遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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相変わらずのお久しぶり投稿で申し訳ないです(土下座)


色々と書き貯めをしたり、色々書かせていただいてたりと、中々更新ができずじまいでした……


一応、これから月1で更新できればいいな、とは思ってますが、おそらく無理です(((
まぁ、これから頑張ってまいりますので、相も変わらずなカメ更新を待っていただいて……





あ、これ連続投稿じゃないです。続きが難産なんです、ほんとに申し訳ないです(土下座再び)



No.52 WDC決勝大会予選 part4

「……ん、これで良いかな」

 

 とりあえず、俺はデッキの調整をしている。流石にシンクロをこれ以上使う気にはなれないからな……サイドデッキと入れ替えをしている。メインとエクストラに入れていたシンクロ関連カードとサイドデッキにあるエクシーズ関連カードを入れ替えておかないとな。

 

「ほう、Youが次の相手か」

 

 ……うん、俺は見ていない。次のデュエリストがウエスタン風の服装をしているのはまぁ、良いとしよう。だが、背中にワニを背負っている姿は見ていない。

 

「Hey、クリアーレ! お前も6番フィールドか?」

 

「Oh、ウィルじゃないか。」

 

 ……ん? 次に現れたのは赤茶色の髪を肩まで下ろした民族衣装風の服装をした奴、クリアーレ、という名前の奴だった…………って、3人? 3人だとバトルロイヤルか? ……にしても、バトルロイヤルって苦手なんだよなぁ。しかも相手は知り合いのようだしさぁ……

 

「ん? ……あーっ!! 大輔!!」

 

「へっ?」

 

 今度は俺の名前が呼ばれたかと思うと……振り返る前に背中を叩かれる。その強さに若干顔をしかめていたが、振り返るとその張本人は笑っていた。

 

「お前もこのフィールド(6番フィールド)なのか……? 遊斗!」

 

「久しぶりだな! ……ん? 他にも2人いるのか……」

 

ピロン

 

 俺たち4人が6番フィールドに揃うと、D・パッドが何か受信したので、それを見てみる……と

 

『6番フィールド タッグデュエル LP8000制・LP及びフィールド共有

ジェームズ・クリアーレ・クック&ウィル・ガラムチーム

           vs

      七穂氏 大輔&遊城 遊斗チーム      』

 

 と出ていた。どうやら今回は俺と遊斗が同じチームで戦うようだった……だったらシーラカンスよりHEROの方が良いか……? 俺はコッソリ大会規約の確認をしてみる。

 

『使用デッキの変更は1度のみ、運営へ変更を申し出れば可能とする。なお、サイドデッキによるデッキの組み換えは使用デッキの変更には該当しない』

 

 ……あー、つまり魚デッキを使うか、HEROを使うか、か……別にどちらでも良いんだが……

 

「君とのteamか、悪くはないな」

 

「確か、ウィルはあのデッキを使ってたな。ならばこの一戦は行けそうだ」

 

 ……どうやらお相手はデッキ相性は良い模様……となれば……

 

「……遊斗」

 

「んあ? どうした?」

 

「これからデッキ変更申請をしてくる。少し時間をもらうぞ」

 

「へ? いや、お前がデッキ変える必要なくね?」

 

「いや、しかしだな? 俺のデッキは水属性魚族が主軸のエクシーズ主体のデッキで属性こそほぼ同じだけど……お前のデッキがパートナーじゃあ恐らく俺が足を引っ張りかねない。だったらとる行動は一つ、HEROを俺も使う事だ」

 

「あのなぁ? 俺だって色々デッキ改築してんだよ。そんぐらいわかれば十分だっつーの」

 

「……聞いていたか?」

 

「あぁ」

 

 笑顔の遊斗に俺はもはや溜め息しか出なかった。まぁ、何とかなるならその方が良いか

 

「……しゃーねぇ。腹ぁ括るか!」

 

「おう! 行くぞ!!」

 

「「「「デュエル!!」」」」

 

 

 

ジェームズ・クリアーレ・クック&ウィル・ガラムチームLP8000

           vs

      七穂氏 大輔&遊城 遊斗チームLP8000

 

 

     お互いに賭けるハートピース:一人2個(全員持っているハートピース全て)

 

 

 

 先攻は……相手か!

 

「先攻はこっちか。Meから行かせてもらうよ? ウィル」

 

「構わん」

 

「んじゃあ、行くぞ! ドロー!」

 

 まず一歩前に出てきた相手は背中にワニを背負ってる方。パッと見だと一応何となく予測は付くけど……

 

「Meは“アリ・ソルジャー”を召喚! Reverseカードを2枚セット! ターン終了!」

 

アリ・ソルジャーATK1200

 

 

アリ・ソルジャー(漫画版・通常モンスター)

水属性 爬虫類族 ☆4 ATK1200/DEF1800

 

 

 出てきたのはワニの姿をした戦士……やはり【爬虫類】か……

 

 

ジェームズ・クリアーレ・クック&ウィル・ガラムチームLP8000

手札 3:5

アリ・ソルジャーATK1200

伏せカード

伏せカード

 

 

 さて、一応は堅実な一手だな。アリ・ソルジャーは守備力の高いモンスターだが……となると、ウィルのデッキが気になるな。爬虫類となると【レプティレス】とか【ヴェノム】とか【ワーム】辺りがあるが……

 

「なぁ、大輔。次はお前が行ってくれ。俺のターンは後でいい」

 

「ん、そうか。ならばお言葉に甘えて! 次は俺が行かせてもらう! 俺のターン、ドロー!」

 

 俺は一歩前に出ると、勢いよくデッキからカードを引いた。

 

「っと、これか。だったら……“グリズリーマザー”を召喚!」

 

グリズリーマザーATK1400

 

 ま、最初だしこんなもんだろう。動こうと思えば動けるけど……とりあえず様子見かな? 攻撃は……伏せが怪しいし、とりあえず放置かな?

