「俺のターン! 永続トラップ“デルタ・トルネード”を発動! さらにマジックカード“アイドルの休暇”! 自分フィールドのバミューダ△を手札に戻してデッキから2枚ドローする。ただしこの効果で手札に戻したカードはこのターン使用することができない。俺はピスケを手札に戻して2枚ドロー!」
へぇ、そんなカードがあるんだな……
アイドルの休暇 通常魔法
「アイドルの休暇」は1ターンに1度しか使用できない
1:自分フィールド上の「BT」カード1枚を対象にして発動できる。そのカードを手札に戻してデッキから2枚ドローする。このターン自分はそのモンスター及びその同名モンスターを召喚・特殊召喚できず、効果を発動できない。
なんと言うべきか……どこで止めるか迷うんだよな、これ…………ここ防いでも……って感じだし……ここはスルーしておくか。それにしても、さっき発動してた永続罠は一体……
「この瞬間! ”デルタ・トルネード”の効果を発動! 1ターンに1度、俺の場のバミューダ△が手札に戻った場合にフィールド上に魔法・罠を1枚破壊する! セットカードを1枚破壊!」
なるほど……そういうパターンか……しかし、これは破壊されるカードがどれかによる、な…………
破壊カード→激流葬
っと……激流葬か。まぁ……うん。微妙な引きだな…………
「チューナーモンスター“BT-気ぐるみ七変化・アルク”を召喚!」
「チューナー……やっぱり…………間違いない、な」
相手の場に出てきたのはシンクロ召喚に必要なモンスター……チューナーモンスター。チューナーとシンクロモンスターに関しては、この世界ではまだ正式に販売が決まっていない。量産体制が整ってないからな。今、使えるのは俺と公式大会の成績優秀者だけなこの世界でこうも簡単にお披露目されるってのはどう見ても間違いなく別世界の人間、だな。コイツ……
「このカードの召喚に成功した時、墓地からレベル4以下のバミューダ△1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる! 甦れ! “BT-パールシスターズ・ペルル”!」
レベル合計は……7、か。
「レベル4のペルルにレベル3のアルクをチューニング! あらゆる着ぐるみを着こなす名優を今こそ着ぐるみを脱ぎ捨て真の姿を現せ。シンクロ召喚! レベル7! “BT-気ぐるみアイドル・アルク”!」
BT-気ぐるみアイドル・アルクATK2500
「アルクの効果を発動! このカードのシンクロ召喚に成功した時、フィールド上のカードを1枚手札に戻して、エンドフェイズまで攻撃力を500アップさせる! 俺はプレイン・コートを選択!」
っと……さすがにこれは通せない、な! いくらなんでも壁が減るのだけはゴメンだ!!
「させるかよ! リバースカード、オープン! “リ・バウンド”!」
「何っ!?」
いやぁ、バウンスに弱いからな、俺のデッキは……ピン挿しに留めてるけど…………使い勝手は良好だよな…………って、言ってもこの世界じゃバウンスとか殆どしてこないし……ただのブラフにしかなってないから…………後で外そうかな……
「フィールドのカードが手札に戻す効果を相手が発動した時に発動! その効果を無効にして、相手の手札フィールドのカードを1枚墓地に送らせる! 俺はアルクを選択!」
さてと、とりあえずのところは防げたけど……エクシーズモンスターの効果以外はもう止めれないのがちょっと不安材料……かな?
「まだだ! マジックカード“死者蘇生”! 墓地からBT-気ぐるみアイドル・アルクを特殊召喚!」
まぁ、効果を無効にしただけだし……これは仕方ない、か。
「さらにこのカードはバミューダ△がフィールドから手札に戻ったターンに手札から特殊召喚できる!“BT-PRISMーS・コロ”を特殊召喚!そして“BT-ガールズロック・リオ”を再び特殊召喚!」
BT-PRISMーS・コロ DEF500
BT-ガールズ・ロック リオDEF1500
安心と信頼のリオ、手札とフィールドを行ったり来たりと大忙しだな……
「ココは「PRISM」シンクロモンスターのシンクロ素材にする場合、レベルを1から3の中から好きな数字にできる! 俺はレベル7のアルクにレベル3となったココをチューニング!
巻き起こせ、可愛さの嵐! 乙女の輝き、煌めき、ときめき、シンクロ召喚!
レベル10! “BT-PRISMーP・ラブラドル”!」
ATK3200
……これは突っ込むべきなのか分からないが…………相手のデッキのモンスター群がとてつもなく女の子趣味なんだよなぁ…………男の子だよな? 俺が今相手をしているの…………
「”ラブラドル”の効果を発動! このカードのシンクロ召喚に成功した時、自分フィールドのバミューダ△を3枚まで選択して、手札に戻すことができる! 俺はリオを手札に戻す! さらにこの効果で手札に戻したカードの数に応じて効果を与える! ラブラチャージ!」
っと……どんな効果が付与されたんだ…………?
