今回の大輔は色々なデッキを持って予選に挑んでます。
ちなみに、こういった質問が(こちらの世界のWDC運営へ)実際にあった模様
運営Q&A
Q.予選中、別のデュエリストとデュエルしていた相手が自分とのデュエルではデッキを変えていたのですが、これはダメなんじゃないですか?
A.本戦では固定としますが、予選では問題はありません。
Q.3戦マッチの時にデッキが変わってたんですが、警告していただけませんか?
A.調整中です。
No.37 WDC予選開幕!!
大輔が異世界の住人……霊夢とのデュエルをしているちょうどその時、ある場所では、一人の青年と一人の男がデュエルをしていた。しかし、男の肩には82の刻印が印されていた……
「オラッ! バトル行くぜ! No.82ハートランドラコで直接攻撃!!」
「うわああああっ!?」
青年LP1800→0
そして、男の操るNo.モンスターが青年のLPを削りきった……
「へっへへ……さぁ、約束通りにお前のカードとハートピースを渡してもらおうかぁ!!」
そう言うと、男は青年の持つエクシーズモンスターカードをひったくったのだった……
「あっ!」
「よっえぇなぁ……ま、折角だ。このカードは俺が使ってやるよ。ありがたく思いな!」
男はそう言うと青年を足蹴にしてその場を去っていったのだった……
「あ、そういや結局ハートピースを賭けたデュエルじゃ無かった、んだよな……」
俺は歩いているとふと、先程のデュエルを振り返ってそう呟くと、ちょっとだけ肩を落とした。
「まぁ、残念だったけど……良い思い出にはなった……かな、うん。さてと…………改めてデュエルの相手を探さないと……」
俺が歩いていると、突然背後から何者かの声が聞こえてきた。
「そのデュエルディスク……君もデュエリストっスね?」
何か聞きなれた声に振り返る……と、そこに居たのは…………
「え~と……確か丸藤翔さん、でしたよね? 京のお父上で、デュエルアカデミア本校のデュエル論の講師をされてるとお伺いしましたよ」
「京から話は聞いてるっスよ。確か大輔君だね」
そう、十代の弟分である丸藤翔だ。(そういや、ティラノの息子も会場に居たよな……アイツとも会えるかな?)
「君の事はアニキからも聞いてるっスよ。将来有望なデュエリストだって言ってたっスからね。生憎と、あの時は会議があって本土の方に言ってたもんだから一度君に会ってみたかったんス」
そ、そこまで言われてたのかよ……でも、そんな言い方をするってこたぁ…………?
「デュエリストならば、言わずもがな……っスよね?」
そう言って翔はデュエルディスクを構えた…………あぁ、やっぱりそう言うことか。
「まさか、アカデミアの講師の方がWDCに参加してるとは思ってなかったですよ?」
俺も翔にそう言いながらデュエルディスクを構える。
「一応、生徒らが禁止行為で騒動を起こさないか監視するっていう名目で参加してるっスからね……でも、個人的に戦いたいと言う方が大きいっスよ!」
「「デュエル!!」」
先攻 大輔LP4000 vs 翔LP4000 後攻
先攻は俺かぁ……最近作った色々なデッキをWDCの予選用に使おうと持ってきたけど、どのデッキだったかな……?
「俺のターン、ドローっ!!」
俺は引いたカードを確認する……と、スグにこのデッキのコンセプトを思い出した。そういや、こんなデッキだったな……翔相手だと有利とも不利とも言えない微妙な感じだけど……勝ちに行く! まずはその為の下準備だな。
「俺はモンスターをセット、カードを2枚伏せて永続魔法“つまずき”を発動。ターンエンドだ」
大輔LP4000
手札2
???
つまずき
伏せカード
伏せカード
「つまずき……表示形式のコントロールを重視して制圧するタイプの様っスね…………ボクのターン……ドロー!」
さて、と……翔のデッキは何デッキかなぁ?
