遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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早くもコラボ3件目!今回はAMsさん投稿の「遊戯王ARCーV 次元漂流者」とのコラボです!!

なお、時間軸としては
WDC予選開始直後→エンタメデュエリストが幻想入りとのコラボ
予選1日目夕方→今回のコラボ
予選2日目早朝→遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~とのコラボ

となっておりますので、その辺はご了承くださいませ!

(※注:最初に少し本編のネタバレを含みます。ご了承くださいませ)


追記:雷帝家臣ミスラの効果を勘違いしておりました。しかし、これ以上の改変が難しいのでエラッタ前で以下の効果であるという設定でご覧ください。

雷帝家臣ミスラ
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 800/守1000
「雷帝家臣ミスラ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、相手フィールドに「家臣トークン」(雷族・光・星1・攻800/守1000)1体を守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、アドバンス召喚できる。


CNo.EX11 謎のデュエリストと海のアイドルと共に歩みし者

「ん~……結構デュエルしてるんだけど中々填まらないな……」

 

 開始してから5回くらいデュエルしてるんだけれども……どうしてまだ俺のハートピースが2つしか填まってない上に……何故こうも…………GXメンバーの子息(?)らとデュエルする機会が多いんだよ…………

 

「さてと……またデュエルする相手を見付けないと…………ん?」

 

 俺がふと視線を向けると茂みの奥から一人の青年がうつむきながら現れた。現れたのは良いんだが……

 

「あれ、あっちって結構野生動物多いからってので立ち入り禁止区域に指定されてないっけ?」

 

 そうやって思案しながら呟いていると、相手の青年もコチラに気付いたようで顔をあげる……と、その時に俺はある疑問を抱いた。

 

「(あれ、何だろう……あの赤い隈…………刺青とかタトゥーとかなのかな?)」

 

 そう、深紅の赤い隈が青年の目元に出来ていたのが見えた。そして、青年は突然デュエルディスクを構えたかと思うと…………一言だけ告げた。

 

「…………デュエルだ」

 

「ん、デュエルか……まぁ、良いかな。受けてたつよ」

 

 俺はこの時、なんの疑問も抱いてなかった…………前世で遊戯王とTRPGくらいしかテーブルゲームをしなかった俺はあの隈の示す意味を全くと言うほど分かっていなかった…………

 

 

 

 

 

 

「デュエル!」

「…………デュエル」

 

「先攻は俺だ、俺のターン、ドロー!」

 

 さて、手札は……うん、まぁまぁかな。

 

「俺はモンスターをセット、カードを2枚伏せて……“テイク・オーバー5”を発動! デッキトップから5枚を墓地に送る!」

 

墓地に送られたカード

・紋章獣レオ

・紋章獣アバコーンウェイ

・死者蘇生

・馬頭鬼

・激流葬

 

 最近、テイク・オーバー5の落ちに死者蘇生がほぼ確実に入って来てるんだよね……辛いったらありゃしない…………1枚5000円もしたのに……一度お祓いをしたいレベルだ…………

 

「レオの効果でデッキから紋章獣アンフィスバエナを手札に加える。俺はこれでターンエンド!」

 

大輔LP4000

手札3(アンフィスバエナ・???・???)

???

伏せカード

伏せカード

 

 さて、相手のデッキは何だろうか…………

 

「……ドロー」

 

???手札

5→6

 

「……永続魔法“冥界の宝札”、発動…………手札の“神獣王バルバロス”を墓地に送る、“ハードアームドドラゴン”、特殊召喚」

 

ハードアームドドラゴンATK1500

 

 うわ、【冥界軸最上級多用】のデッキか……一応相性が悪い訳じゃないけど…………辛いものがあるな……

 

「手札の“雷帝家臣ミスラ”、効果……特殊召喚、相手の場にもトークンを特殊召喚」

 

青年の場

雷帝家臣ミスラDEF1000

 

大輔の場

家臣トークンDEF1000

 

 とうとうリリース素材が揃ったか……さて、効果破壊耐性が備わるのは……どのモンスターだ?

 

「……ハードアームドドラゴンとミスラをリリース…………“モザイク・マンティコア”、召喚。召喚時……冥界の宝札効果、チェーン……“イリュージョン・スナッチ”、効果」

 

 うわぁ……面倒だなぁ…………相手のモンスター増えたよ……

 

「…………チェーン処理。イリュージョン・スナッチ、特殊召喚。冥界の宝札、2枚ドロー」

 

手札

0→2

モザイク・マンティコアATK2800

イリュージョン・スナッチATK2400

 

 うわ、確かリリース素材を自分のスタンバイフェイズに可能な限り特殊召喚する奴じゃないっけ、あれ……面倒な事になりやがって……しかもハードアームドがリリース素材だからまた使われると厄介なんだよなぁ……まぁ、効果対象に取れるだけマシ、だよな……うん。

 

「…………バトル。イリュージョン・スナッチ、セットモンスター、攻撃……」

 

 おっと、攻めてきたか。まぁ、なんとかなる、かな。

 

「セットモンスターは“ゴブリンゾンビ”だ。よって破壊され墓地に送られた時に効果を発動する。デッキから“ゾンビ・マスター”を手札に加える」

 

大輔

手札3→4(ゾンビ・マスター・アンフィスバエナ・???・???)

 

 さて、最低限は手札も増えてきたけど……相手はどう来るのかな…………

 

「……モザイク・マンティコア、攻撃……速攻魔法“帝王の烈旋”、発動」

 

 ふぁっ!? え、召喚権使ったのに…………あ、ミスラの効果……

 

「……トークンとイリュージョン・スナッチ、リリース……“八俣大蛇”、召喚。冥界の宝札、2枚ドロー」

 

八俣大蛇ATK2600

 

 うわ、露骨にアドを稼ぎに来た!? コイツはエンド時に手札に戻るから良いとしても……キッツイぞ…………

 

「……対象変更、モザイク・マンティコア、直接攻撃」

 

 まぁ、この2連続攻撃を防がないと話にならないわけだが!

 

「リバースカード、“ダメージ・ダイエット”を発動する! このターンに俺が受けるダメージを全て半分に!」

 

 これでこのターンは凌げる……俺がそう思っていると、モザイク・マンティコアの攻撃で出来た衝撃波が俺に向けて飛んでくる……が

 

「うわっ……ぐうっ…………」

 

大輔LP4000→2600

 

 衝撃波が俺の体に到達すると、その圧力に思わず仰け反ってしまう……っちょ、何だよ、今の……衝撃がまともに来たぞ…………ソリッドヴィジョンとはいえ、これは…………このデュエル、何かがおかしい!

 

「……八俣大蛇、直接攻撃……2枚速攻魔法“突進”、発動。攻撃力アップ」

 

 八俣大蛇が息を吸い込むと口からとてつもなく大きな炎を此方に向けて放ってきた…………って、それは凄く嫌な予感しかしない気がする……けど、さっきの衝撃が重くて動けねぇ……!

 

「ぐうううううっ…………」

 

LP2600→500

 

 クソッ……流石に本物の炎のように熱いって訳じゃないにしても……一回一回の攻撃の衝撃が重すぎる…………! 色々、おかしすぎる……No.戦じゃないのにダメージがこっちに来るなんて……!

 

「八俣大蛇、効果。デッキから5枚ドロー」

 

 しかもバッチリ手札を回復された……まぁ、伏せカードが伏せカードだから…………な、うん。

 

「…………手札3枚セット、ターンエンド……八俣大蛇、手札に戻す」

 

青年LP4000

手札3(八俣大蛇・???・???)

モザイク・マンティコアATK2800

冥界の宝札

伏せカード

伏せカード

伏せカード

 

 さて、この場はどうしたものかな……伏せカードも多いし、ちょっと不安だな…………そう思っていた直後、思いもよらない声が聴こえた。

 

「そのデュエル、ちょっと待ったぁ!」

 

 唐突に聴こえた声に振り返る……すると、そこにはデュエルディスクを起動させる寸前の明るい青色の髪の少女(小学校高学年の平均よりちょっと高いくらいの身長)が居た。いくら少女(?)とは言え、乱入は困る……だからこそ

 

「乱入みてぇなこたぁ、止めろ!!」

 

 俺は本気で怒鳴った。人のデュエルに乱入するとか正気の沙汰じゃないからな。するとその少女(?)は驚きの声をあげていた。

 

「ちょっ!? そいつは普通じゃないんだぞ!!」

 

 …………ん? もしかして男の子か?口調が男子っぽいし、多分そうかな…………ってか普通じゃないってどういう事だ??

 

「ソイツは«Яファイター»って奴で、いわゆる洗脳されている状態なんだ! ソイツに負けると負けたデュエリストも同じ状態になってしまう! しかもЯした状態でデュエルに負けるとカード化してしまうんだ! それにカードから抜け出せる方法も分かってないんだ!!」

 

 洗脳……負けたら同じ状態になる……負けたらカード化…………なんだ、いつもの遊戯王アニメじゃないか。

 

「そういうわけだから「断る」ちょ! 人の話し聞いてなかったのか!? そいつは危険なんだ!」

 

 何故か……そんな分かりきった答えを求めるのか…………

 

「お前が俺の立場だとして、乱入されたらどう思う!!」

 

 俺の言葉に男の子は少し黙りこむ……そして決心したようにデュエルディスクを片した。

 

「……分かった。ただし本当にマズい時は無理矢理にでも乱入するからな?」

 

 何とか、踏み止まってくれたな…………って言ってもライフは大分ヤバいけど……正直、乱入はされたくないし…………

 

「なんだ、負けなきゃいいんだな? 要するに勝てばなんの問題もないわけだろう?」

 

「え、いや……確かにそうだけどよ…………」

 

 その男の子は明らかに戸惑っていた。まぁ、ここはビシッと言っておくか。

 

「んじゃ、黙ってみてな。こっから何とか挽回して見せるからよ……俺のターン、ドロー!!」

 

手札4→5(内2枚はゾンビマスター・紋章獣アンフィスバエナ)

 

 ふむ、なんとも言えないし……とりあえずもう一枚カードが欲しいかな。

 

「俺は墓地のテイクオーバー5を除外して効果発動。デッキから1枚ドローする!」

 

「……チェーン、永続罠“連撃の帝王”発動。もう一枚……永続罠“メタル・リフレクト・スライム”発動…………処理、メタル・リフレクト・スライム、特殊召喚……連撃の帝王の効果は今は使わない…………」

 

メタル・リフレクト・スライムDEF3000

 

手札5→6(内2枚ゾンビマスター・紋章獣アンフィスバエナ)

 

 よし、とりあえずこのターンは相手の動きたい行動が読めたな。恐らく残りの伏せカードは……帝王の烈旋だろう。俺の場のモンスターを処理するためのコンボを使ってくるに違いない。ならばやるべき事は1つ……! あのNo.を囮にしてとりあえずこのターンは凌ぐ!

 

「俺は魔法カード“高等紋章術”を発動。墓地に眠りし紋章獣達を2体蘇らせ、その2体でエクシーズ召喚を行う! 蘇れ、紋章獣レオと紋章獣アバコーンウェイ!!

 

そして2体でオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

その紅き目は弧高の証、祖の力を今ここに示せ! “No.18紋章祖プレイン・コート”!!」

 

No.18紋章祖プレイン・コートATK2200 ORU2

 

「っ……帝王の烈旋、効果発動。プレイン・コートとメタル・リフレクト・スライム、リリース……“ブリザード・プリンセス”、召喚。このターン、相手は魔法・罠は使えない……冥界の宝札、効果……2枚ドロー」

 

Яファイター

手札2→4

 

ブリザード・プリンセスATK2800

 

 やっぱりな、これで楽になる!

 

「プレイン・コートの効果発動! 墓地に送られた場合、デッキから紋章獣モンスターを2体墓地に送ることができる! そしてレオの効果をチェーン! これによりデッキから紋章獣エアレーを手札に加え、デッキからツインヘッドイーグルとアバコーンウェイを墓地に送る!!」

 

手札5→6(内3枚ゾンビマスター・紋章獣アンフィスバエナ・紋章獣エアレー)

 

「俺はカードを伏せてターンエンド!」

 

大輔LP500

手札5(内3枚ゾンビマスター・紋章獣アンフィスバエナ・紋章獣エアレー)

伏せカード

伏せカード




そんなわけで今回はあちらの火野君と(まだ出てきてないけど)パシフィカちゃん。そしてЯファイターさんの3人にお越しいただきました←
いやぁ、ある意味面白いコラボになると思います。Яファイターさんとデュエルしちゃってますもんね、うちの大輔……

果たして、大輔の人生の行く末は……?!次回もお楽しみに!!

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