遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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すっかり投稿がご無沙汰になってしまい誠に申し訳ありません!
これからまたノンビリ投稿して参りたいと思います!

そんなわけでWDC決勝大会編どうぞご覧ください!

また、このお話の最後にアンケートをご用意しました。良ければご投票お願い致します


No.56 WDC決勝大会決勝 part1

『そこまで!!これより、集計を行います!しばらくお待ちください!!』

 

 先程まで行っていたデュエルの決着がついたと同時にアナウンスが聞こえてきた。にしても、色々な人がいたな……

 

『お待たせいたしました。それでは集計結果をお知らせいたします。なお、決勝トーナメント進出者は上位4名となります。お手元のD・パッドに順位が記載されておりますので、そちらをご覧くださいませ!!』

 

 お、そうなのか……さて、結果はどうだ……

 

【5勝2敗 ハートピース12個 予選3位】

 

 うーん、3位か。最後のデュエルで6個賭け(お互い6個だったので実質全賭け)して勝てたのが幸いしたかな。全体順位は……

 

【1位タイ:遊城 遊斗:18個

 1位タイ:武藤 遊宙:18個

 3位  :七穂氏 大輔:12個

 4位  :岩槻 優也:11個

 5位タイ:城之内龍煌:10個

 5位タイ:アセト・アンデルセン:10個

 5位タイ:メヒア・オブライエン:10個】

 

 うわ、あっぶねぇ……マジで全賭けで勝てたことが抜けれた勝因じゃねーか……このデュエルするまで6個だったし……って、トップ通過はタイで遊斗と武藤 遊宙(ゆうら)……か。この予選で自分の4戦目に戦って1回負けたんだよな……あれでハートピースが半減したのが痛かった……けど、城之内龍煌は5位で脱落か。あいつにも負けたんだよな……あの時はハートピースを1個のみ賭けてたからそこまでだけど、2連敗なのが少し精神的に辛かった……でも、次の試合で全賭けしてたしズルズルと引きずってたら予選脱落してたし、何とか切り替えれてよかった……優也も4位で通過したのか。

 

『それでは、決勝トーナメント進出者はこちらのゲートを通ってください!!』

 

 まぁ、順位はどうであれ……決勝には残れたし、目標を達成するために動くかなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず決勝トーナメントが行われるデュエルタワーの近くに来てみた……が、やはりというか案の定というか、そこには優也と武藤 遊宙、遊斗と言ったグループB通過メンバーに加えて遊馬に凌牙やカイトと……そして、俺の一番のターゲットの1人である……

 

「フフッ……」

 

 トロンだ。最も、トロンは俺の方じゃなくてカイトの方を見ている。まぁ、原作通りなら確かカイトとデュエルをするはずだからな。でも……

 

「物語がそう簡単に行くはずねーだろ……」

 

『さぁ、やってまいりましょう!! WDC決勝トーナメント!! 司会は私、ハートランドが務めさせていただきます!! まずはトーナメントの紹介からまいりましょう!!』

 

フォンッ!フォンッ!

 

「……!?こ、これって……」

 

「ん……?」

 

「これは……!」

 

「……」

 

「……?」

 

 ハートランドの威勢の良い声と共に一瞬世界がセピア色になったけど、すぐに元に戻った。俺にとってはいつもの事だったんで特に反応することは無かったけども……決勝に残ったメンバーの半数以上が少し変わったことに反応していた。そう、()()()()だ。

 

「……何で、アイツまで反応してんだよ……」

 

 俺のつぶやきは、幸いにも誰にも届くことは無かった……

 

『それでは、こちらの画面でトーナメント抽選結果を発表いたします!!』

 

 ハートランドの声と共に画面のハートランドの姿が一度消え、トーナメント画面が出てきた。そして、そこに出てきた組み合わせは……

 

 

1回戦 トロンvs七穂氏 大輔

2回戦 岩槻 優也vs武藤 遊宙

3回戦 九十九 遊馬vs神代 凌牙

4回戦 天城 カイトvs遊城 遊斗

 

 

 ……よし、予想通り、というか……予想以上の内容だった。本当だったら、トロンと裏で接触してデュエルをして不戦敗を狙う予定だったが……予定が変わった。直接倒せるのなら、それに越したことは無い!

 そしてもし、勝てたら次は優也か武藤 遊宙のどちらか。多分武藤 遊宙だと思う。アイツは実際に強いからな、流石に優也でも難しいとは思う……かな。その次の試合は遊馬と凌牙……ここは原作の第1試合と変わらない。そしてトロンという対戦相手を奪ってしまったカイトの相手は遊斗……ここはかなり試合展開が読めないな…………

 

「……!? 僕の相手が七穂氏 大輔、だと……」

 

 おーおー、驚いてやがる。何であったにせよ、大画面で紹介されたやつがミスしたとなったら運営の不手際が過ぎるってことで流石にアカンからなぁ。っと、今回の功労者が戻ってきたな……

 

『ただいま、どう?』

 

「上々すぎた、サンキューな。プルート」

 

 そう、プルートだ。コイツ自身は何だかんだ言ってNo.だ。【紋章獣】を使わない事を決めたころからプルートに頼んでプルートのカードをあいつ自身に持たせて移動させた。まぁ、プルート曰く契約している人間から離れても繋がりが切れる訳ではないらしいし、その辺は気にしないでいいらしい。んで、プルートもやろうと思えば人を操れるらしかったので一時的にあのトーナメント作成係の人間を操ってもらってきた。多分、操られてたトーナメント作成係の人は分からないまま怒られてるんだろうな……正直申し訳ないと思っている。トロンとシャークを避けさせて、カイトを最終試合にするように指示したがこうしてくるとは思わなかった。反省はしているが後悔はしていない。

 

『さ、さぁ! それでは参りましょう! 第一試合の両名は第一バトルフィールドに!! 他のデュエリストの方はD・パッドをご覧の上、該当フィールドにどうぞ!!』

 

 ハートランドも流石に変える様な事はしなかったか。よし、とりあえずデッキ変更届は送ったところだしどうかな……

 

ピロン!