「さらに手札に戻った”リオ”との効果も発動! リオの効果で1枚ドローする!」
あ、うん、もう見慣れてしまったよ…………
「まだまだいくぞ! マジックカード! “ラブラチャージ”! 自分フィールドにラブラドルがいる時に発動できる! 自分の墓地からラブラドルのレベルの合計以下になるように墓地からバミューダ△を効果を無効にして特殊召喚する! 再び現れろ! BT-気ぐるみアイドル・アルク! BT-PRISMーS・コロ!」
アイドル・アルクATK2500
コロDEF500
「さらに! 墓地の”ラブラチャージ”の効果を発動! このカードを除外しすることでこのターン、俺の場のラブラドルは自身の効果で戻したカードの数を3枚とする!」
「…………は? いやいやいや!? 何それ、インチキ効果もいい加減にしろよっ!!」
「テイクオーバー5やエクシーズトレジャーを使っているお前が言うな!」
これは、俺は突っ込んでも仕方ないと思うんだ。だってさ、1枚しか戻してないのに3枚戻したのと同じ扱いとか……ちょっと効果が酷すぎやしませんかねぇ……せめて墓地に送られたターンの間はこの効果を使えないとかにしておいてくれよ…………テイクオーバーはまさにそれだし、うん。しかも、デッキから墓地に送られただけだし……
「さっきも言った通りラブラドルは自身のカード効果で戻したカードの数に応じて効果を得る! 1枚以上は貫通効果、2枚以上は戦闘で破壊したモンスターの攻撃力か守備力のうちどちらか高い方の数値のダメージを相手に与える。そして3枚なら相手のカード効果を受けない。そしてラブラチャージの効果でこのターンに限りすべての効果を得る!」
このターン中だけってのが幸いだけど……貫通・直火・効果耐性…………か。端からみたらめっちゃ強い攻撃型モンスターだよな…………
ラブラチャージ 通常魔法
1:自分フィールドに「ラブラドル」モンスター1体を対象に発動できる。選択したモンスターのレベルの合計以下になるように自分の墓地から「BT」モンスターを選択して特殊召喚できる。この効果で特殊召喚した「PRISM」モンスター以外の効果は無効となり、エクストラデッキのモンスターの召喚の素材にできず、エンドフェイズに手札に戻る。
2:のこのカードを除外して発動できる。このターン、自分フィールドの「BT-PRISMーP・ラブラドル」は1の効果で戻したカードの数を3枚としては扱う。
「バトル! ラブラドルでサンダー・スパークドラゴンに攻撃! ラブラブレイク!」
「防ぎたいけど……防げないんだよなぁ」
LP3300→2500
俺の場に砂煙が立ち込める……俺のライフはラブラドルの効果が発動したら風前の灯火となるライフにまで削れてしまった…………
「ラブラドルの効果発動! 戦闘で破壊したモンスターの攻撃力、守備力のうちどちらか高い数値のダメージを与える! 後はアルクで攻撃すれば俺の……!?」
もっとも、効果が発動したら……だけどな。
「なぜ、サンダー・スパークが破壊されてない!?」
「残念だったな。ナンバーズはナンバーズでないと破壊されない!」
まさか、ここでこれが生きるとは思わなかったよな……
「なん……だと!?」
やー、本当に命拾いした。うん。
「だがせめてダメージだけは与える! アルクでサンダー・スパークにもう一度攻撃!」
「ダメージは受けるが、破壊はされないぜ?」
大輔LP2500→2300
「メインフェイズ2。“強欲なウツボ”を発動! リオとピスケをデッキに戻して3枚ドローする。カードを3枚伏せて、エンドフェイズにラブラチャージの効果で蘇生させたアルクとココは手札に戻る。だがこの瞬間アルクの効果を発動! このカードがフィールドからデッキに戻った時に手札からバミューダ△1体を特殊召喚できる!“BT-マーメドアイドル・エリー”を特殊召喚! その後1枚ドローする! 俺はこれでターンエンドだ」
BT-マーメイドアイドル・エリーDEF2100
海音 LP4000 手札3 (BT-PRISMーS・コロ)
場
BT-PRISMーP・ラブラドルATK3200
BT-マーメドアイドル・エリーDEF2100
伏せ 3
デルタ・トルネード
VS
大輔 LP2500 手札3(紋章獣アンフィスバエナ、紋章獣エアレー)
場
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン A2400
No.18紋章祖プレイン・コートA2200 ORU0 (効果無効)
伏せカード