 

「俺は2枚セットし、ターンエンド」

 

 

七穂氏 大輔&遊城 遊斗チームLP8000

手札 3:5

グリズリー・マザーATK1400

伏せカード

伏せカード

 

 

「行くぞ、僕のターン、ドロー」

 

 さぁ、次はウィル・ガラムだったな……どんなデッキを使ってくる……?

 

「ふむ、俺は“封印獣ボア・ボーラン”を召喚する」

 

封印獣ボア・ボーランATK1700

 

 

封印獣ボア・ボーラン(漫画版)

水属性 爬虫類族 ATK1700DEF1000

このモンスターの効果はフィールドに「封印の真言」が存在しない場合、発動することはできない。

(1):このモンスターが戦闘を行った場合、ダメージ計算後に戦闘を行った相手のモンスターを破壊する事が出来る。

 

 

 封印獣……? 初めて見るな……となると、お互いが水属性・爬虫類族、というところか……

 

「そして、永続魔法“封印の真言”を発動し、バトル! ボア・ボーランで攻撃!」

 

七穂氏 大輔&遊城 遊斗チームLP8000→7700

 

 相手モンスターの攻撃を受けてグリズリー・マザーがサヨナラになる……が、いつまでたっても選択画面が出てこない……?

 

「ボア・ボーランは封印の真言が場にあるかぎり戦闘した相手モンスターを効果破壊できるのさ」

 

 あ……そう言えば相手のモンスターの効果を見るの忘れてた……くっそ、しっかり確認してないのは集中していないから、だな。うん。

 

「アリ・ソルジャーで直接攻撃!」

 

 ふむ……どうしたものかな。通しても良いんだが……ここは!

 

「“ピンポイント・ガード”発動! グリズリーマザーを蘇生!」

 

グリズリーマザーDEF1000

 

 一応念のために通さない。何が起こるかわかったもんじゃねぇ。

 

「ふむ……攻撃は中断だ。カードを2枚セットし、ターンを終える」

 

 

ジェームズ・クリアーレ・クック&ウィル・ガラムチームLP8000

手札 3:2

アリ・ソルジャーATK1200

封印獣ボア・ボーランATK1700

封印の真言

伏せカード(ジェームズ)

伏せカード(ジェームズ)

伏せカード(ウィル)

伏せカード(ウィル)

 

 

「すまねぇ、罠があると思って攻撃を躊躇してしまった」

 

「気にすんなって! 行くぜ、俺のターンだ!」

 

手札

5→6

 

「っし、まずは魔法カード“ハーピィの羽箒”を発動!」

 

「ふん、俺のリバースカードオープン“大革命返し”だ。効果を無効にし除外だ」

 

「っ……! それはちょっと驚いちまったけど……そのくらいなら! 俺はこいつを召喚だ! “E・HERO ブレイズマン”!!」

 

E・HERO ブレイズマンATK1200

 

 お、それ手に入れてたのか……あ、そっか。そういやこの前販売されたんだっけ?けど、どれも高かった記憶があるんだが……いや、気にすることはないか……コイツはあの天性のチートドロー・十代の息子なんだし……

 

「ほう、HEROか」

 

「あぁ、俺の大好きな仲間たちさ! ブレイズマンの効果でデッキから“置換融合”をサーチする。大輔、良いか?」

 

 置換融合を先にサーチして、俺に許可を求めてきたってことは……

 

「あぁ、自由に使え! 遊斗!」

 

「俺はさっきサーチした魔法カード置換融合を発動!フィールドのHEROのブレイズマンと水属性のグリズリーマザーを融合!」

 

 水属性を指定……ってことはやっぱりアレか。

 

「揺蕩う水面を泳ぎし獣よ! 正義の力を持つ英雄と合わさりて、今姿を現せ! 融合召喚! 来たれ、“E・HEROアブソルートZERO”!!」

 

E・HEROアブソルートZERO ATK2500

 

「……!?」

「Wow……!」

 

「へへっ……行くぜ、バトル! ZEROでボア・ボーランに攻撃! 瞬間氷結(Freezing at moment)!!」

 

「ぐうっ……!」

 

ジェームズ・クリアーレ・クック&ウィル・ガラムチームLP8000→7200

 

「だ、だがボア・ボーランの効果発動! そのHEROを破壊するぞ!」

 

「けど、破壊されたzeroの効果!このモンスターがフィールドを離れたとき、相手の場のモンスターすべてを破壊する!」

 

「なっ……!?」

 

 フィールドが凍り付いてアリ・ソルジャーも破壊される……まぁ、ボア・ボーランと戦闘するのは少し驚いたが……通常召喚権を既に使った後だけど、どうするんだ……?

 

「俺は魔法カード『二重召喚』を発動して、もう一度召喚できるようにするぜ!そして『幻影の魔術士』を召喚!そしてカードを2枚セット、ターンエンド!!」

 

 

七穂氏 大輔&遊城 遊斗チームLP7700

手札 3:0

幻影の魔術士ATK600

伏せカード(大輔)

伏せカード(遊斗)

伏せカード(遊斗)

 

何を伏せたんだ……? もし残ったら確認しておこうか……

 

「次はMeのターン! ドロー!!」

 

【爬虫類】となると、この後はどうする……?


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