遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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タイトルが長い?


知らん、そんなのは俺の管轄外だ

と、言うことで特に言うことないですね、どうぞ!


CNo.EX06 紋章の衝撃 vs榊遊矢(遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~)

「どうしたんだ? 急に……」

 

「いやぁ……ちょっとここのデュエリストのレベルが高いから俺もデュエルをしたくなっただけだ」

 

 遊矢が大輔にデュエルを申し込んだ意図を訊ねる。すると、大輔は笑って言って「ダメか?」と付け加えるように問い掛ける。

 

「むしろ大歓迎さ。デュエルやろうぜ!」

 

「後、折角だしアクションデュエルでやらないか?」

 

「あれか、塾長さんが言っていた奴? なんか黒髪で緑の眼した奴が拾ったカードで銀髪の女の子が仕掛けたテンペスター1Killを阻止していたけど」

 

「ああ、マリアとエレンのデュエルか。その拾ったカードは『アクションカード』って言う奴で、基本的にこのカードを、ソリッドビジョンによって実体化したモンスターと共に探していく感じなんだが…」

 

「成る程、さっき見たし、大体わかった。折角だからそれでやろうぜ!」

 

 遊矢は大輔の問い掛けに笑って返す。そして、タイミングよくデュエルの終わったデュエルフィールドへと移動した。

 その際、先程手札全削りのデュエルを見せていた青年……刃と少女(少女の方はやられていた方だが)……美琴が遊矢と大輔に気付いた。

 

「ん、遊矢の奴の相手……誰なんだ?」

 

「さぁ? 折角ですし、見ていきますか」

 

 

 

 

「そう言えばデュエルディスクは持ってる、のか?」

 

 ふと、遊矢が俺に問い掛けてきた……あ、そういやD-パッドつけたりしてなかったな。

 

「あぁ、自前のならあるぞ」

 

「そうか、それならいいんd「デュエルディスクセット、D-ゲイザーセット」ちょっ!? ストップ、ストップ!!」

 

 俺がデュエルの準備をしていると、突然止められた……何故だ?

 

「ん……どうした?」

 

「いや……多分それ使えない、から…………塾長、遊勝塾の予備のデュエルディスク、持ってきてくれないか?」

 

「分かった!デュエルディスクが無いとアクションデュエルはままならないからな」

 

「ちょっと、デュエルのルール……再確認させてくれ」

 

「おう、分かった!」

 

 どうやら、D-パッドとかは使えないらしい……って、そういやいつもの流れでしてたな……ついついやってしまった……塾長さんにデュエルディスクを持ってきてもらうと同時に遊矢とデュエルルールの再確認をすることになった。って、ルール変わってるのか?

 

 

 

「……さて、大輔。準備は良いか?」

 

「あぁ、ちょっと迷った部分はあるが……大丈夫だ」

 

「行くぞ、二人とも! アクションフィールド、オン! 『封印の岩場』!!」

 

 遊矢と俺の準備が整うと、塾長さんがアクションフィールドの起動をする。すると、先程まで殺風景だった部屋が一転して様々な鋭い岩がある原野へと変化した。

 

「あれ……何処かで見たこと、あるっけ…………?」

 

『確か、何かあったよね?』

 

『何処だっただろうか……』

 

 ん、此処は確か……遊馬とミハエルがデュエルしていたところか。一度アストラルが消えてかっとびんぐ消えてたんだよね。再現率高いな、これ……すげぇ…………っと、見とれるのはこのくらいにしておくか。

 

「行くぞ……戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が」

 

「モンスターと地を蹴り宙を舞い!」

 

「フィールド内を駆け巡る」

 

「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」

 

「「「アクショーン!」」」

 

 

「「デュエル!!」」

 

先攻 Daisuke LP4000 vs 後攻 Yuya LP4000

 

 

 えーと、話を聞いてる限りではどうやら前にいた世界でも話題になってたマスターズルール3が適用されてるらしい。つまり先攻ドローできないって訳か。この初期手札だと、ドローカード欲しいんだけどな……無いものねだりしても仕方ない、か

 

「先攻は俺だ! ……と言っても手札があまり良くないし、早速手札交換と行こう。魔法カード“手札抹殺”発動! 互いに手札をすべて捨てて、同じ枚数ドローする!」

 

「くっ……ちょっと良い手札だったし辛いな…………」

 

 手札がこれ以外モンスターしかないってどういうことだよ……全く…………まぁ、遊矢の手札も少し良かったらしいし、何とかなりそうかな?

 

大輔

手札4→0→4

捨てたカード

・馬頭鬼

・紋章獣レオ

・ゾンビ・マスター

・蒼血鬼

 

 

遊矢

手札5→0→5

捨てたカード

・???

・???

・???

・???

・???

 

「さて、行くぞ! 墓地に送った“紋章獣レオ”のモンスター効果発動!」

 

「も……紋章獣!?」

 

『バカな!? アレはトロンの使っていたカテゴリの筈! 何故、D-パッドやD-ゲイザーを持っていた大輔が持っているんだ!?』

 

『何だって……彼についてた精霊も気になるけど、これはかなり興味深いね』

 

 俺が発動したレオのモンスター効果……と言うか、カテゴリに遊矢とアストラルとユベルが驚いてるようだった……なんで驚いているんだろうか。こっちとしてはユベルやアストラルが共存してる方が驚きたいんだがな……

 

(※ユベルやアストラルの声は聞こえていません)

 

「コイツは墓地に送られたときにデッキから紋章獣をサーチする効果がある。デッキから“紋章獣アンフィスバエナ”をサーチ! そしてすかさず今手札に加えたアンフィスバエナのモンスター効果!手札の紋章獣1体を墓地に送ることで手札から特殊召喚出来る。俺は“紋章獣アバコーンウェイ”を墓地に送り……アンフィスバエナを特殊召喚!!」

