まぁ、まだターンは回らないですけどね
「んじゃ、行かせて貰うぜ! 俺はレベル4のエアレーとアンフィスバエナでオーバーレイ!
2体の風属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
雷を纏いて、天空を翔べ! “電光千鳥”!!」
電光千鳥ATK1900 ORU2★4
「電光千鳥……! 確かそいつのモンスター効果は…………!」
「あぁ。エクシーズ召喚時の効果でセットカードをデッキボトムに戻してもらう…………俺から見て一番左……一番デッキに近い伏せカードを選択させてもらう」
さぁ、どうする……フリーチェーンなら迷わず発動させるべきだが…………
「へっ、俺はその効果にチェーンして[選択されていない]伏せカードをオープン! 永続罠“血の代償”!」
「何……!?」
選択したカードじゃない……?! どういうことだ……?
「更にチェーンして伏せカード“スキル・プリズナー”を発動! このターン中、血の代償は対象を取るモンスター効果を受け付けない! そしてチェーンが重なったお陰でこいつを発動できる! [電光千鳥の効果の対象となった]伏せカードの“積み重なる幸福”を発動!」
「っ!?」
これはちょっと想定外だな……しかも手札補強を許してしまうか。
「……俺はこれ以上特にない」
「だろうな。んじゃ、チェーン処理するぜ? まずは積み重なる幸福で2枚ドロー。そしてプリズナーの効果処理を終えて……血の代償の効果は使わないぜ」
「そして電光千鳥の効果は不発に終わる……か。それに電光千鳥はほぼ効果のないモンスターになったな…………プレイングはかなり上手いな」
最後の言葉は相手に聴こえないよう呟いているが……実際に相手のプレイングは上手い。チェーンを組むためとは言え、電光千鳥の効果を血の代償にうたれない様に事前にしておくか……
「さぁ、まだお前のターンだぜ?」
「……あぁ、行かせてもらおう!」
少し驚いたが……まだ問題ない!
「俺はゾンビ・マスターとゴブリン・ゾンビでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
TU……焔を操る海竜、“ラヴァルバル・チェイン”!」
危ない危ない。前の世界での口上を言うところだった……
ラヴァルバル・チェインATK1800 ORU2★4
「ラヴァルバル・チェイン……って、さっき何言おうとしてたんだ?」
「気のせいだ」
「いや、絶対気のせいじゃねぇだろ?!」
「俺はチェインのモンスター効果を使用する!「無視すんなよ?!」俺は第1の効果によりデッキからカードを1枚墓地へ送り、シャッフルする。俺はデッキから“馬頭鬼”を墓地に送って……シャッフルする」
さて、準備も整った訳だが……どうも攻撃力が低いのが多いな。とりあえずは展開を続けるか、一度殴ってみるか。問題はあの伏せカード……今のところ発動がないのを見ると、展開を阻害するカードではなさそうだが……とりあえずドローして考えるかな。
「俺は魔法カード“エクシーズ・ギフト”を発動して千鳥とチェインからオーバーレイユニットを1つずつ取り除き、デッキから2枚ドロー」
ラヴァルバル・チェイン
ORU2→1→0
電光千鳥
ORU2→1
……ふむ、このドローか。ひとまずエクシーズ召喚は出来そうだし、とりあえず…………出しとくか。話はそれから!
「俺は墓地の馬頭鬼のモンスター効果。墓地からコイツを除外して……ゾンビ・マスターを再度特殊召喚! そしてゾンビ・マスターとレオでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
漆黒の闇から出でし反逆狙いし龍よ、その牙で敵を噛み千切れ! “ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン”!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500 ORU2★4
「っ……ソイツがお前のエースか!」
エース、かぁ……まあ、あながち間違ってはない、のかな? No.はデッキの補助みたいな感じだし。
「まぁ、そんなもんだ。さて、バトル!まずはダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでダイレクトアタック! 反逆のライトニング・ディスオベイ!」
「俺は血の代償の効果を使う! LPを500支払って、手札のモンスターをセット!」
優也LP4000→3500
壁モンスターか……まぁ、戦闘破壊耐性が無ければ無意味だが…………何かあるだろうな。とりあえずはこのまま殴っておこう
「バトルは続行してセットモンスターへ攻撃対象を変更! 反逆のライトニング・ディスオベイ!」
そして相手の伏せていたモンスターが裏返る…………?!
ネクロ・ガードナーDEF1300
「“ネクロ・ガードナー”はそのまま破壊されるぜ」
なるほど、これはしてやられたな。これじゃこのターンで決着はつけれそうにない、か。
「仕方無いな。電光千鳥でダイレクトアタック!」
「墓地のネクロ・ガードナーのモンスター効果! コイツを除外してこのバトルを無効に!」
「まだ! チェインでダイレクトアタック!」
「……それは受けるぜ!」
LP3500→1700
……流石に、残りの手札は違ったか。まぁ、とりあえずの所はなんとかなりそうだし…………相手にターンを回すとするか。
「俺はカードを1枚伏せてターンを終える」
大輔LP4000
手札1枚
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンATK2500ORU2
電光千鳥ATK1900ORU1
ラヴァルバル・チェインATK1800
伏せカード
大輔「今回のキーカードはこいつ!」
ラヴァルバル・チェイン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
●デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。
愚かな埋葬とデッキトップ操作の出来るランク4モンスターだね
大輔「こいつの墓地送り効果は俺のデッキだと潤滑油的存在だからな、すごく助かるんだよ」
墓地肥しは殆どのデュエリストが(多分)行う行為だからね。好きなカードが墓地に送れるのは嬉しい。罠送って墓地から発動させたり、墓地で発動する効果モンスターを送ったりね。
大輔「その分、警戒されやすいけどな。最近じゃあ、攻撃力が若干低いし入ってるとこを見たことはあんまりないかな……」
今は破壊を介さない除去の方が優秀だからね。そこら辺は好みになるかな。
大輔「それじゃあ、みんな!」
大輔・作者「「ルールを守って、楽しくデュエル!!」」