今は予選最終日の夕方……アレから何度かデュエルをしたが……ラストピースが填まらない…………どうしたものか……
因みに、アレから戦った相手は合計10人。手あたり次第挑んだはいいけど、受け取ったピースは全部合わなかった……
え、どんな相手とデュエルしたか?
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1戦目【炎星】vsモブA(使用デッキ【ジェムナイト・パールビートダウン】)
→4軸炎星らしくビートダウンで勝利
2戦目【炎星+炎王】vs万丈目唯(デッキ内容は交流戦編参照)
→ガルドニクスビートダウンで勝利
3戦目【影霊衣】vs丸藤 京(デッキ内容は交流戦編参照)
→“トリシューラの影霊衣”を軸に回して勝利
4戦目【シャドール】vs八邦多々音(デッキ内容は交流戦編参照)
→シャドールのエクストラメタを利用して勝利
5戦目【兎ラギア】vsモブB(使用デッキ【???】)
→相手に何もさせずに勝利。唯一見えたのは“ゴブリンドバーグ”・“ミラフォ”・“奈落の落とし穴”(後ろ2枚はエンドサイクで割れた)
6戦目【E・HERO&M・HERO】vs万丈目準プロ(日本ランク7位・世界ランク123位・使用デッキ【アームド・ドラゴン+オジャマ+VWXYZ】)
→LP100まで追いつめられるも“M・HERO アシッド”で“おジャマ・カントリー”を除去しながら弱体化させてからの“C・HERO カオス”、“M・HERO 光牙”で大逆転
7戦目【霊獣】vsモブCプロ(日本ランキング37位・世界ランク334位・使用デッキ【切り込みアロマシムルグロック】)
→初手から相手のパターンを決められて焦るもブレイクスルー・スキルが墓地に送られたためにそこから霊獣の連契を活用してロックを突破しそのまま勝利
8戦目【シャドール】vsモブD(使用デッキ【セイクリッド】)
→相手のしたいことをとにかくさせず勝利
9戦目【影霊衣】vsモブE(使用デッキ【ランク4列車】)
→手札が2ターン(自分のターンのみで数えて)事故るもなんだかんだで勝利
10戦目【炎王】vsモブF(使用デッキ【EMヘイタイガービート】)
→ガルドニクスの攻撃力を相手が超えられず(超えさせず)勝利
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……とまぁ、こんな感じだったな。え、プロデュエリストが混じってる? ……いや、一度十代と戦った後だと……なんか、ね……勝ってしまった。因みに、プロのデュエルだってのに周りに人はいなかったのはどうなんだろう……?
「はぁ……どうしたものかな……」
もうこの頃になってくると殆どピース個数0の人や既にピースの集まった通過者しかいない筈……まだ数名周囲にいるけど……もはや飢えた獣のようにデュエルをしている……
「……そこの君、俺とデュエルをしてみないか?」
ふと声掛けに気が付いてそちらを向くと……背後に大きな黒のハイヤーの前にいたのは栗金茶色で顔の輪郭に沿った感じの髪型と髪と同じ色の瞳を持つ赤色の特徴的なコートを羽織っている男性…………って……え?
「え、えと……貴方は……」
「俺かい? 俺は響紅葉、だ。宜しくね」
…………MA☆JI☆DE!? 響紅葉さんって……日本リーグ1位・世界ランク1位兼ワールドチャンピオン、だよ、な……何でこんなところで……ってか、紅葉さんが出てるとか勝てる気がしないんだが!?
「ふふ、安心してね。俺は本戦には出れないから、俺に負けてもハートピースは失わない。その代わりただ、俺の一存で俺の持っているハートピースを渡すことができる。最も、デュエルをして、じゃないとね。因みに、俺とのデュエルは断っても問題はない。さぁ、どうする?」
うん、どうしてこうも日本チャンプとワールドチャンプ……2人と戦う破目になるんだよ……まぁ、断る理由がないんだよな。
「……もちろん、受けて立ちます」
「よし、行くぞ!」
「「デュエル!!」」
後攻 大輔LP4000 vs 紅葉LP4000 先攻
「おい、あっちで紅葉さんがデュエルしてるぞ!」
「マジか! あの噂本当だったのかよ!!」
「あ、対戦相手はハートランド学園の男子っぽいな。制服着てる!」
「ウホッ、良い男子!」
そして案の定というか……周りにあっという間に観客が集まってきた……だが、最後の奴は明らかにデュエル目的じゃない気がするんだが!?
