遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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今回も引き続きコラボ編。ということでこっちも引き続き遊矢と一緒にやってくよー

遊矢「宜しくな!」

今回はあちらの話で皆さん不思議に思ったであろう霊夢のこの発言

「初めてやったときは自分の見た目なんか気にしてる暇なかったのよね.......」(『エンタメデュエリストが幻想入り』よりそのまま抜粋)

これの真意が今回、何と空。さんからの要望により、こちらで描写させていただくことになりました!

遊矢「ええっ!? 作者何してくれちゃってるの!? かなり無理難題じゃなかった?」

いや、むしろ筆が乗りに乗った。これの次の話の途中までノンストップでかけたもん

遊矢「逆にその方が凄いんだけど……ほぼ丸投げ状態だよね?」

いや、めっちゃ書いてて楽しかった。それじゃ、そろそろ本編行くよ!

遊矢・作者「『お楽しみは、これからだ』!」


CNo.EX02 黒と赤のコントラスト

『まぁ、引きによるが何とかなりそうではあるかねぇ』

 

 な、何なの……この黒い人型の奴…………

 

『ん……お前、漸く俺様のこと見れるようになったのか?』

 

「は? 見れるようにって……あんた何時から居たのよ」

 

『んなもん、ここについてからだよ…………まぁ、そこの男とその後ろにいる奴は俺様のこと見えてたらしいがな』

 

「え…………?」

 

 そう言って振り返っても大輔しか…………って!

 

「ちょっと大輔、この黒い人型何時から見えてたの?」

 

「え、何でその事…………ってやっぱりその後ろの奴の容姿は、まちがいない、な…………隠してても意味ないか。あぁ、見えてたぞ。お前に手渡されたあのエクシーズカードに触れた後にな」

 

 ん、今途中何言ってるか分からなかったんだけど…………ってそんなもんなの!?

 

『あぁ、俺様はあのカードに触れた奴にしか見えねぇんだ』

 

「それって……カードの精霊みたいなの?」

 

『いや、そういう訳じゃねぇ。説明がメンドイんだが…………俺がカードの精霊なら……あの男の後ろの奴も見えるはずだ』

 

 そう言われて再び大輔の方を見る…………も、やっぱり大輔以外には何も見えない。ソリッドヴィジョンで現れたモンスター以外は何も。

 

『精霊を持つ奴……まぁ、あの男だな。精霊が見える奴はカードの精霊がいるならスグに視認出来る。だが、俺はカードに触れた奴にしか見えない。つまり俺は精霊ではないって事だ。分かったな? ってか、分かれ。説明面倒なんだから』

 

 な、なんつー強引な奴…………

 

「んで、だ。今のデュエルの状況はっと…………相手は融合モンスター3体に伏せ2枚と手札2か。対してこっちはドローソース2枚に伏せ無しの手札がこれから3枚か……結構不利だな、なんならサレンダーでもするか?」

 

 う、ぐ……言い返したいけど言い返せない…………それにしても、サレンダーですって!?

 

「生憎だけど、私はサレンダーなんてしないわよ。ポッと出の奴にそんな指示されたく無いわ」

 

『…………だろうな。お前は昔から……』

 

「……え?」

 

 今、コイツ何て言った? 昔? どういうことなの…………?

 

『いや、何でもない…………おい、ちょっと話がある。作戦会議だ』

 

「な、何よ…………」

 

 そして黒い人型の奴が私の耳元で何かを呟いた……何か作戦のようだけど…………

 

 

 

 

 

 

 

 ん~、やっぱりどっからどう見ても«No.96 ブラック・ミスト»の分身にしか見えないんだよな……

 

「…………はあっ!? そんな恥ずかしい事出来る訳無いでしょう!」

 

「え!?」

 

 な、なんだ。96が言った事にめちゃくちゃ反発してるんだが…………

 

『お前、こんな不利な状況で俺様に反発するのか? 大丈夫だ。次のターン、お前はダメージを受けない。絶対にだ。だからこのターンと次のターンで一気に畳み掛ける為にもこうすればより確実になるんだよ』

 

「う、ぐ…………し、仕方ないわね……ただし、そんな大きな事言って負けたら切り刻むわよ!」

 

