とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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新章を書きましたが、書いてて辛くなってきた……。
なお、その章でコラボっちゃいます。


第四十九話 エピローグと……

 

 

 エピローグ的な話をすれば、ギアーズ姉妹と共にマテ子達がついていくことなった。

 システムUDも改名して、ユーリと名乗るようになって、彼女達は未来の世界に帰った。

 

 その際に記憶を消されるようだったが、なぜかオレだけ覚えていた。

 

 そのことをギアーズ姉妹に問われたが、秘密と言っておいた。知ったところでどうにかなるものじゃないし、『神器』とか何かされたらたまったものじゃない。

 

 そして季節は夏へと変わり、夏祭りへ参加することなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海鳴神社は社までの道のりが長い。そのため行く道には屋台が並木道のように並んでいた。

 まどか達も浴衣に着替え、衛はフンドシ一つの姿で出ようとしていたりする。はやてが止めたのは当然の話である。

 

 みんなと共に屋台を回り、食べ物を堪能した後、ふと空を見上げる。綺麗な星空が広がる空だ。

 

(あのとき……サチコが作り出した空間は何者かによって消滅した)

 

 それが誰の仕業なのかはわからない。ただ知ったらなんとなく胃が痛くなりそうだ。

 

 なんで胃が痛くなるのかは……わからないけどさ。

 

「ま、一応。一件落着だよな?」

「ソラくーん、花火しよー!」

「わかったー!」

 

 ベンチから降りて、みんなところへ行くとき、一人の少女とすれ違う。その少女は誰かとそっくりな笑みを浮かべて、

 

「気を付けて。まだパパの脅威は去ってないよ」

 

 と、オレに言ったような気がする。振り返れば少女はいなかった。

 彼女が何者でなぜ『パパ』と呼んだのかはわからない。けれど、オレの胸騒ぎが治まりそうがなかった。

 

 まあとりあえず、みんなとの花火に向かうのだった。その後、写真も撮ったが。

 

 

 

 

 

 

 

(??side)

 

 

 

 

 このままではまずい。この世界がおかしくなっている。

 

 天宮草太はそう考える。アインスと言い、リニスと言い、それぞれが原作にはない最期を迎えている。それはつまりなのは達もいずれ死ぬ可能性があるのではないかと考えている。

 

 それは間違いではない。この世界はもう一つの現実だ。ゆえに彼女が命を落とさないとは限らない。

 だが、

 

(それじゃ駄目だ! なのはが死ぬなんて、そんなの『リリカルなのは』じゃない!)

 

 草太もまたこの世界が物語のモノだと考えていた。元から考えていた。

 しかしたった一人の転生者によってこの物語はおかしくなった。

 

(俺が主人公なんだ。オリ主なんだ。だから、この物語を守らなければならない!)

『その覚悟はすばらしいわ』

 

 彼の脳裏に聞こえたのは少女の声だ。妖しく危なく、そして蠱惑的な少女の声だ。

 

『私と契約しない? そうすればあなたの望みは叶うわよ』

「お前は……!」

 

 生田ミカを唆して狂わせた元凶。草太は彼女を殺したソラを許せないが、根元的に起こしたこの悪魔もまた憎む敵だった。

 

「誰がお前なんかと!」

『あら、復讐したくないの? 全てを無茶苦茶にして混乱させる神威ソラに復讐したくないの?』

「っ、俺は……」

 

 憎い。神威が憎い。許せない。ヤツのせいで誰かが悲しむ結果を起こした。

 だから――――

 

『どうするのかしら?』

 

 悪魔が手をさしのばす。それを草太は……――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏祭りが終わっての始業式の夜。公園にて、一人の少年が重体で発見される。

 

 彼の名前は五木雷斗。そしてこれがトリガーとなり、一人の独善者が世界のルールに、『抑止の存在』に、『叛逆』する。

 




五木雷斗: オリ主くんの犠牲者。ただ、そこに通りかけただけなのに……


アンケート②: 次回で締め切ります。

次回: 新章――――そして、最悪な展開?


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