「あっちゃあ……オフレコで今までデュエルしてたのになぁ……どうしてこんなに集まったんだろ?」
うん、変装してるならまだしも……素の状態でその上ハイヤーバックという明らかにそれっぽい感じだし……天然なの? 紅葉さん、それ、素で言ってるの!?
「……まぁ、見られて困るデュエルじゃないからね。俺の先攻、ドロー!」
……相手は仮にも現役のワールドランカーのトップ……どんなデュエルを…………
「本来のデッキではないが……全力で戦いに行くよ? 俺は“伝説の予言者マーリン”を召喚!」
伝説の予言者マーリンATK1400
マーリン……っつーことは、【聖騎士】のデッキか…………!
「マーリンの効果。自身をリリースしてデッキから聖騎士のモンスターを特殊召喚する。俺は“聖騎士モルドレッド”を特殊召喚!」
聖騎士モルドレッドATK1700
「コイツはフィールドに存在するとき、通常モンスターとして扱うことができる。しかし、聖騎士たちは聖剣を持つことで、その力を発揮する。手札より“聖剣カリバーン”をモルドレッドに装備! そして、聖剣カリバーンを装備したモルドレッドの攻撃力は500アップする。そして、聖剣カリバーンの効果により、ライフを500回復する」
聖騎士モルドレッドATK1700→2200
すげぇ、模範的な動きだな……丁寧な説明があるから周りもデュエルの長引きそうな感覚を一切持ってないし…………つっても、【聖騎士】とは意外だったな。確かこの前テレビで見たときには【テラナイト】を使ってた記憶があったんだが……
「さて、これでモルドレッドはある二つの効果を得た。まずはレベルが1つ上がり、モルドレッドは闇属性となる。最も、すぐに別の効果を適応するから、コッチの効果は意味が無いな。モルドレッドのモンスター効果。自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合に発動できる効果だ。デッキからモルドレッド以外の聖騎士のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。来たれ、聖騎士ボールス!」
聖騎士ボールスDEF900
「その後、自分フィールド上の装備魔法カード1枚を選んで破壊する。聖剣カリバーンを破壊……そして、聖剣カリバーンの効果。1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、
自分フィールド上の聖騎士の戦士族モンスター1体を選択してこのカードを装備できる。ボールスを選択し、装備。そしてカリバーンの効果を再び使用。ライフを500回復。そしてボールスの効果。メインフェイズ時にデッキから聖剣カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りを墓地へ送る。俺が選ぶのはこの3枚だ」
・聖剣アロンダイト
・天命の聖剣
・聖剣ガラティーン
まぁ、流石に3種類ばらけるよな……どれ選んでも微妙だな……仕方ない。
「……アロンダイトを選択します。手札にどうぞ」
「了解、天命の聖剣とガラティーンは墓地に送る。因みにこの効果を使っても、聖剣は破壊されない。そしてフィールド魔法“円卓の聖騎士”を発動。そして……“聖騎士ガウェイン”は自分場に光属性通常モンスターが存在する時、表側守備表示で特殊召喚できる。来たれ、聖騎士ガウェイン!」
聖騎士ガウェインDEF500
これで、レベル4聖騎士が2体……!
「さて、まずは彼から出陣してもらおう。俺はガウェインとモルドレッドでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!
