遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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そう言うわけでタイトル通り主人公ターンです。

やりたくてやった、後悔はしていない(遠い目)


No.02 「俺のターン!」vsシャーク

 それにしても、エアロシャーク2体に伏せカード2枚……絶対奈落とかミラフォとか伏せてありそう…………まぁ、ミラフォは役立たない事多いから構わないけども。

 

「んじゃ、俺のターンだな……ドロー!」

 

手札5→6

 

 …………来ないな。まぁ、コイツで引き込めるかチャレンジしてみるか。

 

「俺は魔法カード“強欲なウツボ”を発動! 手札の水属性モンスター2体……“ハンマー・シャーク”と“ダブルフィン・シャーク”をデッキに戻してシャッフルし……デッキから3枚ドローする! ドロー!! ……魔法カードサイクロン! これでデッキ側の伏せカードを破壊する!!」

 

手札

6→5→3→6→5

 

「何っ!?」

 

 破壊したのは……“奈落の落とし穴”か、これは嬉しいな。これで安全に展開ができる。

 とりあえず分かった人多いとは思うけど、俺のデッキは【水属性】。でも、ただの水属性デッキではない。まぁ、その軸となるモンスター引けたし、シャークに見せてやるか! 俺は元々手札にあったカードの内の1枚を手に取り、デュエルディスクに読み込ませた。

 

「俺は魔法カード……“スター・ブラスト”を発動っ!! 500の倍数のライフを支払って、手札・フィールドのモンスターを1体選択。そして選択したモンスターのレベルを先程支払ったライフに応じて下げる! 俺は1500のライフを支払う!」

 

 俺が支払うライフを宣言すると、体に多大な疲労感、そしてバチバチと体に電力が流れる感じがした。俺の両足に力が入りにくくなって倒れそうになったが、気合いで踏ん張って、デュエルを続行し、手札を1枚見せた。

 

「ぐっ……ぐぅぅ…………お、俺がレベルを下げるモンスターは“超古深海王シーラカンス”! そして支払ったライフは1500……よって、コイツのレベルを3つ下げる!!」

 

大輔LP1600→100

 

超古深海王シーラカンス☆7→4

 

「何……シーラカンスだと…………!?」

 

 そう、俺のデッキは【シーラカンス軸エクシーズ】。たった1体でかなりの展開が出来るもんだからかなり重宝してるんだよな。

 

「そして、レベルが4になったから……コイツは通常召喚出来る。来いっ、“超古深海王シーラカンス”っ!!」

 

超古深海王シーラカンス☆7→4

ATK2800

 

 俺の背後から巨大な波が出てきたかと思うと、そこから巨大な古代魚のシーラカンスがその姿を現した。

 

「くっ……! (だが……俺の場にはまだ伏せカードが残っている…………!)」

 

「シーラカンスのモンスター効果! 手札を1枚墓地へ送ることでデッキから、可能な限りの魚族モンスターを特殊召喚するっ!!」

 

手札

3→2

 

「何だとっ!?」

 

「俺の場に姿を現せ、2体の“レインボー・フィッシュ”に2体の“スピア・シャーク”よ! “王の咆吼”」

 

レインボー・フィッシュATK1800

レインボー・フィッシュATK1800

スピア・シャークATK1700

スピア・シャークATK1700

 

 シーラカンスが腹の底へと響く程の咆吼を放つと、俺の場に水面が出てきて……そこから虹色の魚と頭に槍の様なものを持った鮫が2匹ずつ姿を現した。

 

「場に……レベル4モンスターが5体も……だと!?」

 

 さすがのシャークもこれには驚きの様だね。正直、大量展開はこの世界では俺の十八番だと自負してるし……問題はない。多分。

 

「……もっとも、この効果で特殊召喚したモンスター達は効果が無効になってて攻撃も出来ない…………けど、エクシーズの素材にすれば問題はないよな?」

 

「っ……!」

 

 さて、連続エクシーズ召喚をお見せしようかな! 今回は何回出せるかな……?