 あ、声が聞こえた……ってやっぱり声も96だし確定で良いよな、うん。それにしても、俺が次のターンにダメージを与えられない? 何を言ってるんだ…………

 96の言葉に顔を紅くして言えば霊夢は一度目を閉じて再び目を開けた。すると、片手を挙げて、96の手と合わせるような動きに入った…………って、え……何か見たことあるモーションなんだが…………

 

「……ね、本当に言わなくちゃダメなの?」

 

『ダメだ、通過儀礼だ』

 

「し、知らないわよ! 行くわよ!」

 

『あぁ』

 

「私は私自身と」

 

『俺で!』

 

「『オーバーレイ!』」

 

 そう霊夢と96が言うと2名を包み込むように光と闇のような物が現れる……って、え、ちょま…………それ、オーバーレイしてんの!?

 

『光と闇の魂が1つになるとき』

 

「最強の戦士、覇王が現れる!」

 

「『エクシーズ・チェンジ!! ゼアル!!』」

 

 お、おぉ……すっげぇ…………服装が全体的に黒くなって所々に暗い赤が入った巫女服になった上に目を赤い……しかもデュエルディスクが最初のと変わらないから白が映えてすごいんだが…………霊夢は台詞が恥ずかしかったのか顔が真っ赤だ。

 

「私……いいえ、『私(俺)達のターン! 全ての霊力よ! 右手に宿り我が運命を導く一筋の光となれ!!『ディステニー・ドロー』!!!』」

 

手札2→3

 

強欲なカケラ

強欲カウンター0→1

 

 さぁ……何を引いた…………! ってノリノリじゃん、意外に。

 

「嘘、ここでこのカード…………! 奇跡を起こす魔法カード……“ミラクル・フュージョン”を発動!」

 

 そういって発動させたのは今引いてないカード……何を引いたんだろうか…………って呑気に言ってる場合じゃないな。墓地にあるのはヒートとエアーマン……このタイミングだったら…………

 

「『墓地のエアーマンとヒートを除外! 現れなさい、E・HERO Great TORNADO!!』」

 

「タッハハ……そりゃ、そいつを出してくるわな…………」

 

「『Great TORNADOの効果! 相手の場のモンスターの攻守を半分にする!! タウンバースト!』」

 

アブソリュートZero ATK2500→1250

Great TORNADO ATK2800→1400

ダーク・ロウ ATK2400→1200

 

「(後は攻撃が通れば……!)『バトル!Great TORNADOでダーク・ロウを攻撃!! スーパーセル!』」

 

「…………」

 

大輔LP4000→2400

 

「『よし、通った……「リバースカード、ヒーロー・シグナル発動!デッキからオーシャンを攻撃表示で特殊召喚する」っ……! 確かZeroは自分の場に水属性モンスターがいれば攻撃力が500アップする効果があったわね……と言っても私達の場に追撃できるモンスターは居ない、か』」

 

E・HEROオーシャンATK1500

 

E・HEROアブソリュートZero ATK1250→1750

 

 流石にHERO使いなだけあってそういうじみな所にも目がいってるな、素晴らしい。

 

「『メインフェイズ2、魔法カード一時休戦を発動して私達のスタンバイまでダメージを0にして互いに1枚ドローする!』」

 

 まさか、さっきのドローでこれを引いたってのか? こりゃ、確かに俺はダメージ与えれないな、うん。

 

霊夢手札1→2

大輔手札2→3

 

「『更にモンスターとカードを伏せてターンエンド!』」

 

 

霊夢LP4000

手札1

E・HERO Great TORNADO ATK2800

???

補給部隊

強欲なカケラ(強欲カウンター1)

伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー。そしてスタンバイフェイズにオーシャンの効果で墓地からエアーマンを回収」

 

手札

3→4

 

 いやぁ、まさか一時休戦を引かれるとはな……そして相手の手札は1…………ね。HERO使いとしては手札の欲しい場面だし、めちゃくちゃセットモンスターのイメージが浮かぶんだが……まぁ、仕方ない。次のターンに備えておくか。この手札なら大分マシになりそうだし

 

「俺はZeroとオーシャンを守備表示にして、伏せていた速攻魔法“フォーム・チェンジ”を発動!」

 

アブソリュートZeroATK→DEF1000

 

オーシャンATK→DEF1000

 

「『フォームチェンジ……やはり持ってるのね!』」

 

