に正義有りと喚く」

 

 くだらない、とオレは嘆息した。

 

「正義も悪も。信念も想いも、オレには必要ない。理由なんて、敵というものしかいらないんだ」

 

 オレは肩に壊れた『神器』のレプリカをかついで言った。

 

「許す許さないも、正義だの悪だのほざく前に力を示してから言えよ。でなければ、単なる負け犬の遠吠えなんだよ」

 

 その言葉にまどか達や衛達は言葉を失った。

 

 力がないから失う。それはいつだってこの世界の常識だ。

 よくある物語の主人公が信念だと想いの強さと言うが、それは心の『力』と自分の『力』があるから言える。それ以外のモブと呼ばれる脇役は力も勇気もないから、虐げられる……。

 それは現実だって起こりうることだ。

 

「そ、それでもお前がすることは許されない! 俺の正義が!」

「お前の独善なんてどうだっていいよ。正義なんて人それぞれだ。押し付けるんじゃねぇよ」

 

 何が悪で何が正義か……。それは人、一人一人が決めていくことだ。こいつの独り善がりで何もかも決めつけられてたまるか。

 

「押し付けてない! 俺は、そうなるべきだと言ってるからだ!」

「お前は自分が神様だと思っているのか? さっきから『そうなるべき』とか『そうであるべき』とか、決めつけているんだよ。お前が自身を主人公だって言うなら、それをオレは否定する」

 

 なぜなら、と続ける。

 

「主人公はいつだって独り善がりなことはしない。決めつけず、自分の正しいことを信じて、そして悩み苦しんで進んでいく――――それがオレが主人公だと思えるヤツだ」

 

 辛いことがあっても。

 悲しいことがあっても。

 悩み苦しむことがあっても。

 

 前を向き、進み続ける。それをご都合主義だと言う人もいるだろう。

 ああ、確かに都合が良すぎる。否定してもいい。

 だけど、それがオレの考える主人公なんだ。否定の言葉を聞いた上で、オレは自分の信じる主人公(自分)になりたい。

 

「かかってこいよ。お前らがオレというクソヤローをぶち殺せるなら、いいぜ。でも力無いくせに『自分が正しい』ってほざくなら、今すぐ殺してやるよ。……何万人もぶち殺してきた殺戮者(英雄)をナメるじゃねぇよ」

 

 その一喝で、誰もが戦意損失に繋がった――――オリ主くん(クソヤロー)を除いて。

 

 あろうことかヤツはオレの『神器』を投げつけたのだ。その矛先はオレではなく……包帯を巻かれているキアラに――――

 

 

 

 

 

 突き刺さる身体。血は飛び散ることなく、そして身体から何か抜けていく感覚があった。

 身体は倒れて、仰向けになった。

 

「ソ、ラ……キミは」

「……よかった」

 

 間に合ってよかった……。代わりにオレが刺されたんだ……。

 

 また失うところだった。それもオレのことをまだ見てくれる人を……。

 

「キアラ……、ありがとう、な……オレためにいろんなことをしてくれて」

「やめろ……」

「これからは、みんなを……オレのために見まもってくれ」

「やめてくれ……!」

「ああ。そうだ……。オレはこんなクソッたれな世界でも――――

 

 

 

――――幸せ、だっ……たよ……――――――――」

 

 まどか、ほむら、さやか、マミさん、杏子、千香――――そして、みんな……。

 また目が覚めたら、今度はきっと……――――

 

 

 最後に見たのは、綺麗な青空だった…………。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 オレが進む道。そこから先は闇ばかりで何も見えなかった。

 後ろから誰かの声が聞こえる。けれど、振り向くことなくオレは進み続ける。

 

 殺戮者の末路――――所詮、オレの最期なんてこういうものさ……。

 

 身体が沈むことなく、ただ平坦な道を歩む。誰もいない道を歩み続ける。

 

 ゴールも何もない道。そんなとき、思い出したのはあの綺麗な青空だった……。

 

 

 

 




朱美まどか: 彼女はその目を覚えていた。何度もその少年が失い、悲しみ、そして憎悪を込めてきたその目を知っていた。それを早く気づき、一緒にいたら、彼を一人にせずに済んだかもしれない

英雄: 英雄とは絶望的な状況に希望をもたらしてきた者。ぼけなすワールドではそう考えていますが、同時に絶望の果てに生まれた産物だと思ってます。多くの大切なものを失った果てに英雄は生まれる。それはソラも例外ではありませんでした……

アルス: 前世の戦友。最悪な死を迎えた。ソラの理解者だった男

神威ソラ: 彼は多くの大切な人を目の前で失ってきた。それゆえに力を求め、強くなりましたが結局、過去は取り戻せない――――よって、キアラを守るという行動は、彼にとって最後の大切な人だったから守ろうとしたということです。あ、ちなみに彼はまだ死んでいませんよー?

主人公: ソラの言う通りの存在。ここにハーレムやら不幸属性がつくと上条さんへ進化する(笑)

冒頭最後: 地雷。フラグ。さて、何を意味するかはお楽しみに



――――次回予告――――

眠りについた少年。
思い出した少女。
現れる悪魔。

愚者たる少年は彼の味方たる少女達に牙を向ける。
そしてそこに現れたのは最凶のコンビ。

それは前世で少年と少女の『親』とも呼べる最凶の味方。

次回、『彼の絆』

「はじめましてだなクソ悪魔。そこのクソヤローに試し斬りされて寝ていた――――――――だよコノヤロー」


ぼけなす: そろそろコラボの時間ですよー(笑)

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