「行くっスよ。まずは手札抹殺を発動するっス。互いに手札をすべて捨てて同じ枚数ドローするっス」
む、これは面倒な……
大輔の捨てたカード
・つまずき
・マーダーサーカス
翔の捨てたカード
・ライトパルサー・ドラゴン
・ドル・ドラ
・ハウンド・ドラゴン
・暗黒竜コラプサーペント
・レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
なるほどぉ。【裏サイバー】かな? ハウンド・ドラゴンなんて採用するってこたぁ
「なるほど、つまずきを主力としたデッキの様っスね?」
「そういう丸藤さんも……それは、裏サイバーデッキっぽいですね」
「そうっスよ。兄さんから正式に受け継いだこのデッキはボクの誇りっス。遊斗君を倒した実力、見せてもらうっス!」
「「ドロー!!」」
手札
大輔0→2
翔0→5
「手札から速攻魔法サイクロン! つまずきを破壊するっス!」
うーん、さすがにそこが狙われるよなぁ……
「そしてサイバー・ダーク・ホーンを通常召喚! 効果でハウンド・ドラゴンを装備するっス!」
サイバー・ダーク・ホーンATK800→2500(ハウンド・ドラゴン装備)
「こいつは貫通効果を持つっスよ。バトル行くっス! ホーンでセットモンスターに攻撃!! ダーク・スピア!!」
???→荒野の女戦士DEF1200
大輔LP4000→2700
「荒野の女戦士のモンスター効果! デッキからレベル4以下の戦士……ドリーム・ピエロを特殊召喚!」
ドリーム・ピエロATK1200
「あちゃあ……そっちが本命かぁ……カードを2枚伏せて終了っス」
翔LP4000
手札1
サイバー・ダーク・ホーンATK2500(ハウンド・ドラゴン装備)
伏せカード
伏せカード
「俺のターン、ドロー!」
手札2→3
さて、こいつが生き残ったわけだが……サイバー・ダークモンスターは身代わり効果があったよな…………
戦闘破壊に対しては!!
「俺はドリーム・ピエロを守備表示に! そして効果発動! サイバー・ダーク・ホーンを破壊する!」
「むぅ……サイバー・ダーク達は戦闘には耐性あるっスけど、効果破壊じゃあ仕方ないっスね……」
とりあえずは一安心、かな? 手札にこいつもきたし!
「俺はドリーム・ピエロをリリース! ホルスの黒炎竜LV6をアドバンス召喚!」
ホルスの黒炎竜LV6ATK2300
「う、これはまた厄介なモンスターを出してきたっスね……」
「バトル! ホルスで直接攻撃!」
「……そのまま受けるっス」
翔LP4000→1700
通ったのか……「ダメージ適応直後ダメージ・コンデンサー発動!」!?
「手札を1枚捨てて受けたダメージ以下の攻撃力のモンスターをデッキから特殊召喚できる! サイバー・ダーク・キールを特殊召喚!」
サイバー・ダーク・キールATK800
捨てた手札
・サイバー・ダーク・エッジ
こいつは驚いた……あれって通常召喚じゃないと効果が意味ないんじゃあ……?
「……ターンエンド」
大輔LP2700
手札2
ホルスの黒炎竜LV6ATK2300
伏せカード
伏せカード
「ドロー!」
手札0→1
「伏せていた魔法カードサイバーダーク・インパクト!発動!!」
うわ、それ伏せてたのかよ!?
「墓地と場にいるホーン、エッジ、キールをデッキに戻して……来てくれっス! 鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン!!」
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンATK1000
「サイバー・ダーク・ドラゴンのモンスター効果っス。墓地のライトパルサーを装備。さらに墓地のモンスターの数だけ攻撃力が上がるっス」
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンATK1000→3900(ライトパルサー・ドラゴン装備)
「攻撃力……3900……!」
「バトル行くっス! サイバー・ダーク・ドラゴンでホルスを攻撃! フル・ダークネス・バースト!!」
「ぐっ……」
LP2700→1100
「カードを伏せて、ターンエンドっすよ」
翔LP1700
手札0
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンATK1000→3900(ライトパルサー・ドラゴン装備)
伏せカード