「説明は不要だろうが念のためにな。コイツは融合モンスター限定のマスク・チェンジだ。俺は俺の場にいるGreat TORNADOをエクストラデッキに送り戻して変身召喚!! 来たれ、風のM・HERO……“M・HERO カミカゼ”!」

 

M・HEROカミカゼATK2700

 

「『また、新しいM・HERO…………でも、TORNADOより攻撃力は低い!』」

 

「問題ない……エアーマンを召喚して第2の効果でブレイズマンを手札に。そして“二重召喚”を発動して“E・HEROブレイズマン”を召喚。効果で融合を手札に加えて発動、ブレイズマンとエアーマンで融合する」

 

「『え、ちょ、それってまさか……』」

 

「そのまさかじゃないけどな、“E・HERO ノヴァマスター”を融合召喚して魔法カード“H-ヒートハート”を発動しノヴァマスターの攻撃力を上げる。これで上回った」

 

E・HERO ノヴァマスターATK2600→3100

 

「『そう突破してくるの……!』」

 

「バトル。ノヴァマスターでGreatTORNADOを攻撃!」

 

「『くっ……GreatTORNADOが! でも、補給部隊でデッキから1枚ドロー!』」

 

「ノヴァマスターの効果で1枚ドロー……よし。ダメージはなくともモンスターは残させない。カミカゼでセットモンスターを攻撃、そして攻撃宣言時に手札から2枚目のマスク・チェンジ発動!」

 

「『また……!』」

 

「攻撃を終えているノヴァマスターで変身召喚! “M・HERO 剛火”!!」

 

M・HERO 剛火ATK2200

 

「『攻撃力2200……大したことなさそう…………に見えるけど、そうでも無いわね』」

 

「あぁ、そうだな。剛火は墓地のHEROの数×100攻撃力を上げる。俺の墓地には9体眠っているから攻撃力900アップだ」

 

M・HERO 剛火ATK2200→3100

 

「『攻撃力3000超え……!!』」

 

「これで援軍を呼ばれても問題ない。さぁ、その伏せモンスターを拝見だ」

 

???→メタモルポット

 

「『メタモルポットの効果で互いに手札をすべて捨てて5枚ドローする! 今回はそっちが手札0、私(俺)達が1枚だから私(俺)達だけカードを捨てて5枚ドロー!!』」

 

 

大輔手札0→5

 

霊夢手札1→5

捨てられた手札

タスケナイト

 

「(捨てられたのはタスケナイト、か。さて、新しい手札に融合が来たか……だが、アイツを出すのは勿体無いな。だったら……)カミカゼもノヴァマスターと同じ効果も持っているから1枚ドローしてメインフェイズ2に移行。魔法カード融合を発動。手札のシャドーミストとキャプテンゴールドで融合召喚、“E・HEROエスクリダオ”。こいつは墓地のE・HEROの数だけ攻撃力をあげる……と言っても墓地にあるのは殆どE・HEROだ。よって……」

 

手札5→6→3

 

M・HERO剛火ATK3100→3300

 

E・HEROエスクリダオ ATK2500→3500

 

「『攻撃力3000超えが……2体も出てくるなんて(のかよ)…………』」

 

「シャドーミストの効果でデッキからフォレストマンを手札に加えて俺は手札を1枚伏せてターンエンド。さぁ、かかってきな。俺のこの布陣にな!」

 

大輔LP2400

手札3(内フォレストマン)

M・HEROカミカゼATK2700

E・HEROオーシャンDEF1000

M・HERO剛火ATK3300

E・HEROアブソリュートZeroDEF1000

E・HEROエスクリダオATK3500

伏せ1




遊矢「こんな感じなんだな、霊夢の初ゼアルって……」

いやぁ、2回目でも恥ずかしがってたからね。初回だとこんな感じかなって今回のカードはこれかな

E・HERO Great TORNADO
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/攻2800/守2200
「E・HERO」モンスター+風属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。
(遊戯王カードWiki参照)

攻守半分にするだけの簡単なお仕事のHEROだね

遊矢「単純だけど、やっぱり強いよな」

だね。融合召喚成功ターンだけなら単体で5600までなら処理できるからねぇ。

遊矢「でも、逆に言うとそれだけしかないからそのターンさえ凌げれば少しは楽になる感じかな」

だな、次はいよいよ霊夢のエースが登場するぞ!

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