 

「まずは、レインボー・フィッシュ2体でオーバーレイ!

 

2体の水属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

吼えろ、未知なる轟き……深淵の闇より今姿を現わさん!! “バハムート・シャーク”っ!!」

 

バハムート・シャーク★4ATK2600

ORU2

 

「更にスピア・シャーク2体でオーバーレイ!

 

2体の水属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!!

 

深淵より今こそ現れ出でよ……“深淵に潜む者”!! 深淵に潜む者が水属性モンスターをオーバーレイユニットとして持つ場合、俺の場の水属性モンスターすべての攻撃力を500ポイントアップされる! “水霊の加護”!」

 

深淵に潜む者★4ATK1700→2200

ORU2

 

バハムート・シャークATK2600→3100

 

超古深海王シーラカンスZTK2800→3300

 

 ひとまずこれでシャークの墓地にラブカが落ちてても問題はない筈だ。取り合えずの所は……効果で墓地に送ってたこのカードで……っと

 

「墓地に眠る“オーバーレイ・イーター”のモンスター効果! コイツを除外することで相手の場のエクシーズモンスターのオーバーレイユニット1つを俺の場のエクシーズモンスターへと移し変える! エアロ・シャークのオーバーレイユニットを頂くぜ!」

 

 エクシーズモンスターが主軸のこの世界……使う頻度は高いから重宝するんだよな。デッキがデッキだし、ピン刺しで充分だけど。

 

「なっ……!?」

 

エアロ・シャーク

ORU1→0

 

バハムート・シャーク

ORU2→3

 

 リモーラが手札に居れば使いたい場面だけど……場はすでに3つ埋まってるし、握ってても使わなかったかもな。まぁ、今は手札増強が優先かな!

 

「俺は“エクシーズ・トレジャー”を発動! 互いの場のエクシーズモンスターの数だけデッキからドローする!俺とお前の場には2体ずつエクシーズモンスターがいる……よって4枚ドロー!(ラッキー!)更に“エクシーズ・ギフト”を発動し、バハムートのオーバーレイユニットを2つ墓地に送って2枚ドロー!」

 

 あ、リモーラ引いた……まぁ、普通に特殊召喚条件は揃ってるし、使えるから良いか。

 

バハムート・シャーク

ORU3→1

 

手札2→1→5→4→6

 

「っ……こんだけ展開しながらも手札が減ってない……だと!?(モンスターエクシーズの事を間違えて言うにしては……コイツ…………強い!)」

 

「さて、まだまだ行くか! 俺は手札の“エクシーズ・リモーラ”のモンスター効果を発動! 俺の場のオーバーレイユニットを2つ墓地に送ることでコイツを特殊召喚する。俺はバハムートと深淵に潜む者から1つずつ取り除いて特殊召喚する!」

 

 オーバーレイユニットが2つ各々から離れると、俺の場にやってきてひとつとなり……そこから緑色の鮫が現れた。

 

深淵に潜む者

ORU2→1

 

バハムート・シャーク

ORU1→0

 

エクシーズ・リモーラDEF800

 

「コイツには更なる効果があるんだが……それはこの場では使えないから放っておく……そして、手札のこのモンスターは俺の場に水属性モンスターが存在すれば特殊召喚出来る……こい、サイレント・アングラー!」

 

 俺の場に水面がまた出ると、そこからあんこうを模したモンスターが現れる……これでまた俺の場にエクシーズ素材が集った。

 

サイレント・アングラーDEF1200

 

「俺はサイレント・アングラーとエクシーズ・リモーラでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

俺の場に更に現れろ、“深淵に潜む者”!! 水属性モンスターを素材とする深淵に潜む者が更に増えたため更に攻撃力が500ポイントアップ!」

 

深淵に潜む者★4ATK1700→2200→2700

ORU2

深淵に潜む者ATK2200→2700

ORU1

バハムート・シャークATK3100→3600

超古深海王シーラカンスATK3300→3800

 