円卓の騎士を束ねし王! “聖騎士王アルトリウス”!」
聖騎士王アルトリウスATK2000
……まぁ、そう来るよな……
「アルトリウスの効果。エクシーズ召喚成功時、自分の墓地の「聖剣」と名のついた装備魔法カードを3種類まで選択してこのカードに装備できる。よって墓地に眠りし天命の聖剣とガラティーンの2枚を装備! ガラティーンの効果で攻撃力を1000アップさせる。カードを1枚セットしてアロンダイトをアルトリウスに装備。これでエンドフェイズに移行し、円卓の聖騎士の効果発動。フィールド・墓地に存在する聖騎士カードの種類数により効果が変化する。このカード自身も聖騎士の名を含まれるため、これも含まれるから存在するのは3枚。よってデッキから聖騎士カード1枚を墓地へ送る。デッキから“魔聖騎士ランスロット”を墓地に送る。これでターンエンド」
紅葉LP5000
手札1
聖騎士王アルトリウスATK2000→3000(アロンダイト・天命の聖剣・ガラティーン装備)
聖騎士ボールスDEF900(カリバーン装備)
聖剣カリバーン(ボールス)
聖剣アロンダイト(アルトリウス)
天命の聖剣(アルトリウス)
聖剣ガラティーン(アルトリウス)
伏せカード
フィールド魔法
円卓の聖騎士
魔法・罠ゾーンが完全に埋まってる、か……伏せは1枚だけだけど……厄介なんだよなぁ。まぁ、やれるだけやるしかないってな!
「俺のターン、ドロー!」
さて、と……今まで兎ラギア、炎王、炎星、シャドール、霊獣と色々使ってきたが……しっくりとこないんだよな。今回もデッキを変えてるけど。にしても……手札は良いんだが、モンスターが来すぎだな。幸いにもそれを解消できるカードはある。
「俺は“クリバンデット”を召喚。そしてバトル! クリバンデットでボールスを攻撃!」
「……何もないよ。そして破壊された時、ボールスに装備していたカリバーンの効果……は使わないよ」
おっと、使わないか。意外だな。
「……メイン2。魔法カード“森羅の施し”を発動。デッキからカードを3枚ドロー。その後、森羅と名のついたカード1枚を含む手札のカード2枚を相手に見せ、好きな順番でデッキの上に戻す」
今回は森羅。特殊な効果発動条件の多いカテゴリーだけど、結構楽しい。
見せたカード
・森羅の花卉士 ナルサス
・森羅の実張り ピース
引いたカードはどれも魔法・罠。扱いづらいカードは入れてないつもりだし、とりあえずはこれで良いかな
「俺は手札を3枚セットし、エンドフェイズに。そしてエンドフェイズにクリバンデットの効果。こいつをリリースしてデッキトップ5枚をめくる。その後、めくった中に魔法・罠カードがあれば、それを手札に加えることができる」
めくったカード
・森羅の花卉士 ナルサス
・森羅の隠蜜 スナッフ
・超栄養太陽
・薔薇恋人
・アマリリース
……モンスター多すぎだろ
「俺は“超栄養太陽”を手札に加え、他は墓地に……そして“森羅の花卉士 ナルサス”と“森羅の隠蜜 スナッフ”のモンスター効果発動。ナルサスの効果でデッキから森羅と名のついたカード1枚を選んでデッキの一番上に置く。俺は“森羅の実張り ピース”をデッキトップにセット。そしてスナッフの効果でデッキトップをめくる」
「……それ、意味あるかい?」
「まぁ、そういうデッキですから。めくったカードが植物族なら墓地に送る。デッキトップは当然植物族。寄って墓地に送る。そしてピースの効果で自分の墓地からレベル4以下の植物族モンスター1体を選択して特殊召喚できる。俺はナルサスを特殊召喚!」
森羅の花卉士 ナルサスDEF1000
本当は攻撃表示でも良いんだが……まぁ、守備表示にしておいても損はないだろう。初動があまり動けないから相手に展開を許すのはちと辛いか……?
「これでターンエンド!」
大輔LP4000
手札3(超栄養太陽)
森羅の花卉士 ナルサスDEF1000
伏せカード
伏せカード
伏せカード