 

【デッキ変更 受理いたしました】

 

 お、受理されたな。よし、こっからは多分No.決戦が行われそうだし……頑張らないとな。そして、そうこうしているうちに入口到着したな……

 

「さぁ……行くよ、プルート」

 

『分かった。トロンってやつ、間違いなくNo.持ってるから気を付けてね!』

 

「了解。プルートはデッキにいて待っててくれ。絶対出番用意する」

 

『大丈夫、僕の効果(ちから)で大輔をサポートするよ』

 

「おうともよ、期待してるぜ。相棒(プルート)

 

 プルートもエクストラデッキに戻った事だし……やってやりますか! 使用するデッキは相手がトロンだからと言って遠慮はしない。全力の【紋章アンデット】でアイツに勝つ!!

 

 

『さぁさぁ、やって参りました準々決勝第一試合!まず先んじて登場したのはぁ!!ハートランド学園に転入してきてまだ間もないがそのデュエルの腕は確かなもの!!その実力はプロにも相対するらしいぞっ!その実力、ここで見せてほしい!七穂氏大輔っ!!』

 

 ハートランドのセリフ、あれ即興で考えてんのかな?

 

『そしてそして!反対からやって来たのはぁ!!幼い姿ながらその実力は折り紙つき!!数多の強敵たちを薙ぎ倒したその腕前は本物!!どちらが勝つのか私には全く予想できません!!トロン!!』

 

 っと、トロンもフィールドにやって来たな。まぁ、過程がどうであれ……トロンをここでリタイアさせる。その為には絶対に勝たないとな。

 

「はぁ……カイトと戦う予定だったんだけど……反対のブロックにいるし……決勝までいかないと会えないのかぁ」

 

「おいおい……目の前の敵を無視するってどういうこった?」

 

 仮にもデュエリストなら目の前の相手を倒すことに集中しろよな……シャークじゃねぇけど、イラッと来るぜ…………!

 

「決まってるでしょ……?僕が勝つに決まってるからこう言ってるんだよ……」

 

「……まぁ、いい。ちょいと賭けをしないか?」

 

「へぇ、僕に負けると分かっててそう言ってるの?面白いね、君って」

 

 随分と余裕だけど、その余裕どこまで持つのかねぇ……?

 

「俺が勝ったらテメーが持ってるNo.をもらい受ける」

 

「っ……!何処からそれを……それに、そう言うってことは君も?」

 

 流石にあぁ言えば反応するよな。アニメで知った、なんて言えねぇし……とりあえず誤魔化すか。

 

「情報の出先は企業秘密だ。後者の問いにはYESだ」

 

「ふぅん、だったら僕と遊んでよ。少しは楽しませてほしいものだね……?」

 

「無論」

 

「「デュエル!!」」

 

 

先攻 大輔LP4000 vs トロンLP4000 後攻

 

 

 先攻は俺か。手札は……ソコソコ良いな。まぁ、あまり動かなくてもイイだろ。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ドローカードも……今は使わなくていいかな。使いどころを誤らなければ大丈夫なだけだ。

 

「俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

大輔LP4000

手札3枚

???

伏せカード

伏せカード

 

 

 さぁ、お前の【紋章獣】はどんな動きをしてくるんだ?アニメでのコイツの展開を知らないんだが……

 

「僕のターン、ドロー!! “紋章獣アンフィスバエナ”を手札の“紋章獣レオ”を墓地に送って特殊召喚!更に紋章獣レオの効果でデッキから“紋章獣アバコーンウェイ”を手札に加える。そして“召喚僧サモンプリースト”を召喚、自身の効果で守備表示となる」

 

紋章獣アンフィスバエナATK1700

召喚僧サモンプリーストDEF1600

 

 へぇ、お爺ちゃんことサモプリ入れてるのか……どうすんかな?

 

「サモンプリーストの効果発動! 手札の魔法カードを墓地に送ってデッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する。僕はこの効果で手札の“シャッフル・リボーン”を墓地に送って、デッキから“紋章獣ツインヘッド・イーグル”を特殊召喚する! 更にフィールドに紋章獣モンスターが2体以上いるから“紋章獣エアレー”を特殊召喚!」

 

紋章獣ツインヘッド・イーグルATK1200

紋章獣エアレーATK1000

 

 おっと、そう展開してくるか……トロンの手札はアバコーンウェイともう1枚……展開はもうさすがに止まるかな? ……と言っても、エクシーズはしてくるだろうけど

 

「いくよ、僕はツインヘッド・イーグルとエアレー、そしてサモンプリーストとアンフィスバエナでそれぞれでオーバーレイ! 2体のモンスターたちでオーバーレイネットワークを構築、ダブルエクシーズ召喚!きたまえ、“No.8 紋章王ゲノム・ヘリター”! “No.58炎圧鬼バーナー・バイサー”!!」

 

No.8 紋章王ゲノム・ヘリターATK2400 ORU2

No.58炎圧鬼バーナー・バイサーATK1000 ORU2

 

 バーナー・バイサーか……これはコイツが持ってたのか……にしても、紋章獣デッキでそれか。まぁ、モンスター同士の戦闘には比較的強いデッキだしあながち相性は悪くないのかもな。


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