「な、なん……だと…………!?」

 

 手札4枚残してこの盤面……安心して決着付けれるな

 

「さて、これで攻撃すれば問題なく勝てる訳だが……伏せカードが少し気になるな。それに墓地に送られたのがキラー・ラブカってのもいけすかねぇ」

 

「っ……!」

 

 一応、確認のために後に出した方からユニットを取ったけど……取れてたのはビック・ジョーズ…………つまり、墓地にすでに送られていると言うことになる。

 

「……まぁ、コイツの効果を使えばどうとでもなるが。深淵に潜む者のモンスター効果! オーバーレイユニットを1つ使用して、相手の墓地で発動するカードを全て使用不可とする。これでキラー・ラブカは使えない!」

 

「何っ……!?」

 

「さて、残るは伏せカードのみ……今までの発動しなかったって事は魔法阻害や召喚反応、モンスター効果阻害系ではないし、恐らく攻撃反応型かフリーチェーンで攻撃を阻止するカード……ならやることはひとつ。魔法カード“ナイト・ショット”! この効果で相手の場の伏せカードを1枚破壊する。この効果で対象に取られたカードはこの効果にチェーンして発動は出来ない」

 

「なあっ……!?」

 

 そして撃ち抜かれたのは……“ポセイドン・ウェーブ”か……

 

「なるほどな。場には水属性が2体……俺がスター・ブラストを使ってなくても攻撃した時点でアウトって訳か…………まぁ、先に奈落を破壊されたのが運のツキだったな……バトル!」

 

「っ!!」

 

「全軍……出撃!」

 

「くっ……ぐおぉぉぉぉっ…………」

 

凌牙LP4000-(2700+2700+3600+3800-1900-1900)=-5000

 

大輔 win

 

 

 0~9の数字がパラパラと降ってきてデュエルが終わった事を知らせると、俺はD-ゲイザーを外し……「言わんこっちゃない」と呟いた。すると、シャークは起き上がり、俺を睨み付けながら叫んだ。

 

「おい、もう一度勝負だ! こんなの……有り得るかよっ!!」

 

 …………想定通りと言えば想定通りなんだけど……やっぱりこの時期のシャークは荒んでるなぁ…………俺は右手をヒラヒラさせてそれを拒んだ。

 

「お断りだ。そんなイライラした状態じゃあ、どんだけやっても俺には勝てっこ無いよ」

 

「何だと……っ!」

 

 はぁ……これはそろそろ本題に移っとかないとまたデュエルさせられそう…………

 

「そうだね……それなら、そこの彼とデュエルをして、勝った方と俺がこの学校に転入した日の放課後にデュエルをしようかな」

 

 そういって俺が指差したのは遊馬だ。シャークは遊馬を睨み付けて、遊馬はキョトンとしている。

 

「何……!?」

 

「えっ……お、俺ぇ!?」

 

「そう、君だよ。それとも……デュエルには自信が無いのかな?」

 

 ここで遊馬にも発破を掛ける。これでやる気出す筈。

 

「なっ……そんな事ねぇぜ! 俺だってデュエルチャンピオン目指してんだ!!」

 

 うっし! これで問題なく戦わせれるな。

 

「んじゃあ、決定だな。日時は次の日曜日の朝10時。場所は駅前広場辺りにしようかな……二人とも、異存は無いね?」

 

「おう! ぜってぇに勝ってやる!!」

 

「ふん……奴が相手なら勝ったも同然だが…………良いだろう。そのデュエル、受けてたつ!」

 

 と、いうわけでその日は解散となった。




うん、LP8000制でも1kill出来ちゃったのはやりすぎたと思う。
でも、主人公的に考えると場の深淵がORUが1つだけで、墓地にラブカがある時点で2体目の深淵を出さずを得ないからこれは仕方なかった。(因みに2体目の深淵を出さなくても深淵のORUを使いきったとしてもこの時点で総攻撃力が7100になっていたのに投稿後に気付いたのは秘密です)

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