 

紋章獣アンフィスバエナATK1700

 

「アンフィスバエナとか懐かしいな、最後に見たの何年前だっけ…」

 

『あの大輔という人物は一体何者なんだ……』

 

『さぁね? 恐らくだけど……過去の遊矢と同じだったのかも知れないし、そうじゃないのかも知れない』

 

 ……ん? 何年前……? え、そんな前だっけ、こいつでたの……あれ? ま、まぁ気にすることない、か……後で聞いてみればいいし。

 

「さぁ、どんどん回させてもらうぞ。俺は墓地の“馬頭鬼”の効果を使う! 墓地にあるコイツを除外して……墓地のアンデットを蘇生する! 蘇れ、“ゾンビ・マスター”!」

 

ゾンビ・マスターATK1800

 

 それにしても、手札交換が功を奏してすげぇ回るな。エクシーズ3体はいけそうかな?

 

「ゾンビ・マスターの効果、手札のモンスターを1体墓地に送り墓地のアンデットを蘇生する。こい、“蒼血鬼”!!」

 

蒼血鬼DEF1700

 

 さて、まずは相手の展開を阻害できるなら阻害したいところだし、まずはプルート! 早速頼むぞ。

 

『(任せて!)』

 

「さぁ、俺の展開はこれからだ! レベル4の紋章獣アンフィスバエナとゾンビ・マスターでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

その紅き目は弧高の証、祖の力を今ここに示せ! “No.18紋章祖プレイン・コート”!!」

 

No.18紋章祖プレイン・コートATK2200 ORU2

 

「な、No.18……」

 

『な、なんだあのNo.……初めて見るぞ……!』

 

 んー、やっぱりこの遊矢は知っている、のかな。となると、やっぱり、転生者……? いや、それにしても懐かしむ理由が分からない…………

 

『成る程、遊矢。さっき大輔の近くにいた精霊、アレはあのNo.だよ』

 

「そうだったのか……これは厄介だな…………もしかしたら、あの紋章No.達を持っているのかも知れないな」

 

 あ、もしかしてプルートの正体に気付いた? いや、気付いてない、のかな? まぁ、展開は続ける!

 

「俺は更に蒼血鬼のモンスター効果! オーバーレイユニットを1つ墓地に送り……墓地のアンデットを蘇生する! 俺は今墓地送りにしたオーバーレイユニットのゾンビ・マスターを即座に復活させる!」

 

「なっ……で、でもそれなら墓地にアンデットがいなくちゃ使えないんじゃあ……! そうか、あの時!」

 

「あぁ、ゾンビ・マスターのモンスター効果の時にな! そして俺は復活させたゾンビ・マスターの効果で手札の“紋章獣ツインヘッド・イーグル”を墓地に送りさっき墓地に送ってた2体目の蒼血鬼を特殊召喚! そして、1体目の蒼血鬼とゾンビ・マスターでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

唸れ、炎の力を得し海竜……“ラヴァルバル・チェイン”!!」

 

「TUEEEE!」

 

「ちょ、遊矢、なんでそのネタ知っているんだ!?」

 

 これ、どっからどう見ても、やっぱり転生者じゃないのか?!

 

ラヴァルバル・チェインATK1800

 

「アイツ……一人で回してるぞ」

 

「刃ァ、お前に言われたく無いだろォが!」

 

 うん、何でか分からないけど、言われたくないと思った。何故だろう……

 

「まだまだ展開は止まらない。チェインの効果、オーバーレイユニットを1つ使って【デッキから1枚墓地に送る】効果を選択し、デッキから“紋章獣ユニコーン”を墓地に送る。そして蒼血鬼の効果発動! チェインのオーバーレイユニットを1つ墓地に送り墓地のゾンビ・マスターを蘇生! これで展開は多分最後だ。蒼血鬼とゾンビ・マスターでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

闇をも絡めとるクモの糸、今こそその全てを絡めとれ! No.70デッドリー・シン!!」

 

No.70デッドリー・シンATK2400 ORU2

 

「なっ……No.70!? あんなの見たこと無いぞ!?」

 

『何故だ……何故彼はこうも私達の知らないNo.を所有しているんだ…………』

 

『流石にこれは驚きを隠せないね……益々謎は深まるばかりだよ』

 

 あ、さすがにこれは知らないのか。元々は漫画版だし、漫画でも効果は明かされてないからな、仕方ない、うん。

 

「手札も1枚だけ……なら、これを使って手札を補充しよう。“エクシーズ・トレジャー”発動!」

 

エクシーズ・トレジャー(アニメオリカ)

フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ自分のデッキからドローできる。

(アニメオリカwikiより)

 

「フィールド上に表側表示のエクシーズモンスターは3体! よってデッキから3枚ドロー!!」

 

「「「「ノーコストで3枚ドローだと(だって)!? インチキ効果も大概にしろぉ!!」」」」

 

 いや、そんなこと言われても、そういう効果だからな。ってか、遊矢は突っ込みに参加しないのか? ……まぁ、いっか

 

「俺はカードを伏せてターンエンド。シン、アクションカードを探しに行くぞ!」

 

 塾生らの言葉には特に気に止めるつもりもなく、俺はデッドリー・シンに飛び乗り、アクションカードを探し始めることにした。確か、裏にAって書かれてあるんだっけ?

 

大輔LP4000

手札2

ラヴァルバル・チェインATK1800

No.18紋章祖プレイン・コートATK2200

No.70デッドリー・シンATK2400

伏